2016年07月26日

柏木の袖

うでが伸びたように錯覚させる技を使う気だろうか。。。

meitei2005 at 15:26|PermalinkComments(2)TrackBack(0)スポーツ 

2016年04月02日

日本対シリア

W杯アジア2次予選、5−0.


・日本のスタメン

岡崎
宇佐美、香川、本田
山口、長谷部
長友、森重、吉田、酒井高徳
西川


◆簡単な感想

この試合の前提条件なのだが、
前のアフガン戦に勝利して、
他グループの条件から最終予選出場が既に決定。
また、最終予選のどのポッドに入るかが話題になったが、
シリアはまともな国際試合をしていないので、
勝ったとしても得られるポイントは限られていて、
第2になるか3になるかはサウジの他力だった。
(結果的にはサウジがUAEに引き分けて日本は第2に)
一方のシリアは勝ちと引き分けで自力だった。

この試合の日本の選手起用は、右SB以外は、
おそらく監督の中のベストメンバーだろう。
シリアのカウンターをケアしてボランチは守備的だが、
これでも前半の途中までは十分攻撃が機能していた。
宇佐美がドリブルで相手を抜けたことや、
右SBが酒井高徳だったことが大きかった。
また、アフガン戦で本田と香川を温存して、
彼らのコンディションも良かった。

内容でも結果でもは完勝だったように見えるが、
いつもの「決定力不足」で心理的には切迫した試合が続いた。
追加点は後半21分だったが、
最後の3点も後半40分を過ぎてからと、
帳尻を合わせて完勝にしたような印象を受ける。

議論を呼んだのは原口のボランチ起用。
もちろん、山口の負傷交代だったとはいえ、
なぜ柏木ではなく原口だったのか。
おそらく、前線の動きが落ちてくる中で、パスを出せる柏木よりも、
ドリブルや動きが持ち味の原口を起用したのだろう。
守備では前に突っ込みすぎてカウンターを食らう場面もあったが、
攻撃面では良いアクセントになっていたと思う。
なお、原口のボランチ起用はシンガポール戦でも用いている。

山口の負傷がなければ、
岡崎と宇佐美の交代のタイミングがもっと早かったのではないかと思う。
また、ボランチの選手層の問題だが、
長期的にはU23の遠藤が使えるので問題はあまりない。

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meitei2005 at 18:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ハリルホジッチ・ジャパン 

2016年01月31日

韓国対日本

U23リオ五輪最終予選、決勝、2−3。


・日本のスタメン

久保11、オナイウ20
中島10、大島8、遠藤3、矢島21
山中6、植田5、岩波4、室谷12
櫛引1

中島・植田は4戦連続、久保・遠藤・室谷は3戦連続、山中は2戦連続でスタメン。


・韓国のスタメン

チン・ソング18
リュ・スンウ10、イ・チャンミン8、ムン・チャンジン7、クォン・チャンフン22
パク・ヨンウ6
シム・サンミン2、ソン・ジュフン4、ヨン・ジェミン5、イ・スルチャン3
キム・ドンジュン1


◆感想

お互いにコンディション的に厳しい試合。
五輪出場を決めたので選手を変えてくるかと思われたが、
日本は勝負を優先して中心メンバーを連投してきた。

お互いに動きが悪いのは仕方のないところで、
この試合では日本は始めて流れの中から失点してしまった。
確かに韓国の大きな展開やワンタッチのパスワークは見事だったが、
この試合でチームの守備を評価することは難しい。

しかし、それなりに日本を研究してきたと思われる韓国のおかげで、
日本の問題点がはっきりしたのも事実だろう。
守備では山中と岩波がイマイチだった。

だが、最大の問題点は攻撃にある。
韓国にしっかりマークされてしまうとボールをつなげず、
オナイウは全くボールを収めることができなかった。
CBではキックの上手い選手はいないし、
MFは走力はあるがキープ力のある選手はいない。
幸いこの大会ではリードする試合が多かったのだが、
この試合のようにリードされる展開だとかなり苦しい。
監督曰くこのチームの特徴は多様性で攻守両面備えていることだそうだが、
攻撃面の不備が最後に明らかになってしまった。
山中の起用も攻撃面を補うためで、
確かに1アシストをしたのだが、逆に失点にも絡んでしまった。

監督の経験から今後も2トップが使われるのだろうが、
現状だと久保に求められるものが多すぎるように思われる。
本来はSHをどうにかしたいところなのだが、
A代表でもSHは不足気味で現実的な選手は思いつかない。
野津田は復帰するにしても、カイオの帰化は間に合わないようだし、
そもそもカイオが今のチームにハマる可能性も低い。
柴崎をCHに入れることでどれだけ改善するだろうか。

南野がいれば多少は事態は改善するだろうが、
前回も書いたように右サイドではあまり大活躍はできそうもない。
相手に守られた時を想定しての中島の起用なのだろうが、
チャンスメークは良くてもゲームメークでのデメリットが大きすぎる。
とにかく我慢するしかないのだろうか。

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meitei2005 at 19:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)リオ五輪 

2016年01月28日

日本対イラク

U23リオ五輪最終予選、準決勝、2−1.

・日本のスタメン

久保11、鈴木9
中島10、原川7、遠藤3、南野18
山中6、奈良13、植田5、室谷12
櫛引1

中島・植田は3戦連続スタメン、久保・遠藤・原川・室谷は2戦連続。


◆感想

イラン戦とは多少選手を入れ替えてはいるが、
日本の考え方はイラン戦と同じだったと思う。
日本もイラクも準々決勝で120分を戦っているが、
日本は中3日なのに対し、イラクは中2日。
交替選手もしっかりしているので、
長期戦に持ち込めれば勝つ可能性が高い。

また、イラクもA代表選手が多く個人能力は高いので、
守備から入るというのは当然の作戦。

シュート数4−10、CK5−10、支配率51−49という数字から、
日本が狙い通りにシュートの少ない試合に持ち込んだことが分かる。
ロスタイムのゴールは出来すぎだったが、
延長戦になっても負ける可能性は低い試合だった。

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meitei2005 at 15:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)リオ五輪 

2016年01月24日

日本対イラク

U23リオ五輪最終予選、準々決勝、3−0


・日本のスタメン

久保11、オナイウ20
中島10、原川7、遠藤3、矢島21
亀川15、植田5、岩波4、室谷12
櫛引1

井手口は発熱でベンチ入りせず。


・イランのスタメン

ミラド11、モタハリ10、トラビ17
アリ・カリミ7、ナギザデ16、サゲビ20
ヘイダリエ3、ダネシュギャル2、チュシュミ4、アブドラザデ13
アフバリ1

A代表はミラド11、トラビ17、アリ・カリミ7、他。


◆戦術・組織・成熟度・選手層の差

イランはGLでターンオーバーを使っていたとはいえ、
最終戦でGL突破をかけて中国と苦しい戦いを強いられており、
特に自慢の攻撃力を支える前線の選手たち、
モタハリ10、トラビ17、サゲビ20がスタメンで中3日。
一方の日本はチームとしては中2日だが、
オナイウ、中島、植田以外の8人はしっかり休んでいる。

どちらのチームも狙いははっきりしていたと思う。
イランはスタメンにA代表組も含めて最強の攻撃陣を揃え、
90分以内での決着を目指してきた。
一方の日本は長い戦いにして体力勝負を目指す。
右SHは南野ではなく矢島を起用し守備を固めた。

もちろんコンディション的に日本の方が有利だったのだが、
それを生かせるような監督の作戦・選手起用があり、
選手たちもそれをしっかりと実行できていた。
また、こうした試合を実行できるような選手層があり、
それを選んできた監督のチーム作りの勝利でもある。
関根を外し、南野をベンチに置いた采配が成功し、
タレントで上回るイランに勝つことができた。続きを読む

meitei2005 at 18:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)リオ五輪 

2015年11月21日

カンボジア対日本

W杯アジア2次予選、0−2.


中国の審判団。
人工芝でゴムチップが舞うフィールド。
観客の盛り上がるポイントがイマイチ謎。


・日本のスタメン

岡崎
宇佐美、香川、原口
山口、遠藤
藤春、槙野、吉田、長友
西川


◆感想

誰がどう見ても点が取れなさそうなスタメンの構成。
監督が優先したのは海外組のコンディションと新戦力のテストだった。
相手がはっきり格下で未勝利のカンボジアとはいえ、
シリアが勝ち点を重ねていることを考えるとかなりリスキーな作戦で、
実際に前半は無得点に終わってしまった。
もちろんここでも計算できる本田、武藤は使える状況だったし、
前の試合から柏木を使えば攻撃はより機能することは明らかだったが、
それにしても思い切ったことをやってくるものだと思った。

個々の選手について色々あるだろうが、
宇佐美はあんなものだし、
遠藤は立ち上がりこそ酷かったがその後は少なくともミスは減った。
(山口と左右を入れ替えたことがどれだけ効いたのかは不明)

後半から攻撃が機能するようになったことについては、
もちろん山口、遠藤に比べて柏木の方がパスセンスではっきり上だが、
後半に相手が疲れて動きが落ちたことと、
ハーフタイムで監督のカツが入ったのか前線の動きが復活したこと、
宇佐美と本田が代わって前線の動きが活性化したことも大きい。
香川は周りが動いてくれないと活躍できないし、
右で起用された原口は何をやっていいか分からない感じだった。

こうしてみると、やはり本田の重要性が際立つ結果になってしまった。
まず右サイドを主戦場にしているOHがいないことが大きい。
また、攻撃面で様々なパターンを持っている選手が他にいない。
例えばサイドに開いてボールを受けて仕掛けるプレーしかない宇佐美に対し、
本田は中に入ってポストをするパターンや、
逆サイドからのクロスに中に入ってきて合わせるプレー、
DF裏に抜けてパスを受けるプレーなど多彩だ。
この試合に関しても本田は決して好調ではなく、
かなり決定機を外してもいたのだが、
そもそもチャンスを作れなくては得点にもならない。

後半は1−0のまま進行し、微妙な展開だったと思うのだが、
監督は柏木、本田を投入してからは動かず、
最後の10分に予定通り南野に経験を積ませることを優先した。


・ヴァヒド・ジャパンの未来図

これで年内の試合は終わりだが、監督の大体の構想は明らかになったと思う。
4−2−3−1が基本で、

1トップは岡崎・武藤なのだろうが、
岡崎の年齢と武藤をSHで使うパターンを考えたら、
もう1人を探している状況。
W杯本番を見据えて、高さのある選手は使わない模様。

トップ下は香川・清武。

SHは本田がベテランになっていることもあって、
とにかく計算できる選手が少ない。
現状では左は原口が一番マシなのだが、
潜在的には一番才能がある選手を使いたいポジションで、
しかし原口を右に持ってくるとあまり機能しないというジレンマ。
クラブでの出来によっては乾にお声がかかると思う。

ボランチは基本的には守備ができる選手が優先で、
4枠の内1つだけが攻撃的な選手の枠で、
ここを柏木と柴崎が争うことになるのだろう。
現状では長谷部がスタメンだが、
W杯本番ではこの試合の山口・遠藤のペアが最有力。

SBは意外と計算できる選手が少ないのだが、
内田が帰ってくれば右は内田・酒井宏樹が本命で、
この試合で長友を右で試したのは、
酒井高徳以外を試す気はないということだろう。
逆に左は手薄で、色んな選手を試している段階。

CBは吉田が決まりで、相方は森重か槙野。
ボランチが守備重視であることを考えると、
CBの展開力は意外と重要になってくるかもしれない。

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meitei2005 at 17:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ハリルホジッチ・ジャパン 

2015年11月17日

シンガポール対日本

W杯アジア2次予選、0−3.

解説の永島曰くピッチコンディションは良いらしい。
ただ、やはりかなり暑いらしい。
それにしても彼のしゃべりはなんとかならないのか。。。
審判はサウジアラビアのセット。


・日本のスタメン

金崎
武藤、清武、本田
柏木、長谷部
長友、森重、吉田、酒井宏樹
西川

香川・長友は4日前、
長谷部・武藤・岡崎(後半45分出場)は5日前、
清武・酒井・原口は6日前にクラブで試合。
金崎は4月下旬に負傷してしばらく休んでいたが、
スタメンで出場したJ1の24試合で9得点とまあまあの成績。


◆感想

監督からしたら、大量得点こそならなかったものの、してやったりの試合。

最大のポイントは武藤の左SHの起用で、
注目された金崎のスタメン起用も、この影響だろう。
武藤の左SHでの起用は、ゴール前の人数を増やすのが目的。
クラブで1トップをやっている武藤は、
1点目のアシストで見せたようにヘディングも強く、
特にSB相手であれば高い確率で勝つことができる。
まだ若く体力もスピードもあるため、
サイドからゴール前に入っていくことができる。
前半の2点はいずれも右サイドからのボールに対して、
武藤が絡んでからのものだった。

逆に右サイドは本田を中心に組み立てる。
本田の調子は悪かったが、本人も早めに修正して、
少ないタッチ数で周りを使うプレーを増やしていた。
これが功を奏して、酒井、清武、ボランチとの連携が機能した。
本田は周りを使いつつチャンスを見て中に入ってきて2点目をゲット。
このあたり、自分の調子や状況を客観的に見て、
柔軟にプレーを変えられるあたりが、
本田の波が少ないことに繋がっている。

金崎のスタメンでの抜擢は意外に思われるかもしれないが、
武藤を左SHで使ったこと、海外組のコンディションが微妙なことから、
岡崎を最後の切り札に取っておいたということだと思う。
経験の少ない金崎は上手くいかない可能性もあったわけだが、
それで試合展開が切迫していれば岡崎を投入することもできた。

もちろん改善点は多く、
金崎、柏木が本当に通用するかは分からないし、
本田は少なくとも不調が慢性化しており、
SHで決定的な選手は左右ともに決まっていない。
酒井宏樹のクロスは相変わらずで、
守備も特に上手くなっているとも思えない。

しかし、一応前回ホームで引き分けてしまった相手に、
3人の選手を新規にスタメンで試し、
武藤の左SHでの起用というアイディアも見せて、
それらがいずれも機能したのだから、
監督の采配が適切だったということだと思う。
金崎の起用も、短期的にはハーフナーなどを呼びたくなるところだが、
長期的に使える可能性のある選手を優先したということだろう。
ハリルホジッチは、戦術的には特別見るべきものはないが、
個々の選手起用や作戦に優れている。
よく言われることだが、練習時間の限られている代表では、
この手法がセカンド・ベストなのかもしれない。

補足だが、後半に攻撃が停滞したと言われているが、
冷静に見返してみるとチャンスの数はあまり変わらない。
確かに選手の動きが落ちたので停滞した印象を与えるのだろうが、
相手の守備もゆるくなってきたいたこともあり、
ゆっくりした展開からペースを変えてチャンスを作れていた。
気温や海外組のコンディションを考えれば、
至極妥当な試合運びだったと思う。

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meitei2005 at 16:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ハリルホジッチ・ジャパン 

2015年11月13日

巨人の賭博問題について

ナベツネ氏「悪名は無名に勝る」

meitei2005 at 15:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)一言 | 社会

2015年10月17日

イラン対日本

親善試合1−1。会場は9月にアフガニスタン戦を行ったアザディスタジアム。


・日本のスタメン

武藤
宇佐美、香川、本田
柴崎、長谷部
米倉、森重、吉田、酒井高徳
西川


・イランのスタメン

アズムーン20、デジャガ21
アミリ10、エザトラヒ18、イブラヒミ9、レザエイ23
ハジサフィ3、ホセイニ4、モンタゼリ15、ガフリ11
ハギギ1

欧州組はハジサフィがフランクフルト、
ハギギがルビン・カザン、
アズムーン(20歳)とエザトラヒ(19歳)がロストフ。
アシュカン・デジャガは現在アル・アラビで、
モンタゼリがアル・アハリ。
デジャガはドイツやフラムでの経験がある。

スタメン以外の海外組はFWのジャハンファフシュ(22歳)がアルクマール、
MFのティムリアンがウム・サラル、
MFのショジャエイがアル・ファラファ
DFのブラリガンジ(23歳)が天津泰達
普段はティムリアンがボランチに入るのだが、
この試合は19歳のエザトラヒを起用。
ティムリアンはボルトンやフラム、バーンリー、
ショジャエイはオサスナやラス・パルマスでの経験あり。


◆感想

試合内容でイランが押していたのは事実だが、
逆にいえばイランには決定力がなかった。
ダエイがいたらどうなったのだろうか、
というのはオールドファンなら誰もが思ったことだろう。

出場選手の所属クラブだけで言えば日本の方が大分豪華なのだが、
肝心の香川と本田が全く駄目で、
宇佐美は相変わらず存在感がなく、
米倉と酒井は代表レベルのプレーができず、
更に吉田のチョンボもあったのだから、
良く引き分けられたと言うべきだろう。
確かに日本の得点はラッキーパンチだったのだが、
逆に言えばこれだけ酷くてもアウェイで引き分けというのは、
それだけ日本の方が自力で勝っていたということだと思う。
もちろんその差は、それこそ仮にダエイがいたとすれば、
簡単にひっくり返ってしまう程度のものなのだが、
ちゃんとしたストライカーの存在はそれだけ大きい。

日本の特に前半のピンチは、
日本が右サイドから攻め込んだ時に宇佐美が中に入るのだが、
そこでボールを奪われて日本の左サイドに進出され、
簡単にクロスを上げられたパターンが多かった。
宇佐美が中に入るのは、本田と香川が奪われないことが前提だが、
その前提が崩れたらどうなるかがはっきりした。
二列目を一掃したら、このパターンでやられることはなくなった。

監督について言うと、スタメンの選手起用は、骨格を残しつつ、
選手層が薄いところで控えの起用という妥当なもの。
ただ、宇佐美・米倉が全然駄目だったというのが厳しいところ。
宇佐美はドリブラーとしてはJ1でも通用するかどうかというレベルで、
もちろんSHとしてそれ以外に良いところは全くないので、
SHとしてこれ以上試す必要はないと思う。
米倉の左SB起用は、クラブと違うポジションということもあり、
あまり評判が良くない。
しかし、左SBで計算できる選手が長友しかおらず、
そも肝心の長友が年齢が上がってきており、
しかもクラブでの出場機会も限られているとなると、
手当たり次第にハマる選手を探しているというところだろう。

柴崎は個人でどうにかするタイプではないので、
チームがグズグズだとこんなものだろうか。
ただ、それなら走れる山口を使った方がマシだと思われるかもしれないが、
柴崎の方がミスも少ないので微妙なところだと思う。
森重はもう少し左足のキックが上手かったと思うのだが、
この試合では全く駄目だった。
吉田の病気が治る気配がないので、
CBも決して十分なわけではないのだが、
森重も槙野もそれほど空中戦に強くないことを考えると、
吉田を代えることは難しいようだ。

ある程度、事前に決まっていたのだろうが、
選手交代も極めて妥当なものだった。
前半から全く良いところがなかった香川・宇佐美と清武・原口が交替。
調子の悪い本田と岡崎を交替させて武藤を右SHに。
本田はおそらくコンディションが良くないのだと思うが、
衰えを指摘されても仕方ない年齢にもなっている。
完全にお荷物だった酒井を丹羽と交代させたことで、
少なくとも守備は安定したし、
イランのプレスが弱まっていたとはいえ、
丹羽の足元も悪くはなかった。
柏木は、特に良いところもなかった。

二列目の選手層の薄さは相変わらず頭の痛い問題だが、
宇佐美が使えないことや本田も怪しくなってきたことを考えると、
武藤や清武をSHで使うことも考えざるをえないのではないかと思う。

また、SBの問題も頭が痛い。
数年前までは日本の最大の長所だったはずなのだが。。。
酒井高徳もかなり厳しいのだが、
かといって特に代わりも思いつかない。
今後しばらくは、親善試合では、
両SBを色々試さざるをえないかもしれない。


◆メモ

イランはオーソドックスな4−4−2。

3分、イランの攻撃。
自陣深い位置から左SBがシンプルに前線に浮きパス。
森重を風呂臆したアズムーンが落としてデジャガが受けて、
右のレザエイアンに展開。
デジャガが外を追い越して受けて、一度ガフリに戻す。
ガフリはレザエイアンに入れて外を追い越しマークをずらし、
レザエイアンがシンプルにクロスも森重がヘッドでクリア。

フリーキックはデヤガが蹴る。

7分。闘莉王からのお言葉。
CBから単純なSBへのパスだとプレスがかかりやすい。
一度ボランチに入れるなどして相手を下げないと危ない。

8分。日本のチャンス。
イランが自陣深い位置の左サイドからスローイン。
酒井がヘッドで競り勝ち、長谷部がヘッドで前線へ。
ボールがイランの選手に当たって浮き球になり、
前に出たモンタゼリがかぶってしまい、
武藤がヘッドで中に入った宇佐美に落とす。
宇佐美はシュートフェイクでホセイニを引きつけ武藤に戻すが、
絞ってきたハジサフィがブロックした。

8分。イランのカウンター。
上のプレーからの続き。
日本はゴール前に前線の4人が殺到しており、
こぼれたボールに柴崎が前に出るがエザトラヒに簡単に左サイドに展開される。
宇佐美の戻りが間に合わず米倉が下がりながら1対1で勝った。
バイタルに選手がいたので長谷部が外に出ることもできなかった。

11分。イランの単純な攻撃。
ガフリがレザエイにボールを預けて外を追い越す。
レザエイは米倉を引きつけてワンタッチで外に出し、
ガフリがそれを受けてサイドを突破するが、
森重がカバーして事なきを得た。
日本の左サイドはマークの受け渡しが全くできてない。

アミリはロングスロー。

日本はGKなどでFWで勝負するとCBに負けるので、
本田の方に蹴ってSBと勝負する作戦。

15分。ハリルホジッチが前線の選手に開くように要求。

21分。ハリルホジッチが再びボランチに指示。

イランはデジャガが中盤のカバーに入って、
4−1−4−1のような形になる場合も。
このあたりからイランのプレスが弱まり、
下がってブロックを作るようになる。
逆に日本は前からプレスがかかるようになる。

22分。負傷したガフリがトラビ6と交替。
トラビが右SHに入って、レザエイが右SBに下がった。

26分。日本の攻撃。
日本がHL付近でDFでボールをつなぎ、
吉田からやや中に入った本田に楔。
本田はキープして相手をブロックしてから長谷部に落とし、
長谷部はワンタッチで左サイドに大きな展開。
米倉が1対1で仕掛けて2枚目を引きつけてから長谷部に戻し、
長谷部がロングシュート。

30分。吉田がイエロー。
米倉の酷いバックパスを吉田がトラップミス。
このプレーを契機に、流れは再びイランへ。

34分。イランの決定機。
日本の左サイドからのスローインをイランが回収してDFラインに戻す。
ホセイニからの一発のロングパスが、
右サイド奥でフリーの位置に上がったトラビに入る。
中に入れてからワンタッチでサイドのレザエイに落とし、
これもワンタッチでゴール前にクロス。
これは酒井が競り勝ってクリアするが、
そのボールを本田を振り切ったハジサフィが拾ってPA内に侵入し、
ゴール前でフリーのアズムーンに入れるが決められず。

36分の時点で清武がアップ。

36分。イランのカウンター。
本田が右サイドでボールを失う。
またもや宇佐美が中に入っており、空いた日本の左サイドへ展開。
レザエイがシンプルにクロスを上げる。

37分。本田がミドルも宇宙開発。調子が悪そう。

イランは左サイドからのFKはハジサフィが蹴る。

45分。イランがPKを獲得。
西川が一度は弾くものの、酒井が戻りをサボって詰められた。


後半、日本は全く良いところのなかった香川と清武が交替。(58分から)

0分。イランの決定機。
立ち上がり日本は前からプレスに行くが、
イランはそれをかいくぐって左サイドに大きな展開。
左に回っていたトラビがフォローしたハジサフィとワンツー。
酒井と1対1からドリブルせずに簡単にゴール前にクロス。
なぜか森重が足を滑らせており、
そのままゴール前に上がったハジサフィがヘディングを空振り。
米倉はなぜかゴール真上へのクリア?

2分。日本が同点ゴール。
右サイドで本田がボールをキープし、酒井が外を追い越す。
マークがずれたところでゴール前にクロス。
ハギギが飛び出すも目測を誤りクリアミスし、
武藤に当たってそのままゴールイン。

4分。イランの決定機。
森重のどうしようもない左足のパスミスからイランがカウンター。
右サイドからトラビがシンプルにクロスを入れ、
ファーサイドでアズムーンが完全に酒井に競り勝つが、
ヘッドは大きく外れた。
酒井は相手を全く見ていない。

5分。右CKを清武が蹴る。
アウトスイングでも本田の高さがあった方が良いという判断か。
ファーで森重に合うが、きっちり叩けず。

13分。日本の決定機。
イランのCKから日本がカウンター。
清武がボールを左前に運んで、進行方向90度のチェルシーパス。
宇佐美がワンタッチでDF裏に通して武藤が抜け出す。
ハジジとの1対1でブロックされ、こぼれを本田が拾うが、
ゴール前で宇佐美がフリーだが、判断が遅くあっさりカットされた。

13分。宇佐美と原口が交替。

17分。イランの決定機。
柴崎の精度の低いパスをDFに弾かれ、
長谷部がヘッドで押し返すが、
再びクリアされたボールが吉田と酒井の間のアズムーンに入る。
中に入ってきたアミリが受けてドリブルで仕掛けると、
戻りの遅れた柴崎が寄せられずDFラインがずるずる下がり、
PA手前で森重を引きつけて右へぱす。
米倉が戻ってボールをカットした。
最初のアズムーンに入ったところの酒井の反応も悪い。

19分。エザトラヒがブラリガンジ8と交替。

20分。本田と岡崎が交替。武藤が右SHへ。

25分。イランのチャンス。
何でもないDF裏への浮き球を吉田が相手にプレゼント。
拾ったデジャガがそのまま持ち込んで右45度からニアにシュート。

26分。柴崎と柏木が交替。

このあたりの時間から、再びイランのラインが下がる。
また、疲れてきてミスやファウルが増える。

29分。酒井と丹羽が交替。

日本は武藤の高さを使ってロングボールを入れる。

38分。アズムーンがタレミ17と交替。

42分。武藤と南野が交替。


◆個人

武藤、ドリブル成功(18)
宇佐美、ドリブルミス(8)、ボールロスト(27)
原口、トラップミス(77)、パスミス(84)
香川、ボールロスト(13,17,32,35,40)、パスミス(33,38,42,44)、守備もゆるゆる。
清武、ボールロスト(57,64)
本田、ボールロスト(13,28,36)、ドリブルミス(21)、決定機を逃す(46)
柴崎、ワンタッチパス成功(8)、敵ゴール前でのさえないプレー(69)
柏木、敵ゴール前でのミス(75)
長谷部、ロングパス成功(26,44,50,51)、グラウンダーパス成功(33,37)
    ボールカットからの素早い展開(42)、ボールカット(59)
米倉、1対1勝利(8)、負け(32)、ロングパスミス(15,20)、ライン制御ミス(18)
   バックパスのミス(30,60)、ヘディングミス(78)
森重、空中戦負け(3,38)、パスミス(49,63)
吉田、空中戦勝ち(13)、縦パス(26,59)
酒井、ボールカット(9)、空中戦勝ち(13)、凡ミス(16,16)、クリアミス(16)
   パスミス(36,37,41)、ゴール前で競り負け(49)、1対1負け(60)
丹羽、クロスでの対応やゴール前での守備は安定。


meitei2005 at 19:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ハリルホジッチ・ジャパン 

2015年10月13日

『歴史から理論を創造する方法』

「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」で紹介されていたのだが、
案の定、下らないとまでは言わないが、イマイチな本だった。
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2015/09/post-0a37.html


1.社会科学?

どこから突っ込んだら良いのか分からないのだが、
まず著者の言う「社会科学」から。
これは、この本の著者自身というよりも、
キング・コヘイン・ヴァーバの『社会科学のリサーチ・デザイン』や、
あるいはもっと昔からなのかもしれないが、
「社会科学」という言葉が乱用される傾向がある。
この本の著者もキングたちも基本的には政治学の人で、
経済学ほとんど視野に入っていない。
社会学の一部もそうだが、定量的なデータが手に入る場合、
この本などの議論はほとんど価値がない、
あるいはこれらの分野の専門家はそう考えるだろう。

例えば、経済学についてはいくつか言及が見られるが、
その多くはあまりセンスが良くないものに思える。
例えば30−35ページで理論が現実に影響を与える問題が扱われており、
「予想の自己否定性」や「予想の自己実現性」が議論されている。
そこでは次のような文章があるのだが、
ここからは経済学の均衡概念を全く理解していないことが伺える。

自分の研究が与えるインパクトをその研究自体に織り込んで予測するような、
きわめて複雑な「前向きの解」は、筆者の知る限り誰一人として
求めることに成功していないし、
将来的に成功するとも思われない。(34ページ)


また、72−76ページでは社会科学における実験の不可能性について、
(実は開発経済学では虫下しの薬のランダムな配布という、
 正に社会実験が行われているのだが、これも無視されている)
日本の開国時のデータによる比較優位説の検証が取り上げられている。
しかし、75ページの等価変分の解説は極めて混乱しており、
著者がまともに理解していないことが良く分かる。
等価変分の計算は「貿易の利益」を定量評価することに必要なのであって、
比較優位説自体の検証には必要ない。

もちろん、この経済学の研究自体に問題がないわけではないし、
筆者が言うように本来の実験にはなっていないのだが、
筆者の指摘する論点だけなら、
多くの場合はパネルデータの分析で事足りる。
むしろ、社会科学における定量的なデータ分析の本質的な問題は、
自己選択あるいはsample selection biasと言われる問題で、
この問題をここ数十年の経済学は延々やってきたのだが、
そうした問題に対する言及も全くない。

ここで書いたことは、下手をすれば学部生でも知っている話で、
著者はそれを知らないだけではなく、専門家に聞こうともしない。
ちなみに、著者が所属するのは東京大学社会科学研究所という、
経済学も含む様々な社会科学の専門家が所属する組織なのだが、
著者は同僚に話を聞く程度のこともしないのだろうか?


2.アブダクション

筆者は3章で社会科学において帰納も演繹も適用することはできないとしている。
そして、そこからアブダクションという話になるのだが、
なぜかその途中の、普通の自然科学の議論がすっ飛ばされている。

自然科学の方法論あるいは科学哲学の議論は膨大だが、
この文脈で言えば、仮説と理論と実験(検証)が自然科学の方法だろう。
経済学や、社会学や筆者自身の政治学の一部でもこの方法が用いられている。

筆者の分析対象は上記の分析の前提となる定量的なデータがない分野なので、
議論から外れることは仕方ないのかもしれないが、
それがごっそり抜けおちていることには違和感がある。
もちろん、通常の科学の枠組みに乗らない議論に
どれだけの価値があるのかといった議論をし始めると、
泥沼に落ち込むのが分かりきっているのだが、
それを完全に回避していることは不誠実な印象を与える。


3.筆者の方法論の成否と価値

著者の方法論は、分析対象範囲の限定と事例全枚挙である。
しかし、事例全枚挙は仮説を追加的に検証する手段がないことを意味している。
別に反証主義を持ち出すまでもなく、
こうした方法論が拙そうなことは気付いそうなものだし、
こうした方法論の本を書いていながら、
反証主義といったごくごく基本的な議論も踏まえてもいない。

更に、分析対象の特に時間的な限定は、
そこで提示された理論や仮説の価値自体を貶める。
仮にある時代において全ての事例を説明する素晴らしい理論だったとして、
それがその時期を過ぎると全く使えないものだとしたら、
その仮説や理論の価値はかなり低いと言わざるを得ない。


4.まとめ

一言でまとめると、この本に良いところはほとんどない。
逆に、この本に限らず、こうした議論がどうして駄目なのかという点こそ、
非常に興味深い点なのではないかと思う。

端的にいえば、分析対象が難しい、ということだと思う。
どの分野でも本当の意味での「動学」というのは難しいが、
経済学の均衡概念のところで見たように、
社会科学において本当の動学を構築するのは不可能に思われる。
(クルーグマンの議論も参照)
http://cruel.org/krugman/evolutej.html

上でも書いたように、この問題に関する答えは難しく、
そもそも定量的なデータのない分析など無意味だと考える人もいるし、
やはり大きなイベントこそ重要だと考える人もいる。
私は決して後者の立場を否定するわけではないが、
それにしても著者らの一部の政治学の分析はあまりに粗雑だと思う。
例えば、進化生物学において「不均衡」な進化を分析することは極めて困難だが、
それこそ社会科学の多くの分野よりは見込みがあると思う。
また、「なぜ産業革命が起こったのか」という歴史上ただ一度の事例も、
「なぜフランス革命が起こったのか」という問題よりも解決しやすそうだ。
これは、それらの問題がより容易なことはもちろんだが、
ビックイベント以外の「均衡」周辺について、
通常の科学的な分析がきちんと行われているからだ。
こうした基礎もなく、進化や産業革命を議論するのは不可能だろう。
やはり、もっと地道なところから始めた方が良いのではないだろうか。

meitei2005 at 17:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)