2010年10月

2010年10月28日

今季のチェルシー:停滞気味

◆結果は出ているものの・・・

プレミア9戦で7勝1分1敗、CLでも3連勝と、
去年と同じくスタートダッシュに成功したチェルシー。
しかし、試合を追うごとに内容は停滞してきており、
シティ・ビラと去年も苦戦を強いられた相手に1分1敗となってしまった。
カモにしているアーセナルにはしっかり勝ったのだが、
その試合も不必要に攻め込まれる場面が目立ち、
試合内容では決して誉められたものではなかった。

もちろん、日程面に関して言い訳は可能なのだが、
コンディションや負傷者に対する脆弱さは今季のチェルシーの構造的な欠陥であり、
プレミアで優勝する可能性は高いもののCLを制する可能性は低そうだ。


◆消極的な補強と薄い選手層

今季のチェルシーは、あまり大きな選手編成の変更は見られなかった。
カルバーリョ・ベレッチ・デコ・バラック・Jコールらがチームを離れた一方、
新加入したのはベナユン・ラミレスと数人の若手が入ってきた程度だ。

ベレッチ・デコ・バラックは給料にプレーの質量が伴っておらず見切り時。
カルバーリョの離脱は痛手だが、アレックスはそれなりに貢献していて、
彼が負傷してもタイミングよくボジングワが復帰して、
イバノビッチをCBに回すことで体裁は整っている。
アレックスの離脱で空中戦要員が減りセットプレーに陰りが見られる一方、
復帰したばかりのボジングワはあまり攻撃性能を発揮できていない。
しかし、これはボジングワのコンディション・試合勘の回復と、
アレックス自身の復帰によって解消可能な問題だ。

むしろ深刻なのはCHとFWの駒不足だろう。
CHは期待されたベナユンが長期離脱をしてしまい、
ランパード、ジルコフ、ラミレス、エシエン、ミケルに
若手のマクイークランを加えた6人で回している。

しかしランパードが離脱すると、特に攻撃面でのレベルダウンが著しい。
最近はジルコフが思い切りの良いフリーランニングを見せているが、
彼は左SBの控えという役割もあり
(フェレイラも可能だが、クロスの精度が右SB時より劣る)
またランパードの長短のパス能力を補える選手はいない。

マクイークランは出場時にはきびきびした動きでパス回しに貢献しているが、
線が細くて守備能力が不安視されるのか、あるいは経験がないからか、
スタメンで起用されるまでには至っていない。
出場時間が延びているエシエン・ミケルは動きが落ちてきている。

FWはドログバ・アネルカ・マルーダが基本的にはスタメンで、
カルー・カクタ・スターリッジが控えという編成。
しかし、カクタ・スターリッジは未だに戦力として計算できず、
スタメンの3人とカルーのうち誰かが欠場すると、
控えに力のあるFWがいなくなってしまう。

酷かったのはビラ戦で、ドログバ・カルーが揃って欠場し、
スタメンはマルーダ・アネルカ・カクタだったのだが、
カクタが使えず後半からジルコフに代えられる有様だった。
しかも、この試合ではその他のポジションも選手層が薄く、
ベンチに40番台の若手が並ぶという金満チェルシーには珍しい光景。
計算できる駒がジルコフとマクイークランだけでは、
選手起用で勝ちこせるわけもない。

ドログバは好調な一方でアネルカの調子は良くない。
悪いなりに貢献するところは立派だが、決定力が落ちている。
コンディションの問題であれば、休ませるのも手なのだが、
彼の代わりがカクタでは少々体調が悪くても使わなくてはならない。

以前にも書いたように、本気でCLを取りに行くのならば、
OH(WG)とCHに若手で優秀な選手が一人ずつは必要だった。
しかし、ベナユン・ラミレスの獲得でお茶を濁しているようでは期待薄だ。
スタメンの質だけ見れば欧州で5本の指に入るが、
その選手たちが高齢化していることと選手層の薄さから、
シーズン終盤の疲労や負傷・出場停止に脆弱なのは明らかで、
CLではどこかのタイミングでやられてしまう可能性が高い。
冬のマーケットで補強したとしても、
今季CLに出場していない質の高い選手はほとんどいない。
なぜエジルやロビーニョに手を出さなかったのだろうか。


◆今季のプレミア予想

上でも書いたように、プレミアではチェルシーが優勝候補の筆頭。
選手層の薄さと高齢化という問題は覆い隠せないが、
去年に比べてアフリカ杯が無いのは大きい。

また、他のチームを見ても特別脅威になりそうなところも見当たらない。
マンUはルーニーの不調などで去年と同じく序盤に出遅れ、
リバプールは崩壊し、アーセナルは例年通り。
選手層では最強のシティも、得点力不足と経験の無さが目立つ。

もちろん、この筋書き通りに話が進む保障はない。
うっかりドログバが長期離脱をしてしまったり、
CLでベスト4ぐらいまで勝ち上がってしまうと話は変わってくる。

meitei2005 at 14:10|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 欧州10-11 

2010年10月23日

本人確認、始まる!

meitei2005 at 15:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) net A 

2010年10月10日

不思議な勝利

・日本のスタメン

森本
香川、本田、岡崎
長谷部、遠藤
長友、栗原、今野、内田
川島

・アルゼンチンのスタメン

テベス、D・ミリート、メッシ
ダレッサンドロ
カンビアッソ、マスチェラーノ
エインセ、G・ミリート、デミチェリス、ブルディッソ
ロメロ



◆不調のアルゼンチン

WC後にセルヒオ・バティスタを暫定監督に就任させ、
アイルランドに1−0、スペインに4−1と連勝していたアルゼンチン代表。
しかし、この試合では世界王者に完勝したチームとは程遠いものだった。

セルヒオ・バティスタは選手編成とコンディションに言及したが、
少なくともスタメンはベストメンバーに近く、言い訳にならない。
一方、怪我人が続出したことからも分かるように、
コンディションはかなり悪かったように見えた。
半日がかりの飛行機での移動や時差は負担になるし、
今回のアルゼンチンの選手がそうだったように
移動してから2、3日後に時差の影響が最も出るという説もある。
ともかく、あれだけ動きの悪いアルゼンチンを見るのは初めてだった。


◆普通の日本代表

一方の日本代表は普通だった。

まず選手起用と戦術が極めて普通、つまり特別守備的ではなく、
アジア・レベルを相手にしたときと大差ない(と思われる)ものだった。
4−2−3−1と言われているが、
守備の局面では両SHが下がって4−4−2の形になる。
しかし、トップに残る森本と本田の守備が徹底されていないので、
アルゼンチンの中盤は割と自由にボールを持てていた。
(あるいはマスチェラーノがCBの間に入りSBを高い位置に上げ、
 空いたスペースにCBが持ち上がってくるパターンも多かった)
そこを経由してボールを大きくサイドチェンジしたり、
バイタルに楔を入れて攻撃的な選手が前を向いて仕掛けてくる。
サイドからの攻撃は、前線に高さがないことと
SBの攻撃性能が高くないことであまり怖さはない。
一方、楔からのバイタル攻略は、特にメッシが怖かった。

WCでもやった4−1−4−1でやればバイタルは埋まる。
そうやって守備を固めて完封したのなら理解できるが、
攻撃的なCHと守備の弱い右SBと代表経験の少ないCBを起用して、
しかも4−4の2ラインで守りきれるとは思わなかった。
アルゼンチンの不調と川島の安定したセービングはあったが、
それにしても怖さのないアルゼンチンの攻めは不思議だった。

攻撃に関しては、早めの時間帯に先制できたことで、
ボール支配率は39%と低く、守備からのカウンター狙いが多かった。
こうなると、縦に早い攻めを重視した選手起用が生きてくる。
裏を狙う森本、キープして仕掛けられる本田・香川、
長い距離を走れる岡崎・CH・SB。
シュート数では15−13でアルゼンチンを上回っているし、
決定機の数でもいい勝負になっていた。


◆総評

普通にやったら日本代表はそこそこ強いというのが実証された。
コンディションの悪いアルゼンチン代表であれば勝てても不思議ではない。
そうは言っても、今まで勝ったことのない相手に勝ててしまうと、
やはり頬をつねりたくなってしまうのも事実で、
特にあっさりと勝ててしまうとその思いも強くなる。

ともかく、この調子で良い成績を挙げていって、世界ランクも上げて、
日本代表の価値を上げて強豪とのマッチメークを増やしていきたいところ。


◆選手評

イグアイン:前からいい選手だと思えなかったのだが、長友に走り負けたのは笑えた。

カンビアッソ:怪我する前から体が重そうだった。

ダレッサンドロ:記憶なし

マスケラーノ:流石のボール狩り職人

内田:もう少し守備が上手けりゃ。かといって攻撃力が凄いかといわれると・・・

長友:身体能力なら世界トップクラスなんでしょうか?

meitei2005 at 17:08|PermalinkComments(6)TrackBack(0) ザック・ジャパン