2010年11月

2010年11月24日

車内放送と女性の二人称

東京メトロ銀座線をご利用頂きまして有難うございます。
この電車は、渋谷行です。次は、


「この味がいいね」とが言ったから

七月六日はサラダ記念日



たわらまち、たわらまちです。



最近、女性歌手の歌詞で男性を呼ぶときの二人称として
「君・きみ」が多く使われているが、
これは浜崎や宇多田(あと倉木麻衣)あたりからの流行だと言われている。
特に恋愛関係での「きみ」は客観性・純粋性・対等性・距離感が感じられる。
あと歌ではないが(本人は後に歌手になったが(笑))FF10のユウナも「きみ」だった。
「あなた」は演歌・歌謡曲・昭和の匂いがする。
爽やかな印象のドリカムでも、やっぱり「あなた」みたいだ。
イルカのなごり雪は男目線だから別枠。

確かに歌でも詩や俳句は語数の制約が厳しいという事情もあるのだが、
「サラダ記念日」でも「君」を「あなた」に変えても、
リズムが大きく崩れることはない。
しかし、この歌の印象は全く異なるものになってしまう。


「この味がいいね」とあなたが言ったから

七月六日はサラダ記念日


このあたりにも「サラダ記念日」が大ヒットした理由がありそうだが、
87年に発表されたこの歌の感覚がJPOPに取り入れられるには
10年以上かかることになる。



参照

http://www7b.biglobe.ne.jp/~nishiou/hyoron/1/kiminoiru.htm
http://d.hatena.ne.jp/spring-ephemeral/20100903/1283521243
http://www.geocities.jp/katsumieko1/kimi.html
http://ameblo.jp/hokushintei/entry-10484115947.html



追)渡辺美里のMy Revolutionは1986年だが、恋愛ものかどうかが微妙。
冷静に考えると宇多田さんのは日本語が不自由なだけかもしれませんが・・・

meitei2005 at 13:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0) net A | 社会

2010年11月09日

広島の敗因

◆ナビスコ決勝

この試合については、既に幾つもレポートがあるので概略を。

近年、決勝だけは盛り上がるナビスコ杯。
得点経過だけを見ればドラマチックな展開だが、
内容に目をやると、リーグ9位と11位の試合といったところ。
お互いの穴やミスからボロボロ点が入った。

広島は佐藤・服部・ストヤノフ・盛田、磐田は駒野・パクが欠場。
広島はセットプレーの守備・ショートカウンターという2大弱点からそれぞれ2失点、
交代出場の横竹が被って前田に得点を許すなど、散々な出来だった。

一方の磐田は対照的に交代出場の菅沼・山崎が得点。
控えの左SBを突かれた1失点目、
交代が遅れた負傷のCBのカバーが間に合わなかった2失点目、
壁の作り方にミスがあった3失点、と、
甘さが見られたものの、広島よりは大分マシといったところか。


◆広島の構造的な欠陥

広島は要所に代表(クラス)の質の高い選手を揃え、
現監督の下で5シーズン目になるが中位に甘んじている。
広島が上位に進出できない理由は色々論じられていて、
この試合でも露呈したように、セットプレーでの守備と
自陣でのパス回しをカットされてのカウンターが弱点だと言われる。
しかし、そんなことは広島サイドも百も承知なはずで、
それを修正しきれない構造的な欠陥がその背景にある。


・広島の攻撃戦術

その構造的な欠陥を見るために、広島の戦術を確認する。
まず特徴的なのは、広島の戦術は攻撃から構築されている、という点だ。
戦術といえば守備から始まるのが普通だが、
広島では攻撃を機能させることから論理が始まっており、
このあたりからも攻撃的だという印象が強められている。

守備時のシステムは3−4−2−1だが、
攻撃時には森崎和がDFラインに入って4バックを形成することが多い。
WBは攻撃時にはサイドに大きく広がり、WGの様な高い位置をとる。

ポイントは、1トップとWBによって相手のゾーンを拡散させることである。
1トップ2シャドーという形にはなっているが、
トップのポストプレーとシャドーのカバー・追い越しはあまり用いられない。
トップに入る佐藤はDFラインとの駆け引きをさせれば日本一で、
彼が断続的にDF裏を狙うことでDFラインを上げづらくさせている。

右WBのミキッチはスピードとドリブルでサイド突破が得意な選手。
左WBの服部や山岸は長い距離を走ることができる。
服部は左足でのクロスがあり、山岸はオフザボールの動きに優れ
周りとの連携からDF裏に抜けていくことができる。
ミキッチはスピードがあるためスペースを与えると敵陣深くまで侵入できるし、
服部にスペースを与えるといい状態からクロスを上げられるし、
山岸にスペースを与えると連係プレーでDFラインを破られる。
このため、相手チームは両サイドのケアもしなければならない。

1トップのDF裏狙いと、WBのサイド攻撃という脅しがあるわけだが、
これを現実的なものにしているのが後方の選手のパスの精度の高さ。
ストヤノフと森崎和はどちらもロングボールの精度が高い。
ラインの高い相手なら一発で佐藤が抜け出すボールを出せるし、
サイドにスペースがあればフリーのWBにピンポイントのパスも出せる。

こうして、相手守備陣のゾーンを上下左右に広げ、
空いたスペースに技術のあるボランチと2シャドーがパスを受ける。
また、SBの位置に上がるストッパーの槙野・森脇は、
比較的ドリブルの技術があって積極的に仕掛けてくる。
ここからは状況に応じてWBを使ったり佐藤にDF裏を狙わせたりする。

しかし、現状の広島の戦術には大きく2つの穴が開いている。
一つ目は佐藤とストヤノフの不在と中盤の質の低さであり、
二つ目は守備戦術の不在である。


・佐藤とストヤノフの不在と中盤の選手の質の低さ

上記の攻撃のメカニズムの前提になっているのが、
CBのロングパスの精度が高く、
1トップとWBの脅しが脅しとして成立することである。
しかし、佐藤とストヤノフが長期離脱してしまうと、この前提が成立しない。

ストヤノフの代わりの中島はそれなりのパス能力を備えているもの、
ロングパスの精度と相手守備陣の動きを見る能力で劣っている。
このため、相手の守備を十分に拡散することができていない。

佐藤の代わりの李は得点を取っていて活躍しているが、
DFラインとの駆け引きが得意なタイプではない。
この試合でもDFラインに吸収されて立ち往生している場面が多かった。
ちなみに、この試合ではシャドーもDFラインに吸収され、
人数調整のために那須がDFラインに入って5バックを形成する時間があった。
このため磐田は5−3−2になって中盤に隙があったのだが、
縦パスを受けるはずのシャドーの動きが鈍く、そこを突けなかった。

もう1つの前提は、相手のゾーンを拡大させ、
スペースで受けたMFの攻撃的なスキルが高いことである。
しかし柏木が移籍してみると、運動量とパス能力が大きく低下している。
青山がいて森崎浩がシャドーをしていれば悪くないのだが、
今季のように青山の離脱が続き森崎浩がボランチに入ると、
高柳・高萩では大きく見劣りがしてしまう。
技術は高い高萩は、仕事量が圧倒的に不足している。


・守備戦術の不在

もう1つの問題は、広島にまともな守備戦術がないことだ。
現状では守備時にはリトリートして守ることになっているが、
GKも含め攻撃を重視して高さ・強さのない選手を中心に起用しているため、
ゴール前にボールを入れられると簡単にピンチになってしまう。
ストヤノフがいて盛田を起用すれば大分マシになるはずだが、
どちらも離脱してしまってはどうしようもない。

また、自陣深くまで押し込まれてしまうために、
そこから押し返して自分たちのポゼスに持ち込むことも難しくなっている。
柏木がいれば彼のドリブルでボールを運べたが、
彼がいなくなるとその手も使えなくなってしまった。

本来なら高い位置からプレスをかけるのが良いはずだ。
これなら選手のサイズもあまり問題にはならないし、
ストッパーのスピードと西川の守備範囲の広さとも整合的。
佐藤や李もマジメに前線からボールを追うことができる。
しかし、おそらく監督の能力の問題で実現していない。
またシャドーの守備能力にも問題があり、ここにも柏木の移籍は響いている。


・まとめ

広島の戦術はポゼッションからの攻撃を前提に構築されているが、
第一にその攻撃の有効性が低いという問題があり、
第二に守備に回ったときにボールを奪い返して
自分たちのペースをとり戻す手段がない。

第一の問題点があるため、割とあっさりと自陣でボールを失ってしまうし、
第二の問題点があるため、一方的に攻められて失点する場面も多い。


◆広島の今後

李のブレイクと佐藤の復帰を考えると、2トップに移行する可能性もある。
ストヤノフ・青山がいて森崎浩をシャドーにおけるなら、攻撃面は改善する。
但し、この場合でも中盤とストヤノフの替えが効かないのは変わらない。

最大の問題点は守備戦術がないこと。
最終的には監督を変えるしかなくなってくる。
もし現在の攻撃的なスタイルがクラブの方針ということであれば、
まともな守備戦術を構築できる監督にさっさと交代させるべきだろう。

要は、ペトロビッチ程度の監督でも替えが効かないというのが究極の問題。
このあたりにも日本の監督の人材不足が伺える。


meitei2005 at 17:14|PermalinkComments(5)TrackBack(0) Jリーグ10