2012年08月

2012年08月22日

エヴァートン対マンチェスター・ユナイテッド プレミア1節 1−0

香川がマンUとか感慨深いですね・・・


・マンUのスタメン

ルーニー
香川
ウェルベック、スコールズ、クレバリー、ナニ
エブラ、ヴィディッチ、キャリック、バレンシア
デヘア


・エヴァートンのスタメン

フェライニ、イェラヴィッチ
ピーナール、ネヴィル、ギブソン、オズマン
ベインズ、ディスタン、ジャギエルカ、ヒバート
ハワード


◆香川のプレーについて

モイーズの空中戦殺法が見事だったとか、
ルーニーはまたもエバートン戦で活躍できなかったとか、
ナニが相変わらず使えないとか、
色々話の種はありますが、大体言い尽くされているだろうから、
簡単に香川のプレーについて。

香川は基本的には上出来のデビュー。
簡単にパスをつないで決定的なラストパスを3つ出した(37,45+1,48min)
確かに自分で仕掛けるプレーは少なかったが、
そもそも香川はペナ外から仕掛けるパターンはないし、
ペナ内は当然マークがきつくてパスはなかなか来ない(49,77,78は例外)

課題はゴール前に走りこむスピード(7,49,78)とDF裏に走る回数。
マンUはシーズン前の興行が響いたのか全体的に動きが鈍かったが、
その中では比較的香川は動きが良かった。
しかし、体調の問題が連携の問題か分からないが、
自分が得点を取れる場面でのスピードが足りなかったし、
DF裏に抜ける動きもほとんどなかった。
どのポジションで出るにせよ、ルーニーが下がってくるプレーもするので、
そことの入れ替わりでDF裏に抜けるプレーは増やした方がいい。

後半から大分相手に動きを予測されていて、
特にネヴィルがぴったりマークしてきてパスが入らなくなっていた。
昨期のアウクスブルグ戦でも細貝にマークされると活躍できなかったが、
やはりブンデスのCHは守備が下手なやつが多いのだろうか?
相手に慣れられないためにもDF裏に抜ける動きは増やしたい。

守備の献身性は相変わらず。
必ずボールサイドに寄せ、何度もボールを奪った。
しかし、そこから速攻に持ち込む場面はなかった。
このあたりは守備位置も含めた周りとの連携次第か。


◆エバートンのサイド攻撃とマンUのカウンター

エバートンはマンU相手とは思えないほどSBを上げて攻撃してきた。
特に右サイドはオズマンが2回ゴール前でフェライニの落としを受け
決定的なシュートチャンスを迎えたことから分かるように、
オズマンがゴール前に入り空いたサイドにヒバートが上がってきた。
そこにウェルベックは真面目について下がってきていた。

通常、カウンターを考えたらこれだけSBを上げるのは怖いが、
SBが上がってクロスを上げるとチャンスになっていて、
カウンターをくらう可能性が低かったので割に合った。
ただ、48分のプレーにもあったように、
跳ね返されてカウンターを喰らうと大ピンチも招いた。
逆に言うと、マンUのDFがもっと強固であれば、
カウンターから得点する可能性は高かっただろう。


◆香川のプレー

7分。香川が中盤で1人股抜きでかわして縦パス。
ルーニーがDF裏に抜け出てPA内右側から折り返すが、
香川の前にネヴィルが入ってクリア。

21分。クレバリーからの縦パスがルーニーへ。
ジャギエルカが寄せるもワンタッチで中で並走する香川へ。
ディスタンが寄せるがワンタッチで後ろに回り込んだルーニーに落とす。
少しパスがズレてカットされた。

37分。香川がスコールズと縦関係でワンツー。
後ろ向きで少し後ろに移動して、再び両CHの間でパスを受ける。
慌てて寄せる両CHを外して一呼吸おいて、左前のルーニーに縦パス。
ジャギエルカを引き出してルーニーはワンタッチで落とし、
ジャギエルカのスペースにウェルベックが走り込み、香川の縦パス。
少しパスが足元に入ったため少しもたつく間にDFに寄せられ、
倒れながらのシュートはゴール右に外れる。

45+1分。香川が左サイドでボールを受けて、中に切り込みながらクロス。
ルーニーがニアでヘッドも左に外れる。

48分。ヒバートのクロス、フェライニの落とし、
オズマンのシュートがバーを叩いた場面のカウンターから。
香川がボールを拾いネヴィルにカットされるもクレバリーが拾う。
パスを受けたナニがワンタッチで香川に入れ、前を向く。
ウェルベックがダッシュでDF裏に走りスルーパスが通るが、
ジャギエルカにタックルされ、ぎりぎりクリアー。

49分。右サイドでベインズにバレンシアが寄せ香川がボールカット。
バレンシアに落とし中央のルーニーに斜め前のパス。
ワンタッチでルーニーと香川がワンツースリーで香川がDF裏へ。
しかし、ジャギエルカが戻ってスライディングでクリア。

66分。バレンシアのクロスに被った香川の前にボールがこぼれる。
クレバリーに落とすが、シュートがDFにブロックされる。

77分。PA内左サイドでエブラから縦パスを受けるもワンタッチで戻す。

78分。右サイドでDF裏に走りこむファン・ペルシーにヤングが縦パス。
DFの股を抜いてグラウンダーを入れるが、香川が間に合わず。

meitei2005 at 15:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 欧州12-13 

2012年08月18日

日本対ベネズエラ、親善試合、1-1

・日本のスタメン

前田
香川、本田、岡崎
遠藤、長谷部
長友、伊野波、吉田、駒野
川島

・ベネズエラのスタメン

ニコラス・フェドール(7、ヘタフェ)マリオ・ロンドン(15、ナシオナル)
ルイス・セイハス(cap、13、スタンダール)フランシスコ・フローレス(5、アンソアテギ)アグネル・フローレス(8、デポルティボ・タチラ)アレクサンデル・ゴンサレス(21、BSCヤングボーイズ)
ガブリエル・シチェロ(6、ナント)アンドレス・トゥニェス(3、セルタ)ロルフ・フェルツチェル(17、パドヴァ)ロベルト・ロサレス(16、トゥエンテ)
エルナンデス(1、バジャドリード)

  控え。ホセ・ベラスケス(4、パナシナイコス)オロスコ(10、ヴォルフスブルク)ルセナ(14、カラカス)
   ラファエル・ロモ(12、ウディネーゼ)ヨセフ・マルティネス(20、ヤングボーイズ)フランク・フェルツチェル(23、グラスホッパー)

レギュラーGKのベガ(コロコロ)オスワルド・ビスカロンド(ラヌス)アモレビエタ(ビルバオ)
リンコン(ハンブルガーSV)セサル・ゴンサレス(リーベル)が欠場。
ファン・アランゴ(本来のキャプテン、メンヘングラッドバッハ)、ロナルド・バルガス(アンデルレヒト)は負傷。
サロモン・ロンドン(マラガ)はルビンへの移籍交渉がこの試合とバッティング。

ベネズエラはFIFAランク52位。


◆選手起用から読み取れること

この試合を考える上で最も重要な情報は、メンバー発表会見にあったと思う。
直前のロンドン五輪で日本が躍進し若手選手が活躍を見せる中、
ザックが招集したのは酒井高徳と権田だけだった。
しかし、珍しく選出外の選手について次のようにコメントしている。

永井は非常にいい活躍をしているし、選択肢の1つではある。
ただ現時点で、A代表で採用しているセンターフォワード像とは異なっている。
大きく変えるより、うまくいっている現状路線でいった方がいい。…
(永井は)FWもサイドもできると認識している。…
個人的見解だが五輪メンバーは、A代表候補に値する。

面白いのは「現時点で」と言っていることだ。
ここまでのザックのチーム作りや選手起用を見てみると、
かなり保守的な安全志向のものだったことが分かる。
特に9月にイラク戦を控えており、
またDFに出場停止選手が複数いることを考えると、
この試合と次のUAE戦はDFラインのチェックと、
既存メンバーの連携を優先させたかったのだろう。
また、清武や酒井宏樹はクラブへの合流が遅れていて、
そちらでスタメンをきちんと確保してほしいということもある。
(酒井宏樹は足を痛めていてクラブでの練習も十分にできていない)
いずれにせよ、五輪メンバーの本格的な合流は10月のフランス戦か、
WC進出を決めてからになると思う。

また「センターフォワード像」というのも興味深い。
前田や本田が起用され、本田を1トップにした理由を「前線でのキープ」と言っていたが
特に対アジアで引かれる試合が多くなる中で、
永井の出番はまだないという判断も理解できる。

酒井高徳が右SBで起用されなかったのは、
彼が左SBの控えだという認識からだろう。
右は内田・駒野・酒井宏樹といて飽和状態。
また、槙野の方がチームを知っている、というのも本音だろう。
サイドの守備にしてもライン制御にしても現代表はきちんとやっているため、
CBも新メンバーを試している段階で高徳を試すのはリスクが大きい。

こうしてみると、ザックの選手起用もしょうがない気がする。
特に謎なのは藤本の起用だろうが、
控えを見ると他にSHは宮市しかおらず、
スペースのない展開では彼が生きないのも明らか。
来月の試合では清武が呼ばれるだろうから多少問題は緩和するだろうが、
SHの人材不足は相変わらず頭が痛い問題だ。

本田の1トップ起用もCFの人材不足。
前田はやはり相手のレベルが上がると全く使えない。
ポストもできなければゴール前での迫力もない。
本来ならハーフナーをトップに使うところなのだろうが、
ここまでの出来の悪さをみると最後のパワープレーしか使いにくい。
正直な話、トゥーリオをCFに使った方がよっぽど…


◆試合展開

1分。プレスでボールをGKまで戻させ、DFラインをHLまで上げてオフサイドを取る。

1分。駒野から岡崎の向こうにいた引いてきた本田へ斜め前のパス。
本田は左SBを引き付けワンタッチで長谷部に落とし、
長谷部もワンタッチでサイドのスペースに走りこんだ岡崎にパスもDFに引っかかる。

5分。遠藤が本田に縦パスを入れるが、本田が足を滑らせ奪われる。
こぼれたボールにA・フローレスが遠藤より先に足を出しす。
伊野波が裏を取られロンドンの切り返しにバランスを崩し倒れシュートを打たれる。

6分。伊野波から吉田へのボールが少し右サイドに流れ寄せられるが長谷部へ縦パス。
長谷部もF・フローレスに寄せられるが、ワントラップから下がってきた岡崎へ縦パス。
岡崎もシチェロに寄せられるがキープして遠藤に落とし、
遠藤がワンタッチでシチェロのスペースに上がった駒野へ浮きパス。
ゴール前ニアに走りこんだ岡崎に低いクロスを送るが、トゥニェスに弾かれる。

6分。上のプレーの続き。
駒野のスローインを後ろの長谷部、縦パスを受けた香川がワンタッチで遠藤へ落とす。
遠藤からフリーの駒野へ繋いで、ゴール前にクロス。
岡崎がニアに走り込みトゥニェスをひきつけ、
前田がファーに開いてR・フェルツチェルを逆サイドに誘き出してゴール前に走りこむが、
R・フェルツチェルに競り負けてクリアされる。

13分。日本の先制点。
長谷部の縦パスを受けた本田がワントラップから駒野に落とす。
駒野がシチェロと1体1で股を抜いてPA内まで侵入し、
前田・岡崎を囮にして上がってきた遠藤に戻し、ワンタッチでシュートを流し込んだ。
遠藤から長谷部へのパスがサイドに流れ、
セイハスは駒野へのパスを予想してサイドに開いたが、
その後ろに本田への縦パスを通されボールウォッチャーになり駒野に突破を許した。

23分。本田と香川のワンツーがミスになりロサレスがGKに戻す。
前田が寄せてGKはワンタッチでロングボールを蹴る。
日本のDFはラインを上げてオフサイドを取りに行くが失敗。

34分。ベネズエラの日本陣左サイドからのリスタート。
長友と伊野波の間に入り込む相手を遠藤がマークしバイタルが空く。
下がってきたフェドールのマークの受け渡しが曖昧になりパスが入る。
長谷部が遅れて寄せるが縦に侵入され、遠藤がかわされる。
伊野波が寄せたところでボールがこぼれた。

後半。伊野波と水本が交代。

1分。香川がバックパスをミスし、フェドールがシュート。

2分。ゴンザレスがバイタルに侵入。
吉田と水本がどちらもロンドンをケアしてチェックに行かず、
水本が遅れて前に出たところを裏にパスを通され、
ロンドンがシュートを放つが吉田が寄せてブロック。

4分。右サイドからのスローインを水本がフェドールのポストを許し、
ゴンザレスが縦に仕掛け、一度は水本と長友が防ぐ。
しかし、後ろから走りこんできたフェドールがPA内に侵入し長谷部が対応、
GLから折り返されてセイハスがシュートも水本がブロック。
長谷部は始め逆サイドにきたセイハスをマークしていたが、
香川が守備をサボりフリーにしたフェドールに遅れて対応。

5分。駒野のクロスがゴール前に入るが、前田がR・フェルツチェルに完敗。

15分。日本の失点シーン。
押し込んだところから香川が左サイドでボールを奪われる。
マルティネスに左サイドを突破され、香川の戻りが追いつかない。
水本の対応が遅れ、ゴール前にグラウンダーを入れられ、
吉田がフェドールに競るもこぼれたボールを押し込まれた。
最初にゴール前を固めようとした水本の判断が悪すぎた。

41分。ロサレスにパスが入ったところでラインを上げ、
浮きパスが出たところでオフサイドを取った。


◆個々人

前田。ポストミス、10(トゥニェス)24(R・フェルツチェル)26(R・フェルツチェル)34(R・フェルツチェル)
   51(トゥニェス)min

伊野波。パスミス、19min。不用意に寄せられる、19,27(ファウルを取られる)min。

ロサレス。スローインが良く飛ぶ。


meitei2005 at 11:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ザック・ジャパン 

2012年08月12日

関塚ジャパンまとめ

記憶が薄れないうちにまとめを。

関塚ジャパンは最後の連敗で尻窄みになってしまったが、
ベスト4進出はこれまでの成績を考えたら快挙だし、
将来の日本代表のサッカーを考える上でも参考になった。


・前線のスピードのある選手

特に印象的だったのは前線にスピードのある選手を並べ、
プレスからの速攻を繰り出したところだろう。
スペイン戦は徹底したプレスで相手のパス回しを完封したし、
モロッコ・エジプト戦では清武・永井のホットラインがさく裂した。

しかし、これが日本のスタイルだ、と言われると違和感もある。
4−4−x系にせよ4−1−4−1系にせよ、
SH(WG)もきっちり守備に参加して守りを固めカウンターを狙うのは、
欧州ではごくごく当たり前のプレースタイルに過ぎない。
確かに選手の身体的な特徴からプレミアとは違う印象を受けるが、
例えばスペインだとヴァレンシアやホアキン・デニウソンがいた時代のベティス、
そしてイルレタ時代のラコルーニャなどとどれだけ違うのか。
特にリーガの4−2−3−1だとトップ下にバレロンなど「司令塔」を置くことが多く、
その意味ではトップ下にスピードがあり走れる東を使ったのは特徴だが、
少し前のヴァレンシアの前の4人はビジャ・マタ・シルバ・ホアキンだった。

こうなると、日本代表がヴァレンシアの水準に追いついただけだ、という風にも思える。
スピードと技術と献身さを兼ね備えた選手は貴重で、
A代表でも特にSHの人材不足が深刻だった。
歴史的にも、上記の能力の揃ったSHはほとんどいない。
岡田ジャパンは奇跡的に松井と大久保が機能したものの控えはおらず、
反町ジャパンは本田と若い香川でどちらも駄目で、
ジーコ・ジャパンは昔ながらの4−2−2−2で小笠原を使う有様だった。

また、このスタイルが長期的に維持できるかも分からない。
たまたまこの世代には香川・宮市以外にも永井・清武・東・大津と揃っていたが、
今後もこれだけの豊作が続く保証は何もない。

しかし、「司令塔」を置かないスピーディーなサッカーで、
それなりにやっていける可能性を見せたことは、
今後の代表を考える上でも大きな参考になる。
ザックがどれだけ柔軟に対応できるかは分からないが、
少なくとも本田不在時の有力なオプション候補になると思う。

このやり方の課題は「永井」のスピードをケアされた時の対策だろう。
メキシコや韓国は永井のスピードをケアしてDFラインをある程度下げていた。
逆に言えば中盤にスペースがあったはずで、
ここを使えなかったのは選手の経験不足が大きい。
例えば香川をトップ下にすれば、この問題は解消するだろうか。


・「扇原」の問題

ロンドン五輪ではっきりした課題は「扇原」を使うかどうかという点だ。
つまり、パスセンスがありセットプレーのキッカーになれるが、
守備力や運動量で劣る選手をボランチに使うかどうか。
もちろんA代表だと遠藤がここにあてはまる。

ロンドン五輪では結果的に堅守・速攻に戦術が偏ったため、
扇原を起用したことの収支はマイナスだったように思える。
しかし、バイタルに縦パスを入れていたのも扇原で、
これが遅攻になった時の攻撃を機能させていたのも事実だ。
ボランチの選手が上手くボールを受けてつなげないと、
DFからのロングボールや、SBから同サイドのSHへの
ミエミエの縦パスしかつながらない攻撃になってしまう。
あるいはOHが下がってこなければならず負担がかかる。

残念ながら日本にはパスと守備が両方上手いボランチはいない。
また、世界的にもそんな選手はほとんど思いつかない。
能力の高い選手が急に育ってくるわけもないので、
全体のバランスとの兼ね合いで「扇原」を使わないパターンも考えておきたい。


・酒井高徳の不起用とブンデスのレベル

ロンドン五輪で興味深かったのは酒井高徳があまり起用されなかったこと。
ブンデスで6位のシュトゥットでレギュラーを獲得したのに、
左SBが本職でもないOAの徳永がスタメンになってしまった。
もちろんタイプの違いやチーム戦術との兼ね合いもあり、
ドイツのように高さのあるFWがいないため彼のクロスは生きなかった。
また、Jリーグで1年やった直後にブンデスに移籍したため、
実質的に1年半休みなしでやっていたコンディションの問題もあっただろう。
しかし、起用された時には守備の不安定さが目立っていた。

一昔前ならブンデスのレギュラーが、
それもU23で出場できないなど考えられなかったものだ。
こうしてみると、ブンデスの評価が微妙になってくる。
内田も守備が評価されているという話を聞くのだが、
そんなにブンデスのSBは守備力が低いのだろうか?


・日本サッカーの層の厚さ

最後にロンドン五輪出場選手の将来について。
CFが確立されていないため永井はA代表の有力候補に躍り出た印象だし、
清武・W酒井は現在のスタメンの位置をおびやかす存在だ。
大津も代表には少ないシューター・タイプで、
この方向性で成長すれば23人に入れるかもしれない。

しかし、ここに名前の出た5人ですらスタメンになるのは容易ではないし、
それ以外の選手に至っては招集がかかるかどうかのレベルだ。
これだけ活躍したチームにもかかわらず、
OAの吉田以外はブラジルWCに出られない可能性がかなりあるが、
この点において日本サッカーの層の厚さが感じられる。
シドニー五輪ベスト8のメンバーがほとんどA代表になったのとは対照的だ。

彼らは年齢的にはロシアWCでは中心になりそうだが、
スピードと運動量が要求される前線の選手にとって20代後半は微妙な年齢だし、
後方の選手も活躍できる保証は全くない。
全く恐ろしい時代になったものだと思う。

meitei2005 at 15:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ロンドン五輪:関塚ジャパン 

2012年08月11日

日本対韓国

ロンドン五輪3位決定戦 0−2

やる気がないとか無気力試合だったとか言っている馬鹿が湧いていますが、
なんでこういう人たちは精神論でしか物事を語れないのでしょうか?


・日本のスタメン

永井
大津、東、清武
扇原、山口
徳永、吉田、鈴木、酒井宏樹
権田


事前には意義の見いだせなかった試合だが、結果的には良かったと思う。
韓国の危険人物に早目にイエローが出てラフプレーが減り、
先制したことで冷静にもなって、日本の選手が負傷するリスクが下がった。
内容を見ても、レベルの高い相手に適切に日本の弱点を突かれた。
中途半端に成功に終わると反省が薄くなるが、そんなこともないだろう。

まず失点シーンから振り返ろう。
1点目は吉田が目測を誤りボールを後ろに逸らしたことから。
鈴木が時間を稼ぎながら山口の戻りを待つが、2人とも振り切られてしまった。
見え見えの切り返しに振り切られた鈴木と山口も情けないが、
サイドに体が流れ態勢の悪いパクにニアを抜かれた権田は問題外。

2点目もハイボールをそらされたところから。
ここで酒井・徳永はラインを揃えて対応したが、
鈴木だけは裏に抜けたク・ジャチョルについて行ってしまう。
案の定1対1では対抗できずシュートを決められてしまった。

GKとCBの能力の低さとDFラインの制御は大きな課題。
エジプト戦までは前線・中盤の守備でなんとか凌いでいたが、
相手のレベルが上がるとこの問題が露呈するようになってしまった。
特に権田は能力が低く、なぜこの選手が重用されているのか理解に苦しむ。
FC東京が降格した責任のかなりの部分は権田にあるのだが…
特にOA枠が余っていたことを考えると悔やまれるところだ。
CBの問題はA代表とも共通する問題で、あらためて浮き彫りになった形だ。

また、リードされた展開で引いて守ってくる相手に点を取ることもできなかった。
この試合では杉本の使い方は前よりは大分マシになっていたが、
そもそもJ2レベルの能力の高くない選手なのであまり機能しない。

宇佐美も人数をかけて守る相手に無謀に仕掛けてボールを失った。
そもそも追いかける展開で必要なのは、
空きがちなスペースを埋める選手や、
サイドからクロスを上げられる選手と高さのある選手、
あとは動き回ってシンプルなプレーができる選手だ。
こうしたタイプがいなかったためしょうがないのだが、
交代策が宇佐美や斉藤では上手くいかないのは目に見えていた。
逆に言うと、宇佐美や斉藤が役に立つスタイルや展開を想像するのが難しいが…

meitei2005 at 16:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ロンドン五輪:関塚ジャパン 

2012年08月08日

日本対メキシコ

ロンドン五輪準決勝、1−3



・日本のスタメン

永井
大津、東、清武
扇原、山口
徳永、吉田、鈴木、酒井宏樹
権田


事前に懸念されたことが全て的中してしまった。
全体の疲労、扇原のどんくささ、酒井宏樹の不調、
そして案の定リードされた時の交代策が機能しなかった。

全体の疲労については、確かにここまで運動量を使ってきた。
しかし、GL3戦をほぼ現在のスタメンで戦い、
準々決勝で延長戦までやったメキシコもコンディションは厳しかった。
一方の日本は初戦のスペイン戦に照準を合わせてきたとはいえ、
GL3戦目はかなりメンバーを代えていたのだから、
持久力が足りないと言われても仕方がない。
初戦にピークを持っていかざるを得なかったのは、
日本が第一シードに入れなかったのが原因。
五輪のシードの規則はよく分からないのだが、
やはりWCでも優勝を狙うとなるとシードを取らなければ厳しい。

リードされた時の対策はしょうがない部分は多い。
そもそも直前に即席的に作られたチームで、
オプションまで用意する時間はなかった。
このあたりは若い年代特有の選手選考の不安定性もあり、
監督が一方的に非難されなければならないことでもない。

その他にも、扇原の件も代わりが山村では似たり寄ったりだし、
酒井宏樹の代わりに高徳を入れても守備力はあまり上がらない。
相手のレベルが上がるにつれ徳永の優位性が無くなったのも痛かった。

全体をまとめると、ベスト4まで進出したのは妥当・上出来で、
ここで勝ち上がれないのも選手の実力からいって妥当なところ。
斉藤・宇佐美の代わりに香川・宮市を用意して、
OAでは徳永ではなく長友、あともう一人をGKかボランチに使えれば、
決勝まで進めた可能性はかなりある。
しかし、サッカー界における五輪の位置づけを考えたら、
協会がそれほど仕事をサボったとも言いづらい。
プレミアの日程が早かったのが響いた格好だが、
マンUやらアーセナルにU23の日本人選手がいることは凄いことで、
イギリスも同様の理由で苦労しているし、
選手のレベルが上がってくると選手起用の問題は避けられない。
ただ、スペインもマタを呼んでいたわけだし、
GKかボランチのところにJリーガーをOAに使うだけでも違ったのだが…

次の韓国は本当にやりたくない相手。
いちおう五輪という晴れの舞台で馴染みの相手と泥試合。
特に相手は兵役免除があるのでラフプレーも辞さない。
永井・清武・大津・山口・酒井宏樹・吉田あたりは休ませてほしい。
特に永井はA代表でもやれる実力があることが分かっただけに、
ここで怪我でもされたら大ごとだ。

meitei2005 at 13:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ロンドン五輪:関塚ジャパン 

2012年08月05日

日本対エジプト

ロンドン五輪準々決勝、3−0


・日本のスタメン

永井
大津、東、清武
扇原、山口
徳永、吉田、鈴木、酒井宏樹
権田


ここまでのプレー(守備)を遂行できれば負けることはないと思っていたが、
先制・永井交代から相手の退場までは左サイドに隙を作ってしまった。
やはり斉藤では守備が期待できないし、カバーするのが扇原というのも不安要因。
また、プレス要因としても機能していた永井がいなくなったのも痛かった。
東負傷で酒井高徳と交代させ左SHに使ったのは適切な判断。
これで強力なエジプトの右サイドを完封して守備を強化できた。

それにしても清武のプレーは恐ろしかった。
先制点も相手を退場にしたプレーも起点は清武のボール奪取。
先制点はバランスを崩しながらを前を見てワンタッチのラストパス。
退場を誘発したプレーはボールカットから1人を外して、
浮き球をアウトサイドで縦に走りこんだ東に完璧なパス、
これを東がDF裏にワンタッチ・ラストパスを流し込んだ。
どちらも清武のスピードとテクニックと判断の速さが光った。

逆の意味で恐ろしかったのは権田。
扇原も相変わらずどんくさくて不安定。
酒井宏樹が地味に調子悪そうなのも気がかりだ。


◆メキシコ戦予想

次のメキシコは延長戦をやっているし、
大会前の試合でも勝てたようにそこまで強くはない(もちろん弱くもない)
日本戦と直前のセネガル戦のスタメンを比べても大差はないし、
セネガル戦スタメンのドスサントスやエンリケスも日本戦で途中出場している。
仮想スペインでメキシコとやったことからも分かるように、
日本が得意とするボールをつないでくるスタイル。
永井・東が出場できれば、きっちり守ってカウンターを狙える。

怖いのは、ここまでフルパワーでやってきた選手の消耗。
大津は全スタメンで、山口・吉田・鈴木は全出場
特に前線でハードワークをしている大津と、
尋常ではない運動量を披露している山口が不安。
特にこの二人は五輪で燃え尽きないか心配。
斉藤が機能しないとなると、リード時の前線の代わりは酒井高徳しかいない。

ここまでリードできる展開が続いているだけに、
リードされた時に使う予定の宇佐美・杉本・斉藤の出番が少なくなっている。
メキシコは攻撃力があるので初めてリードされる展開になる可能性もあるが、
この時に彼らがどれだけやれるのか全く読めない。
ホンジュラス戦を見る限りかなり厳しそうだが…

meitei2005 at 15:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ロンドン五輪:関塚ジャパン