2013年05月

2013年05月25日

12-13のプレミアを振り返る

今期の予想は、マンチェスターの2チームの優勝争いで、
ひょっとしたらチェルシーが絡むかもしれない、というものだった。
4位以内にはチェルシーは入るが、アーセナルは危ないと思われた。


◆マンチェスター・ユナイテッド(勝点89、28勝5敗5分け、86得点43失点)

想像以上の独走で優勝を決めたマンU。
34節に優勝が決まってしまったため、
アーセナル・チェルシーとの試合があったとはいえ、
ルーニーをあまり起用しなかった・できなかったこともあり、
その後の4試合は1勝2分1敗とイマイチだった。
それでも昨期の優勝勝ち点89、一昨期の80、それ以前の数字と比べても、
今期の勝ち点89というのは良い数字だった。

この独走の原因は、シティが想像以上にだらしなかったのと、
特に守備陣が揃わない前半戦であまり勝点を落とさなかったことだった。
失点43は優勝チームとしてもマンU自身としても、ここ数年で最悪の数字。
予想された通り、特に守備陣の揃わない前半戦で失点を重ねた。

ただマンUにとって幸運だったのは、この時期にファン・ペルシーが好調だったため、
点も多く取れてあまり勝ち点を落とさずに済んだこと。
ファン・ペルシーはシーズン中盤で調子を落としてしまったが、
その時には守備が大分改善されていた。

また、今期は香川の加入で4−4−2以外の陣形にも挑戦したが、
案の定上手くいかず、香川の負傷離脱もあって4−4−2に回帰。
香川復帰後も4−4−2を維持して香川を左SHに起用することが多く、
この妥協案でなんとか上手く回すことができた。

香川がフィットしてからは中央での細かい崩しも機能して、
特に引いて守る格下のチームを効率よく崩すことが可能になった。
一方、強豪相手や苦戦が予想されるアウェイでは香川を先発から外し、
しっかり固めて速攻で点を狙う手堅い戦い方だった。
ドルトムントでトップ下をやっているときには気にならなかったが、
プレミアのSHとしては、攻撃時にポジションを大きく動かすこともあり、
香川の守備力が低かったのも事実。
ただ、復帰後は体も大きくなり、守備でも改善されたように見える。

香川と良い相性を見せたルーニーは、起用法の問題もあってイマイチ。
確かにマンUに良いCHが少ないので彼がそこに起用されるのも仕方ないのだが、
CHとしては特に守備面での問題が多かった。

結局CHではキャリックが孤軍奮闘。
また、ルーニーと共に最も上手く香川を使える選手でもあった。
ベンゲルが、裏切り者のファン・ペルシーを推したくないこともあるのか、
MVPに彼の名前を上げるほどの活躍だった。
逆に言うと、彼ぐらいしかシーズン通して活躍した選手がいない。
後はエブラとファン・ペルシーぐらいだろうか。

逆に言うと、これぐらいしかシーズンを通して活躍した選手がいないのに、
圧倒的に優勝できてしまうほどマンUの選手層は厚かった。
(エルナンデスの出場時間当たりの得点数は驚異的)
マンCやチェルシーとの最大の差はここにあったと思う。

なお香川に関しては、怪我による離脱が無ければ合格点だったと思う。
6ゴール3アシスト(goal.com)は多くないように見えるが、
20試合出場17試合先発、1356分という出場時間の短さを考えれば、
時間当たりのパフォーマンスは決して悪くない。
おそらく比較対象は同チームのバレンシア・ヤング・ナニ、
マンCのシルバ・ナスリ、チェルシーのマタ・アザールあたりになるが、
バレンシア(2326分)ヤング(660)は1点で、ヤング(1430)は0点。
シルバ2597分4点、ナスリ1937分2点、マタ2832分12点、アザール2721分9点。
今期のマタは相当活躍した印象があるが、
時間当たりのパフォーマンスでは香川は同等の結果を残しているように見える。
(但し、相手が弱い時に出場した傾向があるので、若干割り引く必要はある)
もちろん出場時間はチーム戦術や選手層の影響もあるのだが、
上でも書いたように香川の守備面が不安視されているのも間違いない。
守備面で新監督の信頼をどれだけ得られるかが重要だろう。


◆マンチェスター・シティ(勝点78、23勝9分6敗、66得点、34失点)

シーズン途中で優勝争いから脱落したマンC。
理由は明白で、得点が取れなかったこと。
そして、その原因はSHが足りなかったから。
特にナスリとシルバに負傷が続き、
2人がスタメンで揃ったのは13試合しかなかった。
その13試合では8勝3分2敗、32得点15失点とそこそこ。
逆に言うと、残りの25試合で34点しか取れなかった。

そこでテベスをサイドに使ったり、最後には3バックを試したりしたが、
選手が足りないのだから監督にできることは限られている。

この問題はシーズン前から指摘されていた。
買える選手が少なかったのかもしれないが、
アザールや香川を買おうとした形跡もない。
流石にお金がなかったんでしょうか。

あと、コンパニがフル稼働できなかったのも地味に響いたかもしれない。

なお、ANCでトゥレが離脱するのが懸念されたが、
コートジボアールが決勝T一回戦で敗れて離脱が4試合で済んだこと、
その4試合も2勝2分とそこそこだったことから、
それほど影響は大きくなかったようだ。


◆チェルシー(勝点75、22勝9分7敗、75得点、39失点)

予想された通りの3位でのフィニッシュ。
案の定トーレスが駄目で、優勝争いはできなかった。
そこでデンババをシーズン途中で獲得。
その時点のデンババは20試合13得点でリーグ得点3位だったのだが、
チェルシー移籍後は14試合で2得点しかできなかった。
本人の問題なのか、周りとのコンビネーションの問題なのか、
それともトーレスとの不可解な併用が悪かったのか。

マタとアザールは得点もアシストも多く十分な活躍。
ただ、オスカルはやはりまだ若くてイマイチだった。
結局、後半戦はランパードが復活してなんとかすることに。


◆アーセナル(勝点73、21勝10分7敗、72得点、37失点)

流石に今年は危ないだろうと思われた4位の座だが、
トッテナムの失速もありギリギリで4位フィニッシュ。
こうなると、逆にベンゲルは凄いんじゃないかという気がしてくる。
(もちろん、あの選手層で4位に入るのは普通に偉いんですが)

今年のヒットはカソルラ。
やはり小さくて小回りの利く上手い選手はプレミアでは活躍しやすい。
昨期補強したアルテタとメルテザッカーも地味に貢献。

ただ、それ以外は相変わらずイマイチ。
チーム内得点王は14得点のウォルコットだが、
相変わらず怪我が多くてフル稼働はできない。
(彼にしては出場時間は多かった方だが)
その他のジルーやポドルスキもそこそこだった。


◆トッテナム(勝点72、21勝9分8敗、66得点46失点)

呪われているかのように今期もCL出場権を逃したトッテナム。
ただ、元々が実力不足なのでしょうがない。
攻撃ではベイル頼みで、彼が絶好調のうちは良かったが、
彼が負傷離脱するとあっという間に失速してしまった。

守備面ではヴェルドンゲンとドーソンがスタメンで揃った試合では、
19戦19失点とそれなりだったのだが、
その他の試合で19戦27失点と失点が増えてしまった。
あと、APVがラインを上げる守備を採用したため、
GKはフリーデルからロリスに代わったが、
この切り替えはそれなりに上手くいった。

meitei2005 at 15:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 欧州12-13