2014年11月

2014年11月21日

日本対オーストラリア

親善試合、2−0.


・日本のスタメン

岡崎
武藤、香川、遠藤、本田
長谷部
太田、森重、吉田、酒井高徳
川島

内田は右ひざの具合がよくないらしい。
長友は招集されていない。
中3日で厳しい日程。


・オーストラリアのスタメン

トロイージ(14)レッキー(7)クルーズ(10)
マッケイ(17)ジェディナク(15)ルオンゴ(21)
ベヒッチ(13)セインズバリー(20)ウィルキンソン(22)フラニッチ(2)
ライアン(1)

マッケイは豪国では珍しく小柄で俊敏性のあるタイプ。
豪国は10日ぐらい準備していた様子。


◆スロースタートは仕様?

この試合を考える上での1つの重要な条件は、
豪国がしっかり準備をしてコンディションを整えていたのに対し、
日本は中3日でメンバー交代もほとんどなく、
体力的に不利だったということ。
特に前半が不出来だった1つの原因はここにある。

しかし、ホンジュラス戦でも前半は低調だったことを考えると、
このチームがそもそもそういうタイプなのかもしれない。
ただ、これが後半勝負という狙いなのか、
それとも4−1−4−1からのカウンター狙いが基本線なので
相手に体力があるうちは意図せずそうなるのかは定かではない。

4−2−3−1に変え、今野を投入したことで流れが変わったと言われるが、
それよりも単純に豪国が疲れただけという印象の方が強い。
遠藤と今野の交代は中3日なのと今野を試したかったことが理由か。

ケーヒルのいない豪国程度だったらなんとかなったが、
相手のレベルが上がってきたときに前半を凌げるかは微妙。
特に前半で陣形を変えたことからもわかるように、
香川のCHとしての守備能力が低い。
トップ下としてならある程度決められた相手を前から追えば良いのだが、
CHだと後ろをケアしたり全体を見なければならず、
こうした能力が香川には欠如している。

とりあえずアジア相手であれば、
4−1−4−1でも4−2−3−1でもなんとかなるだろうし、
香川は引いて守る相手のバイタル崩しに必要なので外しにくい。
しかし、相手のレベルが上がった場合に香川を使うのかどうか。
CHとしてよほど優秀な選手が出てきて、
メンバーの組み合わせがはまらない限り、
結局は香川トップ下の4−2−3−1に収束しそうな気もする。

ただ、スタメンこそほとんどザック・ジャパンと同じだが、
6試合でほとんどのポジションに新しい控えを用意できたことや、
上で書いた前半の体力温存に見られるゲームの進め方など、
ザック時に比べて管理面での改善が大きい。
もちろん選手の年齢が上がり入れ替わりもするので単純比較はできないが、
ザック時との比較という観点からは興味深いと思う。

また、ザックはアジア杯に関して明確な目標設定をしなかったのに対し、
アギーレは優勝を明言しているのも興味深い。
監督の個性の問題なのか、協会の意向なのか。
このあたりもチーム作りのプロセスの違いに反映しているかもしれない。


◆メモ

前の試合からそうなのだが、
CBの並びが左森重で右吉田となっている。

立ち上がりからオーストラリアが早速ロングボールを使う。
高い選手がいるわけではないが、
レッキーが走りこんでくるのを捕まえられない(0,5)
守備ではかなり運動量を使ってくる。
ラインが高いので、日本はその裏を狙う(1,4,10,19,22,26,30,37,46)。
特に酒井が思い切って裏を狙っている。

被ロングボール時の勝率が悪いため、
これまでの呼び込んでのカウンターを狙っても、
その前に中盤の上を越されてピンチになってしまう。
前から行くのか後ろで待つのかが中途半端になってしまう。

日本はホンジュラス戦と同じく、ハイボールは本田に入れる(0,20,22,44,48,55,69,82)。
ボール保持時は長谷部がDFに入るパターン。

15分に日本が初めてロングカウンターを見せるが、
相手の方が戻りが早かった。

16分。謎の日本のピンチ。
何でもない豪国の右サイドのリスタートから。
右に開いたジェディナクに遠藤が寄せるが、
中隣のルオンゴがフリーで、パスを受けて縦に侵入。
右のクルーズに開いてワンタッチでクロスを上げ、
レッキーのヘッドを川島がブロック。
岡崎がルオンゴを追いかけていたが完全な後追いで、
遠藤と左右が入れ替わっていた香川は完全に守備をさぼっていた。

30分。ボール支配率は40−60.

35分。4−2−3−1に変更、遠藤左、長谷部右、香川トップ下。

37分。4−2−3−1の良さが出たと言われる場面。
遠藤が低い位置に引いてきて、グラウンダーで縦パス。
アンカーの左横に移動した香川が受けてターンして前を向く。
DF裏を狙う本田に浮きパスを入れ、
ワンタッチでゴール前に折り返すがGKがキャッチ。

38分。日本の決定機。
川島からのロングボールを香川が相手の左SBに競り勝ち、
右サイドで相手の左CB相手に1対1を仕掛ける。
中に入ってきた本田に入れ、本田は前を向けないが、
中途半端に前に出たDF裏にスルーパス。
香川が抜け出しGA内に侵入するが、
クロスは相手にあたってCK。


後半。遠藤と今野が交替。
位置関係は左右というよりも、
今野がアンカー気味に残って長谷部が前に出る役割分担の様子。

2分。相変わらず流動的な豪国に攻めこまれるパターン。
左の低い位置に下がったマッケイから中央のトロイージに斜め前のパス。
ワンタッチで中央やや左に回ってきていたルオンゴに縦パス。
バイタルでフリーになって中に切り込んでシュート。
前から行くのか下がるのか、
ブロックを作るのかマークに付くのか中途半端だった。

3分。豪国のチャンス。
単純な右サイドからの素早いスローインから。
クルーズに斜めに入れたボールが、
そのままバイタルに流れて左足でシュート。
今野が埋めなければいけないスペースを埋めていない。
先ほどのプレーもそうだが今野がボケている印象。

4分。日本の決定機。
右サイドから左サイドに流れたボールに武藤がチェイス。
フラニッチの不用意な縦パスを今野が奪い、
そのままPA内に侵入してPA内でフリーの香川に横パス。
左に切り替えしてシュートもGK正面。

5分。日本の決定機。
森重から左に開いた岡崎に浮きパス。
胸で落として武藤が中に侵入し、
相手をひきつけて右の本田へ。
ためて、追い越した酒井に出すが、
クロスはブロックされた。

この後も岡崎のポストを使う(53,58,65)

このあたりから日本がボールを支配して攻める時間が続く。
前からのチェイスもはまり始める(59,69,78,83,89)

本田へのロングボール作戦がばれて、
左SBだけでなくもう1人がマークに付き始めた(48,55,82)

11分、武藤と乾が交替。

13分、日本の決定機。
左サイドの細かいつなぎから右の空いたスペースに展開し、
酒井がファーでフリーの乾にクロスを上げるが、ヘッドはバーの上。

15分。日本の先制点。
本田の右CKがファーに流れたのに今野が詰めた。

18分、トロイージがニコルズ(9)と、ルオンゴがブレシアーノ(23)と交替。
ニコルズが右でクルーズが左に回る。

18分、クルーズがえらく息が上がっているのが映される。
この後も足がつっている様子が映される。

20分、解説の宮本が香川の守備参加が足りないと苦言。

21分、日本狙いのカウンター。
久しぶりに豪国が日本陣に攻め込むが、
不用意な横パスを本田が奪って岡崎にスルーパス。
PA内から左45度のシュートはGK正面。
右から寄せてきて足を出すDFの股を抜いて、
ファーを狙いたかったところ。

22分、日本の追加点。
本田の左CKがファーサイドに流れ、
森重が回収してクロスフェイクから相手の股を抜き、
ニアの岡崎が合してヒールで流し込んだ。

27分、マッケイとケーヒル(4)が交替。

30分、岡崎と豊田が交替。

41分、ばてばてで足がつっていたクルーズとモーイ(24)が交替。

46分、豪国の1点目。
本田と今野がベヒッチへの寄せをさぼりフリーでクロスを上げられる。
森重がケーヒルを話してヘッドを決められる。
ちょっと前から本田がお休みモードに入っていた。


◆個人

武藤。相変わらず下手なドリブル(47)
乾。守備をよくやっている。
  ドリブルで中に切り返すパターンを見透かされている。
香川。ロングボールをけられた後のポジショニングが悪い(10)
   守備でも追い方やマーク相手を探すのが下手。
   パスや微妙なボールタッチのミス(47)
本田。パスミスが目立つ(30)ボールロストも多い。
   コンディションが微妙だったのか。
長谷部。訳の分からないパスミス(32,45)
太田。やはりフィードがいい(10)、クロスもうまい(15)
森重。前に出る判断が悪く、相手を捕まえられない(28)
   左足のフィードが良かった(53)
   凡ミス、ファウルを多くとられる。空中戦で苦労。
   前の試合に比べカットしたボールをあまり味方につなげず。
吉田。1対1で完全に振り切られる(18)
酒井。ラインミス(42)良いクロスを何度か(58,89)
川島。下手なキック(41,43)



meitei2005 at 17:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) アギーレ・ジャパン 

2014年11月16日

日本対ホンジュラス

親善試合、6−0.


・日本のスタメン

岡崎
武藤、香川、遠藤、本田
長谷部
酒井高徳、森重、吉田、内田
川島


◆まとめ

快勝したが、今までに比べて特別よかったというわけでもない。
多少選手を入れ替えたが、それが違ったかも微妙(右SB以外)
本田のゴールまでは攻められる時間が長く苦労した。
ただ、ホンジュラスの守備が、特に被カウンター時にイマイチで、
日本にゴールを取られて前に出る展開の中で、
日本は効率的にカウンターを決めることができた。

日本の6ゴールのうち4ゴールは速攻から。
遅攻で崩したのは相手の集中力が切れた後の6点目だけだった。
5・6点目がそうだが、香川が前に出るとバイタル崩しに迫力が出るが、
前半にあったように逆に奪われたときに速攻を食らうのが難点。
対アジアだと相手はここまで前に出てこないし、前に出ても戻りが早い。
確かに4−1−4−1でややラインを深くして相手を誘い込んで、
カウンターを狙うのは整合的なのだが、
速攻に頼る現在のパターンだと対アジアでは苦労しそうだ。
この試合の内田ぐらいスピードのある選手が上下動しないと、
なかなかチャンスは作りにくいだろう。
もう少し豊田の高さを使うパターンを試しておきたかった。

この試合は、上がり続けた内田も凄かったが、
それを無視し続けた本田も凄かった。どっちも凄い。

◆メモ

日本はいつも通りのやり方。
相手の状況が悪ければ高い位置からプレス、
そうでなければHLまで引いて待つ。
攻撃時には長谷部がCB間に入る場合も。

ホンジュラスは中盤を飛ばして、
DFからSHにロングボールを入れてくる。

ポーランドの審判は、
体での当たりには寛容だが、足をかけると笛を吹く。
最近の傾向と違って手を使っても怒られない。
ホームアドバンテージはない。
後半あたりから特に香川あたりが審判の傾向に対応。

日本はロングボールを本田に入れるパターンが目立つ(52,61)。
特にSBを相手にすると負けにくい。

8分、日本の先制点。
遠藤のクローズにニアで岡崎がそらして、
ファーの吉田が頭で押し込んだ。
森重も岡崎の後ろから詰めていた。

ホンジュラスはFWが前から追ってくる割に、
SHはSBをしっかりケアするし、
CHもあまり前に出てこないので、
長谷部がDFの間に下がって数的有利を作れば、
CBが割と簡単に前に運ぶことができる。

20分からホンジュラスペース。
岡崎への縦パスが3つ続けて奪われ、本田も。
ホンジュラスはそこから速攻で形を作る。
ホンジュラスはリスタートも早い。
日本のボールへの寄せも遅くなる。

やはり日本は遅い攻めだと形を作れない。

39分。本田のゴール。
ホンジュラスがカウンター気味の攻撃で、
なぜか左CBがふらふらと前に上がる。
そこに中途半端な横パスが入り香川と競り合いに。
スライディングで前にボールを押し出すが、
長谷部がスライディングでその空いたスペースに出し、
本田が走りこんでGKとの1対1を決める。
長谷部は狙ってなかったようだが、遠藤は指示を出していた。

43分。遠藤のゴール。
自陣右サイドでボールを回収してから、内田・本田・長谷部とつなぎ、
逆サイドに上がった酒井にロングフィード。
岡崎が縦に走ってパスを受けて起点を作り、
本田と3人でつないで遠藤に回した。

後半1分。乾のゴール。
自陣左サイドでボールを回収、
乾が少し前に運んで相手をひきつけ、下がってきた岡崎へ。
遠藤経由で本田に展開し、内田が外を追い越す。
中に切り返してクロスでファーの乾が合わせる。
最初、乾はサイドに開いていたが、
本田が1対1を仕掛け始めてからゴール前に殺到。
相手の右SBは全く乾を見ていなかった。

後半もホンジュラスはロングボールを使ってくる。

後半10分、日本の決定機。
長谷部が相手のFWを外して前に運び、
右CHと右SHをひきつけて酒井にパス。
フリーの酒井がゴール前の岡崎にクロスを入れ、
クリアしたのを乾がワンタッチシュートも、
GKが左手一本で防ぐ。

17分、岡崎と豊田を交替。

23分、豊田のゴール。
自陣深い位置で相手のパスミス。
内田がワンタッチで前に残った本田に縦パス。
内田が外を追い越しマーカーをひきつけ、ゴール前の香川へパス。
DFをシュートフェイクでかわしてシュートしようとしたところ、
足を引っかけられるが、豊田が詰めた。
10秒足らずでボックスからボックスに駆け上がった内田のスピード。
香川だけでなく乾もゴール前に詰めていたが、
ホンジュラスのDFは全くケアしていなかった。

28分、乾のゴール。
相手陣右サイド深い位置からの展開。
クリアされたボールをフリーの長谷部が拾い、
バイタルでフリーの香川に楔、本田に落とし、
ワンタッチでゴール前の豊田に入れ、
DFと競ってこぼれたボールに乾が詰めた。
直前のプレーから乾が中に入ってきていた。

後半から本田が前に残ってカウンターの起点になるパターン(68,75,78)

32分、長谷部と田口が交替。

33分、日本の決定機。
自陣左サイド深い位置でボールを回収。
香川がDF裏を狙う本田にロングフィード。
DFと1対1、1対2を仕掛けてゴール前にグラウンダー。
ファーに豊田がフルスピードで上がって合わせるが、GKがブロック。

39分、この時間帯にしては珍しく本田が良いFK。

47分、この試合のハイライト、内田のオーバーラップ。
直前にミスが2つあったので気合を入れなおしたか。


◆個人

乾。時間限定のこともあり守備も頑張る。
香川。前半は消える。パスや微妙なボールタッチのミスが多い。
   このポジションの選手にしてはミスが多い。
   ただし、ロングパスは意外と上手かった。
本田。2人目が来ると奪われる(26)、1対1でも抜けない(32,64,70)
   前半途中から球離れがよくなりロストが減る。
長谷部。細貝・森重と比べるとやはりパスが上手い。
    ロングボール、楔のグラウンダー。
田口。相当アギーレに気に入られている模様。
   ただ、やはりこのポジションの選手としては軽い。
酒井。軽い守備(37)、クリアミス(51,51)
森重。凡ミス(35,37)、ファウルを多くとられる。空中戦で苦労。
   前の試合に比べカットしたボールをあまり味方につなげず。
内田。鬼の駆け上がり。

meitei2005 at 16:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0) アギーレ・ジャパン