2015年06月

2015年06月19日

日本対シンガポール

W杯2次予選、0−0.


・日本のスタメン

岡崎
宇佐美、香川、本田
長谷部、柴崎
太田、槙野、吉田、酒井宏樹
川島


◆基本的には監督の経験不足と…

酷い結果を受けて批判的なコメントが多いのは仕方ない。
ただ、改めて冷静に試合を見返してみると、
決定機も何度か作り(29,54,66,70,72,73分)、
選手は、本調子でない選手もいたが、ちゃんとやったと思う。

コンディションに関しては、特に欧州組はこの時期はつらい。
岡崎・本田・長谷部の出来は良くなかったが、
疲労も原因ではないかと思う。
香川が代表で出来が悪いのはいつものこと。

なので、基本的には問題は監督にあったということになる。
選手交代を始めた時間から決定機がなくなったことからも明らかなように、
選手交代は全く機能しなかった。
特に高さのあるFWを用意していないのは致命的だった。
また、押し込んだ状況でサイドチェンジからサイドを攻略するのも基本だが、
それを実行できる周りと連係したプレーをできる選手、
例えば乾のような選手は呼ばれていない。

スタメンに関してもSBの起用とFWの高さに整合性がなかった。
太田はクロスを何度も上げたが、決定機は1度だけ。
前線で待つのが香川では期待薄なのも当然で、
交替で大迫が入っても何もできない。
これならば長友の走り込みを用意しておいた方が良かった。

セットプレーのキッカーの用意もイマイチだった。
押し込んだ状況ではCKが増えるのでこの点は重要なのだが、
香川を下げると左CKを蹴る右利きの選手がいなくなってしまった。
太田が蹴るが、こちらサイドからだと鋭さがなく、
途中から原口が蹴っていたが全くチャンスにならなかった。

監督は「世界一の相手と戦う準備をする」とのたまったが、
これは逆に欧州人の傲慢さが表れていると思う。
世界1位と世界154位を相手にするときは、
全く違うサッカーをやらなくてはならない。
それを考えないのでは上手くいかないのも当然だ。
もちろん、オシムのように相手によってプレーを
ラディカルに変えられる監督は本当に稀有な存在だが、
それにしても、ハリルホジッチの準備は拙かった。

また、この点を注意できなかったサッカー協会の相変わらずの無能さ。
ザックの時もそうだったように、彼らはアジアの事情が分かっていない。
それならば助言できなくてはいけないのだが、
そうした意識や能力はないようだ。
彼らが無能であり、外国から監督を連れてこざるを得ない限り、
アジアの泥沼という問題は繰り返されると思う。


◆メモ

立ち上がり、日本がいきなりラッシュ。

案の定、シンガポールは4−1−4−1で深めに守ってくる。
基本的にPAから5−10mに最終ラインを設定。
一方日本は高い位置から追い回すが、
意外とシンガポールの中盤に技術があって簡単に奪えない場面も(9,27)。
ただ、前線にアイディアや技術はないのであまり怖くはない。

大きなサイドチェンジ(5,8,78)
全体的な流れの中からのクロス、成功(19)、失敗(18,33)
やはりゴール前にいるのが香川では期待できない。

シンガポールはGKを太田の方をめがけて蹴ってくる。
ただ、意外と太田がヘディングが強い。

3分、日本のチャンス。
その前のカウンターの流れで本田が中、香川が右に入れ替わっている。
DFラインでボールを回して、酒井から長谷部へ。
長谷部がワンタッチで右の香川につなぎ、
酒井のオーバーラップを囮に長谷部に戻し、
長谷部が2タッチでバイタル脇でフリーの本田へ縦パス。
アンカーがボールを取に飛び出してしまい、
パスを受けた本田が中に入ってミドルを打つがGK正面。

11分、日本のチャンス。
敵陣右サイドでボールを奪い、
酒井が落としたボールを柴崎がワンタッチで香川に縦パス。
素早く反転して2タッチでミドルを打つが、
GKが左手一本ではじき出した。
悪くない攻めだが、もう一崩ししてもよかったか。

16分、日本のチャンス。
自陣右サイドで長谷部がボールを奪ってカウンター。
一人をかわしてそのまま中央を前進して相手を引きつけ右の本田へ。
ボールがやや流れ右足でニアの岡崎に合わせるが、
シュートは右に外れた。

21分、日本のチャンス。
柴崎から岡崎への縦パスから。
ワンタッチで宇佐美に落とし、宇佐美が縦に仕掛ける。
相手を引きつけバイタルでフリーの長谷部へ。
1人右にはずしてミドルを打つも、GKがブロック。

23分、日本のチャンス。
浮き球を処理する相手のアンカーの背後から香川がボールを奪い、右の本田へ。
本田が相手を引きつけて酒井の上りを待って、DF裏にスルーパス。
酒井が走りこんでニアでフリーの香川に折り返すが、
DFに寄せられシュートはゴールの上。

26分、日本のチャンス。
いつものように引いた相手の前でボールを持って、
長谷部と左右を入れ替えていた柴崎が縦パス。
ポストを受けに来た岡崎を囮に、裏に抜けた宇佐美へ。
左足でニアにシュートもGKが右足でブロック。
更に宇佐美はオフサイドだった。

29分、日本のチャンス。
相変わらずの日本のボール回しから、
長谷部が半身の状態からバイタル中央でフリーの本田に縦パス。
後ろか上がってきた宇佐美に横パスし、
宇佐美は2タッチで左でフリーの岡崎へ。
岡崎は2タッチで左足でシュートを打つもGK正面。

33分、日本のチャンス。
日本のボール回して相手をPA付近まで押し込み、
柴崎が本田に縦パスを入れダッシュ。
本田がキープして柴崎に落とし、柴崎がDF裏に抜け出す。
ゴール前に浮きパスを入れるが、香川が競り負ける。

47分、日本のチャンス。
太田のクロスが弾かれたのを宇佐美が拾い、
左サイドからシュートを打つが外れた。

54分、日本の決定機。
速攻の流れから太田が左サイドからクロスを上げ、
岡崎がニアで合わせるが、GKがワンハンドでブロック。

60分、香川と大迫が交替。

このあたりから日本がかなり押し込む時間が続く。
しかし、2トップにしたこと、また本田が中に入ることが増えたため、
前線が混雑し動きがなくなってくる。

66分、日本の決定機。
右CKを本田が合わすがGKが片手でブロック。

70分、日本の決定機
左CKの流れから逆サイドから酒井がスローイン。
本田とパス交換から本田がファーにクロス、
槙野のヘディングは左に外れた。

70分、柴崎と原口が交替。

72分、日本の決定機。
ゴール正面からのFK、本田が蹴るもゴール隅ポスト。

73分、日本の決定機。
本田が縦パスを受けて原口とパス交換で中に入って、DF裏に浮きパス。
酒井が合わしてワンタッチでゴール前に折り返すが、
宇佐美のヘディングはわずかに届かず。

77分、宇佐美と武藤が交替。

右サイドからの単純なクロスがチャンスにならない(85,85,88,91)


◆個人

岡崎、何度かのチャンスを逃す(16,29,54)
大迫、芸のなさ、ファウルゲット(71)、ヘディング空振り(85)
宇佐美、ドリブルも成功せず(14)、シュートも成功せず(28,47,51,53,59)
武藤、何度かドリブルするが2人目に止められる。
香川、ミドルも不発(22)
本田、ポストで周りを使うプレー(??,15,16,18,33,68)、パスミスが多く不調
   ミドルもヒットせず(74,75)
長谷部、凡ミス(10,24,58,61,73)
柴崎、本田ポストから上がるプレー(33,68)をもっと増やしたかった
太田、クロスを多く上げるも、決定機につながったのは少ない(54)
槙野、何度かのCKのチャンスを生かせず(37)
酒井、凡ミス(54,80,90,93)。何度も長距離の上がりを見せる(3,22,49)が、
   そのせいで後半にばてる


meitei2005 at 19:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ハリルホジッチ・ジャパン 

2015年06月18日

日本対イラク

親善試合、4−0.


・日本のスタメン

岡崎
宇佐美、香川、本田
長谷部、柴崎
長友、槙野、吉田、酒井宏樹
川島


・イラクのスタメン

アムジェド・ラディ19
フマム・タレク・ファラジ
11、ジャスティン・ヒクマト・アジーズ7、アハメド・ヤシーン・ゲニ9
サード・アブドゥルアミール21、サイフ・サルマン・ハシム8
ドゥルガム・イスマエル15、レビン・ガリーブ・ソラカ2、サラム・シャキル14C、サマル・サイード・メジベル16
ジャラル・ハッサン・ハチム12

イラクはアジア杯時からかなり先発が入れ替わっている。
長期的な展望から若手に切り替えている模様。
来日は6日なので、11日の試合の準備としてはまずまず。
http://qoly.jp/2015/06/10/iraq-national-team-rating-by-qoly


◆簡単な感想

日本のプレーは決して悪くなかったと思う。
特に柴崎の縦パスからの本田・香川・岡崎のワンタッチの繋ぎと、
宇佐美の仕掛けは素晴らしかった。
また、イラクの方も、すでに書いたようにかなり若手を試していたが、
それほど特別酷い選手選考や日程調整だったわけでもない。

ただし、シンガポール戦が終わった後の感想なので後出しだが、
ある程度前に出てくれる相手に対して日本が良いプレーができるのは従来からで、
逆にアジアでの本番で引かれた時にどうするかという問題は未解決だった。
日本の得点は1・3・4点が相手のラインが高い時の仕掛けであり、
2点目は相手の守備がいまいちなセットプレーだった。

興味深いのは、逆サイドのSHがかなり中に絞っていたことで、
もちろんイラクが素早いサイドチェンジができないことが前提になっている。
ただし、イラクの前線が割と前から追いかけてくることが多い一方で、
後方が日本の走り込みもあってラインを上げられなかったため、
中盤が間延びしていて混雑しなかったことが攻撃時に幸いした。


◆メモ

1分、日本のチャンス。
右サイドからの酒井のスローインを香川が胸でそらして本田へ。
ワンタッチで岡崎に入れ、
岡崎もDF裏に走りこんだ香川にワンタッチでパスもカット。
本田にこぼれ、そのままミドルもミートせず。

4分、いきなり日本の先制点。
左サイドでのボールの奪い合いのこぼれが柴崎へ。
一瞬相手のプレスが緩くなった隙に前を向き、
DF裏にスルーパスを通す。
オフサイドっぽかった岡崎は動かず、裏から本田が走り込み、
DFをブロックしながらゴール右隅に流し込んだ。
イラクの左SBがラインを崩していた。

イラクは、個人個人は頑張っているのだが、
新しい選手が多いせいか全体の統制が取れていない感じ。
前線はHLを超えて追いかけるのだが、
失点シーンにもあるようにライン制御が不安定で、
ぽっかりとパスコースを開けるシーンが多い。

8分、日本の2点目。
珍しい香川の左CKをGKがかぶり、
ファーで待っていた槙野が左足で流し込んだ。
香川のキック自体はニアの酒井か吉田を狙ったと思うが、
それにGKがひきつけられてファーに流れてしまった。

イラクの前線が疲れてきたのか、
それとも全体の間延びを気にしたのか、
前線があまり追ってこなくなるが、
それでもマークが甘いので容易に縦パスが入る。

11分、日本の決定機。
右サイドからのスローインを香川がワンタッチで本田へ。
本田が中に切り込み岡崎にあて、岡崎はワンタッチで右サイドへ。
酒井もワンタッチで岡崎に戻し、岡崎はドリブルでPA内に侵入。
ゴール前に折り返したボールはカットされるが、
酒井と柴崎が早く切り替えてボールをカットし、
こぼれたボールを宇佐美が拾ってミドル。

14分、日本の決定機。
吉田が一度縦に持ち上がり1トップを引きつけてから、
下がってきた長谷部へ横パス。
ここにもプレスがかからず、
相手の間に移動した田柴崎に縦パス。
ここでもワントラップで前を向いて、
DF裏に走りこんだ本田に素早く縦パスを入れ、
本田はワンタッチで岡崎に流す。
岡崎はGKと1対1になるが、
シュートがGKに弾かれバーをたたいた。

16分時点で支配率は63-37。
このあたりからイラクの前線もかなり下がってきて、隙がなくなってきた。

一方の日本の守備は堅実なもので、
相手にしっかり持たれたらHLまで下がって守備。
SHがSBへのマークの意識が高いため、
SBが高く来てCBが持ち上がってくるとラインが下がる。

29分、イラクのチャンス。
イラクの右CBが左サイドに低くて速いサイドチェンジ。
本田が低いボールにおびき出されて一瞬ボールカットに出てしまい、
結局奪えず相手の左SBがフリーで受けて縦にドリブル。
そのままPA付近まで侵入して、
長谷部が戻ってPA内で何とか止めた。
それが気になったのか、直後に監督が本田・酒井を呼んでお話。

31分時点で支配率は58対42。

31分、日本の3点目。
相手のGKから日本の右サイドでの奪い合いから、
柴崎・本田・香川・柴崎とワンタッチでつなぎ、
中に入ってきた宇佐美が受けて縦に仕掛け、
左でフリーの岡崎に流して、岡崎が左足で決めた。
GKの流れだったとはいえ、SHがかなり中に入ってきており、
監督の狙いのワンタッチの早い攻撃と、
日本が得意な狭いスペースでの繋ぎが結合した素晴らしいゴール。

35分、柴崎の素晴らしいプレー。
吉田がクリアしたボールを後ろ向きの状態から、ワンタッチで前線にフィード。
これを香川・本田がワンタッチでつなぐ。
次の岡崎で奪われてしまったが、素晴らしいプレーだった。

37分、珍しい吉田のFK。

39分、日本の決定機。
自陣左サイドでこぼれたボールを柴崎が拾って右に展開。
酒井から柴崎に戻って、一度スローダウン。
相手が対カウンターで戻るところから前に出ようとした瞬間、
岡崎がDF裏に走りフリーの柴崎がスルーパスを通すがオフサイド。

イラクはGKも相手のプレスがなければDFが下がってつないでくる。
全体的なスキルも高く、きちんとパスをつなぐ意識が高い。

47分、日本のチャンス。
この時間帯も再びイラクの前線は前から追ってくる。
吉田が前に持ち上がって下がってきた本田に楔。
中に入ってきた宇佐美に2タッチで私、
宇佐美が縦に仕掛けて左に開いた香川に展開するがカットされた。
本田のポストに合わせて酒井が外を上がり、
イラクのSHがそれにつられて本田に寄せられなかった。

57分、イラクのチャンス。
GKのスローイングから日本の切り替えが遅れる。
中途半端にボールホルダーに2ボランチが前に出たところでDF裏へ。
吉田が裏に弾き槙野が裏を取られてしまった。
槙野はとりあえずカバーするという基本を放棄。

64分、本田のシュートは右ポスト。

65分、宇佐美・香川・本田と武藤・原口・永井が交替。

70分、日本のチャンス。
自陣で吉田がボールを回収してワンタッチで永井へ。
永井も2タッチで長谷部に渡して、
長谷部も2タッチで原口に縦パス。
原口はターンしてDFを外して右サイドに上がった永井へ。
1タッチ余計にしたせいでDFがゴール前に戻りクロスは失敗。

72分、岡崎と大迫が交替。

75分、長谷部と谷口が交替。

77分時点で後半の支配率は54対46。

83分、日本の4点目。
左サイドでの奪い合いのボールが柴崎にこぼれる。
2タッチでDF裏に走りこんだ永井に浮き球を入れ、
弾かれたのを原口が拾って、
そのままドリブルでPA内右に侵入して、
ゴール左隅に決めた。

84分、柴崎と山口が交替。


◆個人

岡崎、ポストプレー(10,11,15,19,63)
宇佐美、アタック(1,6,8,31,34,47,47)
香川、1,2タッチで周りを使う(1,8,11,20,24,31,35)
   あまり下がってこずバイタルで仕事
   DF裏にスルーパス(13,41)
本田、中に入ってプレー(1,11,15,17)、DF裏狙い(4,13,14)
長谷部、素早い縦パス(7,13,70)
柴崎、素早い縦パス(4,14,49)、予測が良いのか良い形でボールを拾うことが多い。
槙野、無理に持ち上がって奪われる場面(??,72)
酒井、不用意な奪われ(14,26,59)
   相手に間合いを詰められて適当なロングボールをける場面(31)
川島、パンチングが飛ばない(59,82)

ハッサン12、背が低いしハイボールの処理が下手(8,56)


meitei2005 at 12:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ハリルホジッチ・ジャパン