2015年08月

2015年08月30日

ロマサガ1の舞台について

意外とロマサガ1のマップとその世界観(マルディアス)と
現実の世界地図・世界史の関連について書いた文章がないので、
簡単にまとめておきたい。
もちろん確かな資料、例えば製作者のインタビュー記録とかはないので、
全て筆者の印象にすぎない。
文中は簡略化のため「おそらく」のような表現はカットしている。
また、筆者は神話等の知識がないので、大きな見落しの可能性もある。

実物はネットで適当に検索してもらうとして、ロマサガ1の世界は大きく分けて、
クジャラート、ローザリア、バファル、騎士団領の4つの国に加え、
フロンティア、ローザリア北部(ガレサステップ・カクラム砂漠)、バルハランド、
アロン島、リガウ島、サンゴ海という地域が存在する。
また、ニューロードという道がローザリア北部のノースポイントから、
フロンティアまで走っている。

もちろん典型的な剣と魔法の世界なので、
ヨーロッパが下地になっているのは分かりやすい。
ローザリア、バファル、騎士団領はいずれも欧州風だ。

一方のクジャラートはキャラクターのデザインや、
「首長」の「アフマド」や「太守」の「ハルーン」からも明らかなように、
現在のイスラム圏がイメージされている。
アサシンも元々はイスラム圏の話だった。
しかし、「クジャラート」からも単にイスラム圏だけというよりも、
インドも含む南西アジアといった印象だろうか。
(タルミッタはカルカッタ?マラル湖はアラル海?)
エスタミルは、それが海峡によって分けられていること、
その名がボガスラル海峡とボスポラス海峡と似ているとおり、
イスタンブールがイメージされている。
また、過去にはエスタミルにエスタミル王国があったという設定だが、
これもビザンチン帝国と対応するのだろう。
余談だが、南北エスタミルをつなぐ下水道はその音楽が人気だが、
なぜ都市を分断する海峡の地下に下水道が必要かは全く謎である。
この下水道にあるカタコームに神官アグネスが葬られているが、
カタコームはカタコンベの英語読み。

騎士団領は12世紀にドイツ「騎士団」が入植した現在のバルト三国に対応している。
オイゲンシュタット、バイゼルハイムという名前もドイツ風である。
また、騎士団領が極寒のバルハランドと接続しているため、
現実の世界地図とは真逆でバルハランドが北極圏に対応すると思われる。

ローザリアとバファルだが、それぞれ東欧と西欧に対応している。
ローザリアと同じく「IA」で終わる現実の国名は多いが、
これはラテン語の土地に対応しているらしい。
こうした国名・地名は世界中に見られるのだが、
現在では比較的東欧の国名に多く見られる。
また、ローザリアはガレサステップに進出し、
遊牧民のタラール族(これもタタールか)を支配下におさめているが、
これは東欧諸国、特にイヴァン雷帝のモンゴル征服を思わせる。
そのステップを超えた先にあるのがウロ(ウソ)で、
どうも「ウソ」の方が本来意図した名前のようだ。
ウロの住人には次のようなセリフもある。

ローザリアの軍隊が よくくるようになった‥‥
そのうち このまちも ローザリアのものに
なってしまうのか‥


ステップを超えた先のローザリア(ロシア)の侵出を恐れているとすれば、
烏孫が対応しているのかもしれない。
ローザリアの第二の都市はオービル(ヨービル)だが、
クリスタルシティがモスクワだとすると、
下で見るようにイナーシーがバルト海ということも加味すると、
ヨービルはサンクトペテルブルクになる。
サンクトペテルブルクを築いたピョードル大帝に似せたのかもしれない。

また、ローザリアはドイツ(ハプスブルク)のイメージもある。
ライマン家、ハインリヒ2世、カール1世というドイツ風の名前が並ぶ。
カール1世はローザリアはクジャラートの侵攻を防いでいる。
「アルツールの戦い」からは「トゥール」・ポワティエ間の戦いが想起されるが、
これはバルカン半島へのオスマン・トルコの侵攻が元ネタになっており、
ウィーン包囲の現実世界のカール5世が対応している。

また、上でも書いたニューロードは、
シルクロードに対応すると思われるのだが、
その西端のフロンティアは現実には存在しない。
中国など東アジアをふっとばして、
アメリカ大陸をイメージしたのかもしれない。
一応、アメリカにもヴァンパイアねたはあるが。。。

バファルはローバーン、ブルエーレといった地名からも西欧を思わせる。
ただし、「メルビル」「ゴールドマイン」「ローバーン」は オーストラリアから借りてきた名前らしい
あるいは、イギリスにこれに似た地名があるのかもしれない。
鉱山のゴールドマインは南ドイツがイメージされているのだろうか。
迷いの森もグリム童話にありそうな舞台だ。

また、「財務大臣」の存在も興味深い。
イギリスでは早くから内閣制が始まり、
ウォルポールから慣例的にprime ministerという役職が確立した。
現在の首相官邸はウォルポールがジョージ二世から下賜されたものだが、
特に塀や堀がなく、いきなり道路の前に入り口がある点もメルビルと同じ。
また、フランスだとコルベールが有名。
他の屋敷と違い、さほど大きくないパトリックの屋敷からは、
彼が大貴族ではなく官僚上がりであることが伺える。
ちなみに、コルベールは商人の家の出身。

首都メルビルは図書館の存在を考えると、大英博物館のあるロンドンだろうか。
バファルは王族・貴族が内紛を起こしているが、これも西欧のイメージに合っている。
ゲーム中にもメルビルはエスタミルやクリスタルシティに比べパッとしないとあるが、
これは中近世がイメージされているからだと思われる。
イスタンブールを含む南西アジアは当時は西欧よりも文化的に優れていたし、
モスクワはクレムリンが印象的だ。
ただし、クリスタルシティは城下町こそ立派だが、
その外にあまり整備されていない町があるのも興味深い。
また、メルビルは下水道が完備されていて、
エスタミルと違って下水道としての意味はちゃんとしているのだが、
これもロンドンやパリで下水道の整備が早かったことを思い出させる。
メルビルの下水道では問題が起こりまくるが、これもお約束。

マルディアスではローザリア、バファル、騎士団領の間に内海のイナーシーがある。
内海がIn(l)a(nd) Seaとはかなり手抜きな感じがするが、
これはバルト海に対応するのだろう。
西欧と東欧を分かつものといえばライン川かドナウ川だが、
マルディアスでは海と山に挟まれたイスマスがある。
スイスがイメージされているのだろうか。

また、バファルはアロン島、リガウ島、サンゴ海と関係が深い。
サンゴ海の海賊は北欧かイギリスのイメージだろうが、
騎士団領がバルト三国で、パイレーツコーストがメルビルと地続きではないので、
イギリスだとするとしっくりくるが、
そうだとするとメルビルはパリということになる。
バファルはバロワで、「モンスター軍団襲来」は百年戦争だろうか。

アロン島はバファルから独立したり、
ゲッコ族が人身?売買にあったりすることから、
アフリカがイメージされているのかもしれない。
ジャングル内ではあるがピラミッドも存在する。
ただ、マルディアス通史によるとバファルの始祖はアロン島出身らしいので、
そこは当てはまらないのだが。

火山があるリガウ島はアイスランドだろうか。
まあ、恐竜がいる火山島という設定はお話の世界ではありふれているのだが…

meitei2005 at 16:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)