2015年09月

2015年09月12日

アフガニスタン対日本

W杯アジア2次予選、0−6.


・日本のスタメン

岡崎
原口、香川、本田
山口、長谷部
長友、森重、吉田、酒井宏樹
西川

原口は二年ぶりのスタメン。
森重が最近使われているのは、槙野よりパスが良いと考えられているのか。
アフガニスタンの選手はドイツやオランダの2部から4部の選手らしい。


◆感想

これまたよくあるアウェイの戦い。
アフガニスタンは守る気はあるのだが、スキルが伴っていない。

日本は中4日で移動有の割には動きが良かった。
テヘランは高地で空気も乾燥しており、
しかも曇ったので気温もあまり上がらなかったようだ。
また、カンボジア戦がイマイチだったとはいえ、
ワンサイドゲームであまり走らずに済んだことも大きい。

また、日本代表がアウェイで動きが良い原因として、
移動が東から西になるということがあるのかもしれない。
時差調整は東から西の方がやりやすい。
逆にいうとアウェイであっても欧州組は、
特に東・東南アジアで試合をやるときはつらいはずなので、
この点は今後気を付けておくと面白いかもしれない。

攻撃面ではDF裏への走り込みを増やすなど改善点が見られた。
また、芝が深いので浮きパスを通しやすかったのかもしれない。
監督は試合前に芝を短くして水を撒くことを主張していて、
確かに普通はパスサッカーにとって良いと言われることが多いのだが、
必ずしもそうでもないのが面白い。

プレー内容については次のサイトを見てもらえると良いと思う。
図入りで非常にわかりやすい。
ただ、右サイドでの渋滞はある程度意識してやっていて、
特に本田と香川が細かいパスで相手を崩すことにこだわっているのだと思う。
もちろん、それがどれだけ上手くいっているかは微妙なのだが。
また、選手の年齢が上がってきているので、
フリーランニングがやりにくいのかもしれない。
http://pal-9999.hatenablog.com/

あと、シンガポール戦で利き足とボールの展開についての記述があるが、
利き足だけではなく効き目の影響もある気がする。
このあたりはあまり議論がないのだが面白い論点だと思う。
http://pal-9999.hatenablog.com/entry/2015/06/19/032652

この試合では、1点目を含めて、原口のドリブルが有効だったが、
何が原因だったかは分かりにくい。
たしかに成功したドリブルのうち2つは大きなサイドチェンジからだが、
それ以外でも長友の追い越しを囮にしてのカットインの成功もあった。
やはりアフガンのマークの受け渡しの下手さが大きかったと思う。
また、少なくとも前を向いてボールを受けられていたので、
ボールを受けるまでの動きで武藤よりも良かったのかもしれない。

最後に監督についてだが、
前の試合の武藤と香川のポジション・チェンジに続いて、
この試合でも原口のSB起用という策を見せた。
「引き出しが少ない」と前回書いたのだが、
「事前に策を用意できない」と書くべきだった。
この2つとも緊急的な作戦で事前の準備ではないようで、
なぜアジア2次予選でこうなっているのかは理解に苦しむ。
もちろん、武藤や酒井の戦術理解に問題がある可能性は高いのだが。。。


◆メモ

芝が深く水も撒いてないので、ボールは走らない。
試合開始直後に曇って気温が下がる。
ただ、逆に浮きパスが飛ばなくてよいのかも。

アフガンは攻撃時は簡単にロングボールを蹴ってくる。
守備時は4−4−2だが、FWも2人とも日本のボランチをマークするので、
日本のCBが余裕をもってボールをさばける。
その割にDFラインがものすごく引くわけでもないので裏が狙える。

3分、いきなり吉田のサイドチェンジがミス。
低くて鋭いボールが流れてしまった。
しかし、サイドを素早く変える意識はある様子。

6分、日本のチャンス。
森重のパスに岡崎がDF裏に抜け出し左サイドからクロス。
これはブロックされるがこぼれを原口が回収して中に折り返し、
長友がファーに右足で高いクロスを上げ、
本田がヘッドで折り返してゴール前に上がってきた長谷部へ。
長谷部は胸トラップからシュートを打つがゴールの上。

8分、日本の先制点。
左サイドに開いた原口に入れて長友が外を追い越す。
2枚つられたので中に切れ込んでバイタルの香川に楔。
香川はワンツーを見せて中に反転してミドルを決めた。

17分、日本のチャンス。
右サイドの展開から吉田がDF裏に浮きパス。
本田が抜け出しワンタッチで中に入れ、
岡崎が落として香川がワンタッチシュート。

18分、日本のCK。
右サイドから本田がニアの岡崎に合わせてそらし、
中で森重が飛び込むが合わせられない。

19分、日本のチャンス。
森重が上がった酒井にロングパス。
PA内からヘッドでゴール前に折り返し、
岡崎が飛び込むがGKがキャッチ。

25分、日本のチャンス。
香川が相手のボランチの前でボールを受けて反転。
原口が中に入ってDFをひきつけ、外を長友が上がり、
そこに香川が浮きパスを通して長友がワンタッチでゴール前へ。
原口が受けて相手をかわしてシュートを狙うがカット。

26分、日本のチャンス。
フリーの森重のロングシュートのバウンドが変わりバーをヒット。
跳ね返りを長谷部がゴール前に折り返して岡崎が合わせるが外れた。

29分、日本がFK獲得。
吉田から原口へ浮きパスが入り、
マーカーを置き去りにして中に入り、
次に来た相手にファウルを貰う。
引いた相手には中に入るドリブルが有効。
また、香川が縦でパスを貰う動きをするので、
相手のボランチがカバーがしにくくなっている。

33分、日本の2点目。
左CKをショートコーナーで始め、つまったので長友に戻す。
ゴール前で不利の森重にピンポイントの浮きパスがあって、
GKがブロックしたのを本田がスライディングで折り返し、
森重が再び詰めてゴール。

38分、日本の決定機。
右サイドで香川を絡めて起点を作り、
吉田・森重経由で中央左に下がってきた原口へ。
バイタルに侵入した山口へパスを入れ、
ワンタッチで本田に横パスを入れるが、
シュートに入る前にDFにカバーされてしまった。

日本は割とシンプルにロングボールを入れることも多い(53)

後半3分、日本の3点目。
長友が左サイドでボールを回収して前に素早く展開。
一度は相手に防がれるが再びバイタルの本田に。
PA内左の香川に展開し、ワンタッチで中の原口に落とす。
ボールがずれて相手がブロックしたボールが再び香川にこぼれ、
左足でシュートを決めた。

11分、日本の4点目。
アフガンの自陣左サイドのスローインから。
あっさり長谷部がカットしてワンタッチで本田へ。
相手を引きつけてバイタルでフリーの香川へ。
香川は中に入ってCB2枚を引きつけ、
クロスオーバーした山口でスルーパス。
GKをひきつけ冷静になかに折り返して岡崎が押し込む。
アフガンのCBが2枚香川に引きつけられる失態。

14分、日本の5点目。
長谷部が中に入って下がってきた本田に楔。
相手をブロックして香川と位置を入れ替えていた原口に横パス。
原口はバイタルに侵入した本田に戻し、
本田は強引に右足でシュート。
ブロックされたボールが岡崎の前に飛び、
ワンタッチボレーで押し込んだ。

21分、日本のカウンター。
相手のFKを西川がキャッチして、素早くスローイン。
相手の左サイドに香川と本田が上がり、香川が受ける。
本田に出して、本田は左サイドを駆け抜けクロス。
ゴール前には山口・岡崎、やや遅れて原口が詰めるが合わず。

24分、酒井と宇佐美が交替。原口が右SBに。

27分、日本の6点目。
サイドに開いた宇佐美から外を追い越した長友へ。
寄ってきた香川に横パスを入れ、香川はボールをスルー気味に転がす。
そこにスピードに乗った宇佐美が飛び込み相手を2人置き去りにし、
カバーに来たCBも縦にかわしてゴール前にグラウンダー。
本田が中に入ってきた合わせた。

30分、香川と武藤が交替。本田トップ下、武藤が右。

34分、長谷部と遠藤航が交替。

36分、原口のFKに監督の指導が入り、どうしようもないFK。


◆個人

岡崎。決定機(19,26,31)
原口。ドリブル成功(8,28,35,41)、ドリブルミス(68)、CK獲得(33,36)
香川。全体に動きが良い。
本田。前半から左右の入れ替え(12)
山口。運動量が多いが、ちょいちょい気の抜けた守備(65)
長谷部。ゴール前への進出(6,26)
長友。クロス成功(31)、失敗(38)
森重。DF裏へのパス(6,10,15,19)、ただしミスも多い。
   ロングシュート(26,28)
吉田。大きなサイドチェンジ(9,28,30,54)
酒井。ドリブルミス(13,24)、クロスミス(50)
   森重がサイドチェンジを狙う際にサイドに開いていない(26,46)


meitei2005 at 16:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ハリルホジッチ・ジャパン 

2015年09月04日

日本対カンボジア

W杯アジア2次予選、3−0.


・日本のスタメン

岡崎
武藤、香川、本田
山口、長谷部
長友、森重、吉田、酒井宏樹
西川


◆簡単な感想

岡崎の不調以外は大体予想通りの展開。
ボランチは柴崎を起用しなかったため、
パス回しや第三の動きが悪化したが、
一方的に攻める展開で後ろのスペースを気にしたのか。

長友は試合勘のなさや、最近代表の試合に出ていない焦りを感じさせた。
後方から急速に上がってくるからそのスピードが生きるのに、
最初から上がっていては脅威にならない。
また、香川も(岡崎も)そうだがアジア相手だと俊敏性での優位が少ない。
ただ、横幅のポジショニングについては中に絞りすぎだった点については、
雨もあって大きなサイドチェンジができなかったこともある。

3点はいずれもイレギュラーな形だったが、
たしかに雨が降っているとこういう展開になりやすい。
日本はパスミスが目立ったが、雨の影響もあったと思う。
ただ、それに対応できるのも経験だと思うのだが…

とにかくハリルホジッチの引き出しは少ない。
高さのあるFWを使うことは誰でも思いつくことだが、
指宿もハーフナーも豊田も呼んでいない。
ザックですらハーフナーを使おうとはしていたし、
当時は二次予選レベルなら前田の高さが通用した。
確かにアジア杯などアジアでの経験をしていないとはいえ、
常識で考えても高さのあるFWを用意するものではないのだろうか。

しかし、逆にいえば状況に合わせてチームを変えていったため、
最終的にザックのチームは訳の分からない仕上がりになってしまった。
その目指すサッカーがW杯では悪くないものなのはわかっているので、
もしハリルホジッチが最後まで初志貫徹できるならば、
逆に面白いのかもしれない(と思うしかないのかもしれない)

meitei2005 at 16:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ハリルホジッチ・ジャパン