日本対オーストラリア日本対ウルグアイ

2013年07月29日

韓国対日本

東アジアカップ、1−2


・日本のスタメン

柿谷
原口、高萩、工藤
青山、山口
槙野、森重、栗原、駒野
西川


◆感想

試合には勝ったものの内容では完全に押されていた。
支配率55-45、シュート数11-6、CKにいたっては12-2。
前線からプレスをかけられないからラインが下がり、
ラインが下がるから更にプレスもかからなくなり、
ボールを奪っても位置が低くクリアしかできないという、典型的なパターン。
更に、槙野・原口・青山の左サイドを韓国は狙っていた。
しかし、栗原・森重は休養もあって動きが良く、
西川も最終盤以外は空中戦も含めて安定していた。

ザックの選手起用の意図は完全には分からないのだが、
当初は2戦目に選手を総入れ替えするつもりがなかったようなので(*)
おそらく1戦目にもスタメン起用したこの選手たちが、
ザックが最も見たかった選手だということなのだと思う。

特に優先度が高いのは1トップ、FWタイプのSH、CBのところ。
柿谷は点を取ったが、それ以外のプレーではミスが目立った。
工藤はこの試合では攻撃の機会はほとんどなかったが、
SHでしっかりやれることが分かった。
森重は空中戦も弱くないので、今野と競争になると思う。

山口はMVPをとるほどのできだったかどうかは分からないが、
この3試合で最も長い時間起用されていて、運動量は間違いない。
西川はも上で書いたように安定していた。

逆に、上で挙げた選手以外はイマイチだった。
原口は戦術理解が低く守備が駄目、
高萩はキープ力も守備力もない(不安定)、
青山も槙野も守備面での評価は低いだろう。


・交代策

槙野の交代は疲労だそうだが本当だろうか。
ザックも計算外と言っていたように、
SBが中6日で疲労交代では話にならない。

工藤->山田の交代は、第2戦でも起用された工藤が疲れており、
押される展開の中、斉藤との比較で守備ができる山田を起用。
また山田の再試験だった可能性もある。
少なくともスーパーサブとして斉藤が使える可能性があることは分かっている。
前にも書いたように、山田は良い選手だが、清武と比べると微妙。
この試合展開で違いを見せられれば評価も違っただろうが、
そこまでのインパクトを残すことはできなかった。

高萩->豊田の交代は遅すぎたぐらいだが、
守りに入る最終盤に高さと守備力のあるFWを投入するパターンはありえて、
豊田がその役割をこなせることの良いチェックになったと思う。


(*)このあたりにも、ザックのコンディション管理のルーズさが透けて見える。
日本の夏に4連戦して、中3日・中2日で連戦できるはずがない。
コンフェデ直前のイラク戦も、本当に何も考えていなかった可能性が高い。

meitei2005 at 13:25│Comments(3)TrackBack(0) ザック・ジャパン 

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この記事へのコメント

1. Posted by ken   2013年08月15日 11:00
Jリーグも日本代表戦もあまり見なくなってしまっていたので、豊田のことをほとんど知らなかったのですが・・・彼いいですね。知れば知るほど、どんどん好きになっていきますし、何故もっと早くに招集して起用しなかったのかが疑問です。この試合では交代出場でしたが、先発レギュラーで良い気がします。
2. Posted by 酩酊   2013年08月15日 16:50
コメントありがとうございます。

豊田は北京五輪には出ていましたがA代表は初選出なので、
Jリーグじゃないと見る機会はなかったんですよね。
この試合は連戦だったのでコンディションを考えたのかもしれませんが、
8月14日のウルグアイ戦でも途中交代でした。

何度も書いていることですが、これまで起用されなかったことも謎ですし、
ウルグアイ戦で先発しなかったことも理解不能です。
やはりザックは何か肝心なことが分かっていない感じがします。














3. Posted by 壯陽藥   2014年01月23日 17:00
コンフェデ直前のイラク戦も、本当に何も考えていなかった可能性が高い。

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