第4章:資本主義は21世紀でも通用するのか第6章:人類は地球を守らなくてはいけないのか

2019年06月09日

第5章:人類が宗教を捨てることはありえないのか

1)近代は「脱宗教化」の過程だった

社会学者、マックス・ウェーバー
西欧近代:「世俗化の時代」

社会学者、ウルリッヒ・ベック
21世紀初頭に見られる宗教の回帰現象は、
1970年代にいたるまで200年以上にわたってつづいてきた
社会通念(世俗化論)を破るものだった

現代社会:「ポスト世俗化の時代」「世界の再魔術化」



理性的に宗教を考える

ハーバーマス「ポスト世俗化の社会」



多文化主義から宗教的転回へ

哲学者チャールズ・テイラー
マルチカルチュラリズム(多文化主義)

『世俗の時代』「宗教的転回」
「世俗性」
1.政治と宗教の分離
2.信仰の衰退
3.信仰の条件の変化

制度的宗教は衰退するが、
個々人の内面と結びついた「新宗教」が模索される



世俗化論から脱世代化論へ

ピーター・L・バーガー『世界の脱世俗化』
われわれが世俗化されだ世界に生活しているという仮定は謝りだ




2)多様な宗教の共存は不可能なのか

文明間の衝突は避けることができるか

政治学者サミュエル・ハンチントン「文明の衝突」
決定的な要因になっているのは宗教



多文化主義モデルか、社会統合モデルか

宗教社会学者ジル・ケペル『テロと殉教―「文明の衝突」をこえて』
1.多文化主義モデル:差異の尊重という名のもとで、
  各文化が交流を行わず、分離主義・隔離主義を推し進める
  (イギリス、オランダ)

2.社会統合モデル:共和主義的(フランス)

「多文化主義か、社会統合か」という二社選択モデルは、
現在では通用しない
  


「個人的かつコスモポリタン的」な宗教は可能か

社会学者ウルリッヒ・ベック
現代社会をポストモダン(ポスト近代)ではなく、
むしろ「近代の近代化」・「第二の近代化」

『〈私〉だけの神』
「第二の近代化」である現代において、
宗教的活性化・スピリチュアルな再魔術化

「個人化とコスモポリタン化」を提唱



イスラム教とヨーロッパの未来

小説家ミシェル・ウェルベック『服従』
2022年にイスラム教徒のフランス大統領が誕生する



フランス国民がイスラム教徒の大統領を選ぶ?




3)科学によって宗教が滅びることはありえない

グールドの相互非干渉の原理

進化生物学者スティーブン・ジェイ・グールド『神と科学は共存できるか?』
「MOMA原理」:科学と宗教とは「全く別の領域で機能している」ので、
    二人の活動を一つに統合したり、相互に対立させたりできない。
    むしろ、それぞれの活動領域を守り、相手に対して干渉しない態度。



無神論者ドーキンスの宗教批判

進化生物学者リチャード・ドーキンスはMOMA原理を批判

『神は妄想である』
宗教の2つの主張。
1.神が存在するという「神仮説」
2.道徳の根拠は宗教にあるという「道徳仮説」

どちらも否定。
宗教がなくても、人間は道徳的な行動をする



宗教を自然主義的に理解する

哲学者ダニエル・デネット『解明される宗教』
宗教を多くの自然現象の一つと考えるて、それを科学的に探究



創造説とネオ無神論者

「ネオ無神論」:ドーキンス、デネット

若手哲学者マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』
創造説を批判したところで、
本丸のキリスト教を批判できたことにはならない

すべてを自然科学だけで説明できるわけではない

meitei2005 at 14:55│Comments(0) Book 

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