Jリーグ05
2005年12月21日
Jリーグ・ベストイレブンの遠藤の真価
Jリーグのベストイレブンが決まりました。
うなずけるところもそうじゃないところもありますが、
その話はまた今度にしたいと思います。
これを見るとDFは3人の3−5−2なんですよね。
でも、MFでサイドの人がいないのが面白いですね。
小笠原・阿部・遠藤が3ボランチの3−3−2−2か、
それとも小笠原がCHの3−2−1−2−2か、
ひょっとして、伝説の2001年ジュビロの再現を狙ったものか!?
なんて数字で遊んでみたりしてみました。
今日、忘年会があって、先輩とサッカーの話ばかりしてました。
この人のサッカーを見る目は素晴らしいく、いつも参考になります。
俺もリバプールのシソコに何か違和感があったんですが、
「プレーチョイスがビッククラブ向けじゃない」とのお言葉を頂きました。
なぜこの先輩の話を持ち出したかというと、
ベストイレブンに選ばれた遠藤の話がでてきたからです。
前にも書きましたが、俺は遠藤に関してはかなり評価が低いです。
(大黒は、主に見たのが後半の調子を落とした時期なので厳しいですが)
俺の遠藤のイメージは、
この先輩によると、ボールを受ける動きが上手くなったそうです。
確かに前につなぐことはガンバの生命線だったんですが、
それでも日本代表ならもっとやって欲しいのが本音です。
特に守備の甘さが目に付きました。橋本が大変そうで。
橋本のガンバでの貢献度では、遠藤より上じゃないかとすら思います。
攻撃でも、もっと色々やれたんじゃないかと思います。
前線にパスを入れたら仕事は終了、って感じが多くて。
もちろん、前線がつまったらボールは帰ってくるんですが。
前線に入れ、スペースに走ってもう1度パスを受け、
そこから得意のスルーパス、みたいな場面がもっと見たかったです。
アラとフェルナンジーニョも90分間動き続けたわけじゃないので、
そういう時にこそ彼の積極的な組み立てがあってもよかった。
z-netさんのナビスコ決勝のパスルート図が参考になります。
この試合は宮本が途中出場という特殊要因はありますが、
遠藤からフェルナンジーニョへの一方的なパスが見えると思います。
辛口になってしまいましたが、皆さんはどう思いますか?
このブログの順位を確認
うなずけるところもそうじゃないところもありますが、
その話はまた今度にしたいと思います。
これを見るとDFは3人の3−5−2なんですよね。
でも、MFでサイドの人がいないのが面白いですね。
小笠原・阿部・遠藤が3ボランチの3−3−2−2か、
それとも小笠原がCHの3−2−1−2−2か、
ひょっとして、伝説の2001年ジュビロの再現を狙ったものか!?
なんて数字で遊んでみたりしてみました。
今日、忘年会があって、先輩とサッカーの話ばかりしてました。
この人のサッカーを見る目は素晴らしいく、いつも参考になります。
俺もリバプールのシソコに何か違和感があったんですが、
「プレーチョイスがビッククラブ向けじゃない」とのお言葉を頂きました。
なぜこの先輩の話を持ち出したかというと、
ベストイレブンに選ばれた遠藤の話がでてきたからです。
前にも書きましたが、俺は遠藤に関してはかなり評価が低いです。
(大黒は、主に見たのが後半の調子を落とした時期なので厳しいですが)
俺の遠藤のイメージは、
中盤でボールをキープして、前線にきちんとつなぐ。守備は適当。 |
この先輩によると、ボールを受ける動きが上手くなったそうです。
確かに前につなぐことはガンバの生命線だったんですが、
それでも日本代表ならもっとやって欲しいのが本音です。
特に守備の甘さが目に付きました。橋本が大変そうで。
橋本のガンバでの貢献度では、遠藤より上じゃないかとすら思います。
攻撃でも、もっと色々やれたんじゃないかと思います。
前線にパスを入れたら仕事は終了、って感じが多くて。
もちろん、前線がつまったらボールは帰ってくるんですが。
前線に入れ、スペースに走ってもう1度パスを受け、
そこから得意のスルーパス、みたいな場面がもっと見たかったです。
アラとフェルナンジーニョも90分間動き続けたわけじゃないので、
そういう時にこそ彼の積極的な組み立てがあってもよかった。
z-netさんのナビスコ決勝のパスルート図が参考になります。
この試合は宮本が途中出場という特殊要因はありますが、
遠藤からフェルナンジーニョへの一方的なパスが見えると思います。
辛口になってしまいましたが、皆さんはどう思いますか?
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2005年12月06日
オシムのサッカーを振り返る ジェフ千葉の最終節を見て
劇的な、あまりに劇的な勝利。
思えば千葉は、浦和戦・ガンバ戦と劇的な勝利を繰り返してきた。
しかし、この勝利が優勝と全く関係ないこともまた悲劇的で。
結果を知っているこっちとしては、内容が良ければ良いほど悲しくなってしまう。続きを読む
思えば千葉は、浦和戦・ガンバ戦と劇的な勝利を繰り返してきた。
しかし、この勝利が優勝と全く関係ないこともまた悲劇的で。
結果を知っているこっちとしては、内容が良ければ良いほど悲しくなってしまう。続きを読む
今シーズンのJリーグを振り返りながら セレッソ大阪対FC東京
セレッソのここ数試合は全部見ているので、特に新たなコメントはない。
土壇場で優勝を逃したチームに対する感想としては冷淡すぎるかもしれないが、
特に最後の3試合、同じ問題で失敗を続けたチームに共感しにくいのも事実だ。
懸命に走り続ける森島選手の姿がなかったら、試合そのものを見なかったかもしれない。
続きを読む
土壇場で優勝を逃したチームに対する感想としては冷淡すぎるかもしれないが、
特に最後の3試合、同じ問題で失敗を続けたチームに共感しにくいのも事実だ。
懸命に走り続ける森島選手の姿がなかったら、試合そのものを見なかったかもしれない。
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大分トリニータ対ジェフ千葉 J29節
久しぶりにサッカーが見たくなってきました。
本当はレアル対バルサとか、もっと娯楽性の高い試合が見たかったんですが、
明日がJの最終節であることを鑑み、優勝争いをするチームを抑えてみました。
とは言っても、見たのは5位で他力もいいとこの千葉の試合。
正直、上位4チームの対戦相手はツワモノぞろいなので、全部がこける可能性はありますが。
ですがこの試合を見たのは、優勝しそうだから見る、とかいう邪まな?気持ちじゃありません。
両チームの監督が、Jを代表するオシムとシャムスカだというのが大きな理由です。
この試合は−例えば発汗さん−評判がよかったのですが、私の感想はそれほどでもない。
大分と千葉の試合を何度か見てるが、もっといい試合はあったと思う。
後半の途中には千葉の運動量が落ちてしまう場面もあった。
大分はカウンターのチャンスだったのだが、それを決めることができなかった。
ベストゲームにならなかったのには相性の問題もあるのだが、とりあえず各チームについて。
・千葉
千葉はトップ下の羽生が負傷していてスタメンに入らなかった。
代わりのホペスクが羽生ほど運動量が無く、特にサイドで基点になる動きがない。
ハースも動きがイマイチ。中盤の組み立てへの貢献が少なかった。
いつもならサイドに入ったボールに寄って行ってパスを受け、
得意のロングキックでサイドを変える場面があるのだが、この試合では全く見られなかった。
そのため、坂本や山岸が大きなスペースで脚力を生かす場面がほとんどなかった。
サイドを攻撃できないため、自然と千葉の攻撃は中央に偏ってしまう。
それでもチャンスを作れていたのは、大分の守備戦術に原因があった。
それについては、「両チームの相性」のところで見てみます。
・大分
試合中、何度も加茂さんが指摘したが、高松の動きがイマイチだった。
マグノアウベスがマークされるのは当然で、彼のプレーは非常に大事だ。
しかし、この試合に限っては彼のプレーに冴えたところはほとんど無かった。
そのため、千葉の選手はマグノアウベスに集中することができた。
カウンターの場面でも、とにかくマグノアウベスをケアしている。
しょうがないので引いてきてボールを受けてパスを出すのだが、
そこからもう1度彼にボールが戻ってくる事はほとんどなかった。
こうなると大分に残された攻撃パターンは多くない。
千葉を押し込む場面もあったのだが、決定的な場面は多くはなかった。
・両チームの相性
面白い事に、両チームとも守備戦術はマンマークを基本にしている。
3−5−2同士の対戦なので、お互いのマーカーははっきりしているはずだ。
拮抗しそうな局面をお互いにどう打開しようとしたのかを見てみたい。
まず相手の守備の裏をついたのは大分の方だった。
前半の立ち上がり、エジミウソンが左サイドを破る場面が2度あった。
トップ下の吉田には阿部、ボランチのトゥーリオには佐藤がつくことになっているので、
本来ならもう1人のボランチのエジミウソンにはホペスクがつかなければならない。
しかし、ホペスクは前線での守備はするが、自陣深くまでは戻ってこない。
そのため、エジミウソンが上がってくるとフリーになってしまった。
しかし、これも長くは続かなかった。
なぜなら千葉がボールをキープする時間が長くなり、大分を押し込んだからだ。
オシムが前半終了後に言った様に、千葉には最後のプレーの精度が欠けていたが、
ペナルティーエリアの近くまでボールを運ぶことには苦労してなかった。
上でハースとホペスクの問題を見たが、なぜ千葉はチャンスを作れたのだろうか?
それは、大分のマンマークは千葉との相性が非常に悪いからである。
千葉の攻撃は前線と中盤が非常に流動的なところに特徴がある。
(マンマークという守備戦術と両立している所がもっと大きな特徴なのだが)
巻が開き、ハースは引いてきて、佐藤がゴール前に飛び出してくる。
大分の守備はイチイチこれに付き合っていたのだから、バランスが悪くなってしまった。
もう1つは千葉のDFの攻撃参加への対応である。
本来なら前線の誰かがマークしなければならないのだが、
集中力が落ちていたり、積極的にプレスに行ってかわされたりした場合、
マンマークでは、上がってくるDFがフリーになる。
誰もチェックに行けないので自陣の深い位置まで簡単に侵入される。
ラインはずるずると下がり、よけいに中盤でのプレスが効かなくなってしまった。
まあ、この形から千葉が決定的な場面を多く作ることはできなかったのだが。
・シャムスカの真価
少し前の千葉のサッカーを知っている人なら、今の大分が似てると思うかもしれない。
マンマークのタイトな守備、中盤でのボールカットからのカウンター。
名将を頂くというだけではなく、採用されている戦術も似ているのだ。
しかし、千葉は少しずつチームカラーを変えてきた。
今ではポゼッションからでも、流動性とDFの攻撃参加という攻撃パターンがある。
大分も降格しないことが至上命題であるうちは今のサッカーでもいいが、
それより上を目指すとなると、少し違ったことをする必要が出てくる。
就任直後から大分を連勝街道に乗せ、名将と呼ばれるシャムスカだが、
これまでやってきたことには運もあるし、それほど個性的な戦術を取ったわけでもない。
むしろ、中位から下位チームにとってはスタンダードな戦術だとすら思える。
(まあ、そんなスタンダードすら実行できない監督が多いのも事実ですが)
オシムは、千葉をカウンターサッカーから新しい次元に引き上げた。
どんなに優秀な選手が抜けても、ナビスコでは優勝し、Jでは優勝争いに加わっている。
シャムスカはどんなチームを作るのだろうか。そこに彼の真価が問われていると思う。
小難しいこのブログの順位を見てやってください。
本当はレアル対バルサとか、もっと娯楽性の高い試合が見たかったんですが、
明日がJの最終節であることを鑑み、優勝争いをするチームを抑えてみました。
とは言っても、見たのは5位で他力もいいとこの千葉の試合。
正直、上位4チームの対戦相手はツワモノぞろいなので、全部がこける可能性はありますが。
ですがこの試合を見たのは、優勝しそうだから見る、とかいう邪まな?気持ちじゃありません。
両チームの監督が、Jを代表するオシムとシャムスカだというのが大きな理由です。
この試合は−例えば発汗さん−評判がよかったのですが、私の感想はそれほどでもない。
大分と千葉の試合を何度か見てるが、もっといい試合はあったと思う。
後半の途中には千葉の運動量が落ちてしまう場面もあった。
大分はカウンターのチャンスだったのだが、それを決めることができなかった。
ベストゲームにならなかったのには相性の問題もあるのだが、とりあえず各チームについて。
・千葉
千葉はトップ下の羽生が負傷していてスタメンに入らなかった。
代わりのホペスクが羽生ほど運動量が無く、特にサイドで基点になる動きがない。
ハースも動きがイマイチ。中盤の組み立てへの貢献が少なかった。
いつもならサイドに入ったボールに寄って行ってパスを受け、
得意のロングキックでサイドを変える場面があるのだが、この試合では全く見られなかった。
そのため、坂本や山岸が大きなスペースで脚力を生かす場面がほとんどなかった。
サイドを攻撃できないため、自然と千葉の攻撃は中央に偏ってしまう。
それでもチャンスを作れていたのは、大分の守備戦術に原因があった。
それについては、「両チームの相性」のところで見てみます。
・大分
試合中、何度も加茂さんが指摘したが、高松の動きがイマイチだった。
マグノアウベスがマークされるのは当然で、彼のプレーは非常に大事だ。
しかし、この試合に限っては彼のプレーに冴えたところはほとんど無かった。
そのため、千葉の選手はマグノアウベスに集中することができた。
カウンターの場面でも、とにかくマグノアウベスをケアしている。
しょうがないので引いてきてボールを受けてパスを出すのだが、
そこからもう1度彼にボールが戻ってくる事はほとんどなかった。
こうなると大分に残された攻撃パターンは多くない。
千葉を押し込む場面もあったのだが、決定的な場面は多くはなかった。
・両チームの相性
面白い事に、両チームとも守備戦術はマンマークを基本にしている。
3−5−2同士の対戦なので、お互いのマーカーははっきりしているはずだ。
拮抗しそうな局面をお互いにどう打開しようとしたのかを見てみたい。
まず相手の守備の裏をついたのは大分の方だった。
前半の立ち上がり、エジミウソンが左サイドを破る場面が2度あった。
トップ下の吉田には阿部、ボランチのトゥーリオには佐藤がつくことになっているので、
本来ならもう1人のボランチのエジミウソンにはホペスクがつかなければならない。
しかし、ホペスクは前線での守備はするが、自陣深くまでは戻ってこない。
そのため、エジミウソンが上がってくるとフリーになってしまった。
しかし、これも長くは続かなかった。
なぜなら千葉がボールをキープする時間が長くなり、大分を押し込んだからだ。
オシムが前半終了後に言った様に、千葉には最後のプレーの精度が欠けていたが、
ペナルティーエリアの近くまでボールを運ぶことには苦労してなかった。
上でハースとホペスクの問題を見たが、なぜ千葉はチャンスを作れたのだろうか?
それは、大分のマンマークは千葉との相性が非常に悪いからである。
千葉の攻撃は前線と中盤が非常に流動的なところに特徴がある。
(マンマークという守備戦術と両立している所がもっと大きな特徴なのだが)
巻が開き、ハースは引いてきて、佐藤がゴール前に飛び出してくる。
大分の守備はイチイチこれに付き合っていたのだから、バランスが悪くなってしまった。
もう1つは千葉のDFの攻撃参加への対応である。
本来なら前線の誰かがマークしなければならないのだが、
集中力が落ちていたり、積極的にプレスに行ってかわされたりした場合、
マンマークでは、上がってくるDFがフリーになる。
誰もチェックに行けないので自陣の深い位置まで簡単に侵入される。
ラインはずるずると下がり、よけいに中盤でのプレスが効かなくなってしまった。
まあ、この形から千葉が決定的な場面を多く作ることはできなかったのだが。
・シャムスカの真価
少し前の千葉のサッカーを知っている人なら、今の大分が似てると思うかもしれない。
マンマークのタイトな守備、中盤でのボールカットからのカウンター。
名将を頂くというだけではなく、採用されている戦術も似ているのだ。
しかし、千葉は少しずつチームカラーを変えてきた。
今ではポゼッションからでも、流動性とDFの攻撃参加という攻撃パターンがある。
大分も降格しないことが至上命題であるうちは今のサッカーでもいいが、
それより上を目指すとなると、少し違ったことをする必要が出てくる。
就任直後から大分を連勝街道に乗せ、名将と呼ばれるシャムスカだが、
これまでやってきたことには運もあるし、それほど個性的な戦術を取ったわけでもない。
むしろ、中位から下位チームにとってはスタンダードな戦術だとすら思える。
(まあ、そんなスタンダードすら実行できない監督が多いのも事実ですが)
オシムは、千葉をカウンターサッカーから新しい次元に引き上げた。
どんなに優秀な選手が抜けても、ナビスコでは優勝し、Jでは優勝争いに加わっている。
シャムスカはどんなチームを作るのだろうか。そこに彼の真価が問われていると思う。
小難しいこのブログの順位を見てやってください。