Jリーグ08

2009年02月06日

Jリーグを振り返る(3):低得点化:外国人選手

◆外国人FW

 前回の文章では外国人FWの海外流出と守備力の向上が原因ではないかと書いた
しかしタカクさんの分析によると08年の外国人の得点は260点だが、
07年は266点でそれほど大きな落ち込みは無い


 タカクさんの08年と07年の比較によると、
08年は上位の外国人得点が低下したのに対して、下位の外国人得点が上昇している。
但しその解釈はなかなか難しい点が多い。
まず上位に関しては浦和・ガンバの2大巨頭の停滞(中位へ)が大きい。
下位の外国人得点力の上昇も、たまたまアタリを引いたのか、
それとも下位に金持ちクラブが多くて金をつぎ込んだかは区別できない。

 そこでお馴染みのおさじさんのデータを使って
DFを除く外国人選手の得点・アシスト・給与を計算してみた。
シーズン途中に加入して給与が分からない選手も除外した。
これらの要因で、得点がタカクさんの数字よりも若干低くなっている。
あとバレーやフッキのように途中で移籍してしまった場合は、
「給与×(在籍期間試合数)/34」で再計算している。
07年はアシスト数の少ない人のデータがないため、計算されていない。


2007年全体上位中位下位
Goal2381406226
Assist7552150
Wage (\10000)220710928005648053430
Wage / Goal92766311532055
Wage / (Goal + Assist)7054839282055


 07年に関しては露骨な数字が出ている。
まず上位が最も外国人選手に金を使っている。
しかも1ゴール・1ゴール1アシストの値段を計算してみても、
上位がもっとも効率が良くなっている。

 平均との比較でいうと、上位での当たり外人は
ジュニーニョ・バレー・エジミウソン・ワシントン・マルキ
チョジェジン・マグノ・マルシオ・フェルナンジーニョ。
ハズレに分類された中にもポンテやシルビーニョなど
得点やアシスト以外での貢献が多い選手も多い。

 中位ではレアンドロ・ヨンセン・ルーカス・ドゥンビア(柏)が当たり。
一方、ワンチョペ・マルシオ(柏)・マルクス(横浜)・マルケス(横浜)など悲惨な例もある。

 平均の数字から分かるように、下位は壊滅的な状態で、
当たりといえるのは7000万と高級ながら17得点のウェズレイのみ。
あとはアウグスト(大分)・マルケス(大宮)・セルジーニョ(大分)
エニウトン(大宮)・サーレス(大宮)・ジュニオール(大分)が大ハズレ。



2008年全体上位中位下位
Goal238977170
Assist110305426
Wage (\10000)190853538008302954024
Wage / Goal8025551169772
Wage / (Goal + Assist)548424664563



 一方、08年は様相が一変している。
まず最も外国人選手に金を使ったのが中位になっている。
これは露骨に浦和(2億4000万)とガンバ(1億5529万)が効いている。
また柏の1億7500万もかなり目立っている。
アシストが多いため(10)ルーカスはそれほど酷くはない。
むしろ4G4Aのフランサに1億円が使いすぎか。
あまり試合に出られなかったポンテの1億5000万は自業自得。
最も酷いのはやはり横浜のロペス(1G4A:8000万)だろう。
ただし中位の選手はアシストが多いので、
そこまで考えるとそれほど酷い数字でもない。

 上位に行ったのは相対的にお金の使い方が効率的だったところだ。
上位の外国人はほぼ全員が平均よりも効率的になっている。
マルキーニョス・チョンテセ・ヨンセン・カボレ・マギヌン・エジミウソン(大分)
例外は出場時間の割りに給料が高いダニーロ(1572分で4G3A:8000万)、
監督が使い切れなかった清水のマルコス・アウレリオ(5000万)。
守備的な選手なので数字が良くなりにくいとはいえ、
出場時間が1306分で3000万のマルコス・パウロもハズレといえばハズレだろうか。

 このあたりにも08年の優勝争いが混戦になった理由が現れている。
金銭的に考えれば上位に行くはずの浦和やガンバの効率性が低下したことが、
川崎・名古屋・大分・清水・東京といった効率的なチームがのし上がる余地を与えた。

 08年で目立つのは下位の効率が非常に良くなっていることだ。
使ったお金は07年と大差ないのに、ゴールが3倍近くになっている。
これはやはりダビ・アレッサンドロ・ディエゴ・ジウシーニョ・フッキが大きい。
一方、レイナウド(7000万)・フルゴビッチ(5000万)と千葉は見事にハズしていて、
その他にもパウリーニョ(1G:4500万)・レアンドロ(東京V:2G2A:5000万)
ノナト(札幌:2000万)・フランシスマール(東京V:2000万)
ダヴィ(新潟:2000万)も悲しい結果となっている。

 しかし、面白いのは効率的な外国人がいた札幌・東京Vが降格し、
磐田も入れ替え戦に回ったところだろうか。
ワシントンを要した東京V、ウェズレイ・寿人を要した広島の例にもあるように、
外国人やFWだけ立派でも降格してしまう可能性はある。


◆低得点化

 上記の分析から低得点化について何が言えるだろうか。

 まず、08年は07年に比べて効率性がかなり上がっている。
特に下位の効率の改善は目覚しいものがある。
これはスカウティングがマシになってきたのかもしれない。
チーム力や戦術との相性といった問題もあるのだが、
外国人選手には独力での得点・アシストが求められることが多く、
そうなると金と結果の相関は高くなってくる。
しかもJリーグは欧州に比べ相対的な予算格差が小さいことを合わせると、
下位の外国人選手の成績は08年の数字が普通になってくるかもしれない。

 しかし、得点王争いのレベルが下がったというのも事実だ。
つまり全体で見て07年と08年の外国人得点に大きな変動がないのは、
守備力の改善などによって特定の選手の荒稼ぎが難しくなったことと、
下位のスカウティングの改善が相殺した結果と考えられる。
飛びぬけたFWは中東に買われてしまうが、
そこそこの選手がそれなりに揃ってくるということになる(*)

 こうなると、前回の結論がより補強される可能性もある
前回の分析で中東ファクターで飛びぬけたFWがいなくなると、
優良外国人を揃えられるという上位陣の相対的な力が落ちるのではないかと書いた。
もし下位がそれなりの外国人選手を揃えられるとすると、この話がより補強される。
ACL枠が拡大したこともあり、Jの混戦はしばらく続くのかもしれない。


(*)但し中東ファクターはオイルバブルの崩壊でどうなるか分からないが。

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2009年02月03日

Jリーグを振り返る(2):低得点化:海外との比較

 08年の最大の特徴として低得点化が挙げられる。
総得点783、試合平均得点2.56は記録的な少なさだ。

 これはJリーグが世界標準に近づいたことを示しているのかもしれない。
リーガ・セリエA・プレミアの3大リーグのデータを見てみると、
大体のところは平均得点は2.6前後になっている。
ちなみに、攻撃的だといわれるリーガがやや高い傾向があり、
今期はシーズン途中の数字で試合平均2.94と極端な数字が出ている。

平均得点JリーグリーガセリエAプレミア
02-032.852.672.312.63
03-042.992.672.392.66
04-053.102.582.532.57
05-062.852.462.612.42
06-073.192.482.552.45
07-082.832.692.552.64
08-092.562.942.492.61
平均2.912.652.492.57


 ちなみにイメージどおりにセリエAの平均得点が低いように見えるが、
03−04シーズンまでは18チームでやっていて、
20チームに増えた04−05シーズンからは平均得点が上昇している。
04−05から08−09までの平均は2.55とプレミアとほぼ同じ水準。
チーム数が増えてチーム間の力のばらつきが大きくなると、
強豪が降格候補をボコして平均得点が増えるのかもしれない。

 攻撃的なイメージのあるリーガと守備的なセリエAに大差がないのも面白い。
もちろん上でも書いたように平均得点は、攻撃的・守備的ということの他にも、
チームの実力の分布によっても大きな影響を受ける。
その他にも審判のジャッジ(特にPKの判断)、ピッチコンディション、
外国人枠とクラブの予算の影響なども考えられる。
このあたりはhumeさんの議論も参考になる

meitei2005 at 22:04|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2008年12月30日

Jリーグを振り返る(1):概観

 シーズン当初の優勝予想と、シーズン半ばのレポートも参照。


◆優勝争い

 シーズン始めの優勝予想は鹿島・浦和・ガンバ・川崎のどれかで、
その内の鹿島と川崎が1位2位になったわけだが、
特に鹿島が優勝争いをするのは多くの人が予想していたことで自慢にはならない。

 優勝勝点が63に落ちてしまったのは予想外。
これはシーズンを通して良好な状態を保てた優勝候補がなかったのが原因。
鹿島・ガンバはACLでの戦いで疲労していて、
鹿島は小笠原、ガンバはバレー、川崎はフッキと監督を失った。
浦和は癌だった監督を交代させるもエンゲルスはアタリとは言いがたく、
しかもエジミウソン・高原がどちらもハズレな上に、
エースのポンテが復帰した後も本調子になることはなく、
アレックス不在でパサー不足がますます深刻になってしまった。

 各チームが問題を抱える中、相対的に問題が深刻でなかったのが鹿島と川崎で、
その2チームが最後まで優勝争いを演じることになった。
ガンバはバレーを失った割にはチームを維持できていたが、
ACLを優先させればリーグが疎かになるのは当然だろう。


◆名古屋・大分・東京の躍進

 上位陣が軒並み不出来な中で、
新風を吹き込んでくれたのが名古屋・大分・東京だった。
この3チームと新潟には期待していたのだが
「期待」ということはリスクが大きいとも感じていた。
名古屋・東京は監督の経験が足りてないし、大分・新潟は戦力的に劣る。
実際、新潟は層の薄さから苦戦を強いられたわけだが、
3チームが活躍したのだから上出来だろう。


◆清水・横浜・神戸・柏の手堅さ

 この4チームがそれなりの成績を残すのも想定の範囲内。
逆に言えば「良い中位」を超えられないという感じもする。
しかし、監督を交代させた神戸と柏の判断はどうなのだろうか。
DFに代表(級)を抱える横浜だけはスケールの大きさを感じさせるが、
エースの山瀬が怪我がちなのと財政難で堅いFWがいないのが痛い。


◆降格争い

 最後に劇的な形で千葉が逆転残留を果たしたが、降格争いも混戦だった。
地力ではっきり劣る札幌の最下位は仕方ないとしても、
17位については東京Vの他にも大宮・新潟・京都・千葉・磐田も危なかった。

 東京Vは、フッキがいる間はなんとかなっていたのだが、
彼が移籍した後は立て直すことができなかった。
監督の能力・フロントの補強に問題があったのも事実で、
最後は頼みの綱のディエゴが4試合出場停止で試合終了。

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2008年12月29日

ガンバ大阪対横浜F・マリノス

天皇杯準決勝、1−0

時期も完全に逸してますが、簡単に。


・G大阪のスタメン

山崎、播戸
ルーカス、遠藤、明神、橋本
安田、山口、中澤、加地
藤ヶ谷


・横浜のスタメン

狩野、兵藤
小宮山、長谷川、小椋、田中
田中、中澤、栗原
榎本


◆必殺、死んだふり

 完全に騙されてしまった。
対戦相手の横浜だけではなくお客さんもそうだったのではないかと思う。
今期の浦和戦や、この後の決勝もそうだったが、
コンディションが良くないのをわきまえていて、
我慢して相手が疲れるのを待ってから、得意のパスワークで攻勢に転じる。
マンU戦で露呈した中澤あたりの穴をJリーグでは突かれないこともあるが、
ガンバの戦略と精神的な落ち着き、意思統一は素晴らしい。


◆細かいポイント

 この試合では横浜の左サイドでの展開が非常に多かった。
これはボールを支配していた横浜の構成に原因がある。
ボランチは若手で経験が足りず、ボールを引き出す動きが少ない。
自然とDFからサイドに展開することになるのだが、
右の栗原と左の田中裕介を比べると
明らかに田中の方がドリブルもパスも上手い。

 3バックと4バックの噛み合わせの問題も関係している。
この2つがぶつかると、サイドでのマッチアップが不明瞭になりやすい。
3バックのWB(小宮山)に4バックのSH(橋本)がつくと、
3バックのサイドのDF(田中裕)にプレッシャーがかからない。
逆にWBにSB(加地)がつくと、今度は裏にスペースができてしまう。
特に横浜は狩野・兵藤とサイドに走れる2人がいるのも大きい。
現実的には田中裕にパスが出たところで右SHが前に出て、
同時に加地が前に出て小宮山を捕まえに行っていたが、
どうしてもタイミングにズレが生じるので時間を与えていた。

 このあたりは、ガンバの守備戦術に準備が足りないとも言える。
FWの一方が、中澤から田中裕へのパスコースを切るように守備をし、
ガンバから見て右から左にボールが流れるようにすれば、
最終的なボールの行き先は栗原ということになり、
横浜の攻撃はもっと機能しなかったはずだ。
もちろん安田・ルーカスの方から攻めさせるのは怖いのだが、
ルーカスと橋本の位置を入れ替えてしまうという手もある。

 ガンバの守備が意図的だった可能性もある。
負傷している遠藤の守備が期待できないため、
サイドを捨てて中央の守りを固めたのかもしれない。
それならばFWの守備での動きも納得できる。

 3バックと4バックのサイドでのミスマッチは、
当然ながら攻守を入れ替えたときにも起こりえる問題だ。
しかし横浜は、ラインを押し上げてコンパクトにすると同時に
ガンバのSBに2シャドーやWBが素早くチェックしたことで、
少なくとも後半30分頃まではこの問題を生じさせなかった。
シャドーのチェックは彼らが若く運動量が多いから可能なことだし、
WBのチェックは裏のスペースを埋めるDFの機動力が前提となる。 

meitei2005 at 15:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

FC東京対柏レイソル

天皇杯準決勝、1−2


 関東勢同士がエコパで試合という天皇杯ならではの光景。
なんか変なファンがついてるのに
敢えて東京ネタってのも自爆気味な気がしますが(笑)


・東京のスタメン

赤嶺、カボレ
羽生、梶山、今野、鈴木
長友、藤山、佐原、徳永
塩田

控え
GK 萩
DF
MF 浅利、エメルソン、石川、大竹、
FW 平山、近藤


・柏のスタメン

ポポ
菅沼、アレックス、太田
山根、栗澤
石川、小林、古賀、村上
菅野

控え
GK 南
DF 鎌田、薩川
MF 永井
FW 李、フランサ、北嶋


◆試合展開

 支配率・シュート・CKなどで上回りながら勝てなかったことで、
決定力不足というありがちな烙印を押されそうな試合だったが、
実際のところは決定的なピンチも多く、十分にありえる結果だった。

 東京は守備では4−4−2で
左SHに羽生、右SHに鈴木が入ることが多かった。
いつもの4−3−3的なシステムを採用しなかったのは、
柏の攻撃的右SB村上への対策なのは間違いない。
長友も太田に対して攻撃参加を自重気味だったため、
東京側から見て左サイドでの展開が少ない試合となった。

 立ち上がりから東京のパスワークは素晴らしく、柏のプレスを寄せ付けない。
特に梶山が恐ろしく絶好調で、2人ぐらいに寄せられても意に介さず、
簡単に外してパスをつないでいた。
この人の場合は波が激しいということもあるが、
休みをしっかりとるというのが重要なのかもしれない。

 しかしDFラインのパスワークが危なっかしいのは相変わらずで、
そこのミスから流れが悪くなりピンチも招いてしまったが、
全体的には前半から押している流れで、実際に先制点も奪った。

 後半も似たような流れで試合が進む。
柏はフランサを投入して流れを変えに来るが、
彼の起用は攻撃力を上げる反面、プレスの効きが悪くなる副作用もある。
東京はSHにエメルソン・石川というスタメン級の控えを用意しているため、
SHに負担をかけて試合を有利に運ぶプランを遂行できていて、
ほとんど監督の計算通りの展開になっていたはずだった。

 しかし、前半にパスワークが機能しただけに、それに拘泥する場面も見られ、
特に動きと精度が落ちた後半には自陣でのミスも目立ち始めていた。
68分の同点ゴールはまさに自陣右サイドでのミスからで、
左SB石川のクロスをアレックスが折り返してフランサがゴール。

 この後も試合展開自体は東京ペースでチャンスも多かったが、
中盤を空けた打ち合いになったことで柏にもチャンスがあり、
李の見事なミドルシュートに沈むことになってしまった。


◆弱点

 城福=東京の将来を考えると来年のACL出場に否定的な立場ではあったが
できれば元日にCWCを経験したガンバと好勝負を演じた上で敗退して欲しかった、
こういう贅沢な思いと共に、来期の東京の課題がはっきりした試合だったとも思う。

 一番分かりやすい問題点は徳永。
ここが穴だというのがはっきりとバレていて、
東京は再三再四、右サイドから崩されてしまった。
右サイドが崩されると佐原がサイドに引っ張り出されるが、
そうなると今度は中の高さがなくなってしまう。
前半にポポの強烈なヘッドを塩田がライン上で止めた場面が典型例。
徳永は攻撃でも全く冴えておらず、完全なお荷物状態だった。
福岡の中村北斗へのオファーも当然だろう

 もう1つの問題点は今野。
本来ならば東京の中心になるはずの彼がフィットしていない。
攻撃でもイマイチ絡むことができていない。
上記の右サイドの問題にしても、本来なら今野がカバーすべきところ。

 しかし、これらの問題は実は見た目ほど重大な問題ではない。
徳永は中村北斗なり他のSBに変えればいいだけだし、
今野の実力は本物なのでフィットさえすればどうにかなる。

 根本的な問題、それはFWにある。
今季の城福=東京の最大の謎は赤嶺の起用法だろう。
一時は得点ランキングで日本人トップに立っており、
結果的にも日本人2位の12得点を挙げた赤嶺だが、
Jリーグでのその出場時間は1600時間そこそこと、
全体の3060時間の半分強でしかない。
J13試合で5点、ナビスコ予選でも3得点と結果を出していたにもかかわらず
5・6月の中断明けの14節からはスタメンを外され、
22節からスタメンに復帰して5点を挙げるも
30節からまたもや平山にポジションを奪われている。

 赤嶺は点を取れるFWだが、点を取ることしかできないFWでもある。
テクニックが無いので中盤のパスワークを助けることはできないし、
サイドでボールを貰ってドリブルで仕掛けることもできない。
高さと体もあるのに空中戦にも決して強くはない。
体力はあって守備をやる気がないわけでもないのだが、
戦術理解に致命的な問題があって役に立たないことが多いし、
空回りして無意味なファウルを犯すことも多い。

 FWの相方がカボレだというのも問題をより深刻にしている。
カボレは攻撃面では赤嶺よりも大分マシで、
ボールを足元に収めることができるし、ハイボールにもそこそこ競れる。
体が細いので相手をがっちり押さえてしまうことはできないが、
ハイボールに対して落下地点を察知し
自陣に向かって走りながらヘッドで後方に流すプレーは得意だ。
なによりスピードがあるのでカウンター要員として重要で、
リードした際にはカボレのロングカウンターが大きな武器になる。

 しかしカボレは運動量は多くは無いため守備は期待できない。
そのため、この試合では柏のボランチをフリーにする場面が目立った。
東京は中盤をフラットにしてゾーンで守っていたが、
中盤の4人のラインの前で相手のボランチに楽にキープされ、
サイドを変えられては弱点の右サイドを崩されていた。

 柏のメンバーを見れば、CBでは小林、ボランチでは栗澤がパスを出せる選手。
それぞれを2人のFWがケアをするのが本筋だろう。
FWの一方の守備を期待できないことは多いが、
それならせめてより自陣に近い栗澤を抑えるべきだ。
しかし、東京はFWの2人とも守備ができないため、
一旦守備に回ると脆さを露呈してしまうことになった。

 今野が守備で機能しない原因の1つもここにある。
相手のボランチにプレッシャーがかからずボールを回されたため、
彼が得意とする接近戦に持ち込む前に、
柏のすばしっこいアタッカーにサイドで勝負されてしまった。

 CHが前に出て柏のボランチに対応する場面も見られたが、
当然ながら4−4のラインを崩すと中盤に隙ができる。
この試合では後半の途中からオープンに打ち合う展開になったため
この弱点が分かりやすい形で露呈する場面は少なかったが、
この問題をクリアしなければ安定した試合運びは難しいだろう。


◆来期に向けて

 こうしてみると、城福監督が赤嶺を起用したがらないのも良く分かる。
点を取ってくれている間はいいが、取らなかったら唯の案山子だ。
攻撃でも守備でもほとんど貢献はない。

 この問題が深刻なのは、現状では代替案がないという点だ。
平山は、大分マシになったとはいえ、さほど期待できる選手ではない。
攻撃ではボールを収めることは出来るが、守備はイマイチだし、
決定力となると悲しい気持ちにならざるをえない。

 カボレがボコボコ点を取ってくれる選手ならば、
攻守に気が利くFWを相方にすればいい。
しかし、そこも覚束ないというのが頭の痛いところだ。

 守備面で赤嶺がどれだけ改善するか、
あるいはバランスを重視して赤嶺を起用しないという選択をするのか。
このあたりが来年の城福=東京の注目点ではないかと思う。

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2008年12月06日

こんなことがあるんや

J34節、ジェフユナイテッド市原・千葉対FC東京、4−2


 後半30分からの10分間で4得点、
0−2の敗勢を一気に跳ね返して逆転勝利・逆転残留。
もちろん理屈としてはありえることだが、
実際に目の当たりにすると呆然とするしかない。

 今季の千葉に関しては、選手が大幅に入れ替わって
オシム色がほぼ一掃されたこともあり、
心情的には表向きにはニュートラルな感じだった。
ただ「客観的」に言っても、様々な問題があるにせよ、
ミラー監督就任以降の千葉は磐田や東京Vよりも期待できるのは間違いなく、
それが残留したというのは来期のJ全体の質を上げるのに寄与すると思う。

 浦和にしてもそうだが、やはりフロントの質の差がはっきり出てしまった。
遅まきながら有名監督を起用して選手をかき集めた千葉が、
ぐだぐだを続けた磐田と東京Vを上回った。
もちろん、そこに運があったのは間違いないが、
それを呼び込むのも生かすのも人間なわけで。


◆東京の敗因

 この試合は現在の東京がかかえる問題点が露呈したという意味で、
天皇杯や来期に向けていい教訓になったのではないかと思う。

 もともと、東京側からすると心理的に難しい試合だった。
3位以内という目標はあるものの、他力だし、現実的には難しい。
どこまで監督・選手が他会場の結果を知っていたかは分からないが、
どうしても勝たなければいけないというわけでもなかった。


・1失点目

 1失点目は、試合運びという観点からは問題があるにせよ、
モチベーション等を考えれば仕方なかったと思う。
1失点目は大きなサイドチェンジをカットされたところから始まるが、
本来ならああしたリスキーなプレーはするべきではなかったのかもしれない。
あの失点に関しては、谷澤の素晴らしいパスと、新居のゴールを褒めるべきか。
新居のシュートは塩田でなければ触ることすらできない可能性が高い。
もちろん、佐原のポジショニングという弱点は露呈していた。


・2失点目

 より問題が大きい、つまり東京の構造的な問題を示していたのが2失点目。
あの場面では鈴木と浅利がサイドに対応に行っていて、
2人のFW以外の残りの5人がゴール前を固めていた…


あれ?

人数が足りなくねぇか?

サッカーってフィールドは10人だよな?

右サイドに2人、前線に2人、残りは6人いるはずなんですけど?


問題。どうして人数が足りないのでしょうか?


 ゴール前を良く見てみると、佐原はいつものようにおびき出されている。
これは中盤が薄くなっているので仕方ない。
今野と、羽生と交代した大竹までもがDFラインに吸収されている。
MF4人のうち2人がサイドに引っ張り出され、
残りの2人がDFラインに吸収されては、中盤がなくなるのも自明で、
だから谷澤がどフリーでミドルを撃つことができたのだった。
茂庭と長友は当然ながらゴール前に張り付いている。


答え。徳永がサイドでたらたらしていたから。


 もちろん、そもそもDFラインが押し上げられていないのも問題。
ただ90分通してコンパクトさを保つことは難しいし、
どうしてもゴール前で守らなければいけない時間帯もある。
だったらFWの内1人は下がってくるべきだし、
疲れていたFWを交代させなかった監督のミスは大きい。


 しかし、どう考えても徳永のポジショニングは酷い。


・3失点目

 これも、ある意味、東京の大問題を象徴した失点。
それは、チームの中心になるべき今野がずっと不調ということ。
カバー自体は見事だが、その後の大チョンボでPK献上。


・4失点目

 ここは気持ちが切れかけている。
最初に書いたようにモチベーション的にも難しい場面。
しかし、浅利と茂庭の意思疎通は無かったし、
HLを飛び出しての対応は酷かった。
塩田も倒れるのが早すぎたが、これもしょうがない。

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2008年11月24日

物量という名のヴィジョン

J32節、ヴィッセル神戸対FC東京、1−1

◆感想

 5連勝中で波に乗る神戸と、リーグ最終盤まで優勝争いに絡む東京。
好調同士の一戦は見ごたえのある熱戦となった…

 とまあ、普通の文章だったらこんな感じで切り出すのかもしれないが、
神戸の5連勝の相手は降格争いの大宮・アウェイで弱い京都・落ち目の浦和・
アウェイで弱い大宮・降格争いの東京Vとショボい相手が続いている。
5連勝の前の6連戦は2分4敗と散々な結果だが、
相手は名古屋・G大阪・鹿島・復調した横浜FM・清水・アウェイ新潟で、
強い相手にはやはり勝てていないようだ。
もちろん「ちゃんとしたチーム」でなければいくら相手が弱くても勝てないわけで、
その意味では神戸が「ちゃんとしたチーム」なのは間違いないが、
かといって「中位」を上回るものがあるかと言われると…

 一方の東京も形式的には優勝争いをしているのだが、
得失点差もあるし、この試合に引き分けてしまったことで可能性はほぼ0に。
しかも勝点52というのは、例年なら「好調な中位」程度の位置づけに過ぎない。

 しかし、東京には上位を狙うヴィジョンがあり、
それが、現状での完成度では神戸の方が上回っていたにもかかわらず、
東京が追いつくことを可能にしたように感じた試合だった。


◆展開

 この試合は、大半の時間で神戸が優勢に進めていた。
シュート数でも22−16と6本上回っている。
中盤の運動量、特に得点も取った田中の動きは傑出していて、
金南一が東京の中盤を潰し続けていた。
左SHの大久保は自由に動いてチーム最多のシュートを放ったし、
右SHの馬場は目立たなかったが
東京の強みであるカボレ・長友のラインを良く抑えていた。

 戦力的に見劣りしないはずの東京が苦戦したのは、梶山と徳永に責がある。
4−1−4−1気味の東京と4−4−2の神戸なら中盤の人数は東京の方が多くなる。
しかし梶山は攻守共に活躍できず、このシステム上の優位さを生かせなかった。
もちろん相手は韓国代表主将の金南一で、彼に勝てというのは酷かもしれないが、
羽生・今野のフォローがありながら活躍できなかったのは痛い。
失点シーンも梶山のミスからボールを奪われたところから始まっている。

 徳永は、相手の大久保が自由に動き回るため、
攻撃時には比較的フリーになりやすかったはずだが、
ほとんど攻撃に絡むことができなかった。
石川が中目のポジションをとってサイドのスペースが空いているのに、
タイミングよく攻撃参加することができない。

 前半にリードされた東京は、後半の立ち上がりに攻勢をかけるが不発。
そこで後半途中から次々と選手を入れ替えてきた。
ここでの最大のポイントは、梶山を残すという城福監督の判断だった。
ベンチにはエメルソンが控えていて、彼を梶山と交代させるべきだった。
負担をかけている石川・羽生と動きが落ちる平山の交代は予定通りなのだろうが、
特に負けていて終盤パワープレーをすることを考えると、
決して動きが悪くは無かった平山を残しておいた方が良かった。

 それでも神戸の動きが落ちてきた後半の後半に東京ペースになり、
パワープレー気味の展開からカボレが抜け出して同点ゴールを決める。
しかし、この流れでも梶山のミスが目立ち、押し込んだ割りにチャンスが少ない。
その後は中盤スカスカの激しい打ち合いになったが、
どちらかといえば神戸の方が勝ち越すチャンスが多く、
結果的には1−1のドローで試合は終了。


◆物量という名のヴィジョン

 梶山の扱い1つ取ってみてもそうだが、
コンディション・選手起用・ゲーム運び、
いずれをとっても東京に有利な要素は無かった。

 しかし、それでも東京は追いついて引き分けに持ち込んだ。
その差がなんだったのかといえば、単純に物量だと思う。
神戸はスタメンこそ良かったが、交代選手はさほど活躍できず。
一方の東京は大竹・鈴木・赤嶺がそれぞれの良さを見せた。
(ただ鈴木は少し狙いすぎだったかもしれないが)

 物量で上回ったといっても、東京ガスが楽天より金持ちだから、
というような単純な話でもない。
おさじさんのところにあるように、この2チームの選手の給与総額を見ると、
むしろ神戸の方が上回ってるぐらいだ。

 ではなぜ東京が物量で上回ったかというと、監督・フロントのチーム作りの妙。
赤嶺・大竹は今年ブレイクした選手達だし、平山も当初は不良債権でしかなかった。
石川もシーズン通しては使えない選手だったが、今季は稼働率がかなり上がっている。
控えの鈴木も使えなかった栗澤とのトレードで戦力補強したもの。

 これは、以前にも書いたことだが、城福監督のローテーションが大きい。
今シーズンは東京にとって決して順調なシーズンではなく、
ブルーノ・石川・羽生・エメルソン・茂庭・長友らの負傷があったし、
今野・梶山ら代表組の調整が難しいときもあった。
しかしバランスの良い選手層を城福監督は上手に使ってみせた。
またこうすることで控え組のモチベーションを保てているし、
出番を得た若手が成長することも可能になった。

 選手を入れ替えても致命傷になるほどはチーム力が落ちない、というのは、
監督の戦術の運用が(大まかには)上手くいっている証拠だ。
どんなボンクラでも適当に選手を試していれば、
偶然運よく「ハマる」構成に辿り着くこともありえる。
この状態で同じ選手を起用していれば、選手間のコンビも熟成され、
それなりの機能性を持ったチームができる。
ただ、これだと中心的な選手や数人が同時に離脱すると上手く行かなくなるし、
コンディションを崩す選手を入れ替えることが容易ではない。
一方、監督がチーム機能のメカニズムをそれなりに理解している場合、
問題が生じてもそれなりに処置をすることが出来る。
これが、一見すると必ずしも完成度が高くない東京が、
それなりに上の方に来れている原因だ。


◆展望

 Jリーグもとうとう残り2試合となった。
東京は事実上優勝の可能性がなくなったとはいえ、
ACL出場権の3位の可能性は残されている。
しかも相手はアウェイで弱くアレッサンドロと永田が出場停止の新潟と、
降格争いをしていて調子が落ちている千葉。
ここをおいしく2連勝でいただければ、
上位同士の潰しあいが残っている名古屋・大分、
死にかけの上にG大阪・横浜と手強い相手を残した浦和、
守備が不安定で強いのか弱いのか分からん川崎は上回る可能性がある。

 ただし、長期的に見て来年のACL出場には懐疑的だ。
平山の更生・赤嶺と大竹のブレイク・石川のモデルチェンジ・茂庭の復活と
城福=東京はこのシーズンでかなり進歩を見せているが、
今野や徳永といった乗り遅れ組がいるのも現実だし、平山の更生も道半ば。
もう1年は地道にチーム作りに励んだ上で、
国内カップとリーグ3位以内を目指して再来年にACL挑戦の方が良いと思う。

meitei2005 at 22:11|PermalinkComments(12)TrackBack(0)

2008年11月17日

日本対シリア

 時期も逸してますし、簡単に

◆失速の理由

 多くの人の感想は「シリア弱すぎ」と「選手交代で失速」の2つかと。
前者に関しては大体のところ同感なんですが、後者に関しては若干異論が。

 ポイントは、選手交代を行う前の前半の後半に既に失速していたこと。
これについては何度か書いてきたことですが、
やはり岡田ジャパンは運動量を多用したプレスが生命線なので、
あっという間に選手が疲れてしまうというのが問題点

 過去の試合でも同様の問題が見られたわけですが、
選手交代を多く行える親善試合では露呈しにくかったはずでした。
しかしUEA戦と違って運動量の低下がハッキリ出てしまったのは、
Jリーグが終盤戦を向かえて選手のコンディションが落ちていて、
しかも比較的コンディションが良い海外組がいなかったことが原因かと。


◆攻撃的MF

 岡田ジャパンで登場回数が妙に増えている岡崎ですが、
プレス要員だと考えれば納得いくのではないかと。
じゃあ何で巻や矢野じゃないのかということですが、
彼らよりは足元がある、と思われてるんでしょうか。

 もちろん、攻撃的MFがいないという問題もあります
これは岡田監督の失敗も大きいわけですが、
俊輔・松井(大久保)の次に来る選手を全く用意できていない。
なぜか香川に拘ってますが、まだこのレベルの選手ではなさそうです。

 確かに攻撃的MFを探すのは難しいわけですが、
少なくとも香川と同等かそれ以上と思われる選手はいるわけで。
梅崎・小川・金崎・石川・羽生・二川・狩野・深井・谷澤・柏木。
もちろん将来性・試合勘・コンディション・好み(タイプ)はあるんでしょうが。
香川が今度移籍するかどうかは分かりませんが、
J2やU−19ぐらいだと大した経験にはならないような。
まあ、こればっかりは将来性が凄いんだと言われたら反論できないわけで、
結果(2年後)を見てみるしかないんでしょうが。

 CBに関しては逆にベテラン重視のようで。
それはそれでもいいんですが、寺田も33歳ですか。
WCの時には35になってるんですよね。
もちろん、35歳でもできるのかもしれまえんが、
現状の岡田ジャパンのプレッシング作戦ではどうでしょうか。
もちろん急場しのぎでしかないのかもしれませんが…


◆おまけ:長友凄かった

 全体的にチームの勢いが落ちていく中で、
長友だけは最後まで動きが落ちませんでした。
いや、あれでも落ちてたのかもしれませんが…
彼は代表とチームで他の人と同様に疲れてるわけですが、
多少怪我をしたのもあってコンディションはマシなのかも?
それにしても、今の岡田ジャパンには欠かせない選手になってきました。
岡田さんは壊さないように大事に使ってください。

 一方の内田はやや低調で、ことごとくクロスがひっかかる。
もちろん、中に高さがないってのはあるんですが…

meitei2005 at 21:06|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2008年11月11日

J31節反省

 3勝6敗。予想外の惨敗。
柳沢・ラフリッチのスーパーゴールとか、新潟の健闘とか、
青山・ピクシーの大チョンボとか予測不能なプレー(采配)が続出。

 Jリーグは6チームに優勝の可能性が残されるという、
05シーズン以上の大混戦となってきました。
(しかもこの6チームは全部15勝なんですね)
まあ、勝点の上に得失点の差もあるので、
川崎と東京の優勝はかなり厳しいとは思いますが。
これで東京が得失点差1桁代で優勝でもしたら大笑いですよ。


◆横浜FM - 京都。1−3。ハズレ

 柳沢が2得点とか言われても…
横浜は何度かあった決定機を決められず。


◆札幌 - 浦和。1−2。当たり

 浦和はなんとか勝ちましたとさ。


◆大宮 - 川崎。2−1。ハズレ

 うーん、川崎はジュニーニョの衰えが…


◆柏 - 名古屋。2−1。ハズレ

 米山の交代策が大チョンボでした。


◆G大阪 - FC東京。1−3。当たり

 ガンバはやっぱりお疲れ模様。
明神のCBも悪くは無かったですが、
平山の3点目はやはり厳しいところ。
東京はラッキーな部分も大きかったですが、
城福監督の平山更生が成功しているのが驚愕。
ただ特に前半の守備は褒められたものではなく、
播戸が全盛期なら前半だけで3点取られて終わってました。


◆磐田 - 清水。1−0。ハズレ

 あのミスはなんだったんでしょうか(笑)
しかし、今の磐田に先制されて逆転できないのも清水の実力。
結局シュート数が9本しかないわけで。


◆鹿島 - 新潟。0−0。ハズレ

 稀に見る好試合でした。
コンディションと面子が揃ったときの新潟はやっぱりいいチームです。
マルシオが絶好調なら勝っていたかもしれません。

 一方の鹿島はやや停滞気味。
小笠原不在で全体的な質が落ちていることもありますが、
こおろぎ・ダニーロをスタメンで使ったことで、
切り札がいなくなってしまった感じもあります。
そんなに田代の調子が悪いんでしょうか?


◆東京V - 神戸。0−2。当たり

 妥当といえば妥当な結果。
前半の前半の神戸の猛攻を凌いだものの、
トータルでみて東京Vが勝てる試合ではありませんでした。
追い込まれて福西の本気が見れたのが収穫。
あのシュートを決めていれば…
それにしても土肥はなんとかならんのでしょうか。


◆大分 - 千葉。0−0。ハズレ

 うーん、これだけ好調な大分でもジンクスを破れず。
まあ普通に千葉がいい試合をしたってのもあるんですが。

meitei2005 at 19:11|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2008年11月07日

J31節予想

 今回は前節よりは予想が当たりそう。
「柏−名古屋」「G大阪−FC東京」を当てられるかどうか。


◆横浜FM - 京都。横浜FM

 前節ようやく3点を取って勝利したFM。
FMはホームに強く、京都はアウェイで弱い。


◆札幌 - 浦和。浦和

 浦和はここに勝てないようでは…


◆大宮 - 川崎。川崎

 デニス・マルケスの復帰情報がないのですが、
直前の天皇杯も出てないし、仮に復帰しても試合勘がどうか。
彼がいないのなら大宮が勝つ可能性は低い。


◆柏 - 名古屋。引き分け

 4試合引き分け中の名古屋と、守備が不安定化して調子の良くない柏。
名古屋はマギヌンの復帰が微妙で、復帰してもコンディションは万全では無さそう
ただ中村直志が復帰することで中盤の守備はマトモになるのではないかと。


◆G大阪 - FC東京。東京

 ACL後は勝てないチームが多い。
一方の東京は前節鹿島に勝利するなど調子もいい。
ガンバは12日にACL決勝第2戦も控えているし、
あの監督は控えメンバーを多く使うことはないかもしれないが、
やはり無理は効かないのではないかと思う。


◆磐田 - 清水。清水

 普通に考えて今の調子なら清水。


◆鹿島 - 新潟。鹿島

 まあ、普通に。


◆東京V - 神戸。神戸

 ディエゴが残り4試合全て出場停止だそうで
ヴェルディの降格がいよいよ現実的なものになってきました。


◆大分 - 千葉 。大分

 ここも普通に。千葉はやや下降気味。

meitei2005 at 20:29|PermalinkComments(2)TrackBack(0)