今日から、少しずつでありますが、被災時の旅行記をアップしていきたいと思います。
今日現在、マスコミはスマトラ沖から阪神淡路大震災10周年にシフトしていますが、同じ震災を体験した人間として、一つの記録として残していきたいと考えています。


12/25〜12/26(ホテル到着まで)
 年末年始に、僕は一人で訪タイしました。ピピ島は2度目の訪問です。前回来た時にダイブショップのインストラクターに免許取得を誘われていたので、休暇をとって再訪したのです。
 日程は8日間、ピピ島で3日間はダイブの講習を受けライセンスを取得、残り2日はビーチでのんびりと休息、バンコクで少し遊んで元旦の夜に帰国する予定でした。津波前日(12/25)はプーケットのパトンビーチのALOHA VILLAに投宿しました。夜は海沿いのマッサージ屋やディスコなどをハシゴして夜更かししましたが、翌朝、元気に起きて、朝食もほとんど取らずに、ピピ島に船で向かいました。船には大勢の客が乗っていましたが、日本人と見受けられるのは私一人だけ。甲板に寝っ転がり、海からの風を受けていました。
 前回来たときと違い、季節は乾期でピピ周辺の海は透明度も高く、波も穏やか。船を下りると小魚の大群が船周辺を泳ぐのがはっきり見えました。このときの海の様子からは、津波が来るなんて全く想像できませんでした。
港に着くと宿屋の従業員が看板を掲げて待っていましたが、荷物がリュック1個の僕は場所もある程度分かっているので、美しい海と、のどかな村の様子を眺めつつ、一人でホテルに向かいました。
 日本からインターネットで予約したホテル「Tonsai village」にチェックイン。Tonsai地区の安宿なら、飛び込みでも泊まれたかな?と思いつつも、繁忙期で不安だったのでこれでいいのかなとその時は思っていました。実のところは「Tonsai village予約後に、よりリーズナブルな「TTZ」が確保できるというメールをもらったのですが、面倒くさかったので変更しなかったのです。今思うとこれが運命の分かれ道だったかもしれませんが・・・。「Tonsai village」の場所は島の南側、Tonsai湾サイドの一番西側で、村の中心まで徒歩10分弱、静かな雰囲気の所でした。ウェルカムドリンクを飲み干し、南国のコテージ風の部屋に案内されました。確か21号室だったと思います。建物はシンプルな平屋で、3室で1戸、海は目の前で、快適な休暇が過ごせると悦んでいました。
前回訪島時は、アイランドカバナのバンガローに泊まりました。雨期だったため、海は少し濁っていましたが、問題なく楽しめました。雨期でこれだけ綺麗なら、乾期の海も見てみたい!という思いが、私をここへ連れてきたのです。