畏縮(いしゅく)するな! 楽しめ!
D&D41話表紙2012年8月19日。
TRPG最強の敵は畏縮(いしゅく)
畏縮してTRPGを楽しめなかったプレイヤーがどれほどいたか・・・
(この状況はキツイわね。
勝てる気がしない)
お姉ちゃんも私も攻撃失敗
なの!

「パーティの情報」
パーティの情報

「パーティは屋根の上」
濁流+家

「パーティの現在位置」
バトルフロア03


次のイニシアチブは・・・
またまたサクロール陣営の先攻。


悪霊化したサードが助走をつけて
アネ=アネを拳骨で殴った。

ダメージは5点。



「悪霊化したサード」
グールサード01


ぐはぁ!
残りHPが1です。


HP02


(俺の死が無駄になりそう・・・)
次はサクロールの行動
テロルのコントロールを
取り戻したぞ!




消極的な姿勢で遠距離戦闘をした
おまえらの負けだ!


殺す!
殺す!
殺す!



「サクロールがテロルのコントロールを
取り戻した」
決戦サクロール


(これは詰んだわね)
(あとは逃げるという選択だけか・・・
・・・・無念だ・・・)
悪霊が・・・
調子に乗るな。
どうした弱者の敵。
絶望したか?


弱者はもっと絶望した。

この程度の絶望がどう
かしたか?



サクロールちゃんは何を見たのかな?
あきらめて死ね!


ヒナグリフの民が溶けて消える
姿を見届けろ。


来たれ・・
来たれ・・


来たれ・・・

来たれ・・・

来たれ・・・

来たれ・・・




テロルは橋の魔法を唱えた。




詠唱と同時に空中に巨大
な魔法陣が展開される。

桁外れに巨大な魔法陣・・・

横1km、縦600mの
超巨大魔法陣だった。




「超巨大魔法陣(橋の魔法)」
極太ファイヤー準備



魔法陣が空の屋根となり
中央都市ヒナグリフに君臨
した。



極太・・・ファイア。
え!?
え!?








橋の魔法で太陽とヒナグリフ
をつなげる!

ヒナグリフは太陽の炎で
溶けて消えるだろう!



「極太ファイアの図説」
極太ファイヤー


えーーー!
そこまでやるんですか!


それは私のアイデアなの!
うん。
面白いアイデアだからパクった。
こんなものを実戦配備されたらあきら
めるしかないですよ!
魔法が発動するのは1分後ぐらいだ。
1分後に極太ファイアが発動する。


そしてヒナグリフ
の全てを溶かす。



そんなことをして何になるんですか!


無茶苦茶です!
無茶苦茶にもほどがあります!



強者を畏縮(いしゅく)させなければ
ならない。


強い力で強者を畏縮(いしゅく)させ・・・

弱い者を虐げた先に何があるのか
強者に学習してもらう。


強者を威嚇(いかく)
して・・・


強者を畏縮
させる・・・

それがテロル
(威嚇)だ!




女テロル00


ここまでやる悪霊だったとは・・・


ど・・どうすんですか?
どうやってこのピンチを乗り越えるのですか?


Tさんの追い込みがヤクザすぎる。
本気で畏縮(いしゅく)するわ。
畏縮・・・
どんだけ私たちを畏縮させれば気が
すむのですか!
畏縮・・・


いしゅく・・・

畏縮・・・



あれ・・・?
私、畏縮してるよ。



(うんうん)


良い感じでみんな絶望してる。

みんなが絶望したところで次のイベント
を・・・



(私はなんで畏縮してるのかな?)


少し考えてみるの。


・・・・


・・



(私が畏縮した理由は2つあるね)


1つはゲームマスターである
Tさんの追い込みなの。

Tさんが次々と危険なイベント
を発生させたから、私はびっくり
して畏縮(いしゅく)したの。



「Tさん」



(もう一つはシックスティの存在なの)


シックスティは私よりもゲームの
ルールをよくしってるの。

だからいつのまにかシックスティの
やり方に合わせるようになった気が
するの。



「シックスティ」



(シックスティはシックスティの
やり方で頑張ってると思うけど・・)


それは私のやり方じゃないね。

私が勝手に畏縮(いしゅく)して
勝手に自分のやり方を捨てた
だけだよ。



・・・・・・


・・・・


・・




水没する街


では次のイベントを・・・
ちょっとタンマ!


イベントの前に質問が
あるの!



え?
このタイミングで?
どんな質問?
TRPGって畏縮(いしゅく)すること
ってよくあるのかな?


畏縮(いしゅく)して思い
通りに遊べないことって
よくあるのかな?



突然の質問だな。
うん。
よくあること。


人間関係に畏縮して積極的な行動が
できないプレイヤーは多い。

ミスに畏縮して積極的な行動ができ
なくなったゲームマスターもいる。



畏縮(いしゅく)したプレイヤーの中
には黙ってTRPGをやめる奴も多い
ですよね。

やっぱりよくあることなんだー。
うちのメンバーには関係のない話だと
思うけど・・・
畏縮するよりも、畏縮してないほうが
いいよね。
そうだな。


畏縮するよりは元気に遊んだほうが良い。


質問が終了した?
プレイを再開してもOK?
お手数をおかけしてゴメンなの♪
これですっきりしたの。
???


・・・・・


・・


プレイ再開


サクロールはテロルのコントロールを
取り戻した。


そして極太ファイアを使おうとしている。
状況は絶望的。

さてどうする?



「ずっとサクロールのターン」
決戦サクロール


詰んだ状況で・・・
もう1回詰まされた気分ね。
せめて一撃を加えます。
玉砕覚悟で戦います。



サクロールちゃん。
ちょっといいかな?
これからサクロールちゃん
を秒殺するけど・・・


命乞いをしてテロルを渡し
たら許してあげてもいいよ。


!?

え!?
どうやって?
馬鹿が! 馬鹿が!
状況が分からないのか!


テロルに橋の魔法。
俺の優位は誰が見ても絶対だ!


じゃー交渉決裂だね。


簡単に倒しちゃうと可愛そうだから提案したん
だけどね・・・


妹が恐怖でおかしく
なった!


(はったり?)
というか・・・


この状態をどうやってひっくり
返すのよ?



「この状態」
バトルフロア01


敵の行動は終了したよね?
次は私の行動でいいよね!
うん。
ではサクロールちゃんに向かって
ダッシュなのー。
おい!
不用意に近づくとやばいぞ!
シックスティは慎重すぎだと思うよ。


私は前に出るの!

玩具を買いに行く子供のよう
に猛然とサクロールちゃんに
向かって走るよ。



勝てるものか!
貴様が勝てるものかぁ!
サクロールが激怒しメスに強烈な
プレッシャーをかけた。


サクロールのプレッシャーがメスの髪や肌を
激しくゆらす。


前にでるの!
前に前にでるの!
小娘がぁぁぁぁ!!
楽しそうに前に出るな!


この状況で嬉しそうな
顔をするなぁぁ!

許さん!
八つ裂きだけでは済まさん!



メスはサクロールの目の前まで
移動した。


「サクロールの目の前」
バトルフロア03


自殺行為にしか見えん。
どうするんだ?
なんだか懐かしい状況なの。

はじめて戦闘をした時・・・
ロバーフライを井戸で倒した時の
ことを思い出したの。


「6話でロバーフライを井戸で倒したよ」
http://blog.livedoor.jp/mejyuka/archives/3458450.html


ロバーフライ


あの時も飛び込むだけで勝てたの。


だったら次も飛び込むだけで
勝てるよ。

私は何も考えないの!
私はただ飛び込むだけなの!



そこには・・
私の勝利しか
存在しない。



意味がわかりません!
いったいどうするんですか!
メスの眼前には怒り狂ったサクロール
がいる。


サクロール&テロル


サクロールはメスを目の前にして究極にして
唯一の言葉をメスに叩きつけた。





!!!!




行くよサクロールちゃん!


走った勢いを生かして
ジャンプするよ!

サクロールちゃんのいる
場所に飛び込むの!



刺さりa


・・・・・・


・・・・


・・



そして・・・


テロルの
針にぶっ
刺さる!



「テロルの針にぶっささる」
テロルに刺さるよ!


!?
!?
20面体をふって・・・


デクスタリティ(敏捷度)以下の数字を出せば
テロルにさされる


成功!

メスの体はテロルの
先端に突き刺さった。


その刹那・・・

テロルの上体が激しく左右にゆれる。
テロルは混乱しているようだ。


 
テロルとの猛攻


テロルの針をがっちり握って離さないの!
死ねぇ!
刺ねぇ!


サクロールは怒り狂い殺意をいたる
ところにばらまいた。


サクロールの殺意が・・・

脊髄反射から生まれる
怒りが暴走した。



ここからが正念場なの!
次を乗り切ったら私の圧勝なの!
ではイニシアチブ・・・
サクロールは6。
ぐ・・・
私は5なの・・・
サクロールは霧状のロープ
でメスに攻撃した。


「霧状のロープ」
ロープ状


サクロールは霧状のロープで
メスを死ぬ気でしめる。

呪いながら首をしめる。


おまえに弱者の何が分かる!


こんなところでヘラヘラ
笑えるお前に、弱者の
何が分かるんだぁぁぁ!



サクロールの攻撃が成功。


メスはレベルが1つ下がった。
メスは8点のダメージを受けた。



HP01


・・・・・。
やはり軽率な行動だったんじゃ・・・
レベルが下がってHPも半分もって
かれましたよ!
これは酷い自殺行為。


う・・・・・・


・・う・・


う・・






上手くいったの!

!?
どういうことだ?
サクロールちゃんこれで私の勝利する
可能性がすごく高くなったよ!
ここで笑うな!


この笑顔は俺の嫌いな
強者の笑顔だ!

虐げられた者の気持ちを
知らない強者の笑顔だ!



サクロールちゃんが私の首をしめてる
の。


サクロールちゃんが私に
集中してるの。



うん。
私はそのすき
にテロルを動
かす!


女テロル01


私の予想ではテロルの操作は
すごく簡単なの。

刺さった人が念じるだけで動くと
思うの。



うん正解。
簡単じゃないと弱者が扱えない。
サクロールちゃんが私の首をしめてる
間に私はテロルの右手を動かすよ。


テロルでサクロールちゃん
をつかむの。



手


メスの攻撃判定が成功したら
テロルでサクロールをつかめる。


サクロールのアーマー
クラス(防御力)は5。

メスなら20面ダイスで
12以上を出せば成功。



もしかしてこれに成功したら・・・
勝負が決まる!?


ダイスの目は・・・


・・・・・・


・・・・


・・







サイコロの目17


17で
成功!


っしゃあああ!
テロルの右手が家の屋根を破壊しな
がらサクロールに接近する。


テロルは自分の首をしめる
ような体勢でサクロールを
つかんだ。



やめろぉぉおぉお!
やめろぉぉおおお!


サクロールは子供が泣き叫ぶような
声で絶叫し怒り狂った。
もう勝負は決したの。


サクロールちゃんをテロル
から引きちぎる。


ぐあああああああ
ああああああああ!


サクロールは絶叫し抵抗した。
その姿は玩具にしがみついた子供が
親から玩具を奪われるようでもあった。


サクロールの抵抗はテロル
の前ではあまりに無力・・・

サクロールはテロルから
簡単に引き剥がされた。



そ・・そんな・・強者が・・
テロルを・・・
こ・・・これで勝ちが完全に確定か。
すげーなーおまえ・・・


ちょっと前までどん底のドピンチ
状態だったのに、一瞬でひっくり
返しやがった。



「ちょっと前のどん底なピンチ状態」
バトルフロア03


見せ場を全て取られたわね。
私の不幸はなんだったんだろ。
サクロールはテロルの手の中で
ピチピチと暴れている。


「サクロールはテロルの手の中」
サクロールを握る


サクロールちゃん勝負あったね。
きさまみたいな・・・


きさまみたいな強者がテロルを使うな。

テロルが強者の武器になったら、我々
には絶望しかない。


そんなことよりもさ。


サクロールちゃん私の仲間
にならないかな?



ぶっ・・・
おまえボスキャラがでるたびに勧誘
するのか?
誰がお前の仲間になるか!
死んでもお断りだ!


傲慢な強者!
何もかもお前の思い通りになると
思うな!



そっかぁ・・・
残念だねー。
きさまみたいな強者は呪われて死ね!
サクロールちゃんは私が嫌いかも
しれないけど・・・


私はサクロールちゃんの
ことが好きだよ。

強くてかっこよかったの。



 
サクロール

「サクロールちゃんの設定が私の厨二なハート
をわしづかみなの」
※サクロールちゃんの設定


!?
おまえの好き嫌いの基準はそこだった
のか・・・
・・・・・・。
でも仲間にならないなら倒すしか
ないね。


サクロールちゃんは何が好きな子
だったかもっと知りたかったよ。



・・・・・・。
サクロールは急に押し黙りメスの話を
聞いた。
さよならサクロールちゃん。
生まれ変わったら遊ぼうね。


サクロールちゃん
をテロルで握り
つぶすよ。



「握りつぶすよ」
サクロールを握る


・・・・・。
サクロールは黙って握りつぶされた。
とても静かに握りつぶされた。


なぜサクロールは黙って握り
つぶされたのだろう?

戦いをあきらめたから?
メスに好きだと言われたから?

それはサクロールにしか分からない。



サクロールちゃん。
この世界は楽しいよ。


ばいばい。


握りつぶされたサクロールの体は
霧となり飛散した。


サクロールが消えると同時に悪霊化
したサードも背景に溶け込むように
姿を消した。

「悪霊化したサード」
グールサード01


巨大魔法陣も夜の闇に溶け込む
ように消えた。



「巨大魔法陣(極太ファイア発射前)」
極太ファイヤー準備


静かな幕切れです。
これで敵は全滅ですね。
本当に完勝しちゃったよ・・・
この子・・・
足がクラッシュしたテロルを
強引に立ち上げて勝利の
ポーズをとるの!


わ・・私も勝利のポーズに参加します。


「勝利のポーズをとるの!」
テロルとメス2


テロルの左足は砕かれている。


テロルはバランスを崩し背中から
ゆっくり倒れた。

そして水面に爆音を上げて倒れた。
メスの体は水中に沈んだ。



ぐぉーーーー!
最後のポーズで失敗したの!


全て台無しなの!


こいつがサクロールに圧勝したの
か・・・
私の予定では・・・


パーティが絶望する。
    ↓
パーティが絶望した所で隠れていた
ヒナグリフ市民が援軍にかけつける。
    ↓
パーティとヒナグリフ市民が共闘して
サクロールを倒す。


という予定だった。


自力でサクロールを倒す可能性も
あると思った。

でもこういう形で倒すとは予想して
なかった。


ロープでおぼれたメスを助けます!
・・・・・。


メス「畏縮するよりも、畏縮
してないほうがいいよね」






うん。
うん。


ヤッパリ元気な子は心地がいい。


助けてなの!
溺死はかっこ悪いの!


助けてなのーーー!


なのーーー!


なのー!




・・・・


・・





 
夜明けの街


テロルによって1つの街は地獄に
落とされた。


全ての民は畏縮して動けなかった。
誰もテロルの力に対抗できなかった。

そんな中で1人の力なき少女が
テロルに立ち向かった。

彼女はただ畏縮していなかった。
それだけで彼女はテロルに勝利した。


少女は語る。


刺さりa


私は何も考えない。
私はただ飛び込むだけ。

そこには私の勝利しか
存在しない。




「勝ったのー!」
テロルとメス1

「最終的なパーティのHP」
HP01

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