グランドマスタープレイヤーになるための試練 | |
2014年1月7日。 Tさん「メスはグランドマスタープレイヤーになれるかもしれない」 |
くらえ! テレポートからのバックスタブ! | |
テレポートからのバックスタブ? ダークソウルと同じバックスタブ? |
ここは南東の砦港(さいこう) メスは3体のテロルを支配した。 「南東の砦港(さいこう)」 「パーティのステータス」 盗賊テロルはメスの3m後方にテレ ポートし、メスに攻撃を仕掛けた。 |
テレポートバックスタブ? 盗賊テロルの攻撃か? |
うん。 盗賊テロルの攻撃。 | |
テレポートバックスタブって何ですか? | |
敵の背後にテレポートして、背後から グサリと刺す殺人技だ。 |
高レベルシーフの高度な応用技の一つだな。 |
パーティは誰も盗賊テロルの 存在に気づいていない。 |
「盗賊テロルがメスの背後にいる・・・パーティ は盗賊テロルが背後にいる事実を知らない」 |
このままだと、気づかないでグサリと 刺されてしまうの! |
対策するの! 回避するの! メスはルールブックを必死になって見返し 対策を考えた。 |
攻撃が命中する直前だよな? この局面は詰んでないか? | |
盗賊テロルの存在に気づかないと対処 ができません。 | |
では盗賊テロルの命中判定。 |
攻撃は・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
まって なの! |
生きる方法を 見つけたの! |
早っ! 対策を考えるスピードが異常に早っ! | |
生きる方法があるのか? | |
私がコントロールしてる王テロルさんは ミスティックの技が使えるね! |
ミスティックの技・・・ アウェアネス(気がつく)を使うの! |
アウェアネス(気がつく)? | |
アウェアネス(気がつく)は不意を打たれ ない技だな。 | |
アウェアネス(気がつく)で攻撃を 見破るの! |
そして・・・ 私のディフレクト(受け流し)で盗賊 テロルさんの攻撃を受け流すよ! |
アウェアス(気がつく)からディフレクト (受け流し)か。 |
この組み合わせなら生き残れるな。 |
この状況で生き残る方法を一瞬で見つけ るメスは凄い。 | |
Tさん惜しかったね♪ 私はすごーくしぶといよ♪ |
アウェアス(気がつく)は6面体のサイコロ で「1」が出なければ成功なの! 成功率がかなーり高いよ♪ |
ダイス運が強いメスなら余裕ですよ。 | |
ダイス運が強いプレイヤーのメカニズム がわからん。 | |
(ダイス運が強いプレイヤー・・・) | |
というわけで余裕シャキシャキで6面体 のサイコロを振るよ♪ |
メスはサイコロを振った。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
1! |
サイコロの 目は1! 失敗なの! |
ふぁっ! | |
ふぁっ! | |
ダイス運の強いメスが失敗!? ビックリです! | |
(・・・・・・) |
TRPGの世界では「ダイス運が強い プレイヤー」の存在を信じる人がとて も多い。 |
(確かにここぞという時に良い目を出す プレイヤーはいる) |
ダメージやHPの上昇時になぜか良い目を 出し続けるプレイヤーはいる。 |
(でもそれは偶然良い目が出ただけの話。 ダイス運の強いプレイヤーとは偶然が作 り上げた幻想にすぎない) |
運が悪ければ悪い目が出る。 それがダイス。 |
私がこんなときに1を出すなんて・・・ 信じられないの。 | |
どうしますか? どうしますか? | |
攻撃に気づかないなら対応できん。 | |
では盗賊テロルの バックスタブ。 | |
まって! まってなの! |
私の野望が消えてしまうの! ドラゴンフライランドが消えてしまうの! |
うん。 | |
「うん」とか言われると悲しいの! |
マジタンマなの! あと10分だけ考える時間を下さい! |
10分も待ったらメスが逃げてしまう。 | |
ガチで待って下さい。 お願いします。 |
(↑メスがTさんに土下座している) |
いや・・・ 土下座されても・・・ | |
メスって散り際(ちりぎわ)が見苦しい タイプだったんだな。 | |
むきゃぁ――! 負けないの――! |
どこかに活路がある 筈(はず)なの~! なの~! なの~! |
メス=ブルーファントムは盗賊テロルの 存在に気がつかない。 | |
(死ね! 弱者コロシ!) |
メスの背後にいた盗賊テロルは・・・ ひねりこむように ノーマルソードを 前に突きだした! |
そうだ! いいことを思いついたの! |
・・・・ ・・ |
バック スタブ 成功! |
ノーマルソードの先端が・・・ メスの心臓 に突き刺さ った! |
$げっ◎ヴぁ!? |
あの・・・ いい作戦を・・・ 思い・・・ |
メスの心臓から大量の血 が噴出し、盗賊テロルに 血がふりそそぐ! |
メスの口から湧水(わきみず) のように大量の血があふれ 出た! |
メスぅぅぅ!! | |
・・・・・・。 | |
(この殺し方は少し理不尽だな・・・ Tさんに考えでもあるのか?) |
幕(まく)は閉じた。 メス=ブルーファントム。 |
今まで黙っていた王のテロルが話しかけた。 「王のテロル」 |
ま・・負け? 私はまだ・・・ |
おまえは恐ろしい化け物だった。 |
我のような弱い王が1人で 戦っていたら負けていたよ。 |
弱い王? どのへんが弱い? | |
王テロルさんは弱くないね。 ラスボスパワーで強いの。 |
我は弱い。 弱いうえに頭も悪い。 |
え? 馬鹿なの? |
1人なら負けていた。 |
だが・・・ 我は1人ではない。 我には頼れる仲間がいた。 「頼れる仲間」 |
我は仲間がいたから 勝利したのだ! |
ラスボスが主役っぽい説教をしている。 | |
王のテロルってラスボスなのか? なんか違う気がする・・・ | |
王テロルさんにも仲間がいるけど 私にも仲間がいるの! |
・・・・・・ |
おまえには仲間がいない。 おまえはずっと1人だ。 |
え? そんなこと・・・ |
おまえは・・・ |
1人で突き進み。 1人で人生を楽しみ。 1人で夢を見た。 |
おまえは自分だけ が活躍する世界を 求めすぎた! |
おまえの世界には仲間との 協力関係は存在しない。 |
うう・・・ 酷い言われようなの。 | |
・・・・・・。 | |
・・・・・・。 |
もしおまえがシックスティ、アネ=アネ セールと協力できていたら・・・ |
我は負けていたかもな。 |
むぅ。 |
酷い言われようだけど参考になったの。 ・・・・ ・・ 次は仲間と協力する事を考えるよ。 |
(これでメスが、仲間の気持ちを考える プレイヤーになればいいが) | |
(メスは積極的に動くし悪くないプレイ ヤー) |
ただ・・・ みんなと協力するという考えが足りない。 みんなとTRPGを楽しむという考えが足りない。 |
(そこが改善出来たらメスは凄いプレイ ヤーになれる) |
将来的にはグランドマスター プレイヤーになれるかもしれ ない。 ※グランドマスタープレイヤーとはD&Dのデザ イナー「G・ガイギャックス」が考える最高のプ レイヤーの事。 セッションをゲームマスターが予定してなかった 境地まで高め、プレイの崩壊も防ぎ、凄まじい 知識を持ち、参加者全員を楽しませるスーパー プレイヤーのこと。 |
負けた理由が分かったよ。 もうジタバタしないよ。 |
次は大改善して大リベンジなの。 |
死ね メス! |
貴様の肉も魂も全て 引きちぎる! |
盗賊テロルはノーマルソードを前方に 押し込んだ。 | |
びゃぁあぁぁぁぁぁ ぁああぁぁぁぁ! | |
ブチブチブチブチ・・・ブチ! (↑肉がひきちぎれる音) |
ノーマルソード はメスの上半身 を引きちぎる! |
あ$&ゃ#◎!? | |
引きちぎられたメスの肉体は2つに 分離した。 |
下半身はテロルの針に残り。 上半身はボロ雑巾のように地面へ 投げ捨てられた。 |
あびゅ・・・ | |
バックスタブ のダメージは 95点! |
メスは 死んだ。 「パーティのステータス」 |
ビクン ビクン (↑死体が痙攣(けいれん)する音) | |
きさまぁぁぁぁ! ブチ殺すぞぉ! |
ノーマルソードを振り上げてテロル に突撃します! |
お姉さま無謀(むぼう)です! 降伏しますよ! |
その通りだ。 降伏しろ。 |
だ・れ・が! |
許すか! |
やめろアネ=アネ! 無駄死にするぞ! | |
戦闘は続行です! 私のイニシアチブは5! |
地面に落ちたメスの死体からアニマルコント ロールリングを回収して反撃します! 「アニマルコントロールリングを使えば勝て ます!」 |
私のイニシアチブは6。 |
テロル側の先攻。 |
ギリッ! |
弱者殺しのナカマ! テキ! |
敵! 踏みコロス! |
腕太(うでふと)テロルがメスの支配から 解放された。 |
腕太テロルAが極大の地響き 上げながら前に出る。 「腕太(うでふと)テロル」 |
私がメスのカタキを! |
つぶ す! |
腕太テロルは有無を言わさ ずアネ=アネを・・・ |
踏みつ けた! |
!? | |
腕太テロルの踏みつけは 直径30mのクレーターを 生み出す。 |
砦港(さいこう)全体が激しく揺れる! 揺れる! |
負けるかぁぁ! | |
お姉さまぁぁぁぁ! 絶対に負けますよぉ! | |
アネ=アネは 70点のダメー ジをうけた。 |
アネ=アネの肉体は厚さ2cmに なるまで潰(つぶ)れ・・・ つぶれた虫のように、腕太テロル の足裏にへばりついた。 |
負けました。 |
というか・・・ つぶれた虫って酷くないですか? 「パーティのステータス」 |
Tさん。 あんた鬼や。 | |
お姉さまがペチャンコ。 |
人とテロルが戦えばこんなものだ。 歴戦の冒険者でも同じ結果になる。 |
クソが! 戦力が違いすぎる! |
ゲームバランスとかそんな小さい次元の問題 じゃねぇ! こんな化け物どうすればいいんだよ! |
・・・・・・。 |
これ以上の流血は無用! 降伏(こうふく)しろ! |
(メスの作戦でも負けた。まともにやっ ても勝てない) | |
(まともにやっても勝てないけど・・・) |
どこかに突破口がある筈(はず)よね。 私たちはテロルを知ることから 始めるべきだった。 「私達はテロルの情報をほとんど集めていない」 |
今すぐ降伏しろ! 降伏しなければ殺すしかない! |
はっ! 何が弱者の味方だよ! |
ノーマルソードとスリングを投げ捨てて両手を 上げる。 |
私もメイスを捨てて両手を上げる。 |
それでよし。 |
(圧倒的な戦力になす術(すべ)なしか) |
テロルと騎士団は圧倒的な戦力でヒナグリフ を制圧して、あっという間に・・・ 共産主義国家を建国するかも な。 |
(対抗するには軍隊が欲しいわね) |
次回の話で仲間を集めよう。 |
勝負は決した。 敗北を宣言しろ。 |
ちっ・・・ |
・・・・ ・・ 俺たちの負けだ。 クソ野郎。 |
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軍隊つってもヒナグリフはテロル側だし
頼れる戦力といっちゃ魔女ギルドだけど
以前の話で決別してるし・・・
どう話が転ぶかが楽しみだ(´・Д・)