はじめての大規模戦闘(ウォーマシン)なの! | |
2014年9月8日。 コナー「この世界は弱肉強食だ。そして弱肉強食は恨(うら)みを生む。 ゆえにこの世界から恨(うら)みが消える日は未来永劫(みらいえいごう)やってこないだろう」 |
村人の頭部が吹き飛び、首の断面から ドラゴンフライが生(は)えてきた。 | |
ぴょこん♪ よろしこ~♪ |
冷たい夜雨(やう)の中。 シックスティとセールちゃんはドラゴン フライの集団に遭遇(そうぐう)した。 「パーティのステータス」 「現在位置」 シックスティとセールちゃんは、巨大ドラゴン フライ(ルーラーちゃん)の背中に乗っている。 「パーティは荒れ果てた村にいる」 |
20体のドラゴンフライはペコリンと頭を 下げた。 |
「村人から生えてきたドラゴンフライはペコリンと 頭を下げた」 |
よろしこ~♪ | |
よろしこ~♪ |
よろしこんにちわ~♪ |
「よろしこんにちわ」じゃねぇ! | |
なによ! この悪趣味な状況は! |
ちゃんと説明しなさいよ。 |
見れば分かるだろ。 |
ドラゴンフライがエサの人間 に寄生しているだけだ。 「ドラゴンフライがエサの人間に寄生中」 |
エサの人間に寄生・・・ 完全に敵モンスターよね・・・ | |
発想がイービル(悪)すぎる。 | |
食事も取れて、人間に 擬態(ぎたい)もできる! |
一粒で二度おいしいドラゴンフライのステキ 戦術だ♪ |
人間の行動で例(たと)えるとハンバーグ の中に隠れる感じね。 | |
いや。 その例えは分からない。 |
あんたら行動が残虐(ざんぎゃく)マックスなのに 言動がコミカルすぎる。 |
つかさ。 ルーラーちゃん。 | |
あん? | |
この状況を騎士団や、正義の 冒険者に見られたら速攻で狩 られるぞ。 |
「この状況」 |
しょ・刑! しょ・刑! |
火・あぶり! 火・あぶり! コロっせ! コロっせ! |
お姉さまのゴーストがドラゴンフライの 処刑を要求しておられる。 | |
すでに色んな人間に恨(うら)まれている。 |
だが、他に食い物がないから仕方ない。 人間を喰うしか ないな。 |
食い物がないから人間を食うしかないだ ぁ~? | |
人間ならその辺にウジャウジャいるしな 食いたい放題だ。 | |
それはつまり・・・ |
他に食べるモノがあれば 人間を食べなくてもOKっ て事? |
そうなるな。 |
我々は人間と同じ雑食性だ。 |
雑食性なら人喰いをやめろよ。 | |
他に食いつなぐ方法がないしな。 |
人喰いが駄目なら、ヒナグリフの農夫を大陸に 売っぱらって奴隷貿易でもはじめるか? |
倒すべきド悪ダーがいます! 即刻デストロイしましょう! | |
というか、食いつなぐだけなら正攻法で いいじゃん。 |
ルーラーちゃん。 提案(ていあん)があるから 聞きなさい。 |
提案(ていあん)? | |
良い解決方法があるのか♪ 最近のセールちゃんすげぇな♪ |
で? どんな解決方法だ? |
これから私達が ドラゴンフライの 食費を全て払う わ。 |
「ドラゴンフライの食費を私達が全て払うわ」 |
ぶっ! | |
ぶっ! | |
酷(ひど)い安請(やすう)け合いを見た。 |
セールちゃん。 お金で破滅しそう。 |
私達がドラゴンフライの食費を払えば 万事解決よね。 |
ドラゴンフライはこれから食ってけるし、犯罪を する必要も無くなるわ。 |
そんな金があるのか? | |
そんなに金ねーよ。 ドラゴンフライと心中するつもりか? | |
たぶん大丈夫よ。 足りなきゃ借金すればいいし。 | |
借金て。 |
ヒナグリフの未来より、俺達の未来がヤバく なってきたぜ。 |
Tさん・・・ |
ドラゴンフライ1000匹だと食費は どれぐらいかかる? |
ドラゴンフライの食費は人間と同じ。 |
1週間の食費は15GP(金貨15枚) 1000匹だと1週間で15000GP |
そしてルーラーちゃんの食費が1週間で 500GPかかる。 |
合計すると1週間で 15500GPの食費 が必要になる。 |
私達の全財産が60000GPぐらいある から、4週間近く持つわね♪ |
思ったよりもヨユーじゃないの。 |
金が無くなったらどうすんだ? | |
メスのノーマルスォード+2やマジック アイテムを売ればいいのよ。 |
超ヌルゲーね。 |
強い剣は戦士 の命なの! |
メスは形態ゲームを遊びながらショックを受けた。 (メスは出番がないのでPS VITAのテラリアを遊び ながら待機していた) |
メスが静かだと思ったら形態ゲームで 遊んでる。 | |
横でピコピコゲームをやられるとマスター 的には集中できないんだよな~。 |
携帯ゲームは没収するぜ。 |
ごめんちゃいなの。 出番が無くて暇(ひま)なのでつい。 | |
いや、プレイヤーを放置した私も良くない。 |
安易(あんい)にパーティを分割すると、暇(ひま) になるプレイヤーが出てくる。 私がよくやるミス。 |
実は私もかなり暇です。 | |
メスとアネ=アネは出番が先なので・・・ |
それまで レッド・ドラゴンフライと ブルードラゴンフライを 演じて欲しい。 と言ってTさんは、メスとアネ=アネにドラゴン フライの能力が書いてある紙を渡した。 |
前回みたいに別のキャラを演じるわけ ね。 | |
了解なの! |
ドラゴンフライを演じきって見せるの! |
この私が・・・邪悪な寄生虫Xを・・・ 演・・・じる? | |
ローフルに目覚めた反逆のドラゴンフライ でもOKなので演じて欲しい。 | |
まぁ・・・それなら・・・ | |
ひゃっほ~♪ さっそく演じるの♪ |
私はレッドドラゴンフライ の「雌(メス)」だよ♪ 「メスはレッドドラゴンフライを演じるよ!」 |
よろしこなの~♪ よろしこんにちわなの~♪ |
ペコリン♪ ペコリン♪ |
メスがドラゴンフライになっても違和感を 感じないわね。 | |
私もドラゴンフライを演じますよ。 |
私はローフル(尊法)に目覚めたブルー ドラゴンフライの「お姉ちゃん」です。 「お姉ちゃんはブルードラゴンフライを演じます」 |
人間の体からズルリと出て、寄生もとの 人間に手を合わせます。 |
食べてすいません。 安らかに眠って下さい。 |
お姉ちゃんのドラゴンフライは違和感が ありすぎる。 | |
なぜ手を合わせる? ドラゴンフライのお姉ちゃん? |
食後のお祈(いの)りか? |
はははっ♪ |
絶対に許しませんよ! 後で処刑します! |
お姉さまは何をやってもお姉さまよね~。 | |
メスとお姉ちゃんはドラゴンフライ 隊の隊長になって欲しい。 |
ブルードラゴンフライ隊、グリーンドラゴンフライ隊 ブラックドラゴンフライ隊、ホワイトドラゴンフライ隊 の中からどれか1つを選んで。 |
私はブラックドラゴンフライ隊の隊長にな るの♪ | |
私はブルードラゴンフライ隊の隊長にな ります。 |
「現状の部隊編成」 |
メスはブラックドラゴンフライ隊を指揮する のか? もっと強いドラゴンフライ隊にした ほうが良くないか? | |
私はブラックドラゴンフライ隊でOKなの♪ |
メスとお姉ちゃんの役も決まったし、続き を再会。 |
食費の話を聞いたルーラーちゃんが セールちゃんに質問した。 |
おまえ達が我々の食費を出してくれるの か? |
食料はどこで調達する? |
砦港(さいこう)に急いで戻って、全財産 で食料を購入するわ。 | |
お前達が食費を払えない期間はどうす る? |
それまでは人間を喰うぞ。 |
これからの人間関係を考えると、人喰い は好ましくないな。 |
それまでの期間は人間以外の動物を狩って生き 抜いてくれ。 |
むぅ、人間以外を狩るのか・・・ 効率が悪いな・・・ | |
ルーラーちゃんは50mの巨体をひねって 小一時間考えた。 |
「ルーラーちゃんは50mの巨体ドラゴンフライ」 |
将来的にはドラゴンフライと お金を稼いで、安定した食い ぶちを確保する予定よ。 |
ダメかしらね? |
20面体のサイコロを振って~。 |
カリスマ(魅力)以下の数字を出せば ルーラーちゃんを説得できる。 「カリスマ(魅力)」 |
サイコロてい! ・・・17で失敗! | |
俺は5で成功したぜ。 |
交渉に失敗したセールちゃんを押しのけて 俺がルーラーちゃんを交渉する。 |
ルーラーちゃんはシックスティの言葉を 信用したようだ。 | |
盗賊の言う事も一理ある。 |
金がない時は鳥や虫を捕ま えて、飢えをしのごう。 それで文句ないな人間。 |
分かってくれて嬉(うれ)しいぜ♪ | |
これで人間と上手くやってけそうね。 | |
今が人喰いの引き際(ぎわ) かもしれん。 |
人を殺しすぎて恨(うら)みを買いまくってるしな。 これ以上、敵が増える とかなわん。 |
ん? | |
これ以上、敵が増える? | |
ルーラーちゃん敵って何かな? |
私達ドラゴンフライは何と 戦ってるのかな? |
おいおい忘れたのか? ドラゴンフライの雌(メス)。 |
しょっちゅう戦ってるだろ。 亡霊の集団と。 「亡霊の集団」 |
亡霊の集団!? | |
新敵登場なの! | |
最終章(中編)なのに敵が増えるのかよ。 | |
亡霊の集団て何よ? | |
我々に襲われた村の死者が・・・ |
アンデッド軍団となって 我々を攻撃している。 まぁ何度も何度も返り討ちにしているがな。 |
わーお! ドラゴンフライ軍団、敵だらけ! | |
アンデッド軍団と戦闘をしてたから実戦 経験が多いのかよ。 |
ドラゴンフライ軍団と同盟を組むと、敵が増える じゃねーか。 |
ちょっと問題が多いわね。 | |
ドラゴンフライとの同盟をやめて このままバックレましょうよ~。 |
敵が増えるし良いこと無いですよ~。 |
駄目だよ! ドラゴンフライの仲間でいたいの! | |
セールちゃんが頑張って交渉してゲット したドラゴンフライ軍団だしな。 |
俺はセールちゃんの意見に従うぜ。 |
今さら敵が増えても大きな問題はないと 思います。 |
ドラゴンフライの強い戦力でヒナ グリフを復活させましょう。 |
そ・そうですか。 そこまで言うなら反対できません。 | |
大丈夫ですよ。 |
たぶん。 おそらく。 きっと。 ・・・・ ・・ |
(ホントは不安しかないが・・・それは言わ んどこ) | |
(終盤で道を間違えた気がします) | |
冷たい雨が振る村で |
セールちゃんはドラゴンフライ と歩む道を選択した。 |
(最終章の中編なのに地味な会話が続き すぎかも~) |
今って本当に話の終盤(しゅうばん)なのかな? 終盤(しゅうばん)だとしたら今の状況にどんな 意味があるのかな? よく分からないの。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 【大規模戦闘(ウォーマシン)をやろう!】 |
みんなが話をしている間も、冷たい雨が 降(ふ)り続けている。 |
そんな時。 1匹のドラゴンフライが東の空から 飛んできた。 「パーティは山に囲まれた村にいる」 |
何かな~? 何かな~? | |
ルーラーちゃん! ルーラーちゃん! |
また来ました! 村人のアンデッド達が また攻めてきました! |
ドラゴンフライはルーラーちゃんの眼前 でホバリングしながら報告した。 | |
さっそく敵が登場したわね。 | |
また喰われた村人の怨霊どもか。 |
敵の位置はどこだ? |
西南と東南の2ヶ所です。 | |
敵は2部隊か。 大規模戦闘の練習になるかもな。 | |
2部隊で迎撃する。 |
西南はホワイトドラゴンフライ隊で迎撃しろ。 |
東南は私のブラック ドラゴンフライ隊に 任せて欲しいの♪ |
私の部隊が大規模戦闘(ウォー マシン)一番乗りだよ! |
その意気や良し! |
東南はブラックドラゴンフライ隊に任せる! |
さすが前に出るプレイヤーメス♪ 常に率先して動くぜ♪ | |
相対的に私の影が薄くなってます。 私も頑張らないと・・・ | |
では雌(めす)隊長ついてきてください! |
ブラックドラゴンフライ隊が いる森に案内します! |
了解なの! | |
では、メスの移動からスタート。 |
と言ってTさんは・・・ ヘクスマップを 取り出した。 「ヘクスマップ」 |
おお♪ 集団戦闘はヘクスを使いますか? | |
うん。 |
D&Dの大規模戦闘(ウォーマシン)はマップが 特に決まってない。 今回はベタなヘクスマップ を使おうと思う。 「現在位置」 「国内で最も古いD&Dウォーマシンのリプレイ (ファンタジィゲーマーズジャーナル7号 昭和63 年掲載)は、こんなフィールドで戦闘を処理した」 |
ヘクスの安心感は異常。 古参ゲーマーの心にジャストフィットだぜ。 | |
マイ部隊がいるとこまで移動 するの! | |
メスは冷たい夜雨(やう)の中を、北東に 6ターン(60分)移動した。 |
メスの眼下には針葉樹の森が広がり 針葉樹に100匹のブラックドラゴン フライがカラスのように留(と)まって いた。 「針葉樹」 「現在位置」 |
みんな! 出番だよ! |
今からアンデッド軍団を蹴散(けち)らすの! |
メス隊長が帰還(きかん)したぞ! | |
逆恨みをした亡霊どもを蹴散(けち)らす ぞ! |
ブラックドラゴンフライの士気は高い。 |
逆恨みをした亡霊じゃないですよ。 マジ恨みした亡霊です。 | |
戦闘準備 なの! | |
おおおおぉぉぉぉぉぉぉ! | |
おおおおぉぉぉぉぉぉぉ! |
殺(や)るぜ! 殺(や)るぜ! 殺(や)るぜ! 殺(や)るぜ! 殺(や)るぜ! 殺(や)るぜ! |
100匹のブラックドラゴンフライはカラス のように |
木から一斉に 舞い上がる! 巨大なドラゴンフライの羽音に驚いた野犬や イノシシが森から逃げ出した。 |
簡単な作戦で行くよ! |
酸のドラゴンブレスで敵を 倒しちゃうの! |
汚物は強酸ブレスで消毒だぁ! | |
浄化してやる! |
100匹のブラックドラゴンフライは雨音をも かき消す巨大な羽音を撒(ま)き散らしながら 夜空を驀進(ばくしん) した! |
おい、浄化とか言うなよ。 シャレになってないぞ。 | |
といわけでイニシアチブ。 |
敵のイニシアチブは1 |
私は6なの! ドラゴンフライ軍団の先制だね! | |
では先に移動をどぞ。 |
大規模戦闘は位置取りがとっても大事。 有利な地形にいると戦力アップ。 |
南に移動して敵軍と接敵する の。 |
「現在位置」 |
ブラックドラゴンフライ隊は南に驀進(ばく しん)した。 |
メスの眼下で 農具をもったスケルトン の群れが早足で進撃し ている。 「農具をもったスケルトンの群れ」 「雑草だらけの平地で遭遇」 |
地形は雑草だらけの平地。 |
スケルトンの数は 200体! |
200! | |
我が部隊の2倍なの! | |
よゆーよゆー♪ 質でカバーできる♪ | |
そっか。 シックスティちゃんの言葉を信じるよ。 |
敵は私達に気づいてるかな? |
100%気づいてない。 | |
じゃあ奇襲 だね! |
上空から急降下するの! そして・・・ 酸のブレスでスケルトン 軍団の背後を攻撃する よ! |
BR(戦闘点)を計算するから待ってて・・・ |
無修正なブラックドラゴンフライ隊のBRは123。 奇襲は特別に成功という事で+20 兵員クラスが高いので+10 敵が行軍中なので+30 最終的なブラックドラゴンフライ 隊のBR(戦闘点)は183。 |
BR(戦闘点)は軍隊の戦闘力だよね? |
BR(戦闘点)にD100(1~100 のサイコロ)を足して戦闘結果を 出すんだよね? |
うん。 | |
簡単だかめんどくさいのか分からない ルールですね。 | |
うりゃ。 サイコロの目は55なの! |
私の戦闘結果は 238だよ! 「サイコロの目55 + BR(戦闘点)183」 |
スケルトンの戦闘結果は70。 | |
敵弱っ! | |
激弱っ! | |
村人のスケルトンだしな~。 そりゃあ弱いだろ。 | |
急降下した100匹のブラックドラゴン フライは酸の息を吐きながら |
200体のスケルトンを 空中から奇襲した! |
!? | |
圧倒的な戦力差だった。 |
酸をくらったスケルトンは煙を あげながら焼け焦(こ)げ 強酸の水たまり に沈んでいく。 |
体ガ溶(ト)ケテイク!? | |
ナ・・ナニガ!? |
行軍していたスケルトンの足は 酸で溶(と)け、スケルトンは次々 と崩れていった。 |
マサカ!? ドラゴンフライの奇襲!? | |
むひょひょひょ♪ わが軍は圧倒的なの♪ | |
そんな・・・ |
ドラゴンフライに殺された我々が・・・ またドラゴンフライに殺される・・・ |
う・・・。 | |
許さんぞドラゴン フライ! |
息子の命を返せ! 娘の命を返せ! 妻の命を返せ! 父の命を返せ! 祖母の命を返せ! 私の命を 返せ! |
スケルトンを倒しただけなのに非難 いっぱいなの。 |
TRPGは雑魚さんとのドラマが色々あるね。 |
強者だから我々を喰っていいのか! 我々を殺していいのか! | |
あまりに不平等だ! | |
スケルトンは、恨みの言葉を吐きながら 農具を投げて抵抗するが、なす術(すべ) がない。 |
3ターン(30分)後。 200匹のスケルトンは酸の水たまりに沈み 溶けて 消えた! |
ドラゴンフライどもに不幸を・・・ それが我々の願い(ウイッシュ)・・・ | |
これもウイッシュなのか? | |
やっぱりドラゴンフライはイ―ビル(悪) です。 | |
被害状況は |
200匹のスケルトンは 溶(と)けて全滅。 100匹のブラックドラゴンフライ隊は 10匹がスケルトンの農具に やられ絶命した。 「現状の戦力」 |
圧勝に見えたけど、我が軍も損害を受け たの。 | |
大規模戦闘(ウォーマシン)は算出した 「戦闘結果の差」を結果表に当てはめ て、軍の被害を算出するシステム。 |
今回はスケルトン軍が100%の損害を受けて。 ドラゴンフライ軍が10%の損害を受けた。 |
被害をパーセンテージで決めるルール なんだね? |
珍しいシステムかも~。 |
電卓がないとやってけないルールだな。 扱いにくい上に問題点もある。 | |
問題点? | |
とにかく私達の圧勝だよ! みんな勝ちどきをあげるの! |
えいえいおーだよー! |
スケルトンになった人間ざまー! | |
なんど挑(いど)んでもドラゴンフライの勝ち だざまー! |
おまえらの命ウンコッコー♪ |
ドラゴンフライが今まで登場したキャラで 一番無法者ですよね。 | |
スケルトンを溶(と)かした酸の水たまりは 雨に洗い流され消えていく。 |
戦場にはスケルトンの残骸すら残されていない。 村人のスケルトンは 完全にロストした。 |
もう敵の不幸を願うことさえ・・・ |
かなわ・・・ない・・・ |
村人スケルトンさんは気の毒だけど、世 の中は弱肉強食なの。 |
喰わなければ喰われてしまう世の中なの。 |
最終章(中編)なのに、私達はこんなとこ で何をしてるんですか? | |
大規模戦闘の処理ってあっと言う間に 終わるわね。 |
色んな意味で・・・ 無情すぎる。 「雑草だらけの平地でおきた大規模戦闘だった の」 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 【更なる敵が登場!】 |
同時刻。 |
雨が降る深夜の村。 ルーラーちゃん、シックスティ、セールちゃんは 村で待機していた。 「雨が降る深夜の村」 |
大規模戦闘の結果が気になりますね。 |
(↑お姉ちゃんがブルードラゴンフライを演じてる) |
どうせ圧勝だ。 |
今まで散々、農民のスケルトンを倒してるしな。 負ける要素がない。 |
農民のスケルトンはドラゴンフライに殺さ れた人間だよな? | |
あのさ・・・ |
ドラゴンフライ軍団って人間を 何人ぐらい殺してるの? |
1000人ぐらいかな? | |
人類の敵レベル の害悪じゃない ですか! | |
1000人は酷すぎるだろ。 | |
人間よりマシだ。 |
1人の人間が一生のうちで喰らう鳥獣(ちょう じゅう)の数は1000匹だそうだ。 それに比べればドラゴンフライが殺した人間 の数ははるかに少ない。 |
まーたメンドクサイ話を。 | |
ホント、ドラゴンフライって問題が多いな。 うまくやってける自身が無くなってくるぜ。 | |
うう・・・ 私のドラゴンフライライダー計画が・・・ | |
などと話ていると |
1匹のホワイトドラゴンフライ が西南からこちらに向かって 飛んできた。 |
あら? ホワイトドラゴンフライ隊の結果 報告かしら? | |
ホワイトドラゴンフライはルーラーちゃん の面前で停止。 |
ホバリングしながらルーラーちゃんに報告した。 |
ルーラーちゃん。 ルーラーちゃん。 |
戦果(せんか)を報告します。 |
戦力を考えればホワイトドラゴンフライ隊 も圧勝だろ。 | |
敵は弱い農民のスケルトンだしねー。 | |
我々の圧勝は約束されて いる♪ |
戦果(せんか)を聞かせてくれ♪ ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
全滅 です! |
ホワイドラゴン フライ隊 全滅 しました! |
ぜ! | |
ん! | |
め! | |
つ! |
100匹のホワイトドラゴン フライ隊が全滅!? 「残存兵力」 |
馬鹿なありえん! 何が起きた! | |
巨大なドクロ頭のアンデッド集団 に奇襲をかけましたが・・・ |
返り討ちにあい全滅しました! |
巨大なドクロ頭のアンデッド集団? |
もしかしてサクロール ですか? そういえば数100匹のサクロールが発生した 情報をだいぶ昔に聞きましたよ。 44話 の情報ですよね? 「サクロール」 |
魔女軍団と戦う前ぐらいに聞いた気がす る。 | |
よく覚えてるね。 私は完全に忘れてたの。 | |
(プレイヤーが凄く昔の設定を覚えている とマスター的には嬉しい) | |
数100匹のサクロールで編成された軍 隊・・・だと? |
嫌な予感がするから戦闘点 (BR)を計算してみるぜ。 シックスティはサクロールで軍隊をつくると 戦闘点(BR)がどうなるか計算した。 |
(この場面では計算して欲しくなかった) |
こういう時のベテランプレイヤーは厄介。 |
敵はどんだけ強かったのよ? | |
あんな強い集団見た事が ない! |
ホワイトドラゴンフライ隊 は叩(はた)かれたホコリ のように舞い上がり消し 飛びました! |
サクロール軍団のBR(戦闘点)が気になり ますねー。 | |
私はもう・・・ | |
報告に来たホワイトドラゴンフライの首が ズルリともげる。 |
そして・・・ 首がもげたホワイトドラゴンフライは キリモミしながら地面に落下した。 |
貴重なドラゴンフライちゃんが死んじゃ ったの。 | |
ごぉらぁぁ! 許さんぞ! |
私のレッドドラゴンフライ隊で灼熱(しゃくねつ) 地獄に叩き落としてやる! |
あらま。 分かりやすい激オコね。 |
残虐でも身内の命は大事なのね。 |
今から報復戦争 をはじめる! |
ドラゴンフライのお姉ちゃんも私と一緒に 来てくれ! |
は・・はい。 | |
私のブラックドラゴンフライ隊も応援に向 かうの! |
・・・・・・ ・・・・ ・・ |
駄目 だ! |
逃げるぞ! |
!? | |
どういうつもりだ! クソ盗賊! | |
うっせぇ! 絶対に負けるんだよ! |
こいつはとんでもない 負けイベントだ! |
準備なしで戦う相手じゃねぇ! 100%の可能性で皆殺しにされるぞ! | |
(やっぱりばれてる) | |
どういう事ですか? | |
大規模戦闘(ウォーマシン) だとサクロールが有利な点 が1つある。 |
いや、特殊能力を入れたら2つか。 |
有利な点? | |
とにかくサクロールには100%負ける。 インチキしないかぎり100%皆殺しだな。 | |
(インチキ?) |
大規模戦闘(ウォーマシン)ってインチキする 方法があるのかな? |
はは・・・ いきなり皆殺して・・・ | |
Tさん、皆殺しってマジですか? | |
うん。 |
ドラゴンフライを皆殺しにして プレイヤーを絶望させる計画 だった。 |
ふぁっ!? | |
ふぁっ!? |
ということは・・・ くれたドラゴンフライ軍 をそっこうで皆殺し!? |
Tさんどんだけ鬼畜なんですか!? | |
用意した地雷(ピンチや罠)をPCが踏んで くれない時ってよくある。 |
よくあることだけど・・・ マスター的には切ない・・・ (用意した地雷が人知れず無意味になるケース もある) |
グスン。 | |
ふー危なかったぜ。 | |
はじめてTさんの地獄イベントを事前に 回避できたね! |
60Gちゃんお手柄なの! 「なんだか知らないけど集団戦闘のサクロール ちゃんはやばいらしいね」 「現在の残存兵力」 |
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結果判定でも随分と数値が盛られますな。
これは正攻法だと勝ち目は無い。
この状況下で対アンデッド戦の定石を思い出せるのは60Gしかいないのか!?