全キャラ矛盾だらけのこの世界で | |
2016年2月13日。 弱者のゴースト「生まれた王はたどりつく、矛盾だらけの人類がたどりつけなかった弱い者イジメの克服に・・・」 |
ここは崩壊したフォースの首都。 |
パーティは 大テロルと巨大サクロール と戦っていた。 |
「ここは燃えるフォースの首都なの」 「大テロルは全長4000m 巨大サクロール は全長300mなの!」 首都が燃える! 何千もの人間がゴミのよう に燃える。 |
どこにいる! 強者! |
出てこい ころすっ! 全長300mの巨大サクロールが大テロル を操り |
ゴゴゴゴゴゴ・・・ (ナメクジのように前進中) |
高さ4kmの大テロル が進撃する! |
大テロルが動いた衝撃で 何千もの人間が火の粉の ように舞い上がった。 | |
こんだけ殺して何が強者を殺すよ。 |
ゴミくずが・・・ |
イモータルを捜索! | |
イモータルを捜索! | |
空中ではマジックユーザーの ゴースト達が浮遊し、メス達 を探しているようだ。 |
「現在位置」 「現在の高度」 |
あー見つかったら荷電粒子砲で全滅 かもー(棒) | |
やば! |
早く対策しないと! |
ハールシネイトリィ・テレイン (幻覚地形)の魔法を使用! |
雲の幻影をつくります! |
よし! 雲に隠れて時間を稼ぐぞ! |
パーティは雲の 幻影に隠れた。 「現在位置」 |
ふー、上空4000m地点でかくれんぼ するとはねー。 | |
さて、どうしようかな? |
とりあえず現状を確認したいの。 |
俺たちは上空4000m地点にいる。 |
私達は敵に警戒されてて敵 に近づけないですよー。 |
でも、イモータルの力がない六十字は 弱いから敵に警戒されてない。 六十字なら敵に近づける。 |
でも、六十字ちゃんはレベル7の弱い シーフだね。 敵に近づけても弱いから何もできない かも。 |
そこで六十字が提案。 |
作戦があるらしい。 |
どんな作戦ですか? また和マンチ的な作戦ですか? | |
あー、えっとだな・・・ |
マスターの方針にもよるが・・・ マスターが嫌がる かもしれん。 だから事前に作戦を伝えます。 |
ん? マスターが嫌がる? | |
いつもマスターが嫌がるような作戦を してると思うけど | |
こういうことです。 |
ゴニョゴニョ・・・ ゴニョゴニョ・・・ 六十字はTさんに作戦の内容を伝えた。 ・・・・ ・・ |
ああ・・・そういう? |
なるほど たしかにマスターの方針によって はノーと言われる作戦。 |
マスターの方針って今までありました っけ? | |
ウエポンマスタリーの時に方針を1回 聞いたかもー? | |
やっぱ嫌がります? | |
いや問題ない♪ |
今の六十字はイモータルの力がないので 他のメンバーと比べてかなり弱い。 全体のバランスを考えて、多少 の無茶は許可してもいい。 |
うっし、感謝します! |
いきなり大ダメージだしてマスターポカーン は気がひけますからね。 |
いつもそんな感じだと思うけど。 | |
じゃあみんなに指示 出すぞー♪ |
今回の作戦はみんなでやる作戦だからな♪ |
元気玉かな? | |
あとサイコロで1が出まくれば失敗する からそん時はごめんなー。 |
補正はあると思うが、運否天賦(うんぷ てんぷ)はどーしてもある。 |
とにかく何をするか教えて下さいよ。 | |
それはな・・・ |
六十字はイモータルルールを広げ みんなに作戦を 伝えた。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 10分後。 |
あれ? 超フツーですよ? |
こんなんで勝てるんですか? |
RPG全般に通じる超正攻法だね。 | |
RPGが生まれる前からあった凡庸な 戦略だな。 |
ウォーゲーム時代にはすでにあった。 |
でも7レベルの雑魚シーフがやるのは ユニークかもよ。 | |
ユニークというか・・・ たぶん凄いことになると思う。 | |
とにかく作戦の準備をしよーぜ♪ | |
ラジャです♪ |
パーティは作戦の準備を はじめた。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 1ラウンド(10秒)経過 2ラウンド(20秒)経過 |
あれ!? 私だけ働いてますよ!? | |
私は小指一本動かしてないね。 |
これが卓内ニートというものか。 ・・・・ ・・ 3ラウンド(30秒) 経過・・・ 4ラウンド(40秒) 経過・・・ |
そして |
1ターン(10分)後。 敵にはまだ見つかってない。 |
よーし、よーし! 作戦を実行するぞーい! | |
って! PP使いすぎ! |
これに失敗したらPPが残ってる私1人が 特攻するしかないじゃん! |
大丈夫! |
失敗したら、全てをセールちゃん に押しつけてみんなで逃げるだけ だ! つまりセールちゃんが美味しい! |
セールちゃんがうらやましいです。 | |
なぜセールちゃんは美味しい不幸を 全て独占するのかな? |
嫉(そね)みを禁じ得ないの。 |
私はうれしくなーい! |
不幸属性ってはたから見れば愉快かもしれ ないけど本人は不快よー! |
じゃー私に不幸属性下さい♪ |
最近のお姉ちゃんは何もないので超欲しい ですよー。 |
えええ・・・ 私にどうしろと・・・ | |
セールちゃんをネタにして正直すまん かった。 |
Tさん話を進めて下さい。 |
ではサクロールの行動から・・・ |
火花が舞い上がるフォースの首都でサク ロールが怒号を上げる。 |
どこだ! 逃げるのか 強者のメス! | |
SA・GA・SE! |
巨大サクロールに操られた大テロルが主都 を徘徊(はいかい)した! |
なの~? 私の知り合いさんかな~? |
きさまら強者 はいつだって そうだ! |
いざという時は平気で弱者を見捨てる! 騎士団のよう に平気で弱者 をつぶす! |
騎士団のように??? | |
よし演説中がチャンスね。 |
敵が演説してる間にぶっ殺すわよ。 |
うわ。 バッサリ。 | |
演説中の攻撃はマスターが泣くので 良い子のプレイヤーはあんまり真似 しないように・・・ |
これ言うの二度目な気がする。 |
ではでは、ユルフワ気味に |
作戦いっく ぽーん(棒) |
うっし行くか |
まず2人 |
首都の真ん中にテレ ポートします! | |
私も首都の真ん中に テレポート! | |
私はユルフワ気味に・・・ |
六十字ちゃんにウイッシュ をかけるののん。 ピピルンルン 「ウイッシュの光」 |
ここまでは順調だな。 |
アネ=アネ! セールちゃん! 囮(おとり)を頼む! |
了解! |
セールちゃんの命に代えても 任務をはたします。 |
ひどっ! 私の命かるっ! | |
でーじょーぶなの。とりあえずウイッシュ を使えば生き返るの。 | |
蘇生も軽いわね。 |
つか、イモータルになってからキャラの死が 軽くない? |
だなー。 |
イモータルってなんでもできる から人間の感覚じゃなくなるん だよなー。 (視点がほとんど神様になる) |
んじゃ、処理を再開。 |
アネ=アネとセールちゃん が白と黒のオーラを吹き出 しながらワープする。 高度は4000m。 |
アネ=アネとセール ちゃんは首都の中央 に降臨した。 |
「現在位置」 |
イモータル発見! | |
共産主義の敵を発見! |
殺殺 殺殺 殺殺 |
殺殺 殺殺 殺! |
悪霊どもが舞い踊り。 |
アネ=アネとセールちゃんは一瞬で敵に 捕捉される! |
もく そく さつ 目・即・殺! |
ゴーマンな強者 即死すべし! |
なーにが強者ですか! この破壊魔! | |
首都が無茶苦茶じゃないの! |
破壊して当然だ。 |
ゴーマンな強者は 共産主義の敵! |
この街の住民も、メス=ブルーファントムも 騎士団も! 全てゴーマンな強者! 破壊してやる! |
なんでわたしが嫌われてるのかな? 宇宙一謎だよ。 | |
メスはともかく |
なんで騎士団がゴーマンな強者 なのよ? |
騎士団ってヒナグリフの騎士団ですよ ね? |
なんかあったんですか? |
・・・・・・。 |
ダミアンと いう若者を 知っている か? |
誰? | |
誰? |
100%新キャラですよね |
さすがにみんな覚えてない。 まぁ無理もない。 | |
あー、えーと・・・ |
ルーラーちゃんと戦ったときに協力して くれた・・・ 不器用な騎士君かな? (俺のキャラは面識がないけど・・・) 「大昔に活躍したダミアンというNPC」 |
テロルに乗って戦ってくれたヒーロー さんなの。 |
「ルーラーちゃんと空中戦をした時に協力 してくれたテロルの乗り手なの」 |
やばい! 教えてもらって も思い出せないですよ! | |
これはしょうがない。 |
長期のキャンペーンだと初期におきた イベントはみんな忘れる。 |
それでダミアンとかいうキャラがどう なったのよ? |
イジメ 殺され た。 |
は? イジメ!? |
セールちゃんがイジメという言葉に前のめり で喰いついた。 |
あれ? なんでここでセールちゃんが 喰いつくかな? | |
(セールちゃん・・・) | |
なんでイジメ殺されるん だよ。 |
不器用だけど頑張ってただろ。 ダミアンがイジメられる理由なんて・・・ |
ダミアンは不器用ながらテロルの 乗り手としてコナーに認められて いた。 |
それが仲間の騎士から嫉妬(しっと)された のだ。 騎士達はコナーがいない すきに大人しいダミアン をイジメ続けた。 |
大人しい奴をイジメるなんて最低だな! | |
イジメは大人しい者イジメ・・・ |
イジメは殴り返さない子をもてあそぶ最低 のゲームよ。 |
そして、ダミアンは病原菌だらけの 死体安置所に閉じ込められ |
病気と悪霊 まみれにな って死んだ。 このイジメはここに住む首都の人間も協力 している。 |
これは・・・ ひ・・・どい・・・ | |
モブキャラの騎士がここまでかましてた とは・・・ |
共産主義は理想主義だ。 |
理想主義そのものは素晴らしいが 理想主義はクズ でも語れる。 イジメに参加するようなクズエリートの騎士 だって理想を語れる。 |
・・・・・・。 | |
??? |
そしてイジメに参加するような クズエリートの騎士が |
共産主義国を管理したらどうなるか 分かるか? |
あー、えーと・・・ | |
・・・・・・・。 |
どうなりますか? |
イジメ だらけ の国が 出来る に決ま ってる だろぉ が! |
俺達サクロールは馬鹿だけど それぐらい 分かるわぁ! |
馬鹿に するな よクソ 野郎! | |
Tさんが怒鳴ったの! | |
服従ワンコのポーズをとるので許して くださーい! |
うわーん! |
(やべぇ・・・お隣さんが聞いたら鉄火場 に聞こえる。) | |
あれ? 期待した反応と違う。 |
頑張って考えたセリフなのに・・・ ※よくあるマスターショボ―ン案件の1つ。 頑張ってセリフを考えすぎたあげくすべる。 |
ふーん、これが巨大サクロールの考え ねー。 |
馬鹿だけどスジは通してるわねー。 超馬鹿だけど。 |
セールちゃんって政治的な話になると 腹がすわりますねー。 | |
(じゃあ、気を取り直して再開・・・) |
ゴーマンな強者は 共産主義国家にい てはならない! |
破壊しなければ! 破壊しなければ! 破壊 する っ! |
サクロールは過電粒子砲を天にまきち らしながら怒り狂う。 |
その光景は天にレーザー をまき散らすゴジラのよ うに見えた。 「天にゴジラレーザー」 |
あーもーイデオロギーがあるゴジラ かよ。 | |
ホント性質(たち)悪いですね。 | |
そんな感じでラウンドエンド。 |
次のラウンドへ |
それじゃー私は・・・ |
アネ=アネとセールちゃん がいる首都の中心部にテレ ポートするよ。 |
OK ワープした。 |
とうぜんのようにゴースト達が騒ぎ メスを見た巨大サクロール の顔が険しくなる。 「現在位置」 |
メス=ブルーファントム! | |
メス=ブルーファントム! | |
メス=ブルーファントム! | |
メス=ブルーファントム! |
ころ す! |
悪霊達の目が赤く輝き、場は殺意と憎悪 で塗りつぶされた。 |
わお。 えっらいアウェイムードね。 | |
えっと・・・。 |
巨大サクロールちゃんは私を知って るのかな? |
当然だ。 |
俺はサクロールの集合体 俺の中には貴様に つぶされたサクロ ールもいる! |
サクロールは100匹以上倒してるので どのサクロールか分かりせんよー。 | |
もしかして |
中央都市ヒナ グリフで倒し たサクロール ちゃんかな? 「中央都市ヒナグリフで倒したサクロール ちゃん」 |
そうだ。 |
あの時につぶされたサクロール が俺の核となっている。 |
こりゃまた超懐(なつ)かしいキャラとの 再開ねー。 | |
どんな場面のサクロールでしたっけ? | |
こんな場面↓ |
―――――――――――――――――― ★★サクロールちゃんが負けた場面★★ ―――――――――――――――――― 数ヶ月前・・・ 水没する中央都市ヒナグリフ。 「水没する中央都市ヒナグリフ」 メスはサクロールからテロルを 奪い、テロルの手でサクロール をつかんでいた。 |
サクロールちゃん勝負あったね。 | |
き、きさまみたいな! |
きさまみたいな強者がテロルを 使うな! テロルが強者の武器になったら、我々には 絶望しかない。 |
そんなことよりもさ。 |
サクロールちゃん私の仲間 にならないかな? |
ぶっ・・・ | |
おまえボスキャラがでるたびに勧誘 するのか? | |
誰がお前の仲間になるか! 死んでもお断りだ! |
傲慢(ごうもん)な強者! 何もかもお前の思い通りになると思うな! |
そっかぁ・・・ 残念だねー。 | |
きさまみたいな強者は呪われて死ね! | |
サクロールちゃんは私が嫌いかもしれ ないけどさ・・・ |
私はサクロールちゃんの ことが好きだよ。 強くてかっこ よかったの。 「サクロールちゃんの設定が私の厨二な ハートをわしづかみなの」 |
おまえの好き嫌いの基準はそこだった のか・・・ | |
・・・・・・。 | |
でも仲間にならないなら倒すしかない ね。 |
サクロールちゃんは何が好きな子 だったかもっと知りたかったよ。 |
・・・・・・。 | |
サクロールは急に押し黙りメスの話を 聞いた。 | |
さよならサクロールちゃん。 生まれ変わったら遊ぼうね。 |
サクロールちゃん をテロルで握りつ ぶすよ。 「握りつぶすよ」 |
・・・・・・。 | |
サクロールは黙って握りつぶされた。 とても静かに握りつぶされた。 |
なぜサクロールは黙って握りつぶされたの だろう? 戦いをあきらめたから? メスに好きだと言われたから? それはサクロールにしか分からない。 |
サクロールちゃん。 この世界は楽しいよ。 |
ばいばい。 ―――――――――――――――――― ★サクロールちゃんが負けた場面終了★ ―――――――――――――――――― ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
いいシーンじゃないですか! |
どこに恨まれるポイントがある んですか? |
(あー、私は分かったわー) | |
これは・・・ その・・・えっと・・・ |
1つ聞いていいかな? |
言え。 |
サクロールちゃんって最後は黙っていた よね? |
あの時、サクロールちゃんは何を 考えてたのかな? |
何も・・・ |
何も考えてなかったのかな? |
あまりに 恐ろしす ぎて何も 考えられ なかった よ。 |
仲間にならない なら倒すしかな いとメス=ブル ーファントムに 恐喝されたから な。 |
は? 恐喝? |
なんで??? |
いやいやいやいや! 恐喝してないですよー! |
空気読みましょうよ~。 |
恐喝された側は怖いだけかと・・・ | |
違うの! |
恐喝する気なんて なかったの! 私はただサクロールちゃんと友達になり たかっただけだよ! |
ならばなぜ 俺を問答無 用でつぶし た? |
おまえは仲間にならない友達を殺す習慣 があるのか? それってどこのバーバリアン? |
ぬがっ!? | |
やばいですよ! パーフェクト論破されてますよ! |
そうだセールちゃんが交渉して下さい。 |
ぶっちゃけ交渉の余地がないですね。 |
だってホントにぶっつぶし てるもん。 どー話せと? |
はわわわわ。 セールちゃんもオサジを投げたの。 |
俺をつぶしたメス=ブルーファン トムは笑っていたよ。 |
こんなに俺が苦しんでるのに・・・ 弱者の俺が苦しんでるのに・・・ 強者はそれを あざ笑う! |
なんとこの世界は不平等なんだと 世界を呪わずにはいられなかった。 |
あざ笑って ないよ! |
どうしてそんなに嫌な風にとらえるのかな? 私と見ている世界が違い すぎるの! |
サクロールはメスが見ている世界に 合わせるべきです! | |
そね・・・ |
世の中は勝った強者に合わせるもんよ。 |
ゴーマンな強者であるお前達には 何も分からない。 |
しょせん強者と弱者は分かり あえぬモノよ。 ゆえに我々は強者と共に歩けない。 我々は・・・全ての強者を殺し |
弱者だけ の共産主 義国を創 るしかな いのだ! |
そこにしか 弱者の楽園 はない! |
サクロールが怒り、強く吠える! |
サクロールの咆哮(ほう こう)で首都が縦横斜め に揺れた! |
弱者の楽園? 共産しゅぎぃ? | |
はーい! |
お姉ちゃん政治的な話についてこれなくなり ましたー! |
そんなムズイ? | |
ようするに巨大サクロール は強いメスにブチキレて変 な国を造ろうとした。 |
そんだけの話ですよ。 |
あー、そういう・・・ きっかけはメスだったと・・・ | |
・・・・・・。 |
そっかぁ 私がサクロールちゃんを 怒らせたんだねー。 |
んーまぁ。 そういう部分もある・・・かな? | |
そっかぁ |
悪気はないの・・・ でも上手くいかないもんだね・・・ |
メス・・・ | |
・・・・・・。 | |
冷静に考えると私の冒険って 失敗だらけだったんだね。 |
私がサクロールちゃんを怒らせた・・・ そしてダミアン君は死んだ・・・ ルーラーちゃんも死んだの。 何もかも上手く いってない。 |
全ての行動が裏目・・・ 裏目・・・ | |
そ、そんなことは!? | |
ちょ、またTRPGでマジ落ち込み? | |
・・・・・・。 | |
私は・・・ |
なんて駄目な子 |
じゃ ねー だろ メス。 |
くらえ! 頭頂部アイアンクロー! プレイヤーの60Gはメスの頭をつかんだ。 |
ぴょへ? | |
!? | |
!? | |
つか、お前の落ち込み芸はワンパターン 杉てマジツマラン! |
もっと面白い落ち込み芸を 披露(ひろう)しろ! プレイヤーの60Gはメスの頭をガシャガシャ となぜた。 |
ぐぉぉぉぉ! 私の髪の法則が乱れるの! | |
ちょっ! |
メスへのボディタッチはグー パンですよ! ※むかしTRPG界隈で女性のボディタッチ が問題になったことがあったの。プレイ中は 女性プレイヤーに触らないで下さいなの。 肩も触っちゃらめ~! |
はっ♪ 簡単に落ち込んだと思ったら |
今度は「悪霊の言葉」を真に 受けて落ち込むんだもんなぁ。 耐久レベルの低いお子様かよ。 |
のの? 悪霊の言葉? | |
そうだ。 けっきょくサクロールは悪霊でしかねー。 |
悪霊の相手 をしすぎる な。 おまえまで 悪霊に落ち るぞ。 |
え・・・ でも、相手にしないわけには・・・ | |
あとは7レベルのクソ雑魚シーフ に任せとけ。 |
36レベル以上のイモータルさまよ。 (今のメスは40レベルぐらいの力を持って そうだな) |
うん、待ってた。 |
私が用意した闇を、プレイヤーが 吹き飛ばす瞬間を |
闇を・・・ 吹き飛ばす・・・ | |
おうよ! |
そして! 今、俺はサク ロールの背後 にいる! 「現在位置」 |
いつのまに!? | |
こんだけ長々と話したからな! |
その隙にサクロールの背後 につけたぜ! |
そういえばウイッシュの魔法で瞬間移動 していたね! | |
六十字は巨大サク ロールの背後で浮 遊していた。 |
なんだ・・・? |
寒・・・気? |
サクロール てめぇどん だけ破壊す りゃぁ気が 済むんだよ っ! |
中央都市ヒナグリフを破壊して フォースの首都を破壊して 次はメスの 心を破壊す るつもりか っ! とーてい許せる悪行じゃねー! (と心の中で叫ぶぜ!) |
??? |
巨大サクロールは六十字にまったく 気づかない。 |
六十字はあまりに弱く 敵は存在を認知してい ない。 |
痛い目に あって退 散しやが れ! |
敵は前だけだ。 |
上手く! | |
いってます! |
よっ! |
行くぜ! クラシック D&D極限! |
鬼盛り バッグ ス タ ブ !!!! |
来た来た来た来た! |
やっと北ぁーっ! |
どんなダメージ計算になるか超ワクドキ です! | |
ふわぁ・・・ |
ほー |
こっからが酷(ひど)い。 | |
まずは俺 に付与さ れたバフ (補助) を確認っ! |
ヒットロールボーナス+10 武器ダメージ+10 ウェッポンストレングス+6 武器 ダメ ージ ×5 |
これは私が六十字にかけたノンスペル マジックの効果ですね! |
「アネ=アネはバフ(補助)が得意なイモー タル」 |
武器ダメージ×5って正気かな? ウイッシュの魔法よりやばいの! | |
さらに攻撃回数を増加! |
アネ=アネのヘイスト で攻撃回数2倍! 仲間からもらったスピードポーションを飲んで 攻撃回数4倍! |
バックスタブにヘイストは許可しない マスターが多いと思う。 |
ルール解釈でもめる部分があり、何より ゲームバランスを崩す。 ただ・・・ 六十字は他のPCと比べて イモータルの力がないぶん 極端に弱かったので今回は 特例でOKした。 |
攻撃は命中するかな? | |
全斬(ぜん ざん)命中! |
ダイスの目は・・・ 12! 16! 14! 09! ※六十字はノーマルソード+1を装備して おり、技能レベルはエキスパートなので2 D8+1の攻撃力がある。 ※さらに命中補正が+16ついてるので攻 撃が凄く当たりやすい。 |
なんか六十字らしからぬ良い目が出て ますよ! | |
そしてダメージ計算! |
俺はノーマルソード+1なのでまず+1 1撃目は13×5+10+6 で81! 2撃目は17×5+10+6 で101! 3撃目は15×5+10+6 で91! 4撃目は9×5+10+6 で61! |
そしてバック スタブでダメ ージは2倍! |
巨大サクロールに 六百 六十 八点 のダ メー ジ! |
GA AA A! |
六十字のノーマルソード が巨大サクロールの背後 に4度突き刺さった! |
ちょっ! 7レベルのシーフが664点って! |
こんなんレベルマックス戦士や テロルの攻撃も越えてるじゃー ん! |
7レベルのシーフしゅごぉぉぉぉぉい! |
なにがっ!?!? |
山を4度も叩きつけ られた??? |
ぶっ飛 びやが れぇぇ ぇぇ! |
パワハラ野郎ぉぉ! |
その攻撃は巨大サクロールからみれば 小さな蚊のひとさしだった! |
だがその威力は 叩きつけられた 山のように重い! 「現在位置」 巨大サクロールはバラバラになり 息を吹きかけた タンポポのよう にばらけて前に 吹き飛んだ! |
おお・・・ |
おおお・・・ |
!? | |
!? | |
!? |
体がばらけた! |
バラバラになった 巨大サクロールは 何千ものサクロー ルとなって散開す る! | |
やい! サクロール! |
てめーは「強者と 共に歩けない」と ほざいたな! んなこたぁねーんだよ! |
何が言いたい! | |
俺は超よえー けど、強者の 力を借りまく って巨大な結 果を出したぜ っ! |
お前達がどんな境遇だったかは知らん! だがお前らの周りにも協力 してくれる強者がいたはず だ! |
ボッチにそんなものはいない! | |
何も知らないクセに調子に乗るな! |
すぐに再生して反撃 してやる! |
再生!? | |
再生!? | |
超ズルイの! | |
バラバラになった サクロールが空中 で蜂玉のように集 まり巨大サクロー ルになろうとした。 |
「現在位置」 「ちなみにこれが蜂玉(はちだま)」 |
戻ったら 殺す! | |
こんなんどうやって倒すのよ! | |
これで万策つきましたターン! | |
セールちゃんを囮(おとり)にして撤退 準備なのーん! |
いや! |
好都 合だ っ! |
敵が再生に集中してるなら! 今のうちに 大テロルの コントロー ルを奪うぜ っ! |
!? | |
しまっ!? | |
たっ!? | |
じゃあ敏捷性(デクスタリティ)判定を よろ~。 |
成功したらテロルの針に |
ここで失敗したら シーフじゃねぇ! |
13で 成功! |
ぎり!? | |
成功!? | |
なの!? | |
!? | |
!? | |
!? | |
フライの魔法で高速飛行! |
緊急着地! テロルの 針にぶっ ささるぜ! 「現在位置」 |
あぁあぁあぁあ あぁあぁあぁあ ああぁあぁあ! | |
あぁあぁあぁあ あぁあぁあぁあ ああぁあぁあ! | |
あぁあぁあぁあ あぁあぁあぁあ ああぁあぁあ! | |
・・・・・・・。 |
・・・・ ・・ OK! |
支配は一瞬だった。 |
六十字が大テロルの針に刺さると、直径 100mの電流が走り! 六十字は 大テロル の全てを 一瞬で! 一瞬で! 支配 した っ! |
あ・・・ああ・・・ アッサリ・・・ |
レベル7の盗賊に操られる。 |
大テロルチョロッ! | |
うっし! |
これで大テロルの荷電粒子砲も 使えますよね? 「大テロルの荷電粒子砲」 |
うん。テロルは弱者の武器なので誰でも 超簡単に使える。 | |
そんな・・・ | |
あ~、こうなるとテロルってほんとチョロ イわね~。 |
チョロルと呼ぼうかしらん。 |
おおお・・・ おお・・・ |
一瞬でカードがひっくり返ったの。 私じゃなくて六十字ちゃんが大活躍してるの。 |
みんながくれたバフ(補助)のオカゲ だぜ。 | |
馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! 馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! 馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! | |
馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! 馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! 馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! | |
馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! 馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! 馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! | |
馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! 馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! 馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な! |
馬鹿 な! 鬼札(おにふだ)の大テロルがアッサリ取 られた! |
い、いやだ・・・ | |
また、強者に いじめられる ぅぅぅ! | |
サクロールは再生をやめて 小魚のようにチリジリに逃 げだした。 |
サクロール軍団は、攻める時は強気だが 豆腐メンタルなので攻められ るのは苦手のようだ。 |
よわっ! 強いのは大テロルだけですか! | |
なんだよ、真の解決ってのを見せる つもりだったのに拍子抜けだな。 |
逃げたとなると・・・ どうしたもんかな・・・ |
六十字にかけたプロテクションオール クリーチャーも無駄になりましたねー。 | |
(セールちゃん) |
出番・・・出番・・・ ・・・・ ・・ |
ねー、六十字ちょっといい かしら。 | |
なんですか? |
かっこいい六十字さんのバックスタブ(背後 からズブリ)がまた見たいですか? 他にも○○ポを使ったバック スタブがありましてね。 |
物凄いセルフネガキャンをかましますね。 (せっかくカッコよかったのに) |
これはグーパン案件ですよ。 |
すまん・・・つい・・・ |
それでセールちゃん何だよ? |
テロルの荷電 粒子砲でサク ロールを皆殺 しにしなさい よ。 |
「荷電粒子砲を使えば一瞬よ」 |
え! 皆殺しですか! | |
・・・・・・。 | |
いやいやいや! 皆殺しはないわー! |
もう少し穏健(おんけん)な解決策を提案 したいってばよ。 |
偽善者臭いわねー。 ただの中ボス退治じゃないの。 | |
サクロールみたいに思想がある敵って あつかいがムズいんだぞ~。 |
特にTさんはシナリオに罠を仕込むタイプだ。 |
だいじょー ぶい♪ |
私はサクロールにはなん にも仕込んでなーい♪ セールちゃんが思うがままに殺(や)れば いいと思う。 |
え? Tさん? | |
おー。 Tさんがネタバレしてくれましたよー。 |
これでサクロール退治は安牌 (あんぱい) です。 |
(これはマスターの誘導か・・・そうなる と反論しづらいな) | |
(ネタバレによるプレイヤーの誘導) |
けっこうポピュラーなマスターの手法だと思う。 |
なんにも仕込んでないなら 討伐してOKじゃん。 |
チャッチャと荷電粒子砲でサクロールを 皆殺しにしなさいよ。 |
いや、そうかもしれんが・・・ 皆殺しってのは穏(おだ)やかじゃ・・・ |
ゴニョ・・・ゴニョ・・・ |
ほーん、日和(ひよ)ってんだー。 じゃ私がやるわ。 |
オーラ解放! イモータル マジックを 使用! 「オーラ」 |
あーえーとー・・・ どうしましょ・・・ | |
あ、あれ? 六十字ちゃんの活躍は? |
気づいたらセールちゃんオンステージ?? |
セールちゃんの背中からドス 黒いオーラが吐きだされる。 |
オーラは柱になり オーラの柱は100mの高さ まで上昇し天を貫いた! |
36レベルクレ リックのターン アンデッド能力 を付与! |
さらにターンボーナス+6 +3D6HDを付与! |
36レベルクレリックの ターンアンデッド能力を 付与!? |
セールちゃんしゅごぉぉぉい! |
いや、ターンボーナスがつくから36 レベル以上なの! |
これもイモータルの バフなんだね! |
イモータルはとんでもないバッファー (付与使い)でもある。 |
能力を他人に手渡しもできるので非常に強力。 「イモータルはバフ(付与)のルールに幅が あり自由度が高い」 |
大テロルが いないなら 負ける気が しないわ! | |
ひぃぃぃぃ! 悪魔ぁぁぁぁぁ! | |
悪魔に浄化されりゅー! |
敗走していたサクロールはセール ちゃんのオーラを見て絶望した。 |
あーセールちゃんが押し切ってしまった かー。 | |
あー。 | |
おー。 | |
(六十字に気付かれたけど、すごく自然 に誘導できた) | |
・・・・・・。 |
なぜTさんはセールちゃんを 誘導したんだ? 今回は俺の大活躍で終わらせたほうが話と して綺麗だったと思うが・・・ |
・・・・・・。 |
セールちゃんに何かあるのか? ・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
・・・・・・。 | |
・・・・・・。 |
まもなく最終局面に入る。 ・・・・ ・・ |
けっきょく彼らの中には王はいなかった。 |
だが、セール=ミリオンが 自分から王を産んでくれる だろう。 そして・・・ そしてだ・・・ 生まれた王はたどりつく |
矛盾だらけの 人類がたどり つけなかった 弱い者イジメ の克服に! |
それこそが弱者のゴーストの本願・・・ 始祖 理想 |
・・・・・・。 |
今回、一番活躍してないキャラは私なの。 鬱(うつ) |
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やっぱり面白いです。
60Gみたいなキャラが活躍すると本当にいいですね。