松本人志「めっちゃ怖い話あるんですけど、していいですか?」

浜田雅功「それどういう意味の怖い話?」

松本「あのねぇ、ゾォ〜ッてしますね」

浜田「霊的なもの?」

松本「いや霊的なものじゃないです。で、これ本人も…言ってたらしいんでね。あのぉ、×××さんっておるでしょ? あの人のめっちゃ怖い話なんですよ。こないだ俺今田から聞いて『ぅわあああ!』ってなって」

浜田「ほぉ」

松本「これごっつ言いたいんですよ! 聞いたらごっつ言いたなりますよ! 客の皆も聞いたら、家帰ってから友達とかにめっちゃ言いたなりますよ。だって言われたらもう皆『ゥわあアアッ』てなるもん!」

浜田(疑わしそうに)「マジぃ?」

松本「ほんまの話なんですよ」

浜田「ホンマ?」

松本「それもあの、そんな昔の話じゃ無いんですって」

浜田「ふぅん…。じゃあ教えてえや」

松本「あのね、仕事で疲れてね、帰って——」

浜田「急に『ワァッ!』とか言うのナシね!『お前だぁっ!』とかそんなんナシやで(笑)」

松本(必死で否定しながら)「いやいやもう! そんな幼稚な話じゃないねんて!」

浜田「それやったら『うわぁッ!』てなるから…」

松本「そんな話やったら俺もいちいちこんな所で言いません!」

浜田「そりゃそうや(笑)」

松本「あのねぇ、なんかね、仕事でめっちゃ疲れて帰って来はったんですって。ほんで…マンションなんですね。で、マンションのエレベータがバーッて開いたから乗ろう思たらね、ごっつ帽子を深くかぶった男がね、こうやって…もう顔見せへん様にして居るんですって」( 腕を組み縮こまってみせる松本さん )

浜田「なるほど」

松本「『うわ、もう気持ち悪いなぁ〜…』って思てたんですって。でも、まぁまぁしょうがないから。で(自分も)乗って。『どうも。今晩わ』みたいなこと言うても、もうずっと( 腕を組んだまま )こんな感じなんですって」

浜田「うん」

松本「で、途中で(ドアが)開いて。そいつがばーっと降りて行ったんですて」

浜田「うん」

松本「そん時に、ドンッ!って(肩に)当たって行ったから、『あ、すみません!』って言うたら、それも無視して。もうずっと顔も見せへん様に出て行ったんですて。『なんや変な奴おるなぁ…』て思て。で部屋帰って、ちょっと落ち着いてからふっと見たら、さっき当たったとこに…血が付いてるんですて」

浜田「なるほど…」

ざわつく観客


松本「もぅ、『…何なん?』って思うじゃないですか。『うわ、気持ち悪いなぁ…』て思てたらぁ、それから何日後かに、家おったら、ピンポーンて(チャイムが)鳴るから、こう…(ドアの覗き穴から)見たんですて」

浜田「……」

松本「ほなら警官が立ってて。『すいません』と。『実は、何日か前にこのマンションで殺人があった』と」


松本「で、なんか『怪しい人物を目撃しなかったですか?』て言われたんですて」

浜田「なるほど」

松本「で言われたんですけど、もうドラマかなんかで物凄い忙しかったし、それで『見た』言うとさ、もう何や事情聴取やらなんやで大変でしょ?」

浜田「なるほど、なるほど。はいはい」

松本「だからもうドア越しに『いや、知らないです』って言ったんですて。ほなら素直に、別に何も無くふわぁ〜って、『あ、そうですか』てなって」

浜田「うん」

松本「それから次の日くらいに、テレビばっと点けたら殺人事件があったって言うニュースをやってるんですよ! このマンションで! 『あぁ〜、やっぱりそうやったんや』言うて。で、犯人は捕まりましたと」

浜田「ふん」

松本「で、犯人の顔写真がバンと出たんですて」

浜田「うん」

松本「その顔見たら、その警官やったんですて

「イャアアアッ!」
観客達から大きな悲鳴が上がる。

浜田「………」

言葉を失い相方を見つめる浜田さん。
どよめき続ける会場。

浜田「……。……もう、……あのぉ、……( 怯える観客席を指して )あなたの意のままじゃないですか!(笑)」

松本「(笑)いや、でもこれは怖いでしょお!?? これは怖いですて!!!」

浜田「なんで(その犯人は)来たんやろう」

松本「殺しに来たんですよ!!!」

再び悲鳴に包まれる会場。

浜田「……ていうことなんかなぁ」

松本「そうですよ! だからドア開けてたら、グサァッいかれてますよ!」

浜田「(笑)」