脚本:富田祐弘
演出:吉沢孝男
作画監督:只野和子

R18話目、64話です。
そういえば60話の時に触れ忘れたんですけど、
このちびうさ編に入ってからシリーズディレクターが佐藤順一氏から幾原邦彦氏に変わっています。
なんで忘れてたかって、サトジュンからイクニに変わるのはもう少し後だったと勘違いしてたからなんですね。
凄い中途半端なんですけど、VSルベウス辺りからだと思ってました…。
考えてみりゃ、そんな半端な時期に監督交代とかせんわな。
さて64話ですが、よくよく考えてみるとこの話、あんまり記憶に無いんですよ。
フィルムコミック未収録ってのもありますが、
記憶が鮮明なのは内部4人が喫茶店で偶然会って喋って、無重力になって、
で、レイちゃんのエッチ!ってそこばっかなんですね…。
いや、ハイ(笑)
兎に角、64話レビュー、いってみましょう。


ブラック・ムーン。
あやかしの四姉妹はお化粧やら何やらに余念が無い様子。
よく見るとカラベラス、髪の毛下ろしてますね。後ろ頭だけなんで分かり辛いですが。
「この夏は死人の色を巷に流行らせようと思うんだけど」
黒い口紅をベルチェに見せるペッツ。巷ってどの辺の巷なんですか…?
というかここの四姉妹の会話は色々面白い。
コーアンは結構姉に反抗的なんだなぁ、とか、ベルチェはそうでもないんだなぁ、とか
そんなところも垣間見えて中々に興味深いです。
そこへRabittをおびき出す良い作戦を考えたとルベウスが現れます。
Rabitt=ちびうさは雷が大嫌い。そこで、雷を轟かせれば恐怖のあまりエナジーを放出するだろう。
…というのがルベウスの作戦。
ちびうさが雷嫌いってどこ情報なんだろう。
作戦を実行するのはこれが初陣の長女ペッツです。

「だったらルナ、タオルタオル!ビジョビジョに濡れちゃってる!
これがホントのビジョ濡れの美女!なーんちって~」
「オイオイ…愚かな洒落を言ってる場合じゃないわよぉ」

ペッツは配下のドロイド風雷鬼に指示を出し、十番街上空に雷雲を呼び暴風雨を巻き起こさせます。
ドロイドだけじゃなく、シリーズ全体の雑魚敵で名前が漢字なのって珍しいですよね。
そして、天候を操れるってのは結構ハイスペックな気が。
さて、そんな影響で突然の雨に降られてたうさぎ。
どうやら本屋へ行っていた様子。胸にはしっかりとなかよしが抱えられています。
急いで家に帰ってみるとママはお友達と買い物に出掛けているらしく不在でした。
すっごいどうでも良いことなんですけど、この時うさぎ、肌色のストッキング穿いてるんですね。
いや、そう見えるだけであって、違うのかもしれませんが、爪先と踵の部分に切り返しというか、
縫い目繋ぎ目らしきものがあるんですよ。
気になった方は是非見てみて下さい。そう見えるのは私だけじゃないはず…!
ママ不在という事で、ルナからちびうさの小学校に傘を届けるようにと言い付かるうさぎ。
しかし、うさぎは雷が大の苦手なのでした。
そういえば無印20話でもそんな描写ありましたね。ちびうさの雷嫌いは母譲りか。
これって休日なんですかね?ちびうさは水泳教室で小学校に行ってるらしいです。
平日だったら中学生のうさぎが私服でフラフラしてる時間に小学生のちびうさが学校にいるわけないもんな。

十番小学校。
水泳教室に来ていた子供達を迎えに来る母親たち。
そんな中、ちびうさと男の子、女の子の3人だけが迎えがまだ来ておらず、昇降口で待ちぼうけを喰らっていました。
迎えが来ない寂しさと、雷の恐怖で泣き出してしまう子を叱咤するちびうさ。
この子は本来甘えん坊で泣き虫なわけですが、20世紀ではそういった部分を見せないようにしていて
それがこういった端々に出てるんですけどね、なんかね、大人になって見返すと無性に泣けてくるんですよ。
やがて女の子の母親が迎えに来ます。残すはちびうさと男の子のみ。
しかしその内に男の子の迎えもやって来ます。
あ、この男の子の父親の声、ルベウス役の高木渉さんですね。
で、この父ちゃんが乗ってきたワンボックスカーの車体に“SUZUKI SPORT”なる文字が刻まれているんですけど、
この子の家はスポーツ用品店かなんかなのでしょうか?無駄に細かい設定ですね。
ひとりぼっちになってしまったちびうさ。
いや、これ実際だったら先生も酷いよね。
小学生じゃなくて幼稚園の頃なんですけど、私、似たような経験あるんですよ。
その時はずっと一緒に幼稚園の先生がいてくれたんで安心だったんですけど
(それ以前に神経図太いガキだったから一人でも動じてなかったかも)
小学1年生の子供をこんな風に放置するなんて、ねぇ?
目の前の通りを過ぎて行く親子の姿。
それを見て、ちびうさは自身の父母のことを思い出します。
そしてひとりぼっちの孤独と雷の恐怖に負けて小学校を飛び出してしまいます。
ところで、このちびうさが見た親子、子供の方が言ってる台詞が聞き取れないんですが
「雨の日だからおたまじゃくし買って~」って聞こえるんですよね(笑)
飼って?なのか?で、母親が「おたまじゃくし?パパに聞いてみましょうね」って…。
雨の日だとおたまじゃくしな不思議一家の親子会話でした。

「…ちびうさ……どこに…どこに行っちゃったのよ…?」

その頃うさぎはレインコート着て、ちびうさの小学校へと向かっていました。
しかしちびうさは既に小学校にはおらず…。
そのちびうさは雨の街中をずぶ濡れになりながら1人走っておりました。
小学校にちびうさがいない。うさぎは先に帰っているものと思い自宅へ電話します。
月野家では進悟がテレビゲームして遊んでおります。
これ初代ファミコンですよね。カラーからして。
で、ゲーム内容はセーラームーンのアクションゲーム。
無印の頃はセーラーVゲームが主流だったのに、ホント、セーラームーンも人気者になったよなぁ。
電話で確認を取るも、ちびうさは家に帰ってはおりませんでした。

(まもちゃんって優しい人なのね…あたしはどんなに冷たくされても、やっぱりまもちゃんが大好きよ…)

雨の中ちびうさを探すうさぎ。
そんな中、曲がり角で衛にぶつかります。
ちびうさが行方不明になってしまったと話すと衛は一緒に心配してくれますが、
雷に驚いたうさぎが咄嗟に抱き付いても、冷たく突き放します。
この時うさぎはレインコート着ていて傘は差してないんですけど、まもちゃんは傘持ってるんですよ。
で、うさぎがまもちゃんに抱きつく=傘の中に入る、なんですけどね、
まもちゃんが離れることにより、うさぎに雨が降り注ぐようになるんです。
レインコート着てる着てないとかっていうんじゃなく、離れる離れないっていうんじゃなく、
“傘に入れてくれない”っていうのが衛がうさぎへ心を閉ざしてしまっていることを演出しているようで
切ないんですけど、このシーンちょっと好きです。
うさぎには冷たいが、一緒にちびうさを探すと言ってくれた衛。
そんな衛の後姿を見て、衛の優しさを再確認します。
ちょい恋は盲目入っちゃってる気もしますが、それだけうさぎの衛を思う気持ちが強いってことなんですよね。
うさこは健気だ…。
そして、こういう行動を取るからまもちゃんはロリコン言われちゃうんだ…。

「偶然って不思議ね!」
「やーっぱりあたしたちって気が合うのねぇ!」
「誰かさんだけいないけど?」
「あーら、うさぎはみそっかすだから例外よ、例外!ねぇ?みんな!」
「あは…」

その頃、亜美とまことは喫茶店におりました。
そんな2人は2階の窓から街中を走るうさぎと衛の姿を見つけます。
「雨の中を走ってる暇があったらお勉強した方が良いと思うけどな」……亜美ちゃぁーん…。
そこへレイと美奈子もやって来ます。
雨宿りしようとしたところ偶然出会い、一緒に店へやって来たそうで。
亜美とまこともそんな具合らしい。なーんだ(ォ
「雨が止むまで英語と数学と国語と社会と理科の復習をここでやろうと思ってたの」
…水野さん、それは全教科というんじゃないんでしょうか?

「辛いでしょうけど、貴女のママを助けるには銀水晶が必要なのです。もう少しそちらの世界で頑張りなさい。
いつか必ず悪い人たちが滅びて幸せになる時が来ます。それまで我慢するのです…良いですね?」

4人娘が呑気に雨宿りしている頃、その喫茶店の入っているビルの下ではちびうさがひとり雨を凌いでいました。
ちびうさは徐にルナPの鼻のボタンを押します。
するとルナPの目がモニターになり、不鮮明な画像の向こうに女性の姿が現れます。
モニターに現れた女性はちびうさから“プー”と呼ばれます。
その“プー”に向かって母親の所へ戻りたいと訴えるちびうさ。
そう言って胸元から取り出したのは小さな鍵。
そういえば時空の鍵って出てくるのこれが初めてか?
“プー”はその鍵をむやみに使っては危険だと制止し、ちびうさにそちらの世界=20世紀でもう少し頑張れと叱咤します。
この役目を果たせるのはちびうさだけ。そしてちびうさが頑張らなければ未来の世界は滅んでしまう。
まだ幼いちびうさにはとてつもない重責です。
それを承知でプーはちびうさを敢えて突き放すようにしてるんでしょうね。
あ、そうです。これがプー=セーラープルートのかなり不明瞭な形での初登場です。
プー=プルートはそんなこんなで一方的に通信を終えてしまいます。
縋るようにプーに救いを求めたちびうさですから、これで更に孤独に。
その時、特に大きな雷が落ちます。
恐怖したちびうさは一旦屋内に入るも、耐えかねて時空の鍵を使ってしまいます。

すると、どういうわけかちびうさのいる建物の中だけが無重力空間に。
勿論それは上の階にいる亜美らにも影響をおよぼしていました。
無重力空間での4人のそれぞれの行動は
亜美→不可思議な現象を考察しつつこの状況を楽しんでいる
レイ→取り乱す
まこと→下に下りようと頑張ってもがく(泳ぐ)
美奈子→取り乱す
で、上で言ってた「エッチ!」
いや、まぁ、空中を漂うレイちゃんが美奈子ちゃんのワンピースの中に頭突っ込むんですよね。
パンツスタイルのまこちゃんとショートパンツのレイちゃんは良いとして、
ワンピースの亜美ちゃん、美奈子ちゃんは、そういう意味で危険な状況ですね、コレ。

階下ではやはり無重力空間にちびうさが漂っておりました。
あ、ちびうさは普通にぱんつ見えてました。
いや、ちっちゃい子のぱんつなら良いんだよ、きっと。
ホラ、ワカメちゃんなんか丸出しだし(笑)
そういえばこの建物、2階は喫茶店で1階はスーパーなんですね。
そして喫茶店にしろスーパーにしろ、全く(ちびうさや4人以外に)人がいない…。
ちびうさは時空の鍵を使ったのに母親の元へ帰れなかったことから泣き出しエナジーを放出してしまいます。
それを見つけたペッツ。ドロイド風雷鬼をすぐさま向かわせます。
時同じくしてちびうさを探していたうさぎと衛もそれに気付きました。

泣き止んだちびうさですが無重力状態は戻らず。
そこへ風雷鬼がやって来てしまいます。
風雷鬼は雷を操りちびうさに襲い掛かってきました。ちびうさは2階へと逃げます。
そこへ駆け付けたうさぎ。
ちびうさを助けようと建物内に足を踏み入れますが、そこはやっぱり無重力。
突然宙に浮き慌てふためきます。そうこうしている内にちびうさは2階の喫茶店へ。
あ、亜美ちゃん…この状況でも数学の教科書読んでるんかい…。
ちびうさを追ってきた風雷鬼の暴風に吹き飛ばされた5人は壁に激突。
この時、亜美ちゃんとレイちゃんは普通に壁にぶつかっただけでなく、
その後に飛ばされてきたちびうさの身体が顔面付近に激突してるんですよね。
一時停止すると2人の顔が面白いことになってます。暇な人お試しあれ。
うさぎは無重力空間の中セーラームーンへと変身します。

なんとか入り口に手足突っ張って体勢を保ちながら口上述べるセーラームーン。
この時ちびうさが「あなたは誰?」っていってるんですけど…そうか、
セーラームーンを目の当たりにするのって初めてなのか!なんか意外。
しかしちびうさの応援虚しく、ただでさえアレなセーラームーンの戦闘は無重力空間と相まって悲惨なもの。
暴風に弄ばれ電撃攻撃でしびれたところへとどめを刺されそうになります。
けれどもやっぱり絶妙なタイミングでタキシード仮面が登場しピンチを救ってくれます。
風雷鬼の武器である太鼓に薔薇で穴を開けて一言。
「どうせなら太鼓は楽しく叩いてちゃんちきおけさでも踊るが良いぞ!」
ちゃんちきおけさwww
…もう何も言うまい。
太鼓さえどうにかしてしまえば何てことはなく、セーラームーンが浄化して戦闘終了。
いつも思うんですが、そのシーンにどれくらい時間割いてるかっていう以前に
セーラームーンの戦闘シーンには基本言うことが無いんですよね(笑)

外から見ていたペッツは作戦が失敗に終わったことを悟ります。
そこへ現れたベルチェ。
これからどうするのか?という問いにペッツは「あんな変な空間で戦うのはイヤだわ」と…
それで良いのかよ!!
ところで、この回ほのかにペッツとベルチェがね、良い感じなんですよね。
ここだってわざわざ様子を見に来てるし、
冒頭の四姉妹のシーンだってやけにくっ付いた状態で「ステキ」とか言ってるしさ。
ベルチェが特にペッツに甘えてれば良い。そんなことを考える今日この頃…。

戦闘は終了したものの、未だ無重力状態は解除されず。
空き缶踏んづけてこけるタキシード仮面はスタッフに愛されてますね。
これは時自分のせいなのだと申し出てくるちびうさ。
心が不安定な状態で時空の鍵を使おうとしたからこうなっちゃったんだったっけ?
時空の限って結構デリケートなのね。
既に落ち着いたちびうさは、鍵の力を収めます。
すると途端に無重力状態が解け、漂っていた4人娘は急速落下。
こういう場合って何故かまこちゃんが誰かの上に乗ってること多いですよね。
そして誰かっしらに「重い」言われてる気がする…。
今回の件に関してちびうさを問い詰めるうさぎたち5人。
ちびうさは母親の元に帰ろうとしたらしい。
しかし母親がどこにいるのか、家がどこにあるのか、ちびうさがどこから来たのかは教えてはくれません。
なんとか話を聞きだそうと努めて優しく話しかける5人ですが、
それはタキシード仮面によって遮られてしまいました。
あ、ごめんなさい。ちょっとここタキ様にムカっときちゃいました(笑)
誰にも話したくないことはある…確かにそうなんだけどね。
唯一自分を追い詰めるように接してはこないタキシード仮面に飛びつくちびうさ。
ここのタキシード仮面がマントばさーっってやってちびうさを抱き寄せるのに笑う。
どう見ても幼女誘拐です。こんなんだから変態仮面とか言われちゃうんだ。
いや、父と娘と思えば良いんだけどさぁ…。

雨の止んだ街を手を繋いで歩くちびうさとタキシード仮面。
や、ちびうさの前で衛に戻れないのは分かるけど、タキシードに仮面付けた男が
ちっちゃい子と手ぇ繋いで歩いてたら、今のご時勢通報されそうだよね。
ちびうさは上機嫌で歌なんか唄ってます。以下その歌詞。

あめあめふれふれ もっとふれ
タキシード仮面さまといっしょでうれしいな
ぴっちゃぴっちゃタキタキらんらんらん

…この子はやはり母親に通じるところがありますな…。
うさぎは当初はタキシード仮面を独り占めにされむくれておりましたが
最後には「ま、いっか」と折れています。
空には大きな虹が。
それを皆で眺めて、なんかよく分からないけど良い感じで64話は終了です。

今回色々登場してます。
まず謎の人物“プー”
これは勿論セーラープルートその人です。
キャストロールには一切出てきておりませんが声は進悟、桜田先生と同じ川島千代子さん。
川島さんは今回進悟役としてクレジットされています。
この段階ではちびうさが交信していた“プー”が新たなるセーラー戦士とは気付きませんよね。
まぁ、モザイクみたいなルナPの映像をよく見ると、コスチュームの襟の部分がなんとなく分かるんで
気付いた人は気付いたかもね。
そして時空の鍵。
これは“プー”の口からはっきりと語られてましたが、時間を移動することの出来る鍵です。
これにより、ちびうさが過去、若しくは未来からやって来たってことが分かるわけで。
それ以前にブラック・ムーンの面々の話聞いてれば彼らが未来からの侵略者ってのが分かるんですが、
こう、なんていうんでしょう。実はこうなんじゃないのか?とかもしかしたらこうなのかも?って
推察しながら“今”セーラームーンを観てみたいもんです。
確か当時、初っ端からちびうさ=未来でのうさぎの娘っていうの分かった上で観てたんですよね。
無印でいう衛の夢の辺りから出てくる前世話とか、Rのこのちびうさ周辺の謎とか
バレバレな部分も多々ありますが、今一度まっさらな状態で観てみたいなぁ。

次回予告
今回のお当番はうさぎ&まこちゃん&美奈子ちゃん。
次回予告を2人以上で担当するのって初めて?
そして当番回がまとめられるまこ美奈の第1回目です(笑)


今回の愛すべき雑魚敵さん

ドロイド 風雷鬼

太鼓を打ち鳴らして雷を呼ぶのは良いだけどん、風を起こすのはドライヤーという。
ペッツ配下として登場した唯一のドロイド。
タキシード仮面からちゃんちきおけさを踊るよう推奨された唯一のドロイド。
…って、そんなドロイド複数いてたまるかってんだ!