朝から妙に浮いた空気、一日中落ち着かない職場だった。

内心、ぉぃぉぃ私にくれてどーすんねん?とツッコミながら丁寧に『ありがとう』を言い、男性同僚に『どんだけモテるんですか〜!?』とからかわれ、次第に机上に増えていく高級チョコやら可愛らしい手作りチョコやらケーキ、クッキーの包みを苦笑しながら眺める1日だった。

最近の女子高生の器用さ、マメさに感心すると共に『これって、もしかしてホワイトデーにはお返しをしなきゃならんのか?』と贈り主の名前を書きとめながら一抹の不安に襲われた。

色とりどりのパッケージがはみ出した紙袋をぶら下げて帰宅した私を見て、夫が苦笑していた。