大正時代「浅草オペラ」で活躍、昭和初期にもビクター御伽歌劇(童話唱歌)録音の高井ルビー本名・天田春音=別名・天谷春美(1904 〜 1970年代?)さん。大正初期の芸名が「高井爾美 たかい・るみ」。1918年頃(大正7年)、井上起久子さんに師事。1919年、松竹系列の「新星歌舞劇団」参加でデビュー。関東大震災後も浅草オペラ上演を唯一続けた「金龍館」オペラ女優→1925年に東京松竹芸能入社。井上さんが述べられた高井さんの本名は、天田春音(あまだはるね)。「高井ルビーは私の弟子で、私が芸名をつけたんです(井上起久子さん・談)」。1926年ニッポノホンで、名曲『君恋し』初レコーディング=『君恋し(佐々紅華作詩作曲編曲・高井ルビー歌唱・ニッポノホンオーケストラ伴奏)』1929年にオリエント再発売。1930年、コロムビアで別名・天田春美録音『乙女の恋は弱きもの(佐伯孝夫作詩・前田多喜男作曲編曲・天田春美歌唱・コロムビアオーケストラ伴奏)』発売。戦前歌謡研究家・大川晴夫氏コメントでは「高井さんは佐々紅華氏と結婚で芸能界を引退」。佐々氏夫人と天田春音(高井ルビー)姉妹は1960年代に静岡県熱海市で暮らしたことから「高井ルビー=佐々紅華夫人説」が音楽関係者達の間で定説となっていたようだ。