July 06, 2004

VELVET CRUSHの一件について

以下は各方面から集めた情報をもとにした僕の分析です。 ライセンサーとランイセンーの契約の中身はもちろん知る由も ありませんから、あくまで憶測ですが。
今回のVELVET CRUSHのアルバムはバンド自身のACTION MUSIK からリリースされます。問題になったPARASOL RECORDSはディス トリビューターで、原盤権を持っているわけではありません。 ですから、ライセンス契約とも、もちろん、輸入権問題とも 無関係です。
たぶん、問題を生んだのはACTION MUSIKとソニーの間のライセンス 契約で、日本先行発売の取り決めがされていたことでしょう。 ソニーからの日本盤は7月22日に発売されます。対して、 アメリカでの発売日は8月10日です。
ところが、ACTION MUSIKはPARASOL RECORDSにのみ、 7月初めから先行発売を許したのではないでしょうか?
ソニーは日本先行発売が出来るという条件で、ラインセンス料のパーセンテージ やアドヴァンス料の額をACTION MUSIKに対して提示したでしょう。 にもかかわらず、その日本盤よりも早くACTION MUSIKは特定のディストリビューターに商品を卸してしまった。
どうやら、原因はこの二重の先行発売にあったようです。
そのため、ACTION MUSIKはPARASON RECORDSにNOT EXPORTABLE TO JAPANの 表示をすることを依頼したのでしょう。しかし、この二枚舌はあまり 誉められたことではないですね。という観点に立つと、ソニーも PARASOL RECPRDSもある意味、被害者であり、一番悪いのは先行発売 の安売り(二重売り)をしたVELVET CRUSH=ACTION MUSIKにあると言えそうです。

しかし、今回の例からも分かるように、欧米のレコード会社が日本への 輸出を自ら止めることはあるわけです。ライセンス契約の中に並行輸入の 禁止が盛り込まれていることも一般的です。僕も過去に何度か、ライセンス 契約のコーディネーションをしたことがありますが(いずれもレコード協会 加盟社の仕事ですが)、そういう条項は常に契約に盛り込まれていました。 つまり、ライセンサーとライセンシーは双方の利益保護のために、並行輸入を 締め出そうとする意志は常に持っているのです。
VEVET CRUSHの二枚舌は図らずも、そんなことはアリエナイと言い続けてきた 文化庁とレコード協会の嘘も暴くことになってしまったわけですね。

ところで、イヴェントのお知らせです。
「SONGS OF SAKANA いろんな場所に君をつれていきたい」 のリリース・パーティーを7/30、31の二日間に渡って渋谷ガボウル で行います。
7/30 出演;MAMA MILK!、ACOUSTIC DUB MESSENGERS、朝日美穂
7/31 出演:TICA、青山陽一、田中亜矢 DJ:POP鈴木
さらにゲストもあるかも。そのあたりの詳細はもうちょっとで発表しますね。フジロックに行けない人達は 渋谷ガボウルで楽しみましょう。

memorylab at 03:38│TrackBack(11)

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「SONGS OF SAKANA いろんな場所に君をつれていきたい」 のリリース・パーティーを7/30、31の二日間に渡って渋谷ガボウル で行います。 7/30 出演;MAMA MILK!、ACOUSTIC DUB MESSENGERS、朝日美穂 7/31 出演:TICA、青山陽一、田中亜矢 DJ:POP鈴木 さらにゲスト
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4. あくまで一般論  [ 万来堂日記 ]   July 07, 2004 14:21
ええと、みなさま、Velvet CrushのCDが日本に輸入されるか微妙っつう問題に関心のある方も多いと思うんですが。 私も色々と他のサイト様やらの文章を読ませていただいたり、コメントを投稿させていただいたりしたんですが、この高橋健太郎氏の説明というのが、結構な混乱の末
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2004-07-07 追記: 高橋氏が、Velvet Crushの「NOT EXPORTABLE TO JAPAN」の件を分析した記事を出されてて、とても興味深いです。 VELVET CRUSHの一件について【owner's log by Kentaro Takahashi】 以下は各方面から集めた情報をもとにした僕の分析です。 ライセン
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7. Velvet Crush問題  [ facethemusic ]   July 08, 2004 08:01
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