あなたの部屋は整理整頓されていますか?

散らかってますか?

物があふれていませんか?



■あなたの部屋の状態は、あなたの精神状態を表しています

整理ができない人というのは、テクニックや方法に問題があるのではありません。

精神的に問題があるのです。

「さみしい、悲しい、つまらない」という心の穴が開いているということで、つまり「心が満たされていない状態」です。

一般的にいう「愛情が不足している状態」なのです。

その心の穴である愛情不足を、ありったけの物で埋めようとし、そうして整理ができなくなってしまうのです。

整理しない、できない、という人の本質の問題は、心にあります。



さみしがりで心に穴が開いている人ほど、その穴を埋めようとして、たくさんの物を持ちたがります。

さみしがる人ほど、人形を持ちたがる傾向にあります。

顔のついたキャラクターを部屋中に並べます。

「自分はひとりではない」という錯覚をつくるためです。

ひとりぼっちはさみしくて耐えられないので、せめて顔の付いた人形やキャラクターを部屋に置いて、一緒に暮らしている感覚を得ようとします。



あなたの周りで家族と仲の悪い人がいれば、その人の部屋を見てみましょう。

きっと物がたくさん置かれて、部屋が散らかっていることでしょう。

愛情の根底である家族との仲が悪ければ当然愛情が不足し、そうしてその人は愛情を埋めるべくして、しかるべき行動に出るはずだからです。



部屋が整理されていないのは、「面倒くさがりや」「だらしがない」と思われています。

たしかに、面倒くさがりで、だらしがない人です。

では、どうして面倒くさがりでだらしがない性格になってしまったのかというと、「愛情の不足」が原因なのです。

物に対して感謝や愛情がある人は、その人が愛情を受けてきているからです。

家族に愛され、愛情を知っている人は、その人も愛情をもって人や物に接していこうとします。

物に対して愛情があれば、当然、丁寧に扱うし、きちんと整えていこうと思います。

しかし自分自身に愛情が不足し、愛情に触れる機会が少なかった人は、人に対しての愛情も薄く、物に対しても煩雑に扱います。

それが結果として「面倒くさい」「だらしがない」という人の性格として、外に表れてくるのです。



■部屋が散らかっている人は人間関係もだらしない

人の性格は、驚くほど表面に表れます。

髪型、服装、しゃべり方、話の内容、振る舞い、態度。

そうした外面的な部分を見るだけでも、かなりその人の内面が見えてきます。

もちろん外見だけで、すべてを判断することはできません。

しかし実際は外見だけで、ある程度の内面までわかってしまうことが事実なのです。


面白いことに、部屋の状態を見ることでその人の性格が驚くほど見えてきます。

部屋がごちゃごちゃとしている人は「すっきり」を心がけない人です。

部屋がごちゃごちゃになっている人は、約束を破りやすく、嘘をつきやすく、人間関係もごちゃごちゃになっています。

「すっきり」を習慣として心がけていないため、生活のいたるところで性格が表れ「これくらい、どうでもいいや」という考えが、出てくるわけです。

住んでいる人がそんな気持ちであれば、当然部屋にもその心が表れます。

友達関係にも隠しきれず、ある時にふと、表に出てしまいます。

部屋がすっきりとしていない人は、人間関係もすっきりしていません。

毎日ちゃんと片づけたり、整理するのはひとつの習慣です。

習慣とは、毎日のある約束を確実に守っていくことです。

毎日の約束が疎かになっている人は、人との関係でも約束が疎かになってしまうのです。

人間を見るときには、言葉よりも、行動を見てみましょう。

驚くほど、その人の「本当の姿」が見えてくるのです。



■心がきれいだと部屋もきれい

部屋の整い方に、その人が物に対してどう思っているかが表れます。

それは、人に対してもそうです。

人に対して適当な人は、物に対しても適当で部屋も散らかっています。

人に対して優しくする人は、物に対しても優しくするから、部屋がきちんと整理整頓されています。

つまり、思いやりがあるかないかです。

部屋をきれいにするための方法は、自分の心をきれいにすることです。

目には見えない精神的な状態は、部屋の状態に正比例します。




■自分を良くみせようとする人

部屋の掃除を、自分のためではなく、部屋にやってくる人のためにする人がいます。

そういう人には本当の友達はいないし、できない人です。

普段は掃除も片づけも整理整頓もしない人が、友達が遊びに来るときにかぎって、一生懸命に掃除をして片づけます。

部屋の汚いところを見られたくないからと、本当は普段掃除をしない自分が普通であるにもかかわらず、掃除を毎日しているかのような自分を見せようとします。

これを「仮面をかぶる」と言います。

偽った自分を見せることです。

部屋がきれいなときは見せて、汚いときは見せないというのは、自分を偽っていることのひとつです。

少しでも自分の印象を良くしようと仮面をかぶり、あたかもそうであるような振る舞いをします。

こういうことをしていると、すれ違った人間関係に悩みやすくなります。



■コンプレックス

意外なことですが、貧乏な人の部屋の方が、整理整頓がされていません。

貧乏でお金に対して執着が強い人ほど、お金に対するコンプレックスが強く、部屋を物で埋めることでコンプレックスの穴も埋めようとします。

貧乏で裕福な生活がしたいという心の穴を埋めるために、とにかく物ならなんでもいいといわんばかりにたくさんの物を部屋に詰めこみ、自分の貧乏さを否定するかのように物をたくさん置くようになります。

もちろん貧乏でも整理整頓がきちんとできる人もいます。
貧乏でも家族からの愛情がきちんと注がれ、感謝や愛情を知っている人は、部屋が綺麗です。

しかし貧乏で親からの愛情が不足している人は「そう思われたくない」「隠そう」「幸せそうに見せよう」という裏返した行動に出るのです。

弱い犬ほど、強そうにほえる。

かっこよくない人ほど、かっこつける。

顔にコンプレックスのある女性ほど、化粧に力を入れる。

貧乏にコンプレックスを抱いている人ほど、貧乏だとばれないように部屋にたくさんの物を置いて、裕福さをアピールしようとする。

飾りのように部屋のあちらこちらに物を置くことで「どうだ!これだけ物を置けば貧乏そうには見えないだろう。私は実は裕福なんだぞ」と思っています。

結局、たくさん物があっても、どれも使わない物ばかりなのです。

自分の生活を振り返れば、毎日使っている物は、いつもお決まりの物ばかりです。



■心が本当に欲しがっているものを知る

この場合の"本当に欲しいもの"とは、物ではなく、別のもの、「感情」であることが多いです。

本当に欲しい感情といえば、「安心、安全、安らぎ、穏やか、幸福感」などがあげられます。

つまり、本当は、「安心・安らぎ・穏やかな感情、愛情」が欲しいけど、それが直接得られないので、似たものが得られそうな物を手に入れる。

しかしあくまで代用品なので、本当の欲求が満たされず、繰り返し似た物を手に入れる、という無限ループにはまっているのです。

この無限ループは代用品を得ていることに気付かないかぎり、ずっと続きます。

さらに、欲求が満たされない状態は解消されていないので、そんな相手から何かを取り上げ(物を処分し)ようとすると、

『持っていくな!捨てるな!』と抵抗します。

結果、物を片付けられない状態になります。

生活に必要が無い物を捨てることができない時は、自分の心が本当は何を欲しがっているのか自分自身と向き合ってみることが必要です。

心がクリアになっていなければ、周囲の物を片付けられないし、周囲の物を片付けるには、心がすっきりしている必要があります。



物をたくさん所有することが、幸せにつながることだと思っている人がいます。

もちろん物をたくさん持てば、便利になります。

しかし、たくさん持つ量に比例して、幸せが得られるとは限りません。

たくさん物を持つほど、物質的にも精神的にも、重くなります。

部屋の中にはたくさんの洋服や家具や本があるとします。

一見豊かに見えそうですが、掃除や洗濯の手間が増えます。

気にしなければならないことがたくさんあるほど、気持ちの余裕もなくなります。

物をたくさん持つことで、物質的な余裕だけでなく、精神的な余裕まで消費してしまうのです。


自信のない人は、とにかく「物」を集めたがろうとする習慣があります。

小物、雑誌、人形をはじめ、使いもしない物を部屋に置いたり飾ったりしようとします。

生活に必要のない物は片付けるのではなく、捨ててしまいましょう。



■部屋をきれいにする

心がきれいでなければ、整理整頓はできません。

部屋をきれいに整理整頓することは、心をきれいにすることなのです。

心をきれいにしないと、いつまでたっても部屋はきれいになりません。

たとえ誰かが部屋を掃除してくれたとしても、住んでいる人に「物に対する感謝の気持ち」がなければ、また散らかった部屋に戻ってしまいます。

整理整頓を根底から改善しようというのであれば、まずあなたの心をきれいにすることから始めなければいけません。

部屋を片づけることは、心の中を片づけることでもあります。

散らかった部屋を見ると、もうそれだけで心の中がもやもやになります。

しかし、整理されたきれいな部屋をみると、ただそれだけで心の中もすっきりしてしまいます。

心の中をすっきりするために、まず部屋の片づけから始めればいいのです。



部屋がきれいな人は心もきれいで、部屋がすっきりしている人は心もすっきりしている人です。

心がどのくらいきれいであるかは、その人がどのくらいきれいな生活を送っているかでわかります。

きれいな生活を送れている人には「思いやり」があるからです。

思いやりをもった生活では、部屋が汚かったり、服がしわくちゃであったりしません。

人や物に対して、思いやりをもっていると、必ず部屋がきれいになります。

いつも着ている服に対しても思いやりがあるため、決して床に放り投げたり、ぐちゃっと積み重ねたりしません。

きちんときれいにたたみます。

心がきれいな人は、生活も同時にきれいになっていくのです。

心が汚いと一時的に部屋はきれいになっても、すぐにまた汚くなってしまいますが、心がきれいであれば自然と部屋がきれいになります。