・面白さ    ★★★★☆
・読みやすさ  ★★★☆☆
・本の概要
マックス・ウェーバーと並ぶ社会学者エミール・デュルケームの、社会学のマニュアル本。

・気になった箇所

「事実が現にどのようにあり、またかつて常にどのようであったかをありのままに観察してみれば明らかだが、教育というものは、子どもに対して、本能によるだけでは達しえないようなものの見方、感じ方、行為の仕方を課す、継続的な努力である。われわれは、早くも幼児期から、子どもに対して、規則正しく食べ、飲み、眠ることを強い、さらに清潔さ、落ち着き、従順さを強いる。子どもが大きくなれば、他者への配慮と慣習や礼儀作法の尊重を身につけるよう強い、さらに労働その他を強いていく。こうした拘束が、時が経つにつれて、それと感じられなくなるのは、この拘束によって徐々に習慣や内的性向が生み出され、拘束が不要なものとなるからである。」(56ページ)

マックス・ウェーバーと並んで“社会学の祖”と呼ばれるエミール・デュルケームの著書です。
社会学とはなにか、どのような問題を扱うのか、その上で必要となる定義など、社会学という学問を構成する一冊となっています。
少し難しいですが、社会学を学ぶ上で、必ず読んでおいたほうが良い本だと思いました。

特に、第一章の「社会的事実とはなにか」は面白かったです。
回りくどく感じますが、社会学で扱う「社会的事実」の定義、それが個人に及ぼす影響など、詳しく説明してありました。

社会学への第一歩として、この本を読めたのは良かったと思います。
良いスタートを切れたのではないでしょうか。