2005年05月09日

S谷の懐かしい辺り、立ち飲みのF屋本店

fj_1知人のF氏と久しぶりに杯を酌み交わそうと、S谷で待ち合わせたのです。二四六に架かる歩道橋の袂で十六時五十五分に。

待ち合わせ場所としては、いいところではありませんでしたね。
HISのティッシュ配りとか、
スマトラ沖地震の義援金を要求する?な若者集団たち。
訳の分からないチラシのようなものを配って漂う、眼鏡の女性。
落ち着けないですね。

しかし待ち合わせの時間になっても彼は現れません。
十分経過、メールでも出してみようかな。
「いま、どこですか」
しばらく待っても返信なし。では、電話してみよう。
ルルルル……。でないや。きっと電車に乗っていて聞こえないんだな。
遅れたりする人じゃないんだけどなあ。どうしたんだろう。
二十五分経過。
ま、「先に行って飲んでるよメール」でも出してお店で待ってようかな。
むむむ、もしかしたら昨晩送ったマピオンの待ち合わせ地図で
時間を書き間違えたかな。ややや、だんだんそんな気がしてきました。
とりあえず、お店の場所を説明して、ピコピコピコ、Submitと。

歩道橋を渡り終えたところで、F氏から電話がかかってきました。
「待ち合わせ、六時五十五分って書いてありましたけど」
やっぱり! 申し訳ない!
今からだと彼が合流できるのは、一時間以上後。
一軒目で待っているのはつらい。そこで、二件目の最寄り駅で
改めて待ち合わせ。ごめんちゃい。

私はというと、予定通り立ち飲みしてから、二件目に向かうことにします。
目指すは、F屋本店(写真)。
その昔、渋谷のU谷町というところで仕事をしていました。
だからここらあたりは毎日のように歩いていたのです。
でも、知らなかった。アンダーグラウンドにこんなお店があるなんて。
fj_3地下に降りていくと、先客はパラパラと。
よし、よし、どの辺に立とうかな。奥まで入っていくのは面倒くさい。
お店に入って左手に進み、カウンターの最初のコーナーあたりに
陣取ります。おこぜ前(写真)。
テレビが点いていますが、これは私には余計。
どんなお店でもテレビがあるというのは好きではありません。

私の左手には、よくみると、
たぶん、きっと、おそらく、ほとんどの確率で、
お笑い芸人のGです。でも、それほど驚かないのは何故でしょう。




fj2ようやく私も気づいてもらってオーダー。
ビールと中落ち(写真)。やさしい出だしですね。
G氏は、茄子のお新香やらなにやら頼んでいましたが、
秋刀魚の骨せんべいがヒットしたみたいで、ものすごく感動しています。
お店のお兄さんに思わず話しかけています。
「旨いねえ〜。油が違うの?」
「自家製のタレに漬け込んでるからさ、美味しいのよ」
「旨い。本当にこれ、旨いよ。油が違うの?」
「俺もこれは本当に旨いと思うよ。他じゃ出せない味だよ」と店員さん。
「タレが違うんだね。油も違うの?」
「俺がつけてるんじゃないけどさ(笑)」
「油は普通なの?」
「油? 普通、普通。安いヤツ」
いやあ、良かった。油の謎が解けました。

あっという間に中落ちを食べてしまったので、さて、次は?
右手やや離れた場所の常連らしきおじさんが、湯豆腐を頼んでいます。
う〜ん、まだビールだからなあ。どうしようかなあ。
でも、ここの湯豆腐は食べようと思っていた一品。いきませう。
「湯豆腐、お願いします」
G氏とのやりとりを終えたお兄さんが、
火にかけられたアルマイトのボールから、半丁ばかりの
豆腐をすくい上げます。そこにゆで汁を少し入れて、
薬味に葱を散らして、七味と一緒に出してくれます。
一見、湯が張られているように見えますが、
仄かな味が付いています。これは美味しい!
油が違うの? ってなわけないか。
結果的にこれが一番美味しいつまみでした。
あまりのおいしさに写真はなし。へへ。

fj_4ここでお酒に切り替えます。で、あと一つ食べたかったのが、
ハムカツ(写真)。なんともちぐはぐなオーダーです。
ビールでハムカツでしょ。ふつうは。
たすき掛け的オーダーになってしまいました。

向こう正面にすっと立った若い男性が、例の
ハムとキャベツを頼みました。おお!それもあったなあ。
出てきたのを見て、びっくり。おお!
何というボリューム。きょうはとても手を出せません。
これから待ち合わせですからね。

ここらあたりで、G氏おあいそ。
お店を出て行く間際に歩みを止め、店内を振り返り
店員の人たちに「ごちそうさま」と声を掛けます。
おれ、テレビに出てるGだけど、みんな分かってた?
というメッセージに読めましたが、邪推でせうか(笑)。

ハムカツってチープなのに、どうしてメニューにあると
食べたくなってしまうんでしょうか。
私の手元にハムカツが届いたところで、
現場仕事風の三人組が左隣へ。タバコを私に見せて、
「すみませんね、いいですか」と断りを入れてくれたのですが、
そこにハムカツが登場したもんだから、
その人の第一声はもう、「ビールとハムカツっ!」。
お酒でハムカツよりいいよなあ。

fj_5私が立っていた位置からは全メニューが見渡せるわけではありません。
ですので、見える範囲から、最後にさっぱりしたものを一つ。
「きゅうり漬け、ください」
味の素がかかってきちゃいましたけど(写真)、結構いい漬かり具合ですね。
余計なものなくても十分美味しいと思うけどな。

さて、こちらも待ち合わせに向かいましょう。
ここは、また来たくなりますね。
今度は何を頼んでみようかなという楽しみがあります。

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この記事へのコメント
mesinosukeさんこんにちは。
「F屋本店」へ行かれていたんですね。実は、九日の十八時頃から私も呑んでおりました。たぶん、カウンターの立ち位置も同じです(笑)
一応、「オープンキッチン」というのでしょうか、あんなに思い切ってカウンターを巡らした店は、見たことがありません。
レモンサワーと鰺フライを注文したのですが、飲み物は独特の提供方法ですね。焼酎もボトルで出てくるとは思いませんでした。初めてお邪魔するお店って、こんな戸惑いもまた、楽しいものですよね。
Posted by AE86 at 2005年05月10日 07:07
mesinosukeさん、今日は。

時間の間違いもまた楽し、と言うところですか。
Mアリー・ジェーンには行かれないのですか?
Posted by しんちゃん at 2005年05月10日 07:51
■AE86さん
ご訪問ありがとうございます。

>たぶん、カウンターの立ち位置も同じです(笑)
ビギナーはあの辺り、ということでしょうか。(笑)
もう少しメニューの見える位置に立てばよかった!
でも何となく、いきなりぐるりと奥までは行きにくかったです。

>初めてお邪魔するお店って、こんな戸惑いもまた、楽しいものですよね。
だんだん分かっていく自分、というのが嬉しかったりしますよね。
他のお客さんを見ていて、へえ、そうなんだと、
何となく頬がゆるんでしまう、そんな感じで飲んでました。

■しんちゃんさん
いらっしゃいませ。

>Mアリー・ジェーンには行かれないのですか?
友人がマスターを辞めてから、もうかなりの年月、行っていません。
記事にした日は、その後、待ち合わせに向かったので、残念ながら。
でも、あることだけはきちんと確認しました。
Posted by mesinosuke at 2005年05月10日 10:20