5/21 追記:新竹鶴NA評価記事はこちら。
http://blog.livedoor.jp/mesowhisky/archives/32200187.html
銘柄:竹鶴NA
生産地:日本
熟成年数:不明
種類:ブレンデッドモルト
流通年代:2013年9月25日 ~2020年3月(現行)
内容量/度数:700ml/43%
評価:6.5/10点
オススメ度:B
※評価は5点を基準とし、オススメ度は価格も考慮した上でD〜Sにランク付け。
色:琥珀色
香り:モルトの甘い香り立ちと若い果実香、柑橘と軽いアルコール感、樽香、一つまみのスパイスとほんのり微かにピート。
味わい:口当たりは良く、広がる甘酸っぱい果実感とモルティさ、少し焦げっぽい樽のビターさとスパイス、バニラと若い穀物感、熟れた果物のタンニン、微かなスモーキーさを纏う余韻はあっさりとしていて短め。
こんばんは、タロウです。
今回は来る3月末の竹鶴既存ラインナップ終売&竹鶴NAリニューアルに向け、改めて竹鶴NAをテイスティングすることで評価しておきたいと思います。
簡単にですが、現行竹鶴NAが生まれた経緯を説明しておきます。
竹鶴シリーズのエントリークラスであり、前身となる竹鶴12年はウイスキー冬の時代真っただ中であった2000年に生まれたボトル。
創業者の名を冠したこのウイスキーに対して、思うことのある方もいらっしゃったであろうことは想像に難くないのですが、そのコンセプトは創業者の志に根差した素晴らしいものでした。
日本人に本物の美味しいウイスキーを飲んでほしい。
その精神に違わない、まさに本物で美味しい、12年以上熟成したモルトのみで構成されたウイスキーを実売2000円強という破格でリリースしたのが竹鶴12年でした。
あまり知られていないですが、竹鶴35年も同時期に数量限定で年1回発売されていくこととなります。
12年物と最上級品の同時発売の流れは、2014年に販売されたザ ニッカシリーズも同様であったのは記憶に新しいところですね。
その後、2003年に竹鶴17年と竹鶴21年を加えることで役者が揃います。と言いつつ、その後竹鶴25年や限定ボトル(ノンチルや各種フィニッシュ物)も登場しますが、竹鶴シリーズを語る上での役者はスタンダードラインナップである12年、17年、21年だけでも十分すぎるため、ここでは割愛させていただきます。
発売以後10年以上、安価で高品質な竹鶴12年は愛好家達に非常に高い評価を受けていたものの、そんなリリースを続けていられたのは、冬の時代であったからこそでした。
2010年代になると日本では先んじてサントリーの仕掛けた、ハイボールブームによるウイスキー需要の好転が起こった結果、この頃から徐々に冬の時代の影響が表れ始めます。
2013年には翌年の2014年に放映予定の創業者を題材にしたドラマ"マッサン"による需要、原酒不足を見越し、そうして新たな竹鶴シリーズとして竹鶴NAが販売されることとなりました。
NA化により幅広い原酒を使えるようにすることで、先の需要拡大に向けて生産体制を整えつつ香味の幅を広げる。
その文句に違わず、発売当初こそ12年とは違う方向性なものの飲み応えあり、香り立ちの良さ、落ち着きとパワフルさの両立したボトルでした。ですが、近年は以前より宮城峡比率が高まったからなのか、バランスよりの味わいに変化した印象が強いボトルでもあります。
ちなみに今回のボトルは今年2月に新しく市場に出回ったものなので、現行のほぼ最終ロットとなります。
では、竹鶴NAを改めてテイスティングをしていきますと……
若さはあるものの、華やかで嫌みないウイスキー。
やはり、以前に比べるとバランスに寄った無難な味わいになっていますね。以前はもう少しピート感やボディの厚さを感じるパワフルさがあったのですが……。
ただ、その変化はネガティブな要素だけではなく、口当たりの良さは初期の頃のロットより向上している印象ですし、親しみやすさは現行のほうが上に感じます。
定番の竹鶴ハイボール。美味しいですね。
伸びが良さからロック、ハイボールとの相性が良くおススメ。
どちらも単体で飲んでも美味しく、バランスの良さと主張が激しくない故に色々な食事、酒の肴とも合う晩酌に使いやすいウイスキー。
過去に値上げがあったものの、現在も定価でなら気兼ねなく楽しめる程度に収まっているところも嬉しいですね。
今回のテイスティングにより、最廉価といえどブレンデッドモルトの雄、竹鶴ブランドの一員である実力を有したウイスキーだと再認識しました。
12年、初期に比べてコストパフォーマンスは下がってはいますが、現行品も現行品でおススメできるウイスキーです。
現行の竹鶴シリーズが今月末に終了することは悲しいですが、一先ずは新たに販売されることとなる新生竹鶴NAを楽しみにしています。
5/21 追記:新竹鶴NAについて記事にまとめました。
http://blog.livedoor.jp/mesowhisky/archives/32200187.html
http://blog.livedoor.jp/mesowhisky/archives/32200187.html
銘柄:竹鶴NA
生産地:日本
熟成年数:不明
種類:ブレンデッドモルト
流通年代:2013年9月25日 ~2020年3月(現行)
内容量/度数:700ml/43%
評価:6.5/10点
オススメ度:B
※評価は5点を基準とし、オススメ度は価格も考慮した上でD〜Sにランク付け。
色:琥珀色
香り:モルトの甘い香り立ちと若い果実香、柑橘と軽いアルコール感、樽香、一つまみのスパイスとほんのり微かにピート。
味わい:口当たりは良く、広がる甘酸っぱい果実感とモルティさ、少し焦げっぽい樽のビターさとスパイス、バニラと若い穀物感、熟れた果物のタンニン、微かなスモーキーさを纏う余韻はあっさりとしていて短め。
こんばんは、タロウです。
今回は来る3月末の竹鶴既存ラインナップ終売&竹鶴NAリニューアルに向け、改めて竹鶴NAをテイスティングすることで評価しておきたいと思います。
簡単にですが、現行竹鶴NAが生まれた経緯を説明しておきます。
竹鶴シリーズのエントリークラスであり、前身となる竹鶴12年はウイスキー冬の時代真っただ中であった2000年に生まれたボトル。
創業者の名を冠したこのウイスキーに対して、思うことのある方もいらっしゃったであろうことは想像に難くないのですが、そのコンセプトは創業者の志に根差した素晴らしいものでした。
日本人に本物の美味しいウイスキーを飲んでほしい。
その精神に違わない、まさに本物で美味しい、12年以上熟成したモルトのみで構成されたウイスキーを実売2000円強という破格でリリースしたのが竹鶴12年でした。
あまり知られていないですが、竹鶴35年も同時期に数量限定で年1回発売されていくこととなります。
12年物と最上級品の同時発売の流れは、2014年に販売されたザ ニッカシリーズも同様であったのは記憶に新しいところですね。
その後、2003年に竹鶴17年と竹鶴21年を加えることで役者が揃います。と言いつつ、その後竹鶴25年や限定ボトル(ノンチルや各種フィニッシュ物)も登場しますが、竹鶴シリーズを語る上での役者はスタンダードラインナップである12年、17年、21年だけでも十分すぎるため、ここでは割愛させていただきます。
発売以後10年以上、安価で高品質な竹鶴12年は愛好家達に非常に高い評価を受けていたものの、そんなリリースを続けていられたのは、冬の時代であったからこそでした。
2010年代になると日本では先んじてサントリーの仕掛けた、ハイボールブームによるウイスキー需要の好転が起こった結果、この頃から徐々に冬の時代の影響が表れ始めます。
2013年には翌年の2014年に放映予定の創業者を題材にしたドラマ"マッサン"による需要、原酒不足を見越し、そうして新たな竹鶴シリーズとして竹鶴NAが販売されることとなりました。
NA化により幅広い原酒を使えるようにすることで、先の需要拡大に向けて生産体制を整えつつ香味の幅を広げる。
その文句に違わず、発売当初こそ12年とは違う方向性なものの飲み応えあり、香り立ちの良さ、落ち着きとパワフルさの両立したボトルでした。ですが、近年は以前より宮城峡比率が高まったからなのか、バランスよりの味わいに変化した印象が強いボトルでもあります。
ちなみに今回のボトルは今年2月に新しく市場に出回ったものなので、現行のほぼ最終ロットとなります。
では、竹鶴NAを改めてテイスティングをしていきますと……
若さはあるものの、華やかで嫌みないウイスキー。
やはり、以前に比べるとバランスに寄った無難な味わいになっていますね。以前はもう少しピート感やボディの厚さを感じるパワフルさがあったのですが……。
ただ、その変化はネガティブな要素だけではなく、口当たりの良さは初期の頃のロットより向上している印象ですし、親しみやすさは現行のほうが上に感じます。
定番の竹鶴ハイボール。美味しいですね。
伸びが良さからロック、ハイボールとの相性が良くおススメ。
どちらも単体で飲んでも美味しく、バランスの良さと主張が激しくない故に色々な食事、酒の肴とも合う晩酌に使いやすいウイスキー。
過去に値上げがあったものの、現在も定価でなら気兼ねなく楽しめる程度に収まっているところも嬉しいですね。
今回のテイスティングにより、最廉価といえどブレンデッドモルトの雄、竹鶴ブランドの一員である実力を有したウイスキーだと再認識しました。
12年、初期に比べてコストパフォーマンスは下がってはいますが、現行品も現行品でおススメできるウイスキーです。
現行の竹鶴シリーズが今月末に終了することは悲しいですが、一先ずは新たに販売されることとなる新生竹鶴NAを楽しみにしています。
5/21 追記:新竹鶴NAについて記事にまとめました。
http://blog.livedoor.jp/mesowhisky/archives/32200187.html
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