Blue Stars

元「田舎移住者の星日記」です。 東京から美しい星空を求めて田舎へ移住した筆者が、星や自然、動物、田舎暮らしなどについて綴っています。

暗い職場

長く楽しく仕事を続けるには…。
何といっても明るい職場がいちばんです。
暗い職場ではどうしても気分が湿りがち、落ち込みがち。
皆さんの職場はどうでしょうか。

私の職場は…。
暗いです。
もしかすると日本でいちばん暗い職場かもしれません。
本当に暗くて、夜になると外を歩けないぐらい…。

あれ、なんだかちょっと違いますね。
でも、本当なんですよ。
私の職場では、夜になると月夜でない限り手探り足探りでなければ歩けません。

岐阜県揖斐川町鶴見。
これが職場の住所です。
本当に暗いんです。
今日も残業をして帰ってきましたが、駐車場に置いてある車までは手探りです。
慣れているので転んだりどこかにぶつかったりはしませんが、足元すら見えない暗さというのはなかなかすごいものがあります。

暗い理由は、もちろん周囲に照明がないからです。
職場そのものには、屋内にちゃんと照明設備があるものの、一歩外へ出ると真の闇。
懐中電灯なしでは歩けません。

それでも月夜は灯りなしで歩けます。
暗い場所では、月は意外なほど明るいものなのです。
月がなくても晴れていて星が見えていれば、星明りで何とか歩けます。
星明りといえどもバカにしたものではありません。

真の闇となるのは、月が出ていない雨の夜。
現代に生きる日本人のうち何パーセントぐらいの人が「真の闇」を経験したことがあるでしょうか。
都会では夜でも新聞が読めます。
郊外へ行っても、無灯火で自転車が運転できるほどです(実際にやってはいけませんよ)。
でも、人里を遠く離れた山の奥では、夜の闇というのはまさに凄まじいものです。
一度、経験してほしいと思います。

考えてみれば、天文を趣味としてからこれまで、なんとも暗い人生を歩んできました。
とにかく、ひたすら暗い場所を求めてさ迷い歩く日々を過ごしていたような気がします。
そう、明るい場所では星が見えないのです。

天文を生業としてからは、ますます拍車がかかりました。
昼でも真っ暗なプラネタリウム、暗くなければ商売にならない天文台と、たぶん普通の人よりずっと暗闇で過ごしてきた時間が長い人生だっただろうと思います。

でも、闇というのも良いものですよ。
以前、旧藤橋村に住んでいた頃、家の灯りをすべて消してお月見をしたことがありました。
真っ暗な座敷に意外なほど明るい満月の光が差し込んで、すべてのものが青く透き通って見えました。
日本でお月見が盛んだったのは、昔の日本人が月明かりのもつ柔らかく冷たい光の魅力を知っていたためだと思います。
星明りも同様です。
独身時代、夜の山を懐中電灯なしで登ったことがありました。
木立ちの下の道は真の闇で、何度か転落しそうになりましたが、道が稜線に出ると星が見え始め、その星明りはやはり意外なほど明るくて、私は何の不安もなく目的地へとたどり着くことができたのです。

闇があるから灯りの有難味がわかります。
闇があるから月や星、蛍など自然の光の価値に触れることができるのです。

その意味ではひたすら暗い私の職場、有り難い場所だなあと思います。
一年に一度か二度でいいですから、日本中の光を消してみたら、私たちの価値観が根本から変わるのではないかなどと、ときどき夢のようなことを思います。

昨夜は「夏休み親子星空教室」でした

昨夜は、教育委員会と共催の「親子星空教室」でした。
揖斐川町在住の親子が、西美濃天文台で夏の星空を観察する企画です。
毎年夏休みに開催しており、今年もたくさんの参加がありました。

ただ残念だったのはお天気です。
今年の夏は、梅雨明け直後は2日ほど快晴が続いたものの、その後は梅雨が戻ってきたようなどんよりした天気。
湿度が高く、雨こそ降っていませんが、星空は見ることができずにいます。

昨夜も、夕方にほんの少しだけ晴れ間がのぞき、ちょっとだけ期待しましたが、夜はふたたび快曇。
それでも定刻の20時には、40名近い親子連れが集まりました。

空を見上げても真っ暗。
星の姿はどこにも見えません。

仕方がないので、まずはプラネタリウムを観覧してもらうことにしました。
私の解説で、夏の星座や惑星の説明を行いました。

20160725天文台望遠鏡

30分弱の投影を終えて空を見上げますが、やはりお天気は思わしくありません。
天文台へ移動してもらい、まずは60cm反射望遠鏡の見学を行いました。

20160725天文台研修室01

その後は研修室で、O解説員が地球の大きさや望遠鏡の仕組みなどについてお話をしました。
O解説員のお話は、数字も出てきて実はけっこう高度な内容なのですが、とても楽しくお話しされるので小さい子どもさんにも親さんにも、いつも大好評です。
昨夜も、小学校1年生から中学生までと幅広い年齢層の子どもを相手に、とても楽しいお話をしてくれました。

20160724天文台研修室実習

21時過ぎ、すべてのプログラムを終了し、アンケートを書いていただいて解散。
当初は星が見えないことが残念そうだった参加者の皆さんも、帰るときには満足された表情で帰ってゆかれました。

8月にも、第2回目が企画されています。
今度は晴れるといいなあと思いながら、プラネタリウムと天文台を片付けました。

今夜は曇りのはずじゃなかったの?

今夜は、岐阜県某町の観望会に講師として呼ばれていました。
昼頃に某町の担当の方から電話をいただき「今夜、どうしましょうか」と訊ねられました。
その時点ではほぼ快曇、しかも天気予報は夕方からはさらに雲が厚くなる予報でしたから「うーん、今夜はダメそうですね」とお答えしました。
某町の担当の方もそう思っていたようで「そうですよね。じゃあ、今夜は中止として延期にしましょう」ということになりました。

それから夕方まで仕事をして、外に出てみると、おやおや、けっこう青空が見えています。
「これは中止の判断をして失敗だったかな」と思いつつ、残務をこなしてから帰路につきました。
久々に早い帰宅です。
運転しながら空を見ていると、確実に晴れ間は広がってきているようす。

20160723夕雲01

帰宅して夕空を見ると、秋のような雲が一面に覆っていてとても綺麗な空でした。
カメラを取り出して写真を撮ります。
なんだか夜は晴れそうな雰囲気の雲です。

20160723夕雲02

もう少し拡大して…。

20160723夕雲03

また別の方向を…。

先ほどまで仕事をしていた山の方には雲い雲が蟠っていますが、平野部は風も爽やかで、どうもこれからいい天気になりそう。

帰宅後しばらくして外に出ていると、案の定、ほぼ快晴となっていました。
しまった、こんなことなら延期になどしなければよかったと思いましたが、後悔先に立たずです。

というわけで、今夜は予定通り観望会を実施すればよかったと後悔しきりのまっちゃんでした。
でも、なかなかお天気の予測は難しいですね。
GPV気象予報も外れるときは外れるし、山間部にいては平野部の天気はわからないし…。
うーむと思いながら、この文章を書いています。
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