Blue Stars

元「田舎移住者の星日記」です。 東京から美しい星空を求めて田舎へ移住した筆者が、星や自然、動物、田舎暮らしなどについて綴っています。

双眼鏡選び逡巡記

皆さんご存知のとおり、何本も持っている望遠鏡の中で今、私が主に使用している観測機材はフジノンの25×150mm双眼鏡です。
購入してかなり経ちますが、変わらずすばらしい星像を映しだしてくれています。
鏡筒は、アクロマートの直視タイプで、ニコンのピラーに載せています。
条件の良いときには12等星まで見ることができます。
購入に先立って、勤務先の西美濃天文台に同じ機種の対空ED仕様があり、アクロマートとEDでは星像に大きな差があるのではないかと不安でしたが、実際に使用してみると、星像の差はまったくなく安心しました。
これは恐らく、対空仕様は光路にプリズムが入っているために、プリズムの収差や吸収に阻害されて、ED本来の性能を発揮できていないためと思われます。
というより、だからこそ対空仕様だけがEDレンズ仕様なのでしょう。
もちろん、高い位置を見る際には対空仕様の方が圧倒的に有利です。
直視だと、60°以上はかなり苦しい姿勢を強いられます。
当初は対空仕様の購入も検討しましたが、何しろ価格が170万円、とても手が出ませんでした。
対空仕様の価格、噂によれば最近ではさらに高騰し500万円だそうです。
さらに5台注文がまとまらないと製作しないとのことで、思えば当時、170万円出しても対空仕様を購入しておいても良かったとも思っています。

fujinonとcas

この双眼鏡を購入するにあたって、ニコンの120mm双眼鏡と宮内光学の140mmED対空双眼鏡も検討しました。
ニコンの方は実際に使用してみて、星像は優れていましたが、可搬性があまり良くないのと、近視の私にとってはピントの可動範囲が狭く眼鏡をかけたままでないとピントが合わなかったので候補から外しました。
残った宮内光学の方は、価格も安くカタログスペックも十分でしたが、小さなメーカーなので、なかなか本物を見るチャンスがありませんでした。
同社の工場は、埼玉県の秩父にあります。
なので、わざわざ東京に行った際に工場まで見に行きました。
秩父市内から外れた辺鄙な場所にある小さな工場で、実際に組み立てラインも見せてもらいました。
突然の来訪者にも親切に対応して下さいましたが、肝心の製品は注文が殺到していて生産が間に合わないとのことで、生産ラインには半完成品しか乗っていませんでした。

ということで、結局、現物を見ることはかなわず、考えたあげく、実績のあるフジノンに決定したわけですが、工場見学の印象が良ければ宮内光学の140mmを購入した可能性も十分にあります。
ただ、その後、勤務先で同社の100mmアクロマート対空双眼鏡を購入しましたが、星像は甘いものでした。

結果として、それまで天文台で使用してきて使い勝手に慣れていたフジノンにしましたが、正解だったと思っています。
今や、「まっちゃんといえばフジノン」と言われるぐらい頻繁に使用していますが、組み立てもラクだし可搬性も星像も良いし、とても満足しています。

リバイバル:快晴の皆既日食!船内設備アラカルト

「ふじ丸」は、総トン数23,235トン、船客定員600名、全長167m、全幅24mという大きな船です。
速度は、巡航速度が18ノット、最高速度は21ノットと高速。
国際航海用の客船としては、わが国で5指に入る豪華船です。

このように大きな船で、しかも長期間に渡る国際航海用に作られていますので、接客設備も完備しています。
動くホテル、という表現が適切でしょう。

「ふじ丸」エントランスホール

船内は、B1階から8階まであり、船というよりビルというイメージです。
エントランスは2階にあり、ちょうどホテルのフロントというイメージです。
2階船首には講演会やコンサートが開催できるメインホール(Tシャツコンテストが行なわれた場所です)、エントランス横には広いダイニングルームがあり、食事はいつもここで食べていました。

ダイニングルーム

3階にはサロンがあり、隣接して船旅に関する書籍を主にそろえたライブラリーがあります。
また、和室(ここではお茶会をやっていました)や談話室、カードルームがあり、もう少し船尾寄りの右舷側にはショップがあります。

売店01

ショップでは、ふじ丸のお土産品、日用品などが販売されており、ここでしか買えないレア物も売っています。
左舷側にはメインバー「琥珀」があり、バーテンダーの方が控えていますが、お酒を飲まない私は行く機会がありませんでした。
船尾には、ラウンジ「エメラルド」があり、毎日のアフタヌーンティーはここで飲んでいました。
ピアノのミニコンサートが毎日あり、宇宙を歌うユニットとして知られる「アクアマリン」のコンサートも開催されました。

船内で行われたアクアマリンコンサート

4階は客室となっており、私たちもこの4階の住人でした。
客室はステートルーム、スーペリアルーム、デラックス、スイートにわかれており、スイートルームはわずか2室、定員4名です。

5階もメインは客室。船尾には大浴場があります。
大浴場にはサウナもあり、利用した人の話では十分に熱くて満足とのことでした。

6階船尾はスポーツデッキ。今回の日食クルーズで、メインの観察場所となりました。
7階は操舵室とサンデッキ。
8階船尾近くにはプールとスカイラウンジがあります。

8階船首トップデッキは通常は立ち入り禁止区域ですが、今回のツアーでは特別に開放していただけました。
私とogawa嬢もここで日食を見たわけですが、前日の下見の際は航行中だったため非常に風が強く、風で飛ばされるのを防ぐためにメガネを外して下さいという指示が出たほどです。
当日はほぼ停止に近い速度だったために、支障になるほどの風はありませんでしたが、トップデッキに上るためには舷側の非常に狭い通路を歩き、さらにふらついて落ちれば海面にまっ逆さまという階段(というより海軍用語で言うところのラッタルに近い)を上らなければならず、やはり危険な場所であることには違いありませんでした。

船内


海が見えるラウンジ・・・てか、海しか見えない

1階にはシアター、B1階にはフィットネスセンターがあり、私はどちらも行きませんでしたが、ogawa嬢は小学生の子供にナンパされ、フィットネスセンターで卓球デートをしたとのことでした(笑)。

船内には医師と看護士が常駐しており、万一の体調不良の際も安心です。
ただ、保険は利かず実費請求とのことでした。
クルーの皆さんは、誰もがキリッと格好よく、惚れやすい人は思わずクラッときてしまうかもしれません。

素晴らしい設備とスタッフのおかげで、とにかく毎日が快適で楽しく、夢を見ているようでした。
これは私だけではなく、船内で知り合った誰もが異口同音に語っていました。
 船長さんが挨拶で、「日食病患者に感染するだけではなく、ぜひ船旅病にも感染して下さい」と言っていましたが、私は完全に船旅病に感染しました。
ネットでクルーズの記事を検索しては、財布の中身と休みの残りを思案しています。

最高の船旅を演出してくれた「ふじ丸」に、いくら感謝しても足りません。

あえて大渋滞の道路で帰省する心理

事実上、お盆休み初日の今日、各高速道路は大渋滞だそうです。
私はお盆や正月などの多客期に帰省する際でも、帰省先が東京ですから帰省ラッシュとは逆方向で、いつもゆったりと帰ることができました。
でも、反対方向の列車や車線は非常に混んでいて、そんな様子を、ああご苦労様と思いながら見ていたものです。

それにしても、大渋滞になるとわかっているのに、なぜ車で移動しようと考えるのでしょうか。
私にはその心理がわかりません。
列車を利用すれば、もちろん混み合うことは同様ですが、定刻に目的地へ到着することができます。
あるいは、荷物が多いために車でなくてはならないという理由かもしれません。
でも、これまで数えきれないほど列車で東京へ帰省しましたが、持ちきれないほどの荷物を持って移動したことはありませんでした。
また、列車利用では、費用が高くなるために車を使うのかもしれません。
車ならば、何人乗ろうがガソリン代や高速代は一緒です(たくさん人や荷物が乗れば、多少は燃費が悪化するかもしれませんが…)。
でも列車の場合には、一人一人に運賃なり特急料金なりがかかりますから、総体的には高価になります。
それでも、定刻に目的地へ着く方を私は選択しますが、どちらを選択するかは人それぞれなので、言うまでもなく私があれこれ口を挟むことではありません。

車を選択する人には、実はもう一つ理由があるような気がします。
そういう人は「車が好き」あるいは「車以外の選択肢が思い浮かばない」のではないかと思うのです。
現代は車万能の時代。
特に田舎に住んでいると車での生活が当たり前になって、公共交通を利用する機会は非常に少ないのが現状です。
なかには「列車の乗り方を知らない」「これまでの生涯に一度も列車に乗ったことがない」という人も少なからず存在するほどで、それだけ現代人にとって車が身近なモノになっているのです。
そうした人にとっては、端から公共交通を利用しようという気持ちはありません。
移動は車。
頭の芯からそう思い込んでいるのです。

私は田舎へ移住して、地方人の車信仰の強さを驚きの思いとともに知りました。
一家に一台どころではなく、一人一台所有が当たり前の地方では、公共交通なんて最初から選択肢にないのです。

ただ、大渋滞の高速道路で無為な時間を過ごし、疲れを倍加させるのは、排ガスや二酸化炭素による環境への負荷を考えても、あまり良いことでないことは確かです。
いつも車で大渋滞の中を帰省されている皆さん、公共交通の利用という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。

記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

人気ブログランキングへ
livedoor プロフィール
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ