Blue Stars

東京から美しい星空を求めて田舎へ移住した筆者が、星や自然、動物、田舎暮らしなどについて綴っています。

2013年12月

2013年を振り返って

2013年も最終日となりました。
今年は、全体的に見れば、天候に恵まれなかった上に仕事に追われ、あまり天文活動のできなかった年でした。

彗星イヤーと言われ、パンスターズ彗星、ISON彗星が大彗星となることが期待されたものの、パンスターズ彗星は終始、超低空の薄明中で、当初から観測条件は非常に悪いことはわかっており、なぜ天文雑誌がそんなに騒ぐのか、私には理解できませんでした。

ISON彗星の方は、太陽近くの低空にいる期間は短く、観測条件は良いという予報でしたので、パンスターズ彗星よりは期待していました。
でも、太陽に近づいても光度が上がらず、また視直径も小さいままで、本当に明るくなるのだろうか、予想されているよりも核がだいぶ小さいのではなかろうかと思っていました。
加えて、予想された核の大きさのままでも、いわゆる「ボートルの式」に当てはめると、太陽接近時に核が崩壊する可能性が高いことも不安要素でした。
11月17日以降、急に彗星の活動が盛んになり、これはもしかしたら、と思いましたが、結果は予想通り、崩壊の道をたどってしまいました。
ただ、インターネットで近日点通過時に彗星が崩壊してゆくさまをつぶさに見ることができ、貴重な経験ができたと思っています。

その脇役として大活躍をしたのがラブジョイ彗星です。ISON彗星を見る前に、いつもラブジョイ彗星を見ていましたが、ISON彗星よりもよほど立派で、なぜ天文雑誌やマスコミはラブジョイ彗星をもっと取り上げないのかと思いました。

肉眼彗星となったこれら3彗星の他にも、多くの彗星が小望遠鏡でも見える明るさになったことは嬉しいことで、その意味では、やはり今年は彗星イヤーと言える年だったのでしょう。
それにしても天文雑誌のはしゃぎぶりは異様で、巨大彗星という虚像を膨らませることで、それほどまでに雑誌や書籍の売上を伸ばしたいのかと思わせられました。
彗星の明るさはそれこそ水物で、毎度のことながらもっときちんとした検証に基づいた記事を書いてほしいものです。

流星群は、久々にペルセウス座流星群を快晴・月明なしの空で観測できました。
ゴールデンウィーク中の、みずがめη流星群も天候に恵まれ、例年よりも活発な活動を追跡できたのはありがたいことでした。
その他の流星群は天候に恵まれず、残念でした。

実行委員としてキャンペーン開始当初から活動に参加しているスター・ウィークは、来年で20年目を迎えるにあたって、組織や活動方針が大きく改変されました。
来年からは、スリムになった組織で、より実効的な天文普及活動を推進してゆきたいと思っています。

天文普及活動といえば、今年は仕事が非常に忙しく、さまざまな観望会を、ほとんど欠席してしまいました。
来年も忙しさは続きそうで、状況は変わらないかもしれません。

私生活では、健康に過ごせたことはありがたかったと思っています。
家族も大過なく、5匹の猫たちも、めそめそが腎不全で病院通いをしているものの、今年はなんとか乗り切れそうで、平穏な一年でした。
来年も、めそめそについては体調管理に留意し、少しでも長く生きてほしいと願っています。

文筆活動は、仕事が多忙で全くできませんでした。
これは心残りです。

あまり星見はできなかったものの、まあまあ平穏な一年で、趣味活動が思うようにできなかった物足りなさは残りますが、今年も家族揃って無事に過ごせたことに感謝したいと思います。

国産最初期のシュミットカメラ

先日、国立天文台構内を散策していた際に出会ったブラッシャー天体写真儀のことを書きましたが、同じ資料室に、これも珍しい国産初期のシュミットカメラが無造作に置かれていました。
口径19cm、焦点距離170mm、口径比0.9というスペックです。
写野は15度で、ブローニー判フィルムを円形にくりぬいて使用しました。

first shmidt

先の大戦中、シュミット望遠鏡は、軍が暗視用の光学兵器として大きな関心を寄せ、戦時研究が進められていました。
国産第1号のシュミットカメラは、小糸製作所の技師長であった須山氏が製作された、口径15cm、口径比2という性能のものだったようで、その製品は今でも須山氏の遺品を引き継いだ東京の足立光学に残されているのではないかとも言われています。

広瀬秀雄氏による天文月報1970年9月号の記事によればまた、軍の暗視装置グループでは、口径30cm、口径比0.75程度のシュミットカメラが2台、完成したとのことですが、敗戦後、若い将校によって破壊されてしまったとのことで、恐らく機密漏洩を恐れての行為だと思われます。

それでは、国立天文台に現存するシュミットカメラはどのような生い立ちかといえば、日本光学が海軍からシュミットカメラの製作依頼を受けて製作した補正板のうちで最良のものを広瀬秀雄氏が譲り受け、主鏡と鏡筒を製作して完成させたものだそうです。

こうした経緯を考えると、国立天文台に残されている口径19cmのシュミットカメラは、国産第1号機ではないものの、戦時中の機密兵器を受け継いだ非常に貴重なものであるということができると思います。
足立光学に現存するかもしれないという国産第1号機についても調べてみたいものですね。

ワイン党のまっちゃん

昨日はコーヒーよりも紅茶が好き、ということを書きました。
今朝もミルクティーを飲んでいます。

では、まっちゃんはどんなお酒が好きなんでしょうか。
正直なところ、私はアルコールには弱いです。
体調にもよりますが、ビール一缶、ワイン一杯で真っ赤になってしまうこともあります。
でも不思議なことに、お酒は嫌いではないんですよね。

どんなお酒でも飲むわけではなく、好みがあります。
まずビール。
飲めますが、あまり好きではありません。
日本酒。
まあまあ好きです。
冷やよりも熱燗が好きかな。
ウィスキー。
これは全然ダメ。
まさにアルコールという化学物質を飲んでいる気がします。
同じく、ブランデーも×です。

いちばん、というよりダントツで好きなのはワインでしょうか。
料理にもよりますが、赤よりも白が好きです。
カミさんもワインは好きなので、時々、買ってきては夕食時に飲みます。
先日のクリスマスの食事でもワイン(赤でした)を飲みましたが、私はグラスに二杯ほど飲むと酔っ払ってしまうのに、カミさんと娘はいくら飲んでも顔色ひとつ変わりません。
「パパ、子供だからあんまり飲まない方がいいんじゃない?」
なんて言います。
カミさんは両親がけっこうお酒に強いのでその遺伝でしょう。
娘もカミさんから遺伝したのだと思われます。
娘といえば、中学生だか高校のときに、アルコールに対するパッチテストを学校で行ったそうですが、クラスでただ一人、娘だけが全く反応が出なかったそうです。
このように、家族では私一人がアルコールに弱いのですが、にもかかわらず好きなので、私が率先してワインを買います。
で、顔だけでなくお腹から手足まで真っ赤になりながら、それでも美味しくいただくのです。

ワインといえば、中学生の頃、家に高級ワインがたくさんありました。
銀行に勤めていた父に、あちこちから贈られてきたワインだったのですが、父は私以上にお酒が飲めないため、棚に並べて置いたままになっていました。
そうした高級ワインは、私と妹で少しずつ飲んでしまい、やがてすっかりなくなってしまったのですが、その頃にワインの味を覚えたのだと思います。
なので舌だけは肥えていて、今でも高いワインを欲しくなります。
もっともオカネがないので、安ワインで我慢することの方が多いですが…。

いつだったか、星見で奥飛騨の温泉に行きました。
その宿は星が見える露天風呂と飛騨牛が自慢でした。
ちょうど天気も良く、露天風呂に浸かって満天の星を楽しみ、飛騨牛とワインも堪能することができました。
飛騨牛といっしょに味わうワインはことのほか美味しく、とても良い思い出になりました。


紅茶党のまっちゃん

コーヒーがあまり好きでありません。
飲めないことはありませんが、紅茶の方が断然、好きです。
コーヒーを飲む場合は、ミルクをたくさん入れて、ミルクコーヒーならぬ「コーヒー牛乳」にして飲みます。
カミさんや娘からは「パパは子供なんだから」と言われています。

私のこうした嗜好を知っている人は、コーヒーでなく紅茶を供してくれますが、外出先などではわざわざコーヒーを淹れてくれる場合が多く、うーむと思ったりします。
もちろん「嫌いだから飲まないもん」などとお子ちゃま的反応はせず、ちゃんと全部飲みます。

家では、夏の暑い日に先ほど書いたようにコーヒー牛乳を飲むことがありますが、大抵はもっぱら紅茶です。
朝はいつもミルクティー。
砂糖は入れません。
濃く淹れた紅茶にミルクを注いで飲んでいます。
先日は、叔母がお歳暮のお返しにハロッズの紅茶やジャムのセットを贈ってくれました。
叔母はいつも、ハロッズのセットを贈ってくれます。
お礼の電話をした際に「あなたはきっとコーヒーよりも紅茶が好きだと思うから、いつも紅茶を贈ってるのよ」と言っていました。
叔母に紅茶党だと話した覚えはありませんから、どうやら私は、コーヒーよりも紅茶が好きという顔つきをしているようです。

紅茶にもさまざまなブランドや種類があります。
私はあまりこだわらず、どんな紅茶でも飲みますが、どちらかといえばブレンド系のものが好きです。
オレンジペコーなど、好きな部類に入ります。
アップルティーなどもけっこう好きです。
一時、フォションのアップルティーに凝っていたことがありました。

イギリスでは紅茶が生活の一部となっていますが、日本ではなぜかコーヒー党が圧倒的に多く、紅茶党は影が薄いのが実情です。
なぜ日本で紅茶の人気がないのかはよくわかりません。
何となく「男は黙ってブラックコーヒー」的な美学があるのかもしれません。
コーヒーの方が大人のイメージがあるのかな。
職場でも、紅茶を飲むのは私だけで、あとは全員がコーヒー党です。

このように、ちょっと肩身が狭い紅茶党ですが、疲れたときなど、一杯の紅茶が与えてくれる癒しは格別です。

めそめそこのごろ

腎不全に罹っているめそめそ。
まだ何とか動ける状態を維持しています。

毎週一回、通院して点滴と注射をし、毎日薬を飲ませていますが、薬を飲ませるのも上手にやらないと吐き出してしまいますのでひと苦労です(ちなみに投薬はカミさんと娘の担当です。私は上手に飲ませることができません。)
通院で車に乗るのは、だいぶ慣れたようです。
以前のように乗った途端に嘔吐してしまうことはなくなりました。
一回通院するとそれなりの診察代と薬代がかかるので経済的には大変ですが、人間の食費を削ってでも費用は何とか捻出したいと考えています。

体重は少しずつ軽くなっています。
触ってみると骨が指に触れて、かなり痩せてしまったことがわかります。
少しでも栄養をつけようと、手を替え品を替え、さまざまな食事を与えていますが、なかなか思うように食べてくれません。
数日前までは焼き魚の骨が好みで、硬い骨をバリバリ噛み砕いて食べていました。
今は嗜好が変わったらしく、あまり魚は食べなくなってしまいました。
煮干しも一時は好きでしたが、最近はあまり食べなくなっています。
それでもカミさんが人の小指ほどの大きさがある大きな煮干しを買ってきて与えたところ、お気に召したらしくバリバリ食べていました。
どうも、硬いものが食べたいようです。
かといって、固形のキャットフードはほとんど食べません。
本当は、固形のキャットフードを食べるのがいちばん栄養が取れて良いのですが、このごろは気まぐれに数粒、食べるだけとなっています。
あとは、完全栄養食のウェットフードも食べますが、少しずつ舐め取るように食べるために、僅かのフードを食べさせるのにとても時間がかかってしまいます。

だいぶ手がかかるようになってきてしまっためそめそ。
その世話は、介護と言ってもいいほど時間と労力を取られます。
餌を食べさせるだけでも付きっきりで十数分から数十分かかり、それが一日に何度もですから世話をする人間の方が参ってしまいそうです。

mesosyokuji

写真は、食事風景ですが、たったこれだけのウェットフードを食べさせるのに十数分かかるのです。
少し食べてはまた与え、とにかく食事の世話は大変です。

腎不全の猫の特徴として、水ばかり飲みます。
すぐに水がなくなってしまうので、水の容器が空になってしまわないよう、いつも気をつけています。

今年を越せるだろうかと思っていましたが、この分では何とか来年は迎えられそうです。
でも、少しずつ病気は進行しているので、永くはないだろうと覚悟はしています。

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