先日、円原川を遡行した際に、気になるものを見つけました。
こんなモノです。

積み出し

コンクリート造りの無骨な構造物。
道沿いに何気なく存在していました。
これ、知っている人が見ればすぐにわかります。
鉱山の積み出し設備です。
この構造物の中にトラックを乗り入れ、荷台に鉱石をホッパーから積み下ろすのです。

円原周辺は石灰岩地帯ですから、どこかに鉱山があるだろうとは思っていました。
石灰岩そのものか、ドロマイトを採掘する鉱山です。
それがまさか、道沿いにあろうとは…。

バイクを停めて観察すると、何と親切なことにこの構造物の上部に行く階段がしつらえてあり、『鉱山より奥山へ行かれる方はこの通路をご通行下さい』と書かれているではありませんか。
手すりのついた、しっかりした階段と通路です。
階段の入り口には『宝谷鉱山』と書いてあります。
まあ、親切というより、鉱山の敷地内に踏み込まれては困るし危険なので、こうした通路を作ったのでしょう。
早速、階段を上り、山へ入ってみます。

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すぐにコンクリート造りのホッパーが見えました。
このホッパーの上から鉱石をずり落とし、さらに道沿いの設備からトラックに積み込むのです。

通路と階段はさらに続いています。
上ってゆくと、階段が尽き、山道が続いていました。

レール

山道をほんの少し歩くと、足下にレールが。
レールは先ほど見たホッパーの上部に続いています。

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そしてレールの先には坑口が。
残念ながら坑口はコンクリートで完全に閉鎖されていました。
鉄柵で閉鎖された廃坑は多いのですが、ここまでしっかりとコンクリートで閉鎖されているのは初めて見ました。

この坑口からトロッコに積まれてきた鉱石はそのままレールを走り、ホッパー上部から鉱石を落とす仕組みです。

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レールはそのまま別の坑口へと飲みこまれていました。
この鉱山では、ループ式にレールが敷かれているようです。
鉱石をホッパーに落としたトロッコは、待避線に入ったりはせず、そのまま次の仕事のため第二の坑口へ入って行ったようなのです。

これらの設備以外には、何もありませんでした。
鉱山の中には、すべての設備を放棄したまま撤退するケースも多いのですが、この鉱山ではしっかりと設備を撤去し、坑口も完全に塞いで撤退したようです。
おそらくドロマイトを採掘していたと思われますが、宝谷鉱山の詳細はちょっと調べた限りではわかりませんでした。

なかなか実りの多かった円原探索を終え、帰路につきました。
国道418号線を走っていると、伊自良へ抜ける林道がありました。
行ったことがないので進入してみることにしました。
林道とはいっても、舗装された立派な道です。

伊自良林道バイク

こんな道。
真新しい舗装です。

伊自良林道

新緑の山々が綺麗です。
遠くには雪を被った能郷白山が見えますが、写真にはよく写りませんでした。

伊自良まで抜けるつもりで走っていたのですが、最高地点と思われる場所を過ぎると、唐突に砂利道となり、そのすぐ先で林道は終点でした。
この先は、これから工事を行うようです。
伊自良まで抜けたら、また走ってみたいと思います。