「もうすぐアメリカ日食があるので、2009年小笠原沖で見られた皆既日食のリバイバル記事を見たい」とのご要望がありました。
ご要望に応えて、今日からしばらく2009年の皆既日食について思い返してみたいと思います。
これら一連の記事は、システム不調で中断してしまった以前のブログ『田舎移住者の星日記』に掲載したものです。
では、まずは第1回目…。


今日の夕方、皆既日食観測ツアーより帰宅しました。
ずっと船の上だったのでブログの更新ができず(船では携帯もネットもつながらないのです・・・)、一週間ぶりの更新です。

さて、今世紀最長と呼ばれた今回の皆既日食。
 私は、「ふじ丸」という船から観察しました。
ふじ丸は、排水量23,000トン、全長165m、速力18ノットという外航用の大型客船です。
 今回のツアーは、姫路港を出航し、皆既帯の真ん中で日食を観測、小笠原列島の父島に寄航して姫路港に戻る5泊6日の旅でした。

全国的に悪天候に見舞われた今回の日食。
 「ふじ丸」での観察はどうだったのかといえば・・・。

IMG_1745ag1

写真を見ればわかりますよね。
 前日までは曇りだった天候が、当日はウソのような快晴となり、ほぼ雲のない絶好の条件で見ることができました。
 写真は、口径60mm、焦点距離500mmのフローライト屈折で撮影したものです。
 撮影場所は、ふだんはクルー以外は入ることのできない最上甲板。
 今回、特別の許可を得て入ることができました。

当日の様子です。
この最上甲板に陣取ったのは、写真撮影を目的とするベテラン勢でした。
それぞれ工夫を凝らした機器をセッティングし、照りつける日差しの下、皆既の瞬間を待ちわびているところです。

日食観測状況1

いわゆる「日食フリーク」というと、そのことしか頭にないオタクさんの集団のように思えますが、今回、ご一緒させていただいた方々は、みなさんとても穏やか&フレンドリーで、楽しく談笑しながら皆既までの時間を過ごすことができました。

こうした天文現象時につきもののトラブル・・・。
やっぱり発生しました。
ひとつは大したことのない・・・というか、ばかばかしいトラブルでしたが、もうひとつはひとつ間違えば致命傷になりかねないものでした。
まあ、何とか騙し騙し、やり過ごすことができましたが・・・。

よく言われるように、6分半という時間は恐ろしく短いものでした。
それでも、とりあえずは撮影をし、眼視でも観察をし、彩層もダイヤモンドリングもしっかり見ることができましたから、まずは大成功だったと思っています。

今日は、とりあえず速報ということで、皆既の写真と観測のようすだけをUPします。
 明日から、もう少し詳細に旅の様子をお話しようと思います。

日食は完璧、船上から見る星空も完璧、父島は最高、海は終始穏やか、
 毎日の食事はおいしいし、どこからどこまで非の打ち所のない観測行となりました。
こんなに何もかも完璧に運んでいいのだろうかと不安になるほど、夢のように過ぎた一週間でした。