認知症の母を、東京から岐阜に引き取ってから2年になります。
当初は、電車で外出できるほど元気だった母ですが、最近は急激に衰弱が進み、しばらく前には歩くことはおろか自力で立ち上がることもできず、食事も摂れない状態で、点滴で何とか生命を保っている状態でした。
認知力も低下し、私のこともわからないような有様で、これはそろそろ危ないのではないかと思っていました。

ところが、周囲の懸命な介護が功を奏したのか、ここ2週間ほどのうちにかなりの回復を遂げることができました。
食事は相変わらず進まないものの、自力で歩けるようになり、会話もまともにできるようになりました。
昨日は私の叔母(母の妹)とと電話で会話をしましたが、かなりはっきりと話しており、その後、電話を換わった叔母は、以前の何を言っているのかわからなかった状態を考えると信じられないほど回復したと驚き喜んでいました。

減り続けていた体重も増加傾向に転じましたが、食欲が全くないのは相変わらずで、それが今、最大の問題となっています。
食欲は生物にとって最も欠くべからずの本能のはずですが、母は全く食欲を感じないようなのです。
思うに、脳の機能が損なわれていく過程で、食欲を司る部位が侵されてしまったのではないかと想像します。
食べることは何よりも大切です。
点滴では何とか生命を維持できる程度の栄養しか与えることはできません。

なので、毎回の食事がいちばんの厄介ごととなっています。
誤嚥の危険があるために固形物は食べられないので、スープ状にした食物を与えているのですが、自分からは決して食べようとしません。
「お腹がいっぱいで食べられない」と言います。
それでも何とかして食べさせなければ体も認知機能も衰える一方なので、なだめたりすかしたりしながら、少しずつ食べさせます。
昨日の昼食は看護師さんが与えてくれて、さすがに手際よく、ほぼ完食させることができました。
私たちでは、なかなかあのように上手には与えられません。
甘いものは好きなので、プリンやゼリー、アイスクリームなども食べさせます。
特にアイスクリームは栄養もカロリーも摂れるので、最適な食べ物です。

だいぶ回復してきた母。
このまま順調に良くなってくれれば良いのですが、何しろ年ですから、以前のように元気いっぱいになることまでは期待していません。
できるだけ長い間、現在の状態を維持してくれればそれで良いと考えています。
もう少し良くなれば外出もできそうですので、少しでも家の外に連れ出してあげたいものだと思っています。