地球は宇宙スケールではとても小さな惑星です。そんな惑星の上で争いあっている人類は何とも卑小な存在ではありますが、欲望の赴くままに、あるいは食料や資源を求めて争うのが人類という種の特性でもあります。
日本も例外ではありません。現在、日本は敵対国家に囲まれています。国民の生活を守り、日本の自然を守るために、日本も周辺諸国の恫喝に屈しないだけの武力を持つことが必要と私は考えています。
核兵器は絶対悪ではありますが、周辺諸国が核で我が国を恫喝する以上、日本も核を持たなければならないと思っています。他国に負けない強力な武力は外交に必要欠くべからざるもの。自国の防衛に、国民はもっと真剣に向き合わなければなりません。

戦争を地球上からなくす唯一にして最良の手法は、パンデミックが発生して人類が一人残らずこの地球から存在しなくなることでしょう。人類さえいなくなれば、争いも自然破壊もなくなります。人類すべてのコンセンサスを得るのは確実に無理ですが、地球上から戦争をなくし、地球環境を本当に守りたいと思えば、人類だけが確実に死に至る強力な疫病をばらまき、地球上から人類を抹殺することです。人類は増えすぎました。すでに地球という惑星の許容量を超えた人類が生息し、当然のように限られた食料や資源を争います。これは必然であり、争いは未来永劫、増加することはあってもなくなることはあり得ません。
そんな争いの中にあっては、強い者、知略に長けた者だけが生き残ることができます。残念なことではありますが、現状のままでは日本という国家は生き残ることはできないでしょう。

核兵器については廃絶が理想でしょうが、理想の実現には実行可能なプランが必要です。しかしながら、これまでのところ誰一人としてそのプランを提示できていません。いずれ現在の核保有国以外の国が核を持ち、さらにテロリストに核が渡ることは、北朝鮮やイランの例を見るまでもなく明らかです。「平和」という不確実な理想を夢見、唱えながら、誰一人として核廃絶の具体的かつ実現可能なプランを提示できないうちに、世界中に核兵器は広がります。人類はその危うい均衡の中で生きてゆくしかないのだろうと私は思います。

核兵器で人類が消滅することは人類自身に責を求められますので仕方ないと思いますが、核兵器は人類以外の生物をも滅ぼしてしまいます。それはあまりにむごいことです。地球上の命を人類の争いのために抹殺したくはありません。人類は地球の癌であり、生態系全体から見れば、害悪のみをもたらす存在なのです。
核戦争をなくしたいのなら、具体的な廃絶策を今すぐに示すべきです。残念ながら私には、先述したように人類全てをこの地球上から抹殺する以外にその方策を思いつくことができずにいます。

私の講演を聴いたり文章を読まれた方の多くが、私のことを平和主義であり、政治的にも左寄りの考えを持っていると思っておられることでしょう。しかし、政治や外交、防衛に関する私の主張はリアリスティックそのものであり、ほんの僅かでも夢や理想を語ったことはありません。世界の現実は非情かつ冷酷であり弱肉強食です。そんな中で日本という国が生き残っていくために何をしなければならないか…。少なくとも憲法9条など、日本人のごく一部以外は広い世界の中で誰一人顧慮してくれません。

日本は、太平洋戦争の戦後処理の中でアメリカに完璧に洗脳されました。憲法9条は、一見すると美しい理想を語ってはいるものの、実際は日本人から矜持と気概を消し去るための巧妙な装置でした。アメリカにとって日本とは、それだけ恐ろしい敵であったのでしょう。
でも今となっては、アメリカも日本人の洗脳を解きたいと思っているはずです。日本にも、アジアでのアメリカファーストを守る一翼を担ってほしいと考え始めているからです。あるいは、いずれアメリカが何らかの行動を起こして日本人の洗脳を解くように仕向けるかもしれません。外圧で動かされることは情けないことではあるのですが、いつまでもアメリカが占領政策として押し付けた憲法9条を信奉し、自国の防衛(=自分と家族の防衛)に無関心な日本人の目を覚まさせることにつながるのであれば、歓迎すべきことなのかもしれないとも思います。

繰り返しになりますが、憲法9条であれ核兵器廃絶であれ理想を語るのであれば、その理想を実現する具体的な方策を論理的に提示してほしいと思います。「平和」と叫んでいるだけで戦争がなくなるのなら、これほど簡単なことはありません。具体的な方法論を示し、論理的で現実的な行動を起こさなければ、残念ながら未来永劫に核兵器も争いもなくなることはないでしょう。冒頭に示した通り、争うことは人類という種の特性なのですから。