2020年の今頃は、ネオワイズ彗星を一目見るべく東奔西走していました。
肉眼でも見える大彗星となっていたのですが、梅雨前線の活動が活発で来る日も来る日も雨。
肉眼でも見える大彗星となっていたのですが、梅雨前線の活動が活発で来る日も来る日も雨。
なかなか見るチャンスがありません。
ようやく晴れたのが、2020年7月20日でした。
観測機材を車に積み込み、まずは大垣方面へ向かいました。
山間部は雲が出やすいことと、天気予報で太平洋側ほど天気がいいと言っていたためですが、途中で車を停めて空を見上げると、どうもお天気は危なげです。
晴れているのは北の空。
一瞬の迷いの後、私は猛然と揖斐川堤防道路を引き返し始めました。
天の啓示です。
「徳山まで行けば晴れているよ」と、心のどこかで神様が囁いていました。
進むにつれて雲が切れ、山間部に入る頃には快晴となりました。
「やったぜ!」と思いつつ、道路に飛び出してくるシカを避けながら藤橋城を過ぎて徳山湖畔の某所へ。
駐車場に車を入れ、空を見上げると、うーむ、彗星がある西の低空だけに雲があります。
でも、そんな雲を透して一条の光芒が…。
ネオワイズ彗星です。
双眼鏡を向けてみると、尾を伸ばした彗星の姿がくっきりと。
彗星は、どんどん雲の中へ沈んでいきます。
一刻の猶予もありません。
15cm双眼鏡を組み立てる余裕もないまま、とにかくカメラを準備。
赤道儀をセッティングする余裕もないため、固定撮影でどんどん撮ります。
撮影しながら7倍40mm双眼鏡で眺めると、明るいコマからすっと長い尾を伸ばした彗星らしい姿。
彗星のある位置から少し上空は快晴なのに、低空だけに薄雲があるという悩ましい条件でしたが、これまで見ることができなかった彗星を見たというだけで嬉しいことです。
光度は2.5等、尾の長さは7度と目測しましたが、もちろん雲がなければもっと長い尾が見えたことでしょう。
帰宅して岐阜新聞社に連絡してみると、岐阜県内ではまだ見たという報告はないとのこと。
写真を送ってほしいと言われ、メールで送信したところ、翌日の朝刊一面に掲載してくれました。
今年は遅い梅雨入りとなりましたが、それなりに雨は多く、なかなか星を見ることができません。
降りしきる雨を見ながらネオワイズ彗星を思い出しましたので、思い出を綴ってみました。
折しも、この秋に期待されている紫金山・アトラス彗星について悲観的な予想が発表されてしまいましたが、何とか生き残ってくれればいいなあと思っています。
また肉眼で見えるような大彗星に出会ってみたいものです。
2020年のネオワイズ彗星は本当に天気が悪かったです。
結果的にですが、旬と思われる7月16日と19日に見ることができました。
13日にも胎内へ出かけましたが、暗くなると雲がでて海岸の方へ移動しましたが、雲に阻まれて敗退。
16日と19日は胎内の海岸の近くへ出かけ、多少雲がありましたが、久しぶりに彗星らしい彗星を肉眼でみることができました。
光度は2.5等尾は15度と見ました。
これくらいなら大彗星だと思います。
紫金山・アトラス彗星はセカニナの崩壊論に賛同しない専門家もいるのでそちらを信じたいです。