大彗星となる可能性が高くなった紫金山・アトラス彗星

9月末から10月にかけて、大彗星となることが期待されている紫金山・アトラス彗星。
ここしばらく、太陽の方向にあって地球からは見えなかったのですが、現地時間9月11日、オーストラリアでTerry Lovejoy氏によって、超低空に撮影されました。
氏によれば明るさは5.5等とのことで、セカニナ氏によって伝えられた彗星崩壊説は覆されたことが証明されたことになります。
低空で大気の吸収による減光を考えれば、ほぼ予報光度どおりの明るさということになり、日本からも明るい姿を見ることができる可能性が高くなってきました。

9月28日に太陽に最接近する同彗星、9月末から10月はじめにかけては明け方の東天、超低空に姿を現します。
1等程度の明るさになれば、超低空であっても意外なほど立派な姿を観察できるかもしれません。
東天が地平線まで開けた場所を探しておくことが必要です。
その後、彗星は夕方の西空に回ります。
10月中旬に最も明るく見えると予想されており、その明るさはマイナス4等というものから2等程度まで予想に幅があるものの、マイナス等級はやや眉唾ながら、それなりの姿を見ることができそうです。
こちらも、西の低空が良く開けた場所を今のうちから確保しておくことが大切です。

ともあれ、色々と取沙汰されていた同彗星が予報どおりの明るさで観測されたのは誠に喜ばしいことです。
今から迎撃態勢を整えておくことが必要ですね。

Comments

[1. H Matsu]

松本さん、彗星、明るく見える可能性が高くなり良かったです。ワタシものへやまに見に行くつもりです。のへやまも圏央道でかなり光害が酷いですが、開けているのでまぁ北多摩では観測地としては良い方だと思います。(^^)彗星楽しみたいです。

[2. 松本幸久]

＞H Matsuさん

こんばんは。

のへやま、懐かしいなあ。
だいぶ明るくなってしまったのですか。
奥多摩まで行くと、西が開けた場所はないですしねぇ。
紫金山・アトラス彗星、南半球での最新の観測では、4.5等前後のようです。
このままいくと、最大で2等、日本から観測条件が良くなる10月中旬は3.5等程度という予測がされています。
もっとも彗星はそれこそ水物なので、大化けする可能性はあります。
期待したいですね。