昨夜と一昨夜は好天に恵まれました。
遠ざかりつつある紫金山・アトラス彗星の観測・撮影と、新月期なので夜半過ぎまで星空と戯れる良い機会だったのですが、私は夜空を見上げることも叶わず、在宅していました。
「新月期の快晴、そんな晩にお前は何を怠けているのか」と言われそうです。
私が何をしていたのかといえば「家事」でした。

我が家では、家事の半分を私が担うことになっています。
そのため、夕食づくりや食後の皿洗いなど、夕方から夜にかけては家事に関わらざるを得ず、特に夕方の天文現象を楽しむことは困難が大きいのです。
紫金山・アトラス彗星が明るい間は、家内が家事をやってくれたので、何とか彗星を楽しむことができましたが、その家内が先週木曜日から義母の介護のために東京へ出向いたため、私が夕方から夜の家事を行わざるを得ず、せっかくの快晴だったにもかかわらず、昨夜、一昨夜の紫金山・アトラス彗星の観測・撮影はできなかったというわけです。

家内は専業主婦ではありますが、だからといって家事の全てを行うべしというのは可哀そうです。
女性が家事を一手に担うべきとも思いませんし、家事という「仕事」から一生涯離れることができないのも考えてみれば酷い話です。
家事というものは、やってみるとわかりますが実に手間のかかるもの。
毎日の献立を考えるだけでも本当に厄介です。
もちろん成果に対する報酬は発生しません。
そんなわけで、我が家ではできるだけ私も家事を分担するようにしているのです。

とはいえ、家内とて同じ天文同好会で知り合って結婚したという経緯がありますから、私の星好きは良く知っています。
だからこそ、天文現象や仕事で星を見に行く際は快く家事を代わってくれるのですが、今回のように家内が不在では仕方ありません。

「男は外で働き、女は家を守る」という時代は過ぎ去りました。
我が家では、娘も含めて今後も家事を分担してゆくでしょうし、そのために天文趣味に費やす余裕がなくなるのも仕方のないことと考えています。

同じ悩みを抱えている方、いらっしゃるかもしれません。
明日の夕方は、月齢3.8の月と金星が夕空で並びます。
天候次第ですが、この現象は見たいなあと思っています。
可能なれば、深夜の「おうし座流星群」も。
でも、明後日の早朝は班のゴミ当番。
あまり夜更かしはできないかなあ。