December 2009

December 10, 2009

期待のピレスロイド

殺虫剤など農業用薬領域の住友化学とクラシエ製薬が疥癬治療薬の共同開発するようです。
「スミスリン」の商品名で知られるピレスロイド系化合物(一般名フェノトリン)の外用剤だそうです。海外で疥癬治療薬として使われているペルメトリンクリームも同じピレスロイドですから、類似薬が上市される可能性が出てきました。承認されている治療薬が少なく、ペルメトリン承認が待たれていましたから期待してよいでしょう。
疥癬の治療薬として承認されているのは経口のイベルメクチンと外用のイオウ剤しかない。臨床ではクロタミトン外用薬も使われるが十分な効果が得られるとは言い難い。院内製剤のγBHCや安息香酸ベンジルは毒性や品質の問題もある。


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December 08, 2009

副作用の救済制度

「医薬品副作用被害救済制度」というものがありますが、広く知られているとは言えない状況です。この制度は昭和55年からあるものですが、平成21年8月までに約7200人に給付が行われたようです。医師・薬剤師が知らないなら、患者はもっと知らないでしょう。予防接種でも同様な制度があり、新型インフルエンザのワクチンにも救済制度があります。
ところで、新型インフルエンザのワクチン、とにかく打ちたいという方と絶対打たないという方がいます。打ちたい人にどんどん行き渡ってもらいたいですね。ワクチンが余って捨てる隣で打たせろと言われるとキツいんです。

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December 06, 2009

これからの新薬

日本製薬工業協会によると新薬の開発成功率は「約1/20,000」すなわち、新薬の候補となる物質が2万個あるとすると9-17年の歳月を経て薬になるのは1個なのだそうです。昔は天然物由来の物質の抽出から精製による薬の誕生が主流、その後、合成技術の発展により偶然などから薬効のある物質を発見(セレンディピティ)することから、薬効があると考えられる化学構造を推定して、膨大な組み合わせから絞り込んでいく作業が可能な時代になり、合成医薬品を支配できる世の中になった。さらにこれから期待される分野はバイオ医薬品、ゲノム創薬などの領域にシフトしてきている。分子標的薬とよばれる新薬ががん領域を中心に上市され、年々増加していく。主に薬理学中心の合成化合物に加えて、分子標的薬の理解には生化学、分子生物学が必須となる。

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December 04, 2009

薬理作用演習問題

問題) ドパミンD2受容体を遮断しないのはどれか。
a) メトクロプラミド
b) ドンペリドン
c) イトプリド
d) モサプリド
e) チアプリド






































解答) d)モサプリド
ガスモチン(クエン酸モサプリド)はセロトニン5-HT4受容体アゴニストである。
D2遮断薬であるメトクロプラミド、ドンペリドン、イトプリドは消化器症状に、チアプリドはせん妄などにもちいられる。

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December 02, 2009

雑薬学演習問題

問題) ナンテン(メギ科)の配糖体に由来する薬物はどれか。
a) ケトチフェンフマル酸塩
b) クロモグリク酸ナトリウム
c) トラニラスト
d) トシル酸スプラタスト








































解答) c) トラニラスト

ケトチフェンとスプラタストは合成、クロモグリク酸はセリ科植物が起源とされる。
ナンテン由来の配糖体が起源とされるのはトラニラスト(主な商品名リザベン)
抗アレルギー薬の他にケロイド治療に用いられたり、まれに膀胱炎を誘発することがある珍しい薬。アレルギー薬としては現在は新しい薬がありあまり用いられない。点眼液として使われることもある。


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