aamall

2009年01月21日

Vガンダムメモ 第36話 「母さんです...」&うろたえる者たち

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ピピニーデン主導によるミューラ人質作戦はウッソの目の前で彼女がぐしゃりとリシテア級タイヤ戦艦に踏み潰され失敗に終わる、しかも停戦協定が結ばれたとの一報が戦場にもたらされるほんの僅か前というタイミングに...。

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ミューラのかぶっていたヘルメットから滴る血が「ぴちゃり」という生々しい音を残しリーンホースjr.に落ちる。沈まりかえる艦上にウッソがへたりこむ。大いなる怒りと深い悲しみに落ちるウッソたちはここでザンスカール帝国に立ち向かう為に戦う自分達の共有する「善なる行い」「大儀名分」をあらためて確認することとなるわけなのだが、自分たちが払った犠牲による悲壮さに酔いしれ、相手側にビックキャノンで与えた甚大な被害についてはほとんど慮ろうとしてこなかったウッソたちへのお仕置きがこのヘルメットシーンだと思う。

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一方、クロノクルたちはというと...マリア主義による信義とザンスカール帝国の正義という「カラクリ」の元による作戦であれば何の迷いもなくギロチンであろうと、地球クリーン作戦であろうとむしろ喜んで作戦を実行し虫けらのように人間を踏み潰してきた横暴で傲慢な彼らも「カラクリ」下の作戦想定外である、カテジナが言う「やってはいけない作戦」であったミューラ人質作戦、無残な結末を目の前で見せ付けられてしまうと途端に狼狽/嫌悪という感情を露にし、激しく動揺している。(カテジナは肩を震わせ、クロノクルは猫背気味にいらつくという演出がなされている。)

ここに「カラクリ」の統制下、自信と確信に満ちた態度で行動している人間であっても、「カラクリ」統制外の事象に出遭うとかくもあっけなく情緒的な感情に支配されてしまうという非常に弱弱しい人間の本質的な一面がクロノクルたちを通して厳しく暴かれてしまうのである...。



metronicy at 00:42│Comments(0)TrackBack(0) Vガンダム 観照記 | ウッソ

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