2007年10月03日

【脇役と主役】5

491b3586.jpg夕べ、新鮮なお刺身を頂きました。庄内浜で上がったばかりの夏烏賊です。烏賊そうめんに造り、ガラスの器に盛り付け食卓に。半透明な烏賊の身が涼しげで、食欲をそそります。早速、下地(お醤油)にわさびを溶かし、ちょいとつけて口に運びます。わさびのツンとした辛味が真っ先に鼻から抜け、それから身を二三度噛みしめますと、烏賊の甘みが舌の上にパッとともり、やがて深みのあるお醤油の旨味と渾然一体となり口全体に広がります。それが、この上のない幸せな味わいとなって生きていてよかったとしみじみした気分がわいてくるのです。今日もこんなに美味しいものを頂くことができたことに、心からの感謝の気持ちも……
そうなんです、刺身に何もつけずに、そのまま食べても、これほどの感動は味わえません。わさびとお醤油、脇役ではありますが、脇役がいなければ、どんなに新鮮で高価な主役のお刺身も、間の抜けた味になってしまいます。名脇役があって初めて全体の味わいが深みを増すと言うことですね。
でもです。この組み合わせ、わさびと醤油とお刺身、単純なだけに初めてこの配役に気づいた人は、いったいどんな考えから思いつかれたのでしょう。
そう言えば、おでんには芥子をつけます。ラーメンには胡椒をふります。これまで習慣として、何も考えることなくそうやって食してきたもが沢山あります。
よくよく考えてみれば不思議なことです。
このブログでは、さまざまな食べ物の主役と脇役の組み合わせの不思議を発見して、謎をひもとき、健康を考えて行くヒントにしていけたらと思っています。


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この記事へのコメント

1. Posted by 昭雄   2007年10月03日 22:42
主役と脇役が揃ってより美味しくなるのですね。
不思議なことを人間は見つけたのですね。

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