2005年06月24日

エンターテイメント

こちらに来て思うのはスポーツがエンターテイメントとして成り立っているんだなぁ、ということ。お客さんを楽しませよう、という気持ちが随所に見られる。

例えば試合当日の流れを思い出してみても、、、、

選手入場でそのまま試合が始まる、ということはない。僕たちは選手控室から続く通路に整列。そして背番号と名前がアナウンスされて、ひとりづつの入場となるのだ。「何番の@@っていう選手ですよー」といった具合に。僕のような新人の選手には、名前を覚えてもらえるので助かる。

両チーム選手センターサークル付近に横一列に整列。その後国歌斉唱。相手がアメリカのチームの時は勿論合衆国の国家も流される。これは開幕戦だけではなく毎試合。おかげでカナダ国歌のメロディーは覚えてしまった。

国歌斉唱後11個のボールが選手からスタンドに蹴り込まれる。そういえば、JSL時代に一時期やっていたなぁ。スタンドに蹴り込む度に、少年時代にボールをキャッチし損ねた苦い思い出が甦る。

で、最後写真撮影の後にようやくキックオフ。

試合中も音楽が流れたり、マスコットの着ぐるみがスタンドを走り回ったりと観客が楽しむ為には労を惜しまない(まあ、これが良いかどうかは分からないが)。

試合終了後は特設テントでその日プレイした何人かの選手がサイン会。例えば負けた後は大丈夫なのだろうか?と心配になるが。。。いらぬ心配らしい。

南米、ヨーロッパ、日本とも違う。サッカーが文化として根付いていない理由もあるが、どちらかというと「今日は天気も良いし、ビールでも飲みながらサッカーでも観ようか」といった牧歌的な雰囲気が感じられる。とても平和である。 

野球や、NBA、アメフト等のメジャースポーツの影響があるのだろう(アメリカの大学にはスポーツマネージメントという学科もあるらしい)。

とにかく「この世界はスポーツを観に来てくれる方々のお陰で成り立っているんですよ」、という事実をとても感じる。



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