2005年08月31日

感覚

『前回は「感受性云々」と書いたが、心の変化は身体の変化と無関係ではないと思う。身体の感覚(全身脳の機能)が動的に高まってきたら、心もそれに影響を受けるのではないだろうか。その逆はよく知られているが。現代はストレス等、心からの病気が増加する一方だ。

さて、今日は「体幹内操法」で有名な運動脳力開発研究所(
http://www.zenshin-k.com/)栢野忠夫さん御本人から送って頂いたDVD版「動く骨」を観る。おぉ、これは解り易い!と膝を打つ思いだ。以前に本も出版されていたが、正直難しくて読み進めていくのは大変だった。が、これは映像&解説で解り易い。一緒に観た元ダンサーで、現在はマッサージを勉強されているHさんもとても興味を持って下さり、すぐに「ピン」ときた様子(ここら辺の感覚はさすがダンサー)。

身体の動かし方を変えていく、動きの質を変えていく。今までに無かった、興味深い理論だと思う。自分の身体と会話し、感覚を養うという点ではアレキサンダー・テクニックやフェルデンクライス・メソッドと共通するかも。これはサッカー、野球、ダンス等全てのスポーツに活用可能な気がする。特に神経系が発達するジュニアの年代にお勧めしたい。

何歳になっても「感覚」は養うことが出来ると思う。年齢と共にやってくる衰えを食い止める努力が必要な一方で、時間と共に高まる能力(経験以外に)があっても良いのではないか。無理な身体の使い方から効率の良い身体の使い方へ。そうすれば怪我も減るだろうし、選手寿命も変わってくるだろう。これは「選手としての成功」を求めると同時に持っている、個人的な研究分野である。
 


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