今回の
シアトル・
バンクーバー遠征。
2日間で(移動を含め)2連戦というハードな日程だったが
両方とも勝利出来て良かった。
これでIMPACTはリーグ首位に。
自分もバンクーバー戦で先発出場。
今の自分にとって「実戦」で
プレーすることはとても必要だ。
さて、今回の遠征は飛行機。
アメリカ大陸を横断し移動時間が約10時間と「旅」気分。
しかし旅には時々予期せぬことが起こる。
出発は試合の前々日。
チームはモントリオールからトロント経由でシアトルへ。
トロントで国内線から国際線への乗り換え。
と同時にそこでアメリカへの入国審査が行われる。
その日もいつも通り問題なく全員パスするはずだった、、が
マウリシオ、ゼ、サラスの3人が搭乗時刻になってもゲートに姿を現さない。
あれ?3人は?
どうやら審査で引っかったらしい。
よって飛行機にも乗れず。
離陸時刻を一時間ほど過ぎ、仕方無しに出発。
そのころ残された3人は
まるで犯罪者よろしく取調べ中だった。
以下はマウリシオの説明
「いつも通りのはずだったんだけどさぁ、、、」
入管(以下C)「何処へ向かうの?」
マウリシオ(以下M)「シアトルへ」
C「君は何?サッカーやってるの?」
M「はい。モントリオールのプレーヤーです」
C「プロサッカー?」
M「はい」
C「ということは観客はお金を払って君たちの試合を観るのか?」
M「はい」
C「・・・ビザに問題がある。。奥の部屋に行きなさい」
M「え?ちょっと待って。今まで7年間ずっとこのビザで行き来してたんですけど。」
C「奥の部屋へ行きなさい。」
M「今まで何も問題は無かっ、、」
C「奥の部屋へ行きなさい」
M「*******!!(汚い言葉)」
どうすることも出来ず、その「奥の部屋」に連れて行かれる。
でも、結局は入管が勘違い。
今持っているのとは違う、他の種類の査証が必要だと。
「奥の部屋」では入管とのやりとりで怒りを抑えるのに必死だったらしい。
その勘違いに気付いたのは僕たちが出発してから一時間後。。
仕方なしに、彼らはその後
トロント〜バンクーバー〜シアトルというルートで
一晩明けて、シアトルのホテルに辿り着いた。
チームメイトたちは、
遅れてやってきた彼らの顔を見て
「ようこそ合衆国へ!」
「テロリスト!」
「覚せい剤!」
みんな本当に口が悪い。
ディロレンソ(アルゼンチン人)は
「顔が原因で止められたんだよ」って。
アメリカへの入国時は本当にうんざりするくらい
厳重なチェックを行ってくれる。
その逆はもう本当にあっさりと、なのだけど。
帰りのバンクーバー〜モントリオールは問題なし。
5日ぶりに戻ってきた我がアパート。
数えてみると6ヶ月の短いシーズンのうち
1ヵ月はホテルで過ごしていることになる。
この部屋に戻ってくると、本当に「ホッと」する。