人呼んで、「豚骨ジャングル」
又の名を「ギャートルズの肉」「マンガにしか出てこない肉」etc…
時には、牛や羊がメインに代わる月は有っても、
ここtrattoria29さんの“肉の日の顔”は、
やっぱり“フィレンツェ風オーブン焼”
(Arista alla fiorentina)ですよね!
今回は、骨付きの岩中豚を塊肉で使用!
この中には
ローズマリーや、セージなどのハーブ類と、
たっぷりのニンニクが詰まっています!
そう、“豚骨ジャングル”を掻き分け、
シェフが切り分けてくれたのは、
厚さ3.5cmほどの肉塊!
骨を掴んで豪快にかぶりついても良いのですが…
ズッシリと重くて、簡単には持ち上がりませんw
ナイフを入れると、踊りだすのは…
トゥルッと、プルルン〜ンと、
体液を奮い立たせるような、柔らかな甘みの脂身!
ケーキのようにふくよかなこの食感の肉からは、
ジュワンッと! 澄んだ旨みの肉汁♪
ハーブとロックソルトが奏でる涙の滴も伝ってきて、
まろやかにして、繊細!
肉質が柔らかな岩中豚を
塊のままオーブン焼きにするから、こうなるんですね。。。
豪快なオーブン焼きのあのフォルムからは
簡単には想像できない、
スルスルッと解けてゆく、極上の食感とアロマ!
肉の宇宙に包み込まれるような安堵感に
身を委ねる事ができます。。
繊細な岩中豚に合わせてみたかったのは、
「Soave Classico 2013 Gini」
繊細な酸と柔らかな果実味が行き交う、上品な白!
しかも、余韻を確かに感じながらも…
するんっと、鮮やかなキレ♪
ワインに迷った時は、若奥様に聴けば、間違いは有りません!
Primoは最後!とにかく先に肉!!が肉の日のルールですが、
「トウモロコシのリゾット 」とは、予想だにしませんでしたw
サッと焼きを入れたフレッシュコーンを使っているから、
プチプチッとした食感の中に、
溌剌とした甘さと、午後の日差しに似た香ばしさ。。。
そう、チーズ香る王道の味わいに
夏の香りと躍動する食感をプラスしていて、キューン♪
トウモロコシの旨みとコクが
充分に引き出されていたから、
パウダーとのダブル遣いかも知れませんね。。。
お米とコーンの食感のコントラストも愉しいひと品でした!
シェフ「牛乳で炊いたんで、モッツァレラとは違うんですが…」
そう言いながら供されたのは、
「わらび粉モッツァレラのカプレーゼ!?」
ふふふ。。。 いつもの“建築家がデザインしたかのような”
トリッキーなフォルムのDolceも好きですが・・・
こういう、“なんちゃって、Dolce”も、実は結構好きw
食感は、確かに“やや硬めの、わらび餅”
ミルクのコクを活かし、サラッとした甘さの
ワラビ粉モッツァレラには、
トマトのコンポートの自然な甘さが、せつなく響きますね。。。
そう、ちょっと肩の力を抜きながら
ゆるゆるとイベントの終わりが来るかと思っていましたが・・・
若奥様「あの…ウチの若いの。
今月が最後なんで、ご挨拶がしたいと…」
はい、“2年の修行期間”と、
前々から若奥様から聞いていましたが、とうとう。。。
お弟子さん「実は、金沢に居た頃から、
ブログを読まさせていただいていまして。
東京に素敵なお店が有るなあ…と」
え~!? 修行のきっかけになったのが、私のブログ?
それ、もっと、早く言ってよ~!
お弟子さん「早く自分の店を持てるよう、頑張ります!」
私、とっさに「じゃあ、長生きしなきゃ。。。」なんて口走ってしまって(汗)
実は、プレッシャー与えないように、気を遣ったつもりなんですけど。。。
お弟子さん「いえ、すぐに開きますッ!!」
凄いッ! 貴方の瞳に清々しい闘志が宿っていましたよ♪
でも、私のブログをきっかけに、人と人が出逢って…
素晴らしい料理を作り続け。
そして、故郷に錦を飾るべく、旅立っていくなんて。。。
ア~、“金沢篇” を書くのが今から愉しみ!
今回は、凄いサプライズで泣きそうになってしまいました。。。
http://30min.jp/place/2058150/blog/