2023年05月24日

広島サミット

今回の広島G7サミットは 大変興味深かった。主役の米国大統領が多忙を理由に Online参加予定と聞いては失望していたが、来日参加することになり盛り上がった。主役の米国が不参加で 原爆祈念館も訪問しないでは全く話にならない。 5年前にオバマ大統領が記念館を見学したことになっていたが、本命の記念本館は素通りして 隣りの新館で休憩しただけで、本館の悲惨な写真は見なかったと知り 非常に残念に思っていた。世界の全首脳が集まった広島サミットから 唯一外された中国習近平は 同じ日に近隣イスラム5ケ国を北京に集めて 中国-中央アジアサミットを開いたが 余程悔しかったのだろう。
                                     
G7サミットは世界の首脳が一堂に集まる為、広島市内の警備体制は厳重を極めた。岸田首相は世界のリーダー達に原爆祈念館を見せる為、本館正面に夫婦で待機し、各国首脳を出迎えたが その順番も興味深く、まずEU代表が入場し 続いて10分間隔で各国リーダーの車が次々と到着し、最後に米国バイデン大統領が入場する迄に 40分近く要したが、これは国際会議の力学だと思った。ロシアプーチン大統領が外国首脳を待たすのは有名な話で、親友の安倍元首も3時間以上待たされたと聞く。プーチンは相手を長時間も待たせて 大国ロシアの権威を示そうとしたのだ。しかし最近はウクライナ戦争が敗戦濃厚で プーチンの態度も一変して、彼自身が先に会議室に入り 相手を出迎えるほど丁重な態度に激変したという。
                              
岸田首相は、原爆投下の悲惨な現実を世界の首脳に知らせることを最大の目的に、英会話流暢な被爆女性が40分程度説明すると、世界の首脳達は目の色を変え深刻に聞き入り 質問があったという。特に戦前の賑やかな広島市全景と、原爆投下で灰燼に帰した広島、及び戦後75年が経過して再び大都市に復興した3枚の拡大写真は 世界の首脳達を感激させ、フランス大統領はもショックだったと漏らしたと聞く。
                                         
翌日、インド首相、韓国大統領、豪州首相、ブラジル大統領、ほか世界各国の首脳たちも原爆祈念館を見学したが、悲惨な原爆投下の現実には 全員大きな衝撃受けたようだ。広島原爆の威力はTNT火薬換算15キロトン規模で、ロシアがウクライナを恐喝する戦術小型核に近い威力らしいが、米ロの戦略核ミサイルは 広島型の1,000倍以上の爆発力だとも言われており、仮に東京に1〜2発投下すると関東地区全域が灰燼に帰す 悪魔の爆弾であることを 世界の首脳に知らせて真剣に考える必要があると私は思う。プーチン大統領 習近平も見るべきだったが 残念なことだ。
                                                                 
G7本会議は、主催の岸田首相が最初に日本語で挨拶したが、殆どの出席者は誰も聞いていない様子で 私は恥ずかしい思いがした。世界のリーダーの誰も理解出来ない演説では効果半減となってしまう。下手でも国際語の英語で話すべきだと私は思う。また想定外のウクイライナ-ゼレンスキー大統領の出現に ブラジル大統領は怒ったようだが、G7首脳、インド、ブラジル、韓国、豪州、インドネシア、ベトナム、アフリカ諸国など世界使用国30ケ国近いリーダーが 広島で合い 会議を開いてお互いに意見交換して、核戦争の超悲惨な結果を知ったことは、大きな成果であったと私は思う。


mh3944 at 10:16|PermalinkComments(0) 政治 

2023年05月15日

根本的な人口対策 

減少が止まらない我国の人口対策に政府は全力をあげている。保育費補助、教育費支給、子供家庭に補助金支給等々、各種の新政策を打ち出している。これらは全て子供達の養育を支援するものであり、新生児の出生数を増加させる直接的な政策ではない。昨年の我国の出生数は79万人だが、私はこの出生数を直接増やす対策はないかと考えてみた。例えば 日本は昨年 20万件の胎児が中絶されていると聞く、この膨大な人数は、日の目を見ることなく葬り去られた胎児の人数であり、キリスト教では厳禁されている、この中絶胎児を救うことを政治家は何故考えないのだろうか。
                                                                                   
中絶する理由は色々と深刻だろうが、未婚で妊娠した胎児の中絶が圧倒的に多いという。もしこの20万人を全て出生すれば、 日本の年間出生数は約100万人となり、合計特殊出生率も西欧並みの
1.7近く迄 上昇できると思う。未婚妊娠しても結婚できない最大の理由は 男性側は収入が不安定な非正規雇用らしいが、これは考え方を基本的に変える必要があると思う。即ち今迄は大企業の正社員であることが最大の信用だったが、今日のIT時代は、社会環境が激変していることを考えるべきだ。従来から大企業正社員は終生安泰と信じられていたが、今日の社会は激変し続けているのだ。                                         
                                                                                                                     
例えば大手銀行員は支店長で引退するのが従来のエリートコースだったが、今は大リストラ中で 支店は殆ど無くなった。最重要な貸付審査業務も ITで自動的に判定される時代となり、社員は50才前に退職を迫られている。世界のトヨタも EV出遅れで10年後には中小企業に陥る危険性が非常に大きいのだ。小売業界で栄華を誇った大手百貨店は 殆ど売上げ不振で閉鎖され、残るは少数の都心店だけとなった。IT時代は 大手正社員よりもIT専門家の方が確実に稼げ、大会社の正社員が安泰である時代は消滅してしまったと思う。私の自宅周辺も、朝のラッシュ時に都心に急ぐ若者は減少し、自宅で業務するIT専門家が大きくふえている。          
                                                                      
他方、若い女性にも解決すべき課題がある。日本では女性が結婚すると相手側の戸籍に入り 男性家庭の一員になることが一般的だ。しかし現代女性はキャリアを磨き、独立して生計できる自信あふれた女性になりつつある。結婚して社会的キャリアを中断することは人生の大きな損失と感じている。殆どの女性は築きあげたキャリアを継続的に完成させたいと願っている筈だ。更に義理の父母の老後の世話まで担当することに 多くのキャリア女性は拒否感を持っていると思う。
                                          
近年は少家族時代で、女性側も年老いた両親を抱えている場合が多い。                   私の周辺にもシングルマザーが何家族もあるが、これは義理の父母の世話を意識的に避けた女性側の意思だと思う。ある家庭では、離婚して子供連れで実家に帰ってきた娘家族を老夫婦は大歓迎しているとも聞く。政府はこの女性側の大きな不安を抜本的に解消する義務があると思う。具体的には低廉な老人ホームを大量に用意して困窮老夫婦を収容し、嫁側の恐怖を解消させることが必要だろう。 
                                            
個人的な実例で恐縮だが、私は6人兄姉妹の3男で身軽だった為、実親の老後の世話から解放されて自由に結婚できた。私は人生の大半を義母と同居で過ごした。若くして夫を戦争に失った義母は、気丈だったが心優しく、子供達 孫 曾孫達の世話を思う存分満喫して 長患いすることもなく、92才で逝った。


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2023年05月09日

英会話の習熟法

韓国の伊大統領が米国ハーバード大学で英語講演した。これを聞いて私は思った。ハーバード大学で講演できる日本人政治家は誰か居るだろうかと。岸田首相、安倍元首相、菅前首相、誰を考えても米国最高の大学で自分の政治信条を英語で訴えることはできないだろうと思った。では小泉さん、河野さん等若手政治家ならどうだろう。林芳正外相はできるだろうが、英語演説に自信ある政治家はごく少数だろう。
                                      
米国の俊英若者に語る内容にも苦労するだろうが、それを英語で語ることは更に困難だ。激変する国際関係のなかで、通訳を通して話すのは、隔靴掻痒で効果が半減する。日本の英語教育が不十分なことはない筈だが、その内容は受験一辺倒で、実用英語ではないからだ。受験英語には長い年月と資金を投じるが、実用会話力は殆ど身につかず、受験が終わると多くの学生は英会話を止めてしまう。日本は高額な国連拠出金を負担しているにも拘わらず、国連機関で働く日本人職員はごく少数と言われているが、日常生活で英会話力を維持し国際性を磨くのは、大変な苦労である。
                                                  
私は国際会議で議演説したことはないが、日米合弁会社の社長を12年間担当した間、10人程度の米国人との会議は 何回も英語で説明し議論した。例えば、40年ほと大昔の話になるが私は DNA発見ノーベル賞受賞者の J.ワトソン夫妻と ビバリーヒルズの高級レストランで数回食事した。ある時彼は 日本政府のヒトDNA解析基金への出資額が少ないことを、私に激しくクレイムした。それは日本政府の政策で、私は何の権限も責任もないと反論したが、彼は非難を止めなかった。超有名人の彼の偏執的性格を始めて知った時でもあった。多分彼は 国連のヒトDNA解析団体のTOPに祭り上げられていたが、実質的貢献は何もできず、何らか実績を求められて苦しんでいたのだろうと思ったが、世界的に有名な彼を私は大嫌いになってしまった。
                                    
私は日本語も弁舌爽やかではなく、口下手で訥弁だが、少なくとも米国での会議での英会話には余り不自由を感じなかった、しかし食事などの雑談にはやはり苦労があった。日常生活の慣習が全く違うため、欧米の社会的知識がないことを痛感させられた。外国語は日常的に使わないと簡単に会話力を失ってしまう。私は日本語雑談も流暢ではないが、不思議なことに英語には少々自信があった。
                                           
流暢ではない会話力をカバ―するため、私は若い頃から 英会話読本を音読し始めた。吃音気味の話力を矯正する為、いろいろトライしたが、大型で高価な当時の録音機で 英会話をテープで流しながら大声で音読することが最も効果的だと分かった。結局私は 研究社のSpoken-American-English (Advanced-Course)を 毎朝1-Chapter(7~8分)ほど、大声で音読し始めた。それから半世紀以上の長い年月 この英会話読本は何回も校正出版を重ねて内容がかなり変わってしまったが 基本形は維持しており、私は擦り切れそうになった古いテープをそのまま今も使い続けている。
                                                 
長続きした理由は英会話力よりも、訥弁矯正が目的で、年間365日 音読を欠かしたことは殆どない。国内旅行でも朝早く起き出して、誰も居ない屋上に上がって 大声で英会話を発声訓練した。これを怠ると 舌の回転が悪く会話に自信がなくなってしまうのだ。昔は 家族や子供達から 煩いと嫌がられたが 構わずに音読し続けた。妻と2人になった今は何の遠慮もなく毎日 大声音読を日課としている。私はこの方法で現代アメリカン英会話4時間分を完全に身につけ、日米合弁会社プロジェクトが持ち上がった時 TOP就任を打診されても躊躇なく受諾し 12年間も社長を担当してしまった。





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2023年05月01日

若者達を立ち上がらせる

私の町の自治会年次総会があった。Zoom OKの条件だったが, Zoomでは雰囲気が伝わらずごく近くなので出席した。出席者は100名程度でZoomは4名だった。 顔見知りは僅かで 殆どが若い世代だったのには驚いた。勿論,私の子供もすでに還暦世代に近く、世代交代は当然だが。我が街はName-Valueは無いが 東京へ1時間以内で直通できる隠れた便利住宅街である。利根川が決壊すると住宅街は完全に水没すると 市役所はハザードマップを真っ赤にして危険表示するが、若い家族が続々と転入し続け、子供達に溢れる賑やかな街だ。
                                          
近年は自治会役員の希望者が少なく、選出が難航すると言われるが、我が自治会の役員は殆ど若手で次期会長も転入3年目だと自己紹介があった。予定1時間の議事進行は滞りなく進み、前年決算と新年度予算、次期役員承認も終了して1時間で解散となった。例年は狂人的住民が毎回騒ぎ、低い住宅地問題で難癖をつけて いつも混乱の内に閉会し、殆どの住民が嫌っていたが、何故か今年は姿を現わさなかった。余りの激しさに住民の一部が激高したとも聞いたが、変人住民はどこにもいる。
                                       
我が住宅街は湖畔に位置し土日祭日は散策者が多く、私は関連発言をしようと思っていたが、終了時間到来と同時に会議終了が宣言された。折角の自治会総会であり、議長は自由討議の時間を設けて欲しかったが、私も緊急動議を提案する勇気はなかった。私が議論したかったのは、手賀沼の湖岸に建設中の新遊歩道の危険についてだが、まだ日数もあり、次期総会に提起しようと自分自身に言訳した。
                                                                                         
近年はテレワークで、自宅で仕事する人が増え、同じ住民でも人間関係が希薄だが、時代変化に対応すべく市役所は、市民生活部を設けて住民相互の交流と活性化を図っているが、その内容は、親睦旅行、サークル活動 諸々であり、政府が叫ぶ ベンチャー育成、スタートアップ企業推進に関しては全く何も無い。怠慢な市役所は、講演会開催ばかりを繰り返して予算消化に務めているだけだ。市は古くから企業立地推進課(4名を設けているが 実績は全くゼロだ。商工会議所も同様に5名程度の所員を抱えているが、何をしているのか不明で、唯一花火大会もコロナで長年休みで仕事は無い。
                                                                  
今日は、土地造成で建屋を作り企業を招致する時代は完全に終焉して、机上のPCで起業するIT時代に変わっていることを市役所は理解せず、昔の国土開拓思想に固執しているのだ。一般企業ならとっくに倒産だが、5選市長が20年間も務めて 行政は旧態依然の怠慢で 如何にすればベンチャー起業推進が可能か、全く想像できないのだ。                              
                                           
勿論ベンチャー起業は簡単ではなく 難テーマで、マジック的な妙案は無いが、定職がなくアルバイト仕事で生活している多くの若者達に、起業創業の機会を与えてトライさせる責任は市役所にもある筈だ。即ち、安いShare -RoomとかRental-Deskを設けて、市内の若者有志が集まってFree-Discussionできる場所を提供すべきだが、成果不明で空振りを恐れて動かない。TOPが動かなければ市行政は全く動かない。そもそも何の成果も無く20年間も市長を続けていること自体がおかしな話だが、市内の政治屋連中は平穏無事を望み、若者たちの意欲を押さえつけている典型的な老害でもある。

mh3944 at 11:08|PermalinkComments(0) 政治 

2023年04月27日

近隣との友好維持 

今朝も愛犬Pと散歩した。Pは元気一杯の6才で 傘寿半ばの私は転倒しないように極力注意しているが、犬は年をとると穏やかになるから もう少しの辛抱だよと知人は慰めてくれる。出掛けて直ぐに後から おはようぎざいます、と出勤する若者に追い抜かれた。彼の奥さんは、子供を連れたまま北海道の実家に帰り 離別した雰囲気で、最近は夏や冬の長い休暇にも北海道に帰らない。暫く行くと自営の方が、元気そうですね!と声をかけて駐車場に向かう。ヨタヨタの私ではなく、Pのことを言っているのは直ぐ分かる。
                                            
広い草原のグランドに着くと 遠くに白い柴犬を散歩している女性が見えた。犬同士がケンカしないように私は方向を変えたが、白犬は近づいてきた。 女の子ですか?と私が聞くと ハイとの返事に安心してPを近づけると、白犬は飛び跳ねてじゃれつくが Pは迷惑顔で小さく唸って避ける。メスは優しいから楽でしょう と私は言うと、いえいえ お転婆で困っていますとの返事。
                                            
更に行くと、遠くに知人が見えた。会えば必ずPにエサを与える彼は 立ち止まって当方を待っている。人懐っこい洋犬と違って和犬は独立心が強く愛想がよくないので、顔見知りでも素知らぬ態度で困惑することもあるが、今朝のPは小躍りして走り寄ったので、当方も安心した。
   
逆に私に特別な関心をもち、目が合うと懸命に寄ってくるmix犬のKが見えた、瞬間的にKは当方に全力で走り寄ってきたので 年配の奥さんがよろけそうになった。dog-foodをひとかけら与えると、Kは直ぐに走り去った。人間同士ではありえない関係だが、悪い気はしない。
                                                                                                                              
広いグランドを一周して帰り始めると、最近小型犬を飼いはじめた顔見知りの子と幼犬が出てきた。用件は名前をGといい 懸命に当方Pに近寄るが、Pは迷惑そうに相手を避けて小さく唸る。ごめんね !と謝りながら、私はPを引き離して自宅に帰り着いたが 30分弱の散歩だった、Pはまだ歩き足ずり玄関に入るのを嫌がったが 無理矢理引き入れて今朝の散歩は終わった。結局今朝は7疋の犬と出会った。 雨でも寒風ても散歩を欠かせないペットは、時には重労働だが、近隣住民との疎遠が長く続くと微妙になり勝ちな人間関係を、穏やかに維持してくれる効用は大きい。

mh3944 at 09:59|PermalinkComments(0) 雑感 

2023年04月10日

苦闘の酪農業

私は柴犬を飼っており、晴雨に拘わらず毎朝夕 柴犬を連れて30分ほど散歩する。最近はペットブームで、初顔のペットに度々出会うが、極小型犬(5キロ以下程度)が圧倒的に多い。ペットは家庭雰囲気を和やかにしてくれる。雨降り時、極小型犬はマンション内でも用足しできるが、中型犬以上になると 暴風雨でも必ず外出し散歩が欠かせない。    
                                                                
朝夕の世話が絶対に欠かせないのは酪農業も同じだ。私の実家も大昔に肉用牛を数頭飼っていたが 年間365日、毎日の世話は不可欠で、春の大型連休とか、真夏のバケーション、年末年始の連休など 全く無関係で、毎朝起床してから夜遅くまで、牛、豚, 鶏の世話に明け暮れる。嫁いできた私の母親は、農作業の余りの苦しさに耐えかねて 何度もほぼろを売り(離婚覚悟で家出して)、泣いて実家に帰ったと聞いたことがある。農繁期の多忙な時は、私も必ず作業に参加させられた。農業酪農だけは絶対に就かないと 心に誓った記憶がある。
                                            
近年の農業はかなり機械化されて、昔のオール手作業とは異なり、米作り、田植え、草取り、収穫など殆ど自動化されてドライブ気分も味わえそうだが、毎年1ケ月も使わない農耕機械を デラックス外車並みの大金をはたいて購入する為、そのローン支払いに苦しみ続けられる職業でもある。
                                          
酪農も搾乳ラインなどが かなり省力化されているが、乳牛の健康維持は重要で、お盆や正月休みも無く 年間365日 重労働が続き、酪農関係者は必死の思いで生涯働き続け 普通の会社員生活に比べると 地獄的な重労働とも言える。また牛乳は清潔さが生命で、異物混入、腐敗などは絶対に許されない緊張の仕事でもある。更に最近 飼料として輸入するトウモロコシ価格が ウクライナ戦争を理由に暴騰して、酪農経営は大赤字に転落してしまった。追い打ちで 学校がコロナ休校になると学童用牛乳が無駄になり、保存も不可能な為、新鮮牛乳を泣いて牧草地に流し捨てるのをテレビで見たこともある。
                                          
近年、人手不足で運送業や宅急便などエッセンシャルワーカーの人手不足が重大問題になっており、特に年間無休の酪農業者の苦しい作業環境には頭が下がる。世界はIT社会になり、会社業務も様変わりしてデスクワークが主体で、休養の必要性も叫ばれているが、IT時代から取り残された酪農業は、国民健康に必須の食品生産者であるにも拘わらず、超厳しい経営労働環境が続いていることに感謝しなければならないと思う。

mh3944 at 10:55|PermalinkComments(0) 政治 

2023年04月03日

人口減少対策ー2

我が国の人口減少が止まらず、このままでは日本が消滅すると、政府は対策に本腰になってきた。現在の合計特殊出生率1.32が続くと 100年後の日本人口は半減して6,000万人の小国になるという恐ろしい現実だ。政府の対策は、妊娠祝賀金、出産費用、子供養育費用、学校費用などを予算増額するなど次々と対策を提案している。    
                                            
勿論 これらの諸政策はある程度の効果を発揮するだろうが、根本的な対策ではないと私は思う。今日の人口減少問題は、子供の養育費用より以前の出産数の問題であり、若者が結婚しないことである。若者が結婚できない理由は、身分が不安定な契約社員で、恥ずかしくて彼女にプロポーズできないのである。
                                                                                                     
企業が正社員を減らして契約社員を増やす理由は、業務の多くがIT化されて 不勉強な正社員では手に負えず、外部の技術者や専門会社に外注する方が確実な時代になってきたのだ 。従って企業が抱える正社員には 対応が期待できなくなったのだ。時代は日進月歩のIT社会に変わり、多くの仕事がIT化された結果、口先ばかりで 勉強しない古参正社員は役立たず、新技術を武装した若手の契約社員の方が余程効果的なのである。然るに一般国民は依然として、大手会社に就職して安泰な会社員生活を願望する意識が強く、この傾向から抜け出せない。不勉強な正社員ではなくITをマスターした契約社員でないと対応できない世界になっているのだ。
                                                                                  
ITに習熟した技術者は 束縛された正社員には魅力を感じず、独立自営業者として企業と高値で契約でき 収入も大幅に増えることを自覚し始めている。年俸400万円の大卒正社員よりも 専門学校で4〜5年間勉強したIT技術者が500〜600万円で仕事する時代に移行しつつあるのだ。年功序列の正社員も年俸は徐々に増えて、課長 800万円レベル、部長1,000万円レベルになるが 1,500万円出せば、熟練技術者が完全な仕事をする時代になり、 年功社員は 企業経営に大きな重荷になっているのだ。誰も認めたくない内に、日本の年功方式は時代変化に耐えられず、米国型のジョブ方式に移行しつつあるのだ。
                                                                
若者達に伝えたいことは、2〜3流大学で4年間を無駄に過ごして年俸400万円の正社員になり 先輩のシゴキに耐えるよりも、専門学校でプログラミンングを4〜5年間 勉強して年俸500万円のIT技術者としてスタートするほうが 余程 気分快晴で 失業の不安もない時代になりつつあることを理解する必要がある。若い女性達は、有名大手の正社員よりもIT専門技術者を選ぶほうが、安定した家庭生活になることを理解する必要がある。       

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2023年04月01日

大手会社 or 新進会社

先日の新聞記事に 東大卒,京大卒の人気就職先一覧表があった。No.1 野村総研 以下、三井物産、三菱商事、PwCコンサル、アクセンチュア、アビームコンサル、NTT, 三菱地所、三井不動産、、、の順だった。殆どが有名大企業だ。受験勉強から解放されて長年の疲れを癒し 彼女でも探そうと考えている学生が多いのだろうか、中には大企業に入社して経験を積んで独立を目指そうと コンサルタント会社で腕を磨こうとする学生もいるようだ。
                                    
70年前 私(工学部)の就職時代も同様で、大企業に就職して安泰人生を狙う学生が殆どだった。東レ、旭化成、三菱化化成、三井化学、ブリジストン、旭ガラス 、、、、と、成績順に次々と大企業に入社した。娘が電電公社の交換手に採用されたと家族が大喜びする時代だった。しかし就職担当教授と仲違いした私は大企業の推薦状は得られず、JRCという社員200名の日米合弁会社に入社して 中小企業人生からスタートした。会社人生は波乱続きで、最後はコロナ診断薬合弁会社NDPC(60名)の社長を10年務めて終えた。    
                                                                                                                                                                               
私の住宅街には、都市銀行OBや大企業OB、官庁などエリート等が多く、私は中小企業OBだと思われている。大企業OBや官庁OBは 退職後に何かする気力や意欲は殆ど無く、同年配の大半は既に逝去したり 病床に伏せているが、彼らは大会社での下積人生を悔やんでいた。中小企業人生だった私は 失敗もあったが 自ら動き 自ら稼ぐ以外の生き方を知らず、85才を超えた今も、自宅近くに小事務所を構えて、PC相手にSEOを仕事している。
                                                                                   
フランスでは年金開始年齢を62才→64才に遅らす政府案に労働組合が反発して 大規模デモが続いている、気楽な引退生活に早く辿りつこうとする国民性が国中にみなぎっているようだ。反対に米国は、基本的に自分が稼いだ年金を自分が受け取る方式で、国中に活力が漲っている。現役時代に貯蓄が少ない国民は受給額も少なく厳しい余生になる。福祉大国の日本は、当人負担+国家予算プラスの方式で、希望すれば減額された年金を早めにも受給でき 、受給開始を遅らせれば 増大した金額を受け取る仕組みになっている。上手く考えたものだ。
                                           
私の近隣には、2流大学から地元市役所にもぐり込んだ若者もいる、付き合いは殆ど無いが、初めから安泰人生を選んでしまうと 心髄まで怠惰な人格になってしまう。後悔の残る一生にならないよう願っている次第。


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2023年03月23日

WBCが面白かった 

今回のWBCは本当に面白かった。1ケ月前 WBC日本の栗山監督は、強力なメンバーが揃ったので日本は優勝を狙うと豪語していたが 本当に優勝してしまった、準優勝戦のメキシコ戦も2転3転して息を飲むような乱戦だったが6:5で辛勝、決勝は念願の米国戦で、如何に相手の強力打線を封じるかの投手戦となり、遂に3:2で日本が優勝杯を獲得した、共に激戦で、小説以上の逆転劇の繰り返しであったが、 世界中のフアンをテレビに釘付けにし 私も連日大興奮だった。野球がスポーツの王様であることを印象付け、近年人気凋落気味の野球を活性化させた。
                                               
60年前の学生時代、私は 稲尾,中西,豊田,大下らの西鉄ライオンズ全盛期に熱烈な野球フアンだった。ライオンズが勝利すると、体調も快調になるほど大きな影響をうけていたが、近年は野球熱も冷めて 毎週の女子ゴルフや 時折大相撲を閑潰しにみる程度になっていた。女子ゴルフは成人式を過ぎたばかりの若い女性でも優勝して2,000万円近い大金を稼ぐチャンスがあり 若者に夢を与えている。 逆に大相撲は 緊張感の乏しい競技だが 最近は国内若手やモンゴル力士も大活躍して、冷遇されていた朝乃山も 幕内に上がり、毎場所 誰が優勝するか予想できない面白い競技に変わった。モンゴルの若者達には 日本の大相撲は 米国メジャーに匹敵する夢の舞台だ。また卓球は世界選手権を中国と日本が争っている世界であり、我々の社会生活にも深く入り込み、多数の選手たちが懸命に頑張っている意味あるスポーツである。
                                                                
小学校運動会で懸命に走る子供達を見ながら スポーツのできる子供は皆 利口そうに見えるので 多分勉強も良くできるだろうと 私は小学教諭の長女に聞くと失笑され、学業とスポーツは殆ど関係無しと言われてしまった。確かにその通りかも知れず、運動会でいつも後方を走っていた不器用者の私が 大学を卒業して最先端のITを仕事していることを考えると、神様はヒトに二物は与えず バランスを考えているのかも知れない。  
                                             
陸上競技は最も面白いスポーツで、私は特にマラソンと駅伝が好きだが、女子マラソンには個人的に疑問も持っている。理由は競技が過酷すぎるからであり、乳房豊かな女性ランナーなど見たことがない 。肉体を酷使する女子マラソンは殆ど生理が無いと聞く。モンゴル相撲じだが 陸上競技は体質的に強靭なアフリカ選手等に任せても良いのではないかとも思う。
                                      
一般にサッカーや米国フットボールなどはチームで争うスポーツであり、逆に陸上、大相撲、卓球、テニスなどは個人競技のスポーツと言えるが、私はチームで争うスポーツの方が好きだ。理由はフィジカルに加えて戦術戦略も競うスポーツは 内容を濃密にするため、力勝負の相撲等に比べて深みがある。その点 野球は体力と戦略が混合したスポーツかもしれない。フィギュアスケートなどは芸術的な表現力も加味されるので、更に多様な才能と感覚が要求されることになる。 
                                                                           
人間社会は基本的に資本と学歴が大きく人生を左右する残酷な世界だが、資本や学歴に無縁でも豊かな運動才能に恵まれた若者は、スポーツ分野で活躍して、生き甲斐を感じ、人間生活を豊かにする 不可欠な職業だと思う。この1ケ月間 夢のようを興奮を世界に与え続けたWBCの3年後の次期開催が楽しみだ。

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2023年03月16日

人気番組の低落 

TBSの人気番組 サンデ-モーニングの視聴率が低下しているという。私も従来は面白く見ていたが 最近は殆ど見なくなった。特に本番番組が無味乾燥な批判の繰り返しばかりで 完全に飽きてまい、後半のスポーツコーナーだけは時々見る程度になった。理由は簡単で、中身の無い評論家意見の繰り返しで マンネリに過ぎることである。
                                     
先週は、我国政府の原子力政策見直しを厳しく批判する内容だった。田中優子女史が、危険な原子力路線から離れて再生可能エネルギーに転換すると声明した政府は 余りにも簡単な原発回帰であり、原子炉の使用期間も60年間に延長、新規原発の開発も進めるとの方針への大転換を激しく非難した。非難するのは勝手だが 非難の念仏だけなら子供でも出来ることであり、対策 or 提案が全く無いのは情けない。
                                   
例えば太陽光発電の増設がひき起こしている国土荒廃に如何に対処するか、一言ぐらい触れてもよさそうだと思うが何も意見が無い、晴天昼間だけの太陽光電力の、夜間電力はどう調達するのか、アイデアだけでも触れてよさそうだが、子供のワメキ同様で提案は無かった。或いは風力発電は 三菱商事がコスト激減の計画を発表して立派だが 我国には風力発電の適地が非常に少ないことだ。昨年の欧州は無風気味で発電量が激減し困った事実もあるが、日本でも風が吹かなかった場合の対策をどうするか、アイデア程度でも言ってほしかった。
                                         
更に原発の放射性廃棄物処理は未解決であるが、生残り策の無い地方自治体は本気で検討を進めている例もあると聞く。原子力に頼る以外に対策の無い我国は如何にエネルギーを調達するか触れないのは、全く無駄吠えであり、オピニオンリーダーとして恥ずかしい限りだ。
                                                                
私個人の意見を言えば、天然ガスといえども資源枯渇問題に必ず繋がる為、我国は原子力に頼る以外に生きる道がないと確信している。事故発生の可能性が理論的には殆どゼロと言われる大洗町の次世代高圧ガス発電は、我国の子孫繁栄の為にも精力的に進めるべきだと思っている。
                                                        
放射性廃棄物の最終処理は世界的な問題であり、例えば英仏豪日が相談して、広大な未開拓荒野をもつ豪州大陸に 共同で廃棄物埋設場を設置して、豪州に使用料を支払うことも、あり得るかも知れない。我々は福島原発事故で大きな被害を被ったが その学んだ事故対策を糧として、より安全な原発活用アイデアを具体化する以外に生きる道は無いと私は思っている。              




mh3944 at 14:18|PermalinkComments(0) 政治 

2023年03月06日

受験シーズンも終わった

やっと受験シーズンも終った。医学部を3浪中の知人の結果は如.何だったかと気掛かりだ。合格なら天にも昇る気持ちだろうが 不合格ならもう死にたい気分だろう。受験失敗で失意の底に落ち込んでいる学生も多いことだろう。超高齢の私も 大昔の受験時代を思い出した。難問の数学が解けず、試験会場の2階から投身しようかと思いつめたこともあった。
                                    
しかし受験はまだ人生のほんの入口で、これから長い一生が始まるのだ。真面目に努力すば幸運も必ずやって来る。受験失敗で人生を諦めることは絶対不可。私も色々な幸運と不幸に遭遇したが、総じていえば不幸より幸運が多く、受験会場から飛び降りなくてよかったと思っている。
                                                               
学生時代の級友達は優秀で、私は楽な大学生活ではなかった、なんとか4年生になり、就職相談の時期を迎えると、級友達は成績順に次々と就職担当の教授室に呼び込まれ 住友化学?or 三菱化成? 東レ? or 帝人……と超大手会社を学生に選択させたが 私だけ何故か声がかからなかった。疑問に思い、就職係に問い合わせると、就職担当のK教授は 私には就職指導しないと言っているとの返事で仰天した。半年前にK教授担当の燃料学目の試験で不合格になった私は, 採点内容の説明を求めてK教授室に伺ったが、学生の身分で教授の採点にケチをつける と激怒されて追い帰された事件があった、そのK教授が就職の責任者だったとは私は全く知らなかった。
                                                                  
結局 私だけ就職先が決まらず このままでは夏休みに帰郷もできないと、一人寂しく研究室で居残り実験しながら悩んでいた。その頃 日本に進出したばかりのJRCコーポレーションという米国系会社の常務が大学にやってきた。採用活動に出遅れた 。もし誰か残っていたら紹介してほしいとの話だった。一人だけ残っていると紹介された私は即座に入社を受諾した。誰も知らない無名会社で 級友達には話せず、有名会社を望んでいた親兄弟も落胆したが、大手より新進企業の方が思いっきり働けるだろうと私は内心では喜んでいた。
                                       
そして尼崎駅前のJRC研究所に就職した私は5年間夢中で働いたが、東京に行きたいと思い始め、渾身の論文を書いた提案が認められて、30才の私は憧れの東京本社の企画課長に脱出することに成功したのも大企業ではありえないことだった。私は夢中になって働き続けて40才代半ば、全く偶然に慶応大学病院神経内科の懇意な先生が 私の脳腫瘍を発見して、即時 慶大病院に入院して摘出手術を受けた。もし尼崎研究所生活が続いていたら、脳腫瘍の発見も遅れて 確実に半身不随の後半人生になっていただろうと思う。
                                             
しかし会社中枢の企画部長が 脳腫瘍患者ではシャレにもならないので、私は本社企画部長を辞めて、社外に出ることを決意し、米国医療診断薬メーカーD社との合弁会社NDPC社を設立して出向し、50才で合弁会社社長として、未知の臨床検査業界に飛び出した。そして10余年間、世界を股に活動して退職したが、まだ元気満々なので 半導体製造機器メンテ会社を設立し、自営会社の社長として存分に働き、家族運にも恵まれて 85才で完全引退した。
                                    
受験生諸君にアドバイスしたいことは、大学受験は人生のほんの入口である。窮屈な医師で我慢しなくても、ITエンジニアなどもっと自由に働き稼げる。人材の詰まった大企業より中堅企業のほうが存分に動ける。民間企業なら東大卒でなくても 何不自由なく持てる力を発揮できる。長い人生では次々と不幸の嵐も吹くが、諦めなければ幸運もやってくる。 忍耐心をもって努力すれば道は必ず開け、チャンスも見えてくる。大切なことは、親しい友人知人網を多数持ち、仲間の意見を聞き相談しながら難局に対策することだ。相談すれば素敵なアイデアも生まれて、人生の大嵐は殆ど乗り切れるということである。



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2023年02月22日

ジャンボ宝くじ 

ジャンボ宝くじ 賞金13億円の派手な広告をみた。本賞10億円+前後賞3億円の合計で、13億円の超大型賞金が当たるという宝くじ売場に 人が並んでいた。これは超大型賞金で 国民の射幸心を煽り掻き立てる宝くじ作戦だ。しかし私はこの種の作戦にいつも疑問を感じている。
                                            
この超大型賞金が当選した本人の その後の人生は如何なっているだろうかと思う。 全く予想外の超大金を獲得した当選者で 真面目に生活している人は恐らく少数で 反対に破滅的な人生に陥った方が多いのではないかと思う。政府主管のジャンボ宝くじが、真面目な人生を狂わす手助けをしていると 私は前々から思っている。  
                                         
もし私が13億円を手にしたらどうするだろうか。周囲に秘密にしたいが無理かもしれない。両親や兄弟達を宥める為に、各人に@1,000万円ずつ与えるかもしれない。1,000万円は結構な大金だが、人生を狂わすほとの影響はないだろう。残った12億円をどう使うか想像もできない。株式に投資すれば 株屋を儲けさせるだけに終わるだろう。12億円の扱いに悩みながら その後の人生を過ごすことになりそうだ。私は逆に、宝くじ最大賞金を@1,000万円として, 当選者数を130人に増やす方が 余程 社会を活性化し 国民を元気づける効果があると思う。
            
13億円か1,000万円かは、多分マーケティング専門の学者の意見で、小型賞金より大型賞金のほうが刺激的で 営業効果が大と助言したのだろうが、射幸心を煽って売上増加するよりも、適当額の賞金で より多数の国民を活性化させる効果を狙う方が 政府機関の役目ではないだろうか。
                                      
参考にならないかも知れないが、私は正月年賀はがき一等賞を2回当選したことがある。初回はポータブルTVだったが、2回目は3泊4日のハワイ旅行(二人)だった。これは本当に楽しく 我々の家族の意識を大きく変えた。閑散期のハワイ旅行は高級ホテルに宿泊できるので、私は自費で子供夫婦も誘った4人連れで 憧れのハワイ旅行を楽しんだ。飛行機恐怖症に悩んでいた家内も不安は吹き飛び オアフ島を車で隅々まで探検する経験まで味わった。それ以降 我々は 自費ハワイ旅行を繰り返し、更に東南アジア旅行にも足を延ばすことにもなった。 年賀はがき当選は、我が家の海外旅行感覚を大きく変えることになった。

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2023年02月16日

小売業界の栄枯盛衰 

大昔の75年前 私は尋常小学校6年の修学旅行で 広島の福屋百貨店に行った。生まれて初めて見る大都会のデパートは夢の世界で、田舎者の私には全てが驚異だった。特に1Fー6Fを繰り返し上下往復するエレベターが無料だと知って、何回もエレベーターに乗り降りしながら 楽しい時間を過ごした。存分堪能した私は 屋上から下を見下ろすと 級友達が道路に整列して待っているのが見えた。驚いた私はエレベターを待たず 階段をぐるぐる回って走り下りたが、遂に下り階段が見つからなくなり 泣き出した処、そこはB1だと教えられた忘れられない出来事があった。

それから1世紀、デパートは小売業界のリーダーとして慶応閥が日本の市場を率いてきたが、遂,に価格勝負のスーパーに敗れて失墜し、今では見る影も無い。しかし勝負に勝ったスーパーも 年中無休 24時間営業のコンビニの利便性に押されて勢いを失い、3大コンビニが 国内マーケットを寡占して、これからの如何に展開するか?と見守っていたが、遂にコンビニを駆逐する強力な新勢力が現れてきた。
                                                                              
それは生協コープの宅配システムだ。半世紀以上の大昔、行商紛いの訪問販売からスタートした。華麗なデパート, 低価格のスーパー, 利便性のコンビニには勝てる筈がない生協だったが、遂に新しい活路を見出した。それは子育てやパート勤務に多忙な主婦の時間を節約する利便性で 惣菜等を纏めて週一回 自宅に届けるシステムだ。手ごろな値段で自宅に届けるサービスは 多忙な時代の波に乗って社会に浸透し始めた。近年コンビニ業界が人手不足で苦戦する中、コープ生協は惣菜から各種雑貨品へと品揃を多忙な主婦に届ける 小売り勢力に成長してきた。        
                                                      
私の近くは 大手ドラッグストア、大手スーパー、大手コンビニ等が 激しく競合する利便な環境でで、コープ生協には長らく無関心だった。しかし夫婦共に高齢になると お茶など重量商品には難儀し、トイレペーパーなど嵩張る商品もコープ生協は 簡単に自宅に届けてくれる便利さに魅了された。スーパー信者だった家内も、次第にコープ生協の品揃と宅配利便性を納得して、遂にコープに宗旨替えする始末。大昔に学生運動で 就職できなかった私の知人は、生協のタートで働いていたが 今はコープ生協の大幹部に収まって 昇天の勢いにある。時代の変化は誠に恐ろしいものだと思う。
                                
最先端の商品と文化を教えてくれた都心デパートには 近年全くご縁が無く、24時間無休のコンビニも不満は無いが、コープ生協の宅配利便性は便利で これから本格的に世話になりそうだ。慶応閥が独占してきた豪華なデパート群は魅力を失って衰退し、代わって パートで細々と生き延びたコープ生協は、小売り業界の寵児になるとは、 小売世界の激しい栄枯盛衰に驚いている次第。 


mh3944 at 12:44|PermalinkComments(0) ビジネス 

2023年02月06日

テレワークの問題点

主人がテレワークになったとペット仲間の奥さんが嘆いていた。いよいよテレワークが普通の時代になった。昼間の公園を散歩中にも、散策する若者に出会うことがあるが、多分彼らはプログラミングなどテレワークを自宅でやっている連中だろう。しかし私は自宅ワークは余り好きではなく、近くにレンタルデスクを借りてテレワークしている。
                                        
私の自宅は庭付で広さも十分だが、気分の切り替えが難しく、徒歩15分のレンタルオフィスに出勤すると緊張感が増して能率も上がる。自宅ワークは気分の切替えが難しく なかなか仕事に入れない。自宅2階には書斎もあるが、私はいつも居間片隅のデスクを使っている。家内は私の在宅を希望しているので、出勤は抑えているが 駅前オフィスに頻繁に出掛ける。自宅ワークの問題点は話し相手が不在で、小さなPCトラブルも相談できないが、レンタルオフィスには必ず誰かいるので困ることが殆どない。
                                      
私の駅前オフィスには、若いK君が週1回ほど来訪していたので、私は彼に時給を払って週1回出勤をルーティンにした、常勤スタッフを雇用するほど仕事は無く、毎週1回半日ほど出勤のK君とは雑談の話題が尽きず、自宅ワークでは得られない貴重な時間であり、一緒に仕事した彼との10年間は、実に充実した日々となり能率も上がり、私は遂にユニークな検索方法をも編み出した。  
                                                                                     

近年SEOが盛んに議論され始めたが、私は10年前から本件を考えていた。例えば「東京銀座、レストラン」を検索すると50,000,000件の膨大な情報数をヒットし、高級レストラン以下のHPが続々と表示するが、殆どの検索者はTOP1〜3頁しか見ない。ヒット情報の0.0000001%程度しか読まず、従って99.999999%のHPは全く読まないのだ。この対策としてGoogle, Yahooは広告料を払えばTOP頁に表示するが、その料金が月@20万円レベルと結構高額で、一般には使えない。これは寡占業界の典型的な弊害である。この弊害を少しでも改善して 一般のHPも検索上位に表示させようとする工夫を、SEO Search-Engine-Optimization という。
                                           
20年前の定年退職と同時に私は、精密機械のメンテナンス代行業の自営ベンチャー会社を設立した。メンテ代行業の市場は確実にあるが、その受け手のHPは 全く誰の目にも読まれないことを知って、私は何とか自営業のHPを検索上位に表示させようと色々工夫し始めた、しかし簡単に解決する問題はなく、永年の試行錯誤が続いていたが、その過程でK君と出会い、雑談の内で大きなヒントに気付き、試行錯誤の末に 遂に私流の検索上位表示法に辿りついた。検索で上位頁に表示すると、顧客からの問い合わせが劇的に増え、機器メーカーや個人美容室など多種多様なユーザーから問い合わせメールが入電し始め、年間200件程度の件数にも達し、HPが絶大な営業効果をもつこと知った。こうして私のベンチャーは営業担当者ナシで動き始め、米国の大手半導体製造メーカーS社の保守管理業や、国内大手臨床検査会社のメンテ代行業を受注できた。                       
                                             
この検索上位表示対策の効果は絶大だが、HP制作専門屋さんに説明しても誰も理解しなかった。彼らはURL検索でHPに到達できればそれで十分であり、検索上位表示の必要性すら感じていなかった。今日でもSEOの営業効果を 本当に理解するHP屋は少ない。この私流SEOは 私一人では開発できず、毎週一回やってくるK君との雑談で たどり着いたアイデアだった。
                                       
私は強調したいのは、孤独な自宅ワークは事務的な仕事には好都合でも、創造的な業務には全く不適当だということである。創造的な仕事は、魂と魂とのぶっつかり遭いで 初めて生まれる賜物である。私は縁あって DNA発見者ジェームズ・ワトソンと長年付き合っていた。あの高慢で厭らしいワトソンですら DNAの2重螺旋構造は彼単独の考えではなく、 X線解析画像の解釈を巡ってフランシス-クリックと雑談のなかから 到達したアイデアであったことを、私に漏らした。    


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2023年01月30日

異次元の人口対策 

日本は人口減少が顕著で、昨年の出生数は80万人以下になったという。このままでは100年後の日本人口は7千万人を切ることになる。人口減少はそのまま国力低下に繋がる。岸田内閣は人口減少の対策に 異次元の手段で取り組むというが 内容は 児童手当増額など各種経済支援、幼児教育や保育サービスの拡充、働き方改革の推進など、従来対策の延長ばかりであり、異次元とは思えない。 如何に対策すれば人口減少を食い止められるか、正解のない難問だが、非難を承知で 私の異次元対策を申し上げてみた。
                                                           
人口減少の主因は若者が結婚しないことである。結婚できない理由は 非正規社員が増えた為である。しかし結婚数は減っても 日本の中絶数は膨大で 年間20万件をこえているという。もしこの中絶で葬り去られている胎児を救うことが出来れば、年間出生数は80万人から 一挙に100万人に飛躍することになる。中絶の理由は多種多様だが、特に未婚妊娠 50%, 予定外妊娠 10% 経済的理由 10%、その他、という。この各々に具体的な対策を講じて増やす対策がある筈だ。
                                               
50%を占める未婚妊娠は 例えば独身女性の妊娠とか 女子高校生の妊娠など色々だろうが、非難するだけで終わるのは全く勿体ない。未婚妊娠の責任追及を週刊誌で追及しても何も生まれない。誰にも情熱に燃えた若い時代の疼きや思い出がある筈だ、この未婚妊娠の胎児を救出することに政府は全力で対応しては如何だろうか。未婚妊娠した独身女性や女子高生には、出産の休養期間を公認し、生活費を支給し、生まれた幼児は社会全体で責任をもって育成する。里親に委託することもあるだろう。未婚妊娠を白眼視し 興味本位に追及して騒ぐ現代社会の風潮は根本から正すべきであり、貴重な命を温かく養育する為 政府は国民を洗脳して予算措置するべきである。折角の貴重な胎児を堕胎で無慈悲に葬り去るのは余りにも乱暴すぎる。政府は低俗な社会風潮を是正し 胎児養育に全力を尽くすべきである。これこそ異次元の対策とも言え、確実な成果が期待できる。
                                             未婚妊娠は人口減少に苦しむ欧米でシングルマザーが増えている理由の一つでもある。日本も専任の 妊娠相談、養育担当、教育担当。。。。などを予算措置するべきである。政府の大きな欠陥は、 計画だけで結果を問わないことがある。スタートアップ起業推進に10兆円投資し ベンチャーを年間70件から 5年後には500件に拡大すると政府は言うが、結果は全く議論しないのが官僚の悪弊である。これでは 起業講演会を永年実施して講演者は確実に儲けるが、ベンチャ―企業は殆ど生まれない、現行システムと同じで、何社スタートしたか 全く分からないのだ。
                                                                 
問題は 如何に国民の意識を改変して 苦悩する未婚女性やカップルを保護するかである。幼児を養育できない時は公的に養育し、将来成人した我が子とも対面でき、親の希望にも沿えるだろう。堕胎児救出で、現行の合計特殊合計出生率1.27を1.6程度まで引き上げることも可能となる。お役人は確実性の乏しい政策の担当を嫌悪するが それでは人口減少は解決できない。毎年の成果をチェックしながら修正して 人口増加策を推進すべきである。             


mh3944 at 15:54|PermalinkComments(0) 政治 

2023年01月18日

進学と就職 

今は受験シーズンたけなわで 本人も親も目の色を変えてウロウロしている。ある知人宅は医学部を目指して2浪中の受験生がいる。昨今のコロナ騒動をみると、医師が素晴らしい職業だとは私は思わないが、当人は夢の世界だと信じ込んでいるらしく、必死の苦しみの最中だろう。                   別の家庭ではT私大付属高校に進んだが、成績が目標以下で、系列大学に進学できないと言われて仰天した。受験勉強していないので進学する大学が無くないと 途方にくれた母親から必死の相談も受けた。  
                                                
心配無用ですヨ、と私は答えた。国家公務員を目指すなら話は別だけど、一般社会人なら普通の私大卒で十分、都内には山ほど私大があります、社会人になってからが本当の勝負で、2〜3流大学卒でもOK、問題は入学してから、何を勉強するかですよ!と話した。関東圏の大学受験生は本当に恵まれていると私は思っている。
                                                                      
70年近く前になるが、ど田舎育ちの私は、大学進学など殆ど考えていなかった。花に囲まれた農業高校が希望だったが、姉の嫁ぎ先に近いという都合で、何が普通なのかも理解せず 私は普通高校に進んだ。全校500名の田舎高校で、大学進学する者は合計でも10名に届かない高校だった。私は家族と大学進学の話は全く相談せず、近くの塩田会社にでも就職するつもりだったが、人生一度のチャンスで片道4時間の旧帝大工学部を受験したいと 担当のS先生に申し出た。仰天した先生は、あそこは東大レベルだぞ、受かる訳がないだろう!と大目玉を食らったが、そのまま受験した。
確かに試験は難題、特に数学は難かしく,合格できる訳はないと確信した私は、サクラサク、の電報も申し込まず帰郷したが、10日後に 名前が新聞に載っていると 隣のお婆さんが走り込んできて、やっと名門K大学工学部に合格したことを知った次第だった。
                                             
人生は面白くできており、同期生は優秀で殆ど超一流会社に就職し、大過なく過ごして平凡に退職し   既に半数は逝去したが、私は働き甲斐を思い、無名の新進会社に就職した。紆余曲折はあったが、日米合弁会社(50人)の社長を10年間務め 世界を股に仕事した私は退職して、更に自営会社を設立し13年経営して儲けたが、傘寿の高齢になり昨年引退して、今はIT分野の仕事を片手間にやっている。
                                            
今日はPC時代であり、真面目な人生を考えている限り、IT分野を勉強してプログラマーにでもなれば人生で食いはぐれることはあり得ない時代だ。極論すれば大学卒の肩書を得る為、貴重な青春時代を無駄な4年間を費やすのは無用で、情報専門高校に進学して4〜5年間、ITを勉強すれば、年収1,000万円以上の立派なプログラマーになれる時代なのだ。単なる大学卒の肩書は重要性が殆ど消えしまった。親は受験生と相談して貴重な青春時代を無駄にせず、人生進路を決めるよう話し合うことをお勧めする次第。                    


mh3944 at 13:02|PermalinkComments(0) 雑感 

2022年12月26日

221226 企業の盛衰

退職して自由時間が多くなった私は始終テレビを見ているが、退屈なCMばかりで飽き飽きしていた。しかし先日見た 子供3人が 繋いだ手を振りながら軽く踊るだけの日清紡CMをみたが、商品紹介は無く シンプルで好感のもてるCMだった。昭和年代には 女子バレーで世界に名声を轟かしたニチボー、東洋紡、日清紡、ダイワボウなどは、時代が変わった現代では 息も絶え絶えの状態だろうにと思っていた。
                                               
しかしある番組で日清紡を見ると、昔の面影とは全く違った企業に変身しており、通信、マイクロデバイス、ブレーキ精密機器、化学品、環境エネルギー等の高技術製商品の企業で、社名由来の紡績部門の売上は 僅か7%程度だと知り驚愕した。 友人がダイワボウの帆布子会社で仕事をしており、日清紡も同様に何とか生き永らえている程度かと思っていたが 私の完全な誤解で 脱皮して蝶になっていた。

実は私も65年前に印刷インキ関係のDに入社した。D社は合成樹脂に進出して急成長中の素晴らしい会社だった。オーナー会長は人格者で、婿養子の若社長も英話堪能のやり手だった。しかしインキに執着する実力会長と 若社長の意思疎通が悪く、その間隙を縫って、若い取締役が社内を攪乱し続けて 根本的な議論が殆どできず、欧米企業の買収で何とか外見体裁を保ってはいたが 社内は沈滞のままだった。ライバル会社のセキスイは パイプ屋から住宅産業の雄に変身し 簡易印刷機の小森製作所は高性能の印刷機に躍進を続けているが、我がD社は、相変わらず印刷インキ,顔料,樹脂の2次材料に執着し、改革発展する勇気が無く、時流に乗れずに取り残されて、志ある学生には殆ど見向かれない図体だけの沈滞企業に陥っていた。

有名な格言に、企業が繁栄し成長続けるのは精々30年が限度で、長期の成長を持続することは至難
との諺がある。確かに、テレビCMを独占して隆盛を極めていた電通は、ネット時代の大波に乗り遅れて没落して 自慢の本社ビルを売却して大リストラを実施中、我国の小売り業を長年 リードし続けてきた慶応閥人材の百貨店群も、泥臭いコンビニ業界には手出しする勇気が無く 小売業から脱落して瀕死状態を続けている。
                                        
世界の大会社トヨタも、Hybrid成功に酔って、EV化の大波に乗り遅れ 先行き不透明となった。本田小型ジェット機は年間200機以上売れているのに、三菱重工が永年かけた三菱スペースジェット MRJ機は遂に米国型式証明を取得できず失速してしまった。日本産業界の精神的リーダーであった東電は、超巨大津波の対策を軽視して、膨大な損失を計上し 国家管理の企業に転落して 日本経済は長期の低成長を続けている。如何に聡明な実力社長でも、繁栄を長続きさせることは至難であり、殆どは取巻き茶坊主役員に騙されて、企業を没落に導く現実を数多くみている。
                                          
前々から私は、企業が繁栄を続ける為には企業が健全な内に、現況製商品を全部否定して 如何に新規な分野を開拓して生き残るかを、元気ある若手社員に任せて独立会社形式でスタートさせ、時代変革の大波を掴むべきだ、と同期の仲間に話し続けていたが 嘲笑されるだけだった。発言するだけでなく私は実際に、営業開拓が最難関業界といわれる 医師病院世界を市場開拓する為、米社との合弁会社を設立して10年間経営し、社員50名、年商20億円近くまで社長として実行したが、業界がケミカル主導から → 装置システム主導の時代に変わり、検査機器メーカー時代に突入した。夢破れた私の合弁会社は 全事業を三菱系に売却して撤退した苦い経験がある。他方 私と席を並べていた同輩は 嘲笑されながらもテニス教室に進出して 時代の波に乗り拡大し続け、遂に国内の3大スポーツクラブの1社Rに迄 成長してしまった。時代の流れを先読みすることは、本当に至難なことだと痛感している次第。



mh3944 at 14:30|PermalinkComments(0) ビジネス 

2022年12月19日

221219 ロシア兵母の会

ウクライナ戦争で多数の犠牲者を出したロシアのプーチン大統領は、犠牲になったロシア兵の母親達を集めて挨拶するのを先日のテレビで見た。多数の犠牲者を出して申し訳ない, しかしヒトは誰でも何日かは死ぬ運命だ。ロシアでは交通事故やアルコール中毒でも年間 各々3万人が死亡している。要は生き方が問題なのだ。母国の為に戦って戦死したロシア兵士は立派だと語ったらしい。
                                         
率直な気持ちだろうが、最愛の息子を失って悲しむ母達を慰める言葉ではなく、単に自分を正当化しただけの挨拶だ。 プーチン大統領はこの挨拶を事前に 誰か身近な側近には相談しなかったのだろう。いや率直に相談できる側近は居ないのだろう。これを聞いて慰めらられる母は居らず、逆に心中に怒りが燃え上っただろうと思う。この言葉でプーチンの冷淡さを知らされた戦死兵の母親達は激怒しているに違いない。                                                                           
無意味な戦争に強制的に駆り出されて戦死した我が子の母親には、ただひれ伏して深謝し哀悼の意を示す以外に謝る方法はありえないのが プーチンには分かっていないのだ。日ロ戦争では 乃木大将は自分の息子2人を戦線に送り出して共に戦死したが一言も触れなかったのは、同じ犠牲兵士に贈る無言の哀悼表現だった。
                                                
専制国家のロシアの大統領の権限は非常に大きいが、我が子を殺された母親達の怒りを抑える力は無く、全土に広がった女性達の怒りは爆発寸前になったと思う。ロシア国民に30万人の特別動員令を発した途端、数十万人の若者達が母国を捨てて国外に脱出した事実は、プーチンが全く自国民に信頼されていないことを示したが、更に母親達をも怒らせたことで、国民の忍耐は限界に達した。母親達が動きだ出したらもう止められない。22年間権力の座を維持し続けたプーチンも 2024年には6度目の大統領選挙を迎える。もしプーチン大統領の再選ムードが盛り上がらなければ、今度はプーチンが国外逃亡することになるだろう。
                                                                      
ヒットラーが、600万人のユダヤ人を殺害して 80年が経過した今日でも、ドイツは執拗にナチス残党を南米に探し続けているという。日産自動車から不法な公金を掠め取ってレバノンに逃亡したゴーン元社長は 日仏官警の追手を極度に恐れ続けているという。プーチンは残虐行為で国連からも戦争犯罪人に想定されており、最愛の子供を殺された ロシア兵士母の会も黙っている筈がない。          

mh3944 at 10:31|PermalinkComments(0) 政治 

2022年12月13日

221213 役所の縄張撤廃を 

政府は年配者を再教育してスタートアップ起業を促進する予算をつけた。構想は 年商1千万円企業を10万社スタートさせて、10兆円の新マーケットを創出するという計画らしい。それは経験はあるが、IT音痴で疎外感に苦しむ年配者を再活性化することを意味する。 健康にも拘わらず、彼らは日進月歩するIT社会から疎外されて苦悩している。傘寿過ぎた超高齢の私がIT会社を起業した実体験をもとに、参考意見を述べてみたい。
                                          
年配者は自分の知識経験には自負があり、引退後も社会に何らか貢献したいと願っているがIT音痴の恥だけはかきたくない気持ちが強い。雇用側も 頑固な年配者にパソコン教育して使える技術屋に仕上げるのはかなり面倒で、彼らのプライドを傷つける心配もあり困惑している。年配者を効率的に動かすには、私は順序を逆にして、彼らが自信をもっている職場で、IT実務をトレーニングするのが余程近道だと思ている。
                                  
各市町村にはシルバー人材センタ―があり、多様な仕事を市内居住の年配者に紹介しているが、そこには重大な問題が隠されている。それは紹介する業務を 市内居住者に厳しく限定していることである。年配者が知識経験を発揮できる職場を 狭い地元市内に限定すると、経験年配者でも適した仕事を見つけることは非常に難しい。 しかしその解決策はごく簡単であり、彼らの仕事範囲を狭い市内に限定せず, 広範に探せばよいだけだ。 即ち当人の技術レベルや生活環境に適した職場を 広い日本全国に探せば、最適な仕事は簡単にみつかる。
 
その地域拡大が不可能な理由は シルバ―人材センターの縄張意識にある。彼等はお役人で 年配者の仕事を探すことよりも、自分の職場維持を最優先し、 近隣市町村の同僚の領域には絶対に干渉せず、市外の仕事は受けつけない。 例えばラテン語が得意な年配者の職場を、狭い地元に見つけるのは不可能でも、全国的に探せば、ラテン語を必要とする研究所とか職場は より簡単に見つかる筈だ。非常に特殊分野の技術者も 日本全国に職場を探せば その技術を求めている職場は大抵 見付かるものだ。 

問題は各シルバー人材センターが 自らの業務を市内に限定して、他市町村の職場を探すのを拒絶することだ。他市のシルバー人材センターには 絶対に干渉しないことを鉄則としている。その結果 最新技術者でも 市内の公園掃除とか個人家庭の庭木の手入れなど 屈辱的な仕事しか紹介できないのだ。公園で草取り,枯葉拾いするシルバー人材も、現役時代は世界を股に活躍した連中が結構いるが、彼らの貴重な業務範囲を市内だけに閉じ込めて、外部のシルバー人材センターの業務に関係することには絶対に手出しせず、人材紹介の手配も厳しく拒否する。
                                      
私が定年退職して 半導体機器の修理保守業を目的とした 自営ベンチャーを起業した時、問い合せは多数あったが、その経験をもつ特殊技術者探しには大変苦労した。有能なシルバー人材が居ても、彼らを外部の他市に派遣することは 人材センターが拒否した。増して九州、東北、などに遠隔地の工場に派遣することは断固拒絶された。
                                        
窮地に陥った私は 横浜シルバ―人材センターの本部(当時 上大岡)に訪問して 事情を説明し、全国的な業務を容認してほしいと懇願した処、黙認条件で全国業務OKの了解を得た。400万都市の巨大な横浜市には 全ゆる高級技術者が居住している宝の都市だった。早速私は、米国大手半導体メーカーS社のウエファ洗浄装置の保守管理業務を受注し 米国S社も高難度な半導体装置のトラブル対応を外注できて大喜びだった。 同様に大手臨床検査センターの検査ラインのロボット群の24時間保守管理も受注し、自営のベンチャー起業は大きく軌道に乗り始めた。経験豊富な技術者はどこの業界でも歓迎された。
                                       
シルバー人材センターは全くお役人意識で 縄張りが強烈で、他市の人材センター業務に干渉することを絶対に拒否したが、横浜市だけは 暗黙で全国業務を認めてくれた。地獄で仏様に巡り会ったような幸運だった。彼らは、九州など遠隔地に出張しても 業務終了後に 自己費用で観光旅行することを楽しむ方も何人かいた。 
                                               
岸田内閣のリスキリング政策は、閑を持て余す年配者を再教育して活性化することだが、頭の固い年配者は簡単にはリスキリングできず、講師連中を儲けさせだけに終わるだろう。それよりも、シルバー人材センターが全国規模で お互いに相互乗入が可能な方式にすれば、経験豊富な 年配者は自信を取り戻して 生き生きと活動できるのだ。 

mh3944 at 15:16|PermalinkComments(0) 政治 

2022年12月03日

221203 苦悩する習近平

北京、上海、南京など中國の大都市でゼロコロナ騒動が続いている。彼らは、PCRは要らない、ゼロコロナ反対、習近平反対、など超過激なスローガンを掲げて政府を挑発し、天安門事件以来の大騒動を予感させている。
 
1) ゼロコロナは、中國過疎地の農村地を封鎖してコロナ拡散を防ぐ政策だが、中国は大都市にも適用して、患者が一人でも発生すると マンション全階や 都市全体を封鎖する政策をとり 大混乱を生じているのだ。武漢ホンダでは社員が出勤できず生産中止に、広州 i-phon工場社は出荷停止で従業員が入門口に押掛け, 上海ディズニーランドは 開園中に突然閉鎖されて 来園者が帰宅できず大騒ぎとなった。これは 中央命令を厳守しようとする地方役人が ゼロコロナを厳格に履行する典型的な愚劣政治である。欧米はゼロコロナは実現不可能と判断して コロナと共存するWith-Corona方式に転換したが、独裁國家中國では TOP命令は神様の仰せであり 簡単には修正できないのである。                             
                                     
2) 中国経済の高成長をリードして 近代都市に変貌させた不動産業界も バブル崩壊で20兆元(400兆円)の不良債権を抱え 大手の恒大産業は2兆元(40兆円)の負債で身動きもできない。資本主義社会ではバブル崩壊は全て債務者の責任だが、中國では地方政府が深く関係しており 深刻な政治問題になっている。

3) 中国経済の高成長も遂に終焉を迎え、今年度5.5%計画は大幅ダウンして3.5%に低下する見込みとなった。その結果 都市住民(4億人)は豊かになったが、農村住民(9億人)は 貧困のまま 永久に経済成長から取り残されてしまった。
                                             
4) 世界をリードするIT企業(Google, Apple, Facebook, Amazon)と同様に、 中国も バイドウ、 アリババ、テンセント, ファウエイが中國経済をリードしているが、巨大化し過ぎて 共産党の制御困難となり、中國政府はIT抑制策に転換し始めた。例えば 流通界最大手のアリババ創業者のジャック馬氏は 脱税名目で追放されて東京に亡命し、中國のIT企業の将来性に暗い影を与えている。
                                         
5) 独裁政権が深刻な問題に直面すると、戦争を始めて国民の目を国外にそらす政策を常套手段とする.中國も 先進技術の台湾を合併して経済成長を続けたい習近平は、プーチンが猛非難を浴びて世界の孤児となったウクライナ戦争を見て躊躇している。台湾国民も 香港暴動の現実を見て,本土合併に恐怖を感じて,中國との統一を望まなくなり 独立思想を強め始めている。


mh3944 at 11:11|PermalinkComments(0) 政治