2018年09月19日

180919 波乱の自動車業界

自動車は100年に一度の大変革期を迎えている。ガソリン車、ディ-ゼル車、ハイブリッド(HV)、 プラグインハイブリッド(PHV), 電気自動車EV, 燃料電池車FCV,と色々な車が開発されてきたが、中国政府のEV優先策で大転換期に突入することになった。
                                                               
世界市場は、中国3,000万台、米国2,000万台、EU2,000万台、日本600万台、インド400万台…と, 中国がダントツだが、独系21%, 日系18%, 米国系10% 韓国5%,と過半数を外国勢に握られて、中国勢は40%と振るわない。業を煮やした中国政府は一挙に業界を変革して中国勢優位にする為、EV優先を採用して、国内全メーカーにEV転換を義務付け、来年にはそのスュケデュールを公表する。世界最大の市場を失う訳にはいかないと世界の大手メーカーは、中国のEV優先策に応じて、EV車に舵を切った。                                    
                                      
EV車は7年前に日産がリーフを販売開始したが、走行距離不足、充電設備不足で伸び悩み、年間1万(0.02%)に低迷、トヨタやホンダは追従しなかった。トヨタは最終の燃料電池車FCVを開発して年3,000台販売を開始、10倍に拡大する作戦も進めている。                                     
                                           
EV車はモーターと電池から成るシンプルな構造だが、高い電池コスト、長い充電時間、少ない充電設備、電池の劣化問題があり従来は本命視されていなかった。更にモーター、電池は完成された市販品で、自動車会社の利益が小さく、部品も激減する為、多くの関連部品メーカーは仕事を失い、倒産する危険をかかえている。                            
                                       
米国のトランプ大統領はEV車優先を認めない方針で、米国市場は2030年でもEV車は25%以下で、HV, PHV等を含めたハイブリッド車が75%の見通しだが、日独メーカーは中国の国策に沿ってEV車を優先する方針である。

米国市場調査会社Deloitte-Tohmatsu-Consultingは2030の世界市場はエンジン車 34%,  ハイブリッドHV車42% 自宅で充電するプラグインHV 15%, CO2ゼロの 環境車10% とみており、当面はHVとPHVが主流で、2040年にはエンジン車ゼロ, やっと50年になってHV車もゼロ、殆どがCO2排出ゼロの環境車(EV+FCV)になると推定している。

電池はリチュウムイオン電池で、メーカーはパナソニック21%, サムスン19%, LG15%, ソニー10%で、日韓両国が市場を握っている。トヨタは三洋(パナソニック)を吸収して本腰で臨み、30年にはHV+PHVを含むエンジン車20%(100万台)、 CO2ゼロのEV+FCVを75% (450万台)の生産計画だという。問題はリチューム、コバルト、ニッケルなど希少金属であり、特にコバルトはコンゴが大産出国で色々な課題がある。

問題の急速充電は、日本(Chademo)、中国GB/T、欧州Comboの3方式が争っていたが、日本と中国が提携して1500V x 600Aの大電流10分充電方式に統一することに合意し、世界市場の90%を握る見通しとなった。EVは走行距離が250Kmと短いが、道路やエアコン使用なども大きく影響し、電池を丸ごと交換する方式が進んでいる。

最大問題は仕事を失う部品メーカーであり、大手のデンソーはトヨタマツダと合弁会社を設立してEV車市場に本格参入する方針だが、殆どの部品メーカーは業務転換を迫られている。カエルは熱水に入れると逃げ回るが、徐々に温度を上げると逃げる機会を失って絶命するとの寓話の如く、社会をリードしてきた自動車業界は有史以来の大転換期を迎えている。




mh3944 at 08:19|PermalinkComments(0) ビジネス 

2018年09月03日

180903 自民党総裁選挙

9/20に自民党の次期総裁選挙が行われる。安倍総裁の対立候補として石破茂議員が名乗り上げたが、野田聖子議員は推薦人を集められず断念して、安倍/石破の対決となり、安倍首相が三選される見通しとなり、若者を中心に国民的人気があった小泉元首相と同程度に安倍支持があると読売新聞にもあった。                                
                                       
石破候補のスローガン「正直、公正」には苦笑させられた。これは中学校の学級委員選挙であり、一国リーダーの理念としては正に噴飯ものだ。かようにケチなスローガンを掲げたのは、加計学園の密談疑惑、森友学園の安倍夫人の疑惑を突いて票を稼ごうとする魂胆だろうが、余りにも視野が狭い。日本には多くの重大問題があり、為政者は自分の所信を堂々と述べて国民の信を問うべきである。                                      
                                                   
例えばa)人口減少問題、老人ばかりが町中に溢れる光景をみると 老人の私でも恐怖感に襲われる。彼らは自分の年金で食っているつもりだが、積立金は保険庁が散財し尽くして1銭も残っておらず、今日の年金は子供や孫達からの借金なのだ。このままでは日本の人口1億3000万人は100年後には1/3の4,000万人に激減して3流国になるという。100年後は決して遠い将来ではなく、81才の私には本当に目と鼻の先だ。人口が増えない理由は、産んだ子供を育てる自信が持てないからであり、政府は若者達が安心して子育てできる環境を提供する必要がある。人口維持には合計特殊出生率2.1が必要だが日本は1.41しかない。人口減少は世界的な傾向で、先進国は色々と対策しており、ヨーロッパでは成果が出始めてフランスが2.0に、フィンランドは1.8に回復したという。それは社会の意識改革が必要となる。ヨーロッパの成功例を参考にしながら、立候補者は如何に人口減少を食い止めるか所信を述べるべきである。                                 
                                                 
b)若者達の就業離れも見逃せない。社会は人手不足で悲鳴を上げているにも拘らず、正規業務に就かない若者が多い。理由は複雑だが、雇用側のコスト意識と若者の期待値が合致しないのだろう。当社のロボット修理業は、電気,メカ,PCなどの幅広い知識と経験が必要な特殊業務で、時給@1,600円、夜勤@2,300円と高いが、3Kの暗い仕事で若者は希望しない。彼等は恰好良い仕事を求めており、現場仕事は外国人に頼っているのが現状である。この矛盾を如何に解決するのか。

c)スマホ孤立:スマホは超便利だが悪影響も大きい。スマホに熱中して社会から孤立する若者も多い。孤立生活が続くと彼らは一般社会に恐怖を感じて社会復帰が不可能にとなり生活保護者に陥ってしまう危険もある。高学歴にも拘らず昼夜逆転の生活を送っている若者が近隣にも多いのに驚く。本件は潜在的な大問題であり 専門家の知恵を絞って彼らを錯綜状況から救出して 普通社会に引き戻すことが為政者の責務である。
                      
                                             
d) 財政健全化: 毎年の税収不足を補うため、政府は国債を発行しているが、その発行残高が遂に1,000兆円を超えてしまった。非常に危険で円レートは暴落する筈だが安定している。理由は国債の売主も買主も同じ日本人なので国内問題とみられている為だ。しかし実情は高齢者が子供に借金を押している訳で、早急に改善しなければならない。収支不均衡の最大の原因は社会保障費の増加である。高齢化進行で、社会保障費が限りなく増加し続けており、20年後には160%増えて190兆円になる見込みで、国の財政基盤を破壊する危険が迫っている。給付の50%を占める年金は開始年齢の引下げ、30%を占める医療はタダ同然の1割負担を2割負担に引き上げ、福利厚生は無駄使いの排除で、社会保障費の抑制を進めるべきである。いずれも厳しい内容だが、その実行は為政者の責任である。                                 
                                                
e)環境問題 地球温暖化が現実に現れ始め、今年は数十年振りの極暑や水害が頻発した。このままでは我々の生活基盤が破壊されて将来に暗い影を落としている。原因と信じられる脱CO2を徹底して、我々の生活を守らなければならない。私は原子力の存続は避けられないと思うが、もしリーダーが反原発論者なら、感情論ではなく、具体的な解決策を国民に示すべきだ。                                
                                        
f) 国防問題 侵略的な意欲を隠さない中国、ロシア、北朝鮮に対して、我が領土を守る防衛体制の整備が不可欠である。平和を念仏するだけでは国土は守れない。米国との関係が厳しい中国は日本に微笑みかけているが、彼らの本心は尖閣奪取であり、例えば将来南海トラフで大津波が日本を襲うとき、自国民救助を名目に尖閣列島に上陸するのであろう。近隣諸国とは友好関係を維持しつつも、侵略されたら断固反撃できる防衛態勢が不可欠である。即ちシーレーンを守る潜水艦配備、空からのミサイル防衛体制など具体的な防衛態勢を進めるべきだ。防衛大臣を経験した石破候補は実情を国民に説明すべきだ。                                                 
                                       
g) 最後に憲法問題がある。戦後70年が経過したが依然として憲法問題は片付かない。石破候補は緊急案件ではないと言うが それは防衛大臣経験者としては失格だ。そのような安易な考えが、周辺外国の侵略意欲を刺激する。石破氏は第9条2項の消去論者だが、国民過半数の賛成を確実に得たい安倍首相は9条2項を残して自衛隊の存在を明記する方針だ。いずれにせよ、憲法問題は我々世代で結論を出すべきだ。  以上              









mh3944 at 09:34|PermalinkComments(0) 政治 

2018年08月27日

180827 ボランティアの勘 

周防大島(山口)に里帰りしていた2才の男児(藤本理稀ちゃん)が行方不明になり、柳井警察が大動員かけて3日間捜索したが見つからなかった。そこに大分県日出町から駆けつけた78才のガンコ親父が一人で山に分け入り直ぐに幼児を見つけた、とのニュースには驚いた。有名な作詞家 星野哲郎さんもここ出身で、実は私もすぐ近くの山村生まれで、ひとごととは思えなかったから。                              
                                                                                     
私の若い時代、柳井は憧れの繁華街で、映画館も松竹、東映、東宝、セントラル.....など10余館が軒を連ね、お正月は柳井で映画を見るのが最高の楽しみだった。私の大学時代(昭33)には、県立柳井高校が夏の高校野球で全国優勝して町中をパレードし、岩国、徳山、防府と並んで、柳井は山陽道を代表する人気の町だったが、半世紀の間に人口は激減して今や3万人に落ち込み、お隣りの大島は、顔見知りばかりの老人200〜300人が住む寒漁村で、人口減が止まらない超過疎地だった。                    
                                                                
                                                             
事件発生の直後、柳井警察は管内から250人を動員して、3日間かけて幼児を捜索したが手掛かりが無く絶望視され始めた矢先、ボランティア尾畑さんがクルマで駆け付けて母親に、必ず見つけてお母さんに直接渡しますからと言い残して、ひとり山中に入り30分で幼児を発見したのには仰天した。面目丸つぶれの捜索隊長は、法律上、警察からご両親に手渡すことになっていると幼児を渡すよう迫ったが、ダメです私が渡しますと尾畑さんは拒否、捜索隊員3〜4人はしずしずと後に従って山から下りた。 幼児が山奥に入る筈がないと信じた尾畑さんは近くのヤブから探し始め、ヨシキちゃん!ヨシキちゃん! と叫びながら進むと直ぐに、ボクココ!と応答があったという。                    
                                                                  
                                            
話は少々異なるが、私にも少し似た経験がある。私が合弁会社日本DPC社長を退職して、精密機械の修理代行業を起業した時、仰天した友人達から止めたほうが良い!と忠告された。精密機械は種類も多く、人材も持たない私が、あらゆる精密機器を修理します、は気違い沙汰だという。私はDPC社長時代に自社機器のメンテ業務の非効率さに業を煮やして、効率的に修理を代行する会社を企画したが、よくある話で後任O社長は私への業務外注を拒否した。万事休した私は 他社機械に目標を変えざるを得なかった。常識的な企画マンならこの段階で計画を中断するだろうが、私は多くの機械メーカーは機械修理の非効率さに困っている筈という思いがあった。                            
                                            
国内機械メーカーからは全く相手にされなかったが、メンテに困窮している外国機械メーカーは関心をもち、まず米国Shumacherから半導体機器の修理打診があった。     
                                             
メンテ機械が決まった私は直ぐに技術者の手配を始めた。特に優秀な技術者が多数住む横浜市に注目し、同市シルバ―人材センターを訪問して、半導体関連人材の派遣の協力を懇願した。さすが横浜市は度量があり要請に応じて、安住氏(仮名)という経験豊富な60才過ぎの技術者を紹介され、修理代行業が動き始めた。まだ実績も無く、最初は半導体製造工場の排煙装置の清掃業務だったが、意欲満々のA氏の懸命な頑張りでメンテ代行業務が軌道に乗り始め、S社も驚嘆する完璧な仕事振りで業務が拡大し始めた。           
                                                                
半導体機械修理が動き始めたことは、私に大きな自信となり、続いて世界最大の印刷機械メーカーH社(独)、スーパーコンピュータの熱交換機(米)、DNA自動分析機器(米)などから自社機械のメンテ代行の打診が段々と入り、横浜シルバーからの人材で対応した。メンテ業務はメーカーも困惑する不定期3K業務に焦点を当てた狙いは当たり仕事は多忙になり、20年が経過した。そして傘寿を迎えた私は意欲も萎え始めたが、メーカーからの修理依頼は絶えず、今は対象を絞って業務を行っている次第。  
                                         
私とほぼ同年の尾畑春さんの果敢な行動力と鋭い直感力には頭が下がるばかりである。大恥かいた柳井警察は表彰状を出して取り繕ったが、紙切れを喜ぶのはお役人であり、市井の尾畑さんには、謝礼金のほうが余程有り難かっただろう。    
                                         
                                                                






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2018年08月20日

180820 東大法学部

ど田舎から大学受験した私には、東大法学部などは夢のまた夢で、超秀才が学ぶ場だと思っていたが、そこで行われている講座は案外古臭くて問題が多いと、東大教授北岡伸一氏が面白い意見を新聞に載せていた。                                                         
                                      
羨望の東大法学部→ 高級官僚コースは、安月給で超激務の職場であり、昔ほどの羨ましい夢のコースではなくなっているという。講義内容も激動する国際社会で法律のあり方を考えるものとは言えず、憲法講座もその解釈だけであり、昏迷の時代に如何に対応するか等は殆んど議論されないらしい。東大法学部には外国人教授は不在で、外国語授業も殆ど無く、これも東大の世界ランキングが下がり続けている理由のひとつだという。確かにこれは重大な欠陥であり、日本人エリートの多くが内弁慶で社交下手、国際会議でも自由活発に発言せず、事前に準備した書面を読むだけで、世界の共感を呼ばないので仲間作りができず残念な現実である。 
                                      
                                      
北岡氏は、現在81人いる法学部教授,助教の数を減らして、客員教授や非常勤講師を増やせ!と提案する。高給の大学教授は1名の給料で客員教授10名が雇えるので、象牙の塔に育った世間知らずの学者より、実務経験豊かな学識者の方が興味深い講義を期待できるという。私も全く同感で、九州大工学部時代に同じ経験があり、鉄鋼製造の高炉材料に関する地味な講義を、大手メーカーの技術部長が客員講師として講義し、実体験に基づく話を聞き、面白く学んだ記憶がある。名門の神戸大学経済学部時代でも同様で、やる気のない高齢の教授が古いノートを取り出して、学生の顔を一瞥もせず、ボソボソとノートを音読するだけの単調な講義は、無味乾燥でただ書き取るだけに終わり、結果は単位稼ぎだけで、先輩から借りた古いノートと内容が全く同じだったのには呆れたことがある。                           
                                                                  
九大工学部時代の同期の友人N君は、静かで温厚な人柄だったが覇気が無く、ノートだけはピカ一だった。彼は大学院に進んで工学部の講師になり、助教授に昇格したが、彼の人生目標は、名誉ある安定職業としての大学教授になることだけで、何かを研究して社会に貢献しようとする意気込みや雰囲気は全く感じられなかった、何とか定年前に博士号を得てやっと教授になって定年退職した。同じくゴム専門のT教授も、人柄は円満だったが、閑さえあれば広いグランドでゴルフの練習に励む凡人学者だった。     
                                                                
私の経験は半世紀以上も昔の話で、一旦教授になれば、高給で終身安泰に暮らせただろうが、時代は変わって近年は、特に理系学科の環境は激変しているという。教授は別格かも知れないが、研究者は有期契約で、5年間で目立った業績がないと簡単にクビになってしまうと聞くが、一般社会からみれば当然のことである。法学部、経済学部、文学部などの文系学部は、業績の判定が困難で、依然として旧態依然たる古臭い権威主義が生き続けているのだろうか。                                    
                                                              
昔の法務大臣は総理大臣に次ぐ最も権威ある役職で、いつも総理の隣りにデンと偉そうに構えていたが、近年の法務大臣は影も薄くなり殆ど話題にならない時代になった。久し振りにオウム事件で死刑判決をうけた13名の刑を執行した上川陽子法務大臣の決断が脚光を浴びたが、象牙の塔の頂点に位置する東大法学部は、まだまだ深い井戸のなかの蛙で、 国際社会の厳しい風は届いていないのだろうか。





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2018年08月08日

180810 バブル寸前の中国

前回も触れたが 中國経済はバブル寸前の危険な状況にある。中国の多くの中国企業は過剰な債務を抱えており、対米貿易戦争で企業業績が悪化すれば、更に不良債権が積み重なって金融不安が一気に拡大する様相にある。その具体的な内容を整理してみた。
                                      
もともと中国政府の強引な経済促進策で多くの企業は過剰債務を抱えており、2015年のGDPに対する債務残高の比率は160%と異常に高く、日本が1994年のバブル破壊時の150%を既に越えており、危険極まりない水準にある。他国の直近の残高比率は日本が103.4%, 米国73.6%, ドイツ54.6% フランスは133.8%で中國の異常な状態が分かる。        
                                        
更に加えてトランプ大統領が進める中國の知的財産権侵害の阻止がある。中国政府は中国に進出する日欧米の先進企業に対して技術公開を強要する技術強奪を強行しているが、これに阻止しようとトランプ大統領は、中國に対して500億ドル相当の中国製品に25%の制裁関税を発表した。中国政府は直ちに反応して同額の米国製品に25%の対抗関税を発表した。これに怒った米国は更に追加して巨額な2000億ドルに10%の追加制裁関税を予定していたが、その税率を一挙に25%に大幅に引き上げて、中國政府の息の根を止めようとするものだ。                                  
                                       
米国に輸入する中国製品の2500億ドル(500+2000)という巨額な関税は、中國からの全輸入関税1500億ドルをも大きく上回り全中国製品が25%対象となり、中國経済は致命的な打撃を蒙る規模である。中国の無法な技術奪取に対しては米国だけでなく全世界の国々が怒っているが、技術立国を目指す中国の基本戦略が、地球規模の貿易戦争となっている訳だ。例えば日本の新幹線技術は同じ手法で中国に技術輸出され、特許出願まで抑えられている。                                    
                                          
国内に過剰債務を抱える中国は、今回の米中貿易戦争で、対米輸出が落ち込むと倒産企業が続出すると予想され、潜在するバブル問題が一挙に表面化して破裂すると、世界的な不況に突入することも予想される。それは中国政府だけでなく、米国、欧州、日本にも深刻な影響を与える危険を含んでいる。                        






mh3944 at 08:10|PermalinkComments(0) 政治 

2018年08月01日

180801 中ロ独裁体制の不安 

安倍首相の3選もやっと固まり始めたが、盤石の独裁体制を誇る中国とロシアは、必ずしも安泰ではないらしく、社会問題が噴出して独裁体制を大きく揺るがしでいるとS新聞が報じていた。 
                                              
プーチン大統領は、ワールドサッカーを契機に多数の外国主賓を招待して国民に権威を見せつけようとした試みは失敗に終わり、多くの外国首脳が欠席した、更に大会最中に年金支給年齢の引上げを計画し、男性は60才→65才、女性は55才→63才へ段階的移行を公表した途端、国民の大反発が巻き起こり、インターネットで反対の請願サイトが300万人に達し、プーチン支持率が急速に下降し始めた。 次期大統領選挙でプーチンに投票すると答えた人は50%を切ったという。今年3月の大統領選挙でプーチン大統領は大々的なバラマキ予算を公約したが、ロシア人の平均寿命が年々延びて、財政的に耐えられなくなったのが実情だという。                   
                                      
中國にも複雑な事情がある。6,000万人という膨大な退役軍人が安過ぎる年金の増額と再就職の斡旋を求めて騒ぎ続けているが、その鎮圧に習近平は武装警官を動員して対応した為、反って騒ぎが大きくなった。また3月に勃発した米中貿易戦争は中国経済に深刻な打撃を与えて、沿岸地区の多くの工場が閉鎖に追い込まれ、株価も暴落して国民に不安を与えているという。                                   
                                                                                     
この社会不安に対応する為、習近平は従来の外洋拡張路線を修正して、日本とは親善友好路線に復帰して貿易を拡大し始めた。平和的に納めたい対米貿易問題についても、江沢民,胡錦涛,朱鎔基など党長老から意見書が出されて、個人崇拝主義や左派的急進政策を早急に改めるように提案されたという。                                           
                                               
40年前に華国鋒主席は突然失脚した。毛沢東の後継者として中国最高の地位に就いた華国鋒は、自らに対する個人崇拝を進め、独断的な経済政策を強行した為、当時の党内実力者の小平氏ら長老グループと対立し始め、78年末の中央総会で華国鋒の政策が否定されると急速に影響力を失い、側近が次々と失脚して終に2年後には自らも辞任に追い込まれた。 そのことを意識してか、李克強首相も習路線から距離を置き始め、習主席が反対しているノーベル平和賞受賞者 故劉暁波の夫人劉霞氏の出国問題も、李克強首相が独メルケル首相と面談した直後に実現させて、彼女をドイツに出国させた。                
      
                                  
習主席と同じ名門精華大学の許章潤教授は7月下旬にインターネットに論文を公開して、国家主席の任期制を撤廃して中国を恐怖の毛沢東時代に引き戻す習主席の滑稽な個人崇拝政策は直ちに中止して任期制に戻すよう求める、という意見をネットに公開して多くの人々が閲覧したという。大胆な意見を発表した許章潤教授の身の安全も心配されているが、北京大学でも習主席の個人崇拝は人民に災禍をもたらすと非難した壁新聞が張り出されて、注目を浴びているという。

中國河北省の避暑地 北戴河では、例年7月下旬から8月中旬にかけて党長老が参加する座談会、意見交換会が断続的に開催されるが, 今年も多数の長老達がこの避暑地に滞在しており、中央組織部長の陳希は62人の各界専門家達と座談会を開き、胡春華政治局員も参加して長老たちの意見を聞いているという。今はその真っ最中で習支持派と反習派が激しく論争している最中だろう。      





mh3944 at 12:38|PermalinkComments(0) 政治 

2018年07月25日

180725 インドの糞尿譚

インドは世界最大の13億人の国民を抱えているが その5億人はトイレ無しの屋外で用を足している(野糞)という。これでは文化的な国民とは言えないと、モディ首相がインド全国に木製トイレを設置して国民運動を展開している。写真は1メートル四方の小さな木製小屋だが国民には全く不人気で、こんな臭くて暗い場所よりも、広々とした野外で用足しする方が余程快適だと、国民から嘲笑されていると新聞にあった。                           
                                                               
モディ首相の意気込みにも拘らず、多数のインド国民が木製トイレを避ける理由は明快で、狭くて暗くて臭い場所よりも、大自然のなかで用足しする方が余程の快感とは誰も分かる。インドネシアも同様で、川土手を下った簡単な竹製の囲のなかで用を足し、水で洗っているのを私も目撃したことがある。                                                                                       
                                        
東南アジア諸国の多くは同じ問題を抱えており、大国の中国も似たような状況で、30年前に香港旅行した折、国境近くを見物した時のニーハオトイレには本当に仰天した。お隣りと雑談しながら用足しする感覚は日本人には異次元で、出るものも出なくなってしまうと思った。                                                                                                                                 
モンゴルでは荒涼たる高原を移動し続ける遊牧民にはトイレなど無用で、用足しは全て屋外だが、夜中に野犬がやってきて綺麗に食するので何も問題もないと聞く。私は登山に縁がなく富士山にも登ったことがないが、アメリカのロッキーマウンテンの頂上近くにバス旅行した時は、日本の簡易トイレと同じだった。                                                                                                               
エベレスト等を登頂する冒険家は当然野糞だが、そこには基本的なルールがあり、ティッシュペーパーだけは必ず拾って持ち帰るのがマナーだと聞く。理由は簡単で、糞は直ぐに自然に同化するが、ティッシュペーパーは分解に時間がかかり散乱して自然環境を著しく害するからだ。確かに富士山頂近くトイレの垂れ流しで散乱したティッシュペーパーを航空写真でみたことはある。                                                                                                                            
                       
世界でも最も潔癖症の日本人は、殆どの家庭がウオッシュレットになっている。今やウオッシュレット無しでは日本人は生活できない。60年前の大学同期卒の友人が入社したT社は、陶器一筋の社長がトイレを電気機器に変えるウオッシュレットに反対だったそうだが、経営陣が交代して一気に業態が変革したそうだ。もしウオッシュレット革命に巡り合わなかったら、惨めな会社人生だっただろうと彼は漏らしていた。日本も30〜40年前までは殆ど旧式水洗だったが、今では100%近くウオッシュレット化されており、国内の旅行先もウオッシュレットなしではお客は敬遠する。                                                                                                         
欧米の先進国に何故ウオッシュレットが普及しないのか本当に不思議だ。20年前まで私はNYやロサンジェルスに頻繁に出張したが、ウオッシュレットを設置したホテルは殆どなく、ハワイの一流ホテルもウオッシュレットには出会わなかった。しかしその快適さを知るとウオッシュレットが急速に普及するのは確実で、日常生活から欠くことができなくなるだろう。 近年増えている特別養護老人ホームなどは職場環境の維持からもウオッシュレトは必要不可欠だと思う。       

 





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2018年07月18日

180718 破産寸前の中国


ロシアのGDPは日本の1/2以下で経済的には取るに足りないが、軍事的には強力でヨーロッパ諸国は常にロシアの侵略を恐れている。中国は軍事経済の両面で世界の No.2に成長し、我が国の尖閣諸島の奪取を狙う脅威となっている。                                                                        
 
この巨大中国も内政面では深刻な大問題を抱えている。その1は、膨大な人数に上る退役軍人の扱いであり、6,000万人の膨大な老兵が待遇改善を求めて連日デモっている。中国人民解放軍に源をもつ中国陸軍は名誉意識も高いが、ミサイル電子戦に変化した近代戦争では、頭が空っぽでエリート意識だけ旺盛な老兵は無用になり、その待遇に巨額の予算を要する圧力団体になっている。
                                             
その2は中国国内の累積債務であり、日本のバブル崩壊時以上の、膨大な累積債務を抱えていると中国評論家の石平氏が産経新聞(7/12)で論じている。国有企業の大連工作機械集団有限公司の陳会長は夜逃げして指名手配になったが、同社が3,300億円(200億元)の負債を抱えていたことが判明。その他に深刻な負債を抱えている国有企業が山ほどあり、その負債合計は1800兆円に達し、中国GDPの2年分以上に相当する。中国の海航集団公司の現役会長がフランスで不慮の事故死を遂げたのも、10兆円という超巨大債務を抱えていたことが関係しているという。                                                             

国有企業より民間企業は更に深刻で、中國内に抱える負債総額は合計で3,300兆円(200兆元)という天文学的な金額になると石平は指摘する。これは政府が煽り立て人為的に創り出された公共事業や不動産投資ブームの結末だが、借金はいずれ返さなければならず、これから中国は返済地獄が荒れ狂い、そのツケは金融機関やシャドーバンキングに回ってくると言う。                                                                  

ごく最近、習近平が従来の威圧的な外交態度を急変させて、日本政府と親善友好外交に転じたのも、このような国内矛盾を穏便に解決する方策を探っている為と思われ、逆に我が国はお隣の軍事大国と平和的な関係に転じるチャンスになりそうだ。





mh3944 at 09:40|PermalinkComments(0) 政治 

2018年07月12日

180712 無責任な小泉さん

小泉元首相は無責任だと、桜井よしこ女史が産経新聞(7/2)で痛烈に批判している。原発ゼロを主張する為、柏崎原発再稼働の地元の新潟県知事選で、共産党推薦の候補を応援した時、日本の太陽光発電の能力は、既に原発27基分を持っており、自然エネルギーだけでも十分やっていける、と大ウソをついて国民をたぶらかしたと、桜井女史はいう。                                                                                                             
我が国の太陽光発電は平成26年度末で2,688万キロワットの能力があり、原発換算で27基分の計算にな
るから、既に十分な自然エネルギー活用能力を持っており、柏崎原発の再稼働は不必要だ、と小泉さんは主張する。しかしこの計算には壮大なミスがあると東工大 奈良林直教授も指摘する。即ち太陽光発電は現実には公称能力の13%しか発電できない。小泉計算は、夜中も太陽がカンカン照りで、年間全く雨が降らない100%晴天続き条件での計算であり、子供だましだと言う。少々のミスなら笑って済ませるが、国の存立を左右する原発論争での有名人の桁違いミスは、笑っては済ませない。    
                                                                                       
太陽光は一日の内 実際には6時間(1/4)しか発電できず、更に年間の約半分(1/2)は雨や曇りで発電不能、結局1/4 x 1/2 =1/8 で公称能力の13%しか実際には発電しない。郵政改革で人気を博した小泉元首相を私も尊敬しているが、このような子供騙しの手法で民衆をアジルのは国賊レベルの犯罪である。                                                                                    

小泉支持候補は落選したがもし当選すると、大きな権限をもつ県知事の恣意で、わが国の原子力発電は更に追い詰められて国力を衰退させる危険があった。小泉さんはスエーデンのオンカロの高レベル原発核廃棄物の貯蔵施設を見学して、これほどの大規模な廃棄基地は日本にできる訳がないと、脱原発主義者に宗旨変えした。確かに国土が狭い日本の何処に高レベル核廃棄物の長期保存基地を建設するかは大問題だが、私個人は太平洋の領海内の孤島を選んで建設しては如何だろうかと内心は思っている。                                                                         
大体、県知事,市町村長などの地方自治体市の首長は権限が強すぎると私は思う。地方自治体は行政実務の執行機関であり、その役割は重要だが、彼らは往々にして深い思慮も無く、大きな権限を行使して国益を害するケースが多々ある。その典型例が沖縄であり、翁長県知事は 殆ど中國の出先機関のような反日行動を続けており、日本の国益を著しく害している。                                                                                   
                             
少々脱線するが、日本の国会も厖大な予算を食い過ぎる。特に参議院は何の役目を果たしているのか甚だ疑問だ。国会議員は一人当たり年間約1億円以上の経費を食うので、衆議員475名+参議員242名=717名では、年間合計800億円のコストを使っている。大金を使って安易なモリカケ論争ばかり何年も続けるのは止めて、もっと有益な議論をして欲しいものだ。特に参院議員は一度当選すると、6年間解散もなく身分は安泰となる。もしその気になれば2億円程度は任期中に貯金できると某経験者がテレビで漏らしていた。参議院ができた理由は 昔の藩主などの扱いに困って名誉職を与えたのだろうが、150年も経過した今日、制度の改廃も本気で検討しては如何だろうか。 


mh3944 at 08:18|PermalinkComments(0) 政治 

2018年07月02日

180702 直下型大地震 

                            
6/18(月)の朝、出勤途上の大阪北部を震度6の地震が襲った。倒れたブロック塀で登校途上の女児が死亡するなど犠牲者5名、交通網は終日大混乱だった。ガスと水道は復旧するまで1週間以上要したが、意外なところ大問題があったと私は思う。それは高層ビルのエレベーターが殆ど停止して、その修復に長い日数が掛かり、ビル住民が高層ビルに閉じ込められたことだ。停止したエレベーターの修復は簡単ではなく、安全性の確認と部品調達などに何日も要するという。        
                                                                           
地震の中心は枚方, 高槻、箕面、茨木など大阪北部の郊外だったが5万台以上のエレベターが停止し、その修復に1週間かかったという。高層ビル住民は、飲料水、食べ物を階段で運び上げるのに大苦労だったらしい。もしこれが超高層ビルが桁違いに多い東京なら大変な騒ぎになっただろう。東京には高さ60m以上(約15F)の高層ビルが700棟、高さ180m以上(約35F)の超高層ビルが50棟以上あるといわれ、これらのエレベターが殆ど停止すると、その復旧に数週間を要し高層ビルの住民は何日間も自宅に閉じ込められてしまう。                                                                                                    
                                      
私は海浜幕張の35FのWBCビルに長年勤務したが、この一棟だけでも20台のエレベターが動いている。高給サラリーマンが一生を賭けて都心に購入した5,000万円〜8,000万円の超高層マンションを大地震が襲うと、一瞬にして自宅が恐怖の檻に変わることを住民は想像しているだろうか? 政府は抜本的な対策が必要だと私は思う。                                                                                          

30年前、政府が率先して政府機能を地方に移転する大プロジェクトが議論され、候補地として宮城、栃木、茨城、静岡、三重などが対象に上がったが、膨大な財源を要し、特に東京都が猛反対して遂に立ち消えになった。政府機能が移転すると東京が衰退すると反対したのだ。しかし東京直下型の巨大地震は益々切迫しており、最悪で、死者1万3000人 建物全壊約85万棟、避難者約700万人という壊滅的な大災害を生じると予想され、東京都の繁栄は一瞬に消滅して多数の都民が犠牲になる危険があるのだ。平穏な時は永続きせず、関東大震災は必ず再来し、大災害を生じるのは避けられない。都心で働く多数のエリートや学生,子供達が犠牲になり、 郊外に残された老人ばかりでは、我が国の復興は殆ど不可能となる。勝手な東京都を強引に指導するのは政府の役目である。                                                                        

私は通勤に片道100分以上かかる苦痛を避けて、5年前に自宅近くの我孫子駅前に事務所を移した。 内心では都落ちの不安もあり、都内マンンションを羨ましくも思ったが、田舎根性が抜けない私は都心マンションに大金を投じる魅力を感じなかった。そして生活の場を郊外に移すと気分が一転して、快適さを実感している。朝は出社前に愛犬と手賀沼湖畔を散歩し、駅に急ぐサラリーマンを横目に見ながら、徒歩10分で事務所に着く。                                                                                              
                       
国際競争を生き抜く為には情報に溢れる都心が便利だろうが、IT全盛時代の今日、事務所を郊外に移しても大きな不便は無い。社会を見回しても、代表的な東京企業の東芝は不正会計で破産し身売り、三菱重工は自動車も飛行機もダメ、東電は原発対策の軽視で没落、 日産はルノーに買収されるなど、手練手管を誇る東京企業の多くは衰退している。逆に大阪育ちの松下は依然として弱電No.1、名古屋のトヨタは世界最大の自動車会社、浜松の本田は航空機までベストセラー機を開発、東北の日立は健全経営を誇り、田舎育ちの企業ほど安定しているのは、誠に不思議な事実である。                                                                                       

切迫している東京直下大地震が起きると、東京に集中する政治経済の全組織が壊滅的な損害を被り、日本は世界の先進国から貧乏国に転落するだろう。毎日の仕事に多忙な国民を指導するのは政治家の役目である。


mh3944 at 08:30|PermalinkComments(0) ビジネス 

2018年06月25日

180625 英会話のマスター

日本人は英会話に弱い。私も45才の時、米国DPC社との合弁会社 日本DPC社長に就任したが、周囲は私の英話力を不安視していた。しかし私は長年英会話を訓練していたので内心では不安はなかった。研究社のSpoken-American-English (上級)を20年以上も音読して全24章を丸暗記していたので 普通の会話には対応できると思っていた。米国ロサンジェルスのDPC本社で、会長以下主要幹部に私の経営方針を説明したが問題はなかった。                                                                                                                                                                                                  
しかし業務が動き出すにつれて、私の英語力には欠陥があると分かった。Speaking, Hearing, Reading, Writingのうち、Hearingが弱いと分かり始めた。SpeakingとHearingは表裏一体で同じものだと思っていたが 分厚い研究社読本をマスターした程度ではHearingは十分ではなかったのだ。Hearingの弱さを補強しようと私は懸命に聞きとり訓練を始めた。近年テレビで外国人が頻繁に話す生英語を聞き取ろうと努め始めたが なかなか上達の感触はなかった。                                                                                            
                       
テレビの字幕を見ながら会話を理解しようとすることに無理があったのだ。英文と日文の文章構成は真逆で、日本語や韓国語は、私は田舎から送られてきた赤いリンゴを食べた、という日文は、英文では 私は食べました、赤いリンゴを、田舎らか送られてきた、と文章が真反対になるので、字幕を見ながら英語を理解するのは無理があった。半ば諦め気味になりながらも、テレビの字幕を読まずに、生英語を聞き取ろうと努め続けたが、進捗は捗々しくなかった。                                                                                                                           
                     
ところがトランプ大統領が登場して、TVでジェスチャーたっぷりに話す彼の英語はほぼ完全に理解できるのだ。トランプ英語は本当にHearingし易いと分かった。こうなると勇気百倍で、より頻繁にTV-Hearingに時間を割くようになった。従来の米国大統領と違ってトランプ氏は少々の誤解は恐れずに、短い言葉で単純明快に意見を言う。トランプ大統領はマスコミからバッシングを受け続けているが、大衆に理解し易いように短い言葉でストレートに発信するメッセージは誠に分かり易い。英会話の永年の壁であったHearingが何とか克服できそうになり、傘寿を越えた今ごろになって快哉を叫んでいる昨今である。        




mh3944 at 08:29|PermalinkComments(0) 雑感 

2018年06月15日

180615 女児の虐待死

「もうパパとママにいわれなくても、じぶんから、しっかりできるようにするから もうおねがい ゆるしてください あそぶってあほみたいだから やめるから もうぜったいに やらないからね ゆるしてください おねがいします」                                             
これは、先日(3/2)目黒区のアパートで、男親から虐待と暴行を受けて死亡した5才の女児、船戸結愛ちゃんが絶命する前に必死で書いた詫び状だ。これほど悲惨極まりない訴え状に私は思わず落涙した。
                                                                                         
結愛ちゃんは香川県善通寺に住んでいた船戸優理(25)が 船戸雄大(33)と再婚した時の連れ子だった。善通寺に居住した当時から、育児放棄で善通寺児童相談所に2回ほど一時預りされたが、今年1月に男親の都合で東京目黒区に転居した時、品川児童相談所に移管されたが、その後の保護観察が不十分になった結愛ちゃんは3月2日に衰弱して哀れな一生を終えた。 実母の優理は義理の雄太が連れ子の結愛ちゃんに暴行するのを知りながらも, 恐ろしくて止められなかったと言う。野獣は自己以外の子を殺すというが、本当にけだものの残虐さだ。                                                                                                                   
                                            
アフリカでは今でも多数の子供や幼児が飢えと疫病で死亡しているが、息絶えそうな子を親はいつまでも抱き続けている。しかし結愛ちゃんは、親の冷酷な仕打ちに怯えながら必死にもがき孤独と飢えのなかで生き延びようとした。テレビにみる結愛ちゃんの笑顔は本当に可憐だが これほど真摯な詫び状を書く知恵もあった。事情を知っていたら養女に引き取りたいと申し出た人も何人かいたことだろう。結愛ちゃんを孤独な死に追い落としたのは、正しく品川区児童相談所の怠慢と無責任である。                                                                                          
昔は似たような暴行や虐待が結構あり、例えば私の小学時代の同級生に やせ衰えたK子ちゃんがいた。義理の母親は同じ小学校の太っちょY先生だったが、K子ちゃんは虐待を受けて衰弱し学校ではひと言も発しないまま2〜3年後に、太っちょ先生の転勤と共に転校して音信が途絶えた。                                                                                           
                                       
わが家から少し離れた隣家のS家もかなり異常で、4人の兄弟姉妹は極端な無口で、4人共はほぼ言葉を発しないまま学校生活を終えた。虐待の内容は分からないが低能ではなく性格も優しかった。寒い冬の登校時、我が家の庭で焚火すると彼らのズボンからは湯気が上がっていた。おねしょした寝間着のまま通学するのだ。中学校を卒業すると、長男は農家を継ぎ、次男は近くで理髪店、姉妹は何処かに嫁いでいった。                                                                         
           
恥ずかしながら私の父親(明治38年生)も無学で超短気、TVドラマの たけしの父親 そっくりだった。晩秋になると毎年、山陰の酒屋の杜氏に乞われて出稼ぎに行き 家族は平穏だが、早春に帰郷すると途端に家庭の雰囲気は一変する。 父の逆鱗にふれると我々子供は牛小屋の柱に括りつけられる。すると牛が近寄って大きな舌で舐めるが、それはオオカミに襲われるような恐怖で 私は泣き叫び、80年経った今でも忘れられない。ただ当時は子供が多く、我々兄弟は互いに助け合いながら過ごした。その恐ろしい父親も私が中学2年のとき結核で逝去。不謹慎だが我が家はこれからは平穏になると内心では嬉しかった。その後70年の長い人生で、父親は私の反面教師であった。                                                                    
                           
社会弱者の高齢者と幼児には手助けが必要だが、高齢者と違って幼児は声を上げることが出来ず、親に助けを求める以外に術がない。その意味で市役所の児童相談所の責務は極めて重要である。そこに勤める関係者は、多分厳しい競争社会を避けて、身分が安定する役所勤務を選んだ人達だろうが、その気楽さと無責任が結愛ちゃんを地獄に突き落としたのだ。役所勤務は決して天国ではないことを自ら反省するべきだ。  


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2018年06月11日

180611 医療は2割負担に 

私の住宅街では庭から玄関口まで金属製の手摺りを設置した家が多い、玄関口だけでなく、室内にも多数の手摺りを取り付けていると聞く。高齢になると足腰が弱り転倒して骨折すると2〜3週間入院して体力が極端に弱り、歩くことも困難になるので予防が大切だ。                         
                                     
実は、わが家も玄関口の3段の石段に手摺りをつけた。 前々から思っていたが最近ペット飼い始めて散歩に連れ出すとき引っ張られて危険を感じ、長さ2mの手摺を石段の上から下まで設置した。ごく簡単なアルミ製で作業は半日で終わり代金6万円を請求された。工事屋さんは、介護保険が効けば自己負担は6千円で済みますが、お宅は元気なので定額ですとのこと。設置費が1/10の激安だから多くの家が手摺りを設けているのだ。工事はごく簡単で、余裕があれば私でも知人の手助けで安く工事ができそうだと思う。我が国は福祉予算と名が付くと途端に値段が跳ね上がりボロ儲けになるらしい。中国系企業ならきっと半額以下で工事をするに違いない。                                          
                                       
                      
日本の福祉予算は爆発的に膨張して遂に40兆円に達した。国の税収が60兆円だからその大半を占めるまでに膨れた。福祉事業以外は何もできないほどのモンスター予算になった。野党は無責任な人気取り政策を叫び続け、不人気を恐れる自民党も呼応するので、どこまでも膨張する。私の近隣でも、元気に出歩くAさんは週2回のデイーサービスの送迎車が来る。普通に話せるWさんは毎週土曜、言語訓練教室に通っているなどなど、驚くほど多彩な福祉予算が潤沢に提供され浪費されている。                                                                                                                              
                         
医療費も同様で、病院の支払いは殆どが格安の1割負担だから、閑な高齢者達は少し気分が悪いと直ぐに病院に行く。傘寿になった私もごく初期の前立腺肥大で、泌尿器科に通い始めたが、自営業収入があるので全て3割負担、薬代を含めると毎回2万円前後を請求される。先週も担当医にまだ通院は必要でしょうか?と聞くと少々気分を害したらしく、私は専門医だから任せて下さい!と言われた。数千円なら文句を言わずに何回でも通院するが、毎回2〜3万円を請求されると、いい加減に開放して欲しいと思い始める。                                                                                                               
                                     
殆どの高齢者の医療費負担は1割だが、3割とは言わなくても2割程度に値上げすると、不要な病院通いは激減するだろうと私は思う。 2割になると病院通いも減り服用しない薬は買わなくなり、財政は劇的に余裕になるだろう。このまま高齢者が増え続けると、国家財政が破綻するのは目に見えているが誰も言わない。選挙が無い参院議員も発言ぐらいはすべきだと思うが音沙汰なしだ。立派な意見を吐く小泉進次郎辺りが発言すれば心から尊敬するが、彼も利口者らしく知らん顔している。困ったものだ。 


          


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2018年06月05日

180605 パワハラ-2

日大アメフトの内田正人前監督がパワハラで窮地に立っている。大学医学部のパワハラはよく知られているが、専門色の強い理系学部もパワハラが強い。私の卒業した化学工学部は、毎年多数の大手メーカーから求人が殺到し、4月になると就職担当教授が成績順に学生を呼びこんで、メーカーを選択させる方式をとっている。多分東大法学部も同様で、成績順に法務省、財務省、経済産業省、外務省…と決めるのだろう。

4月に入ると学生は成績順にひとりづつ就職担当K教授室に呼び込まれる。そして三菱化学 or 住友化学のどちらかを選べ、東レ or 旭化成ではどうか? 松下 or 東芝、という風に、次々と就職する会社を決める。学科試験の点数と実社会での有能さは必ずしも比例しないと私は思うのだが、大学では成績と従順さが全てに優先する。

5月の連休前迄には50名全員の就職先がほぼ内定した。しかし私だけはK教授からお呼びが掛からなかった。成績は中の下あたりで、その内呼ばれるだろうと思っていたが、私を除くほぼ全員が内定したと聞くとさすが心穏やかではなくなった。卒論指導のA助教授経由で接触すると、私には就職先を紹介する予定はないとK教授が言っていたそうだ。気絶するほど驚愕した。私はK教授の不興を買っていたのだ。

思い当たる節はあった。ひと月前の3月にK教授の燃料学科のテストがあり、私は欠点だったが点数に自信があったので、K教授室に訪れて、欠点ではない筈ですが?と問い質して、逆に激怒された件だ。K教授は多分、採点したアルバイトのミスを指摘されたと驚き、自分の採点が間違っていると言うのか?と声を荒げて私を教授室から追い出した。そして直ぐに4月になり、やっと私はK教授が就職担当だと知った。友人達はずっと前から知っていたようだが。
                                                   
さあ困った。大学を卒業しても就職できないでは絶対に困る。夏休みに帰郷すると親達は朗報を待っている筈だと、本当に悲壮な月日が流れていった。世間知らずの私には会社訪問などできる訳がなかった。大学院に残って2年後に就職することも考えたが、K教授がボスだから大学院を認める訳がないとA助教授から止められた。 
   
しかし捨てるてる神あれば拾う神ありだった。悶々として卒論を続けていた初夏に、尼崎駅前の新鋭の日米合弁化学会社JRCのS常務が来訪し、もし学生か残っていたら紹介して欲しいと。私は飛び付いて直ぐにOKした。有名な大手企業ではなく無名会社で友人達には話せないが、化学便覧の末尾には広告も載っていた会社だ。こうして私のサラリーマン生活は小さな会社の大きな歯車としてスタートした。      
そして60年が経過した。殆どの友人達は大企業の小さな部品として人生を終えて引退し、既に3割は逝去したが、私の会社生活は波乱続きだった。直ぐに東京本社の企画課長になり、米国医薬品合弁会社の社長を経由して波風が多い人生になった。退職後、既に20年が経過したが、私はまだ小さな自営会社で先端事業を経営する日々が続いている。                                                                                                
                                          
毎年の同期会には関東在住の友人達20余名が参加するが、自分の会社人生を誇らしげに語る人は殆ど居ない。平穏無事だが報われることの少なかった人生を悔やんでいるのだろうと思う。人生は正に、塞翁が馬で、大企業だから報われ中小企業は報われないとは決して言えないと、私は自分の実経験から確信している。                                                                         


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2018年05月28日

180528 パワハラの昨今


日本大学アメフトの内田正人前監督のパワハラが露呈してマスコミが大騒ぎしている。野党はモリカケ問題がぼやけると心配するが、アメフト騒動は燃え続ける。辞任した内田監督はパワハラを真っ向から否定したが、被害者の宮川泰介選手がマスコミの殿堂 日本記者クラブに呼ばれて詳細を説明し、鬼の内田監督は遂に入院してしまった。                                                                  
                  
体育会系では、従来からパワハラが色濃く残存しており、女子レスリングの伊調馨が至学館大(名古屋)から東京へ練習場所を移した途端、至学館の栄和人強化本部長から徹底的に虐められた事件も同根だ。しかしパワハラはスポーツ界だけでなく、電通の若い女性の自殺の如く 現業企業にも色濃く存在している。                                                                                                                                  
60年前に私が尼崎の日米合弁JRCの研究部門に入社した時、経営も理解できる技術屋になろうと、神戸大学経営学部(夜間)で勉強しようと考えた。上司K課長は毎夜マージャンなので、私が退社後の自由時間を通学しても問題ないだろうと思ったが、夜学通学を知った上司は怒った。自分が学んでいない経営学を部下が学ぶ必要はないと退学を迫り、辞めなければ遠方の石川県美川工場に転勤させると脅された。                                                                                      
                                     
北陸の田舎工場に放逐されては敵わないと、私は泣き泣き神戸大学に休学届けを出した。2年間の休学期限が経過した時、K課長が転勤となり、私は再び神戸大学に復学して無事に経営学士号を取得した。しかし四苦八苦して取得した経営学士も使い道は無く、何とか生かせるチャンスをと狙っていたが、偶然にも会社が経営方針に関する社内論文を募集していることを知った。                                                                                        
実務経験に乏しい若者には,企業を如何に経営するかは難テーマだったので、私は作戦を考えてデータを駆使した実証学的な論文を書こうと発起し、半年かけて400字詰め100枚程度の論文を書いた。数値に振り回されて、内容的には消化不十分な論文であったが、企業戦略を数字で論じるユニークな論文と言われて、私の想像以上に解釈が拡大し議論を広げる提案となり、見事に一等賞となって社内は驚愕した。                                                                                   

しかしパワハラが起きた。事前に上司に相談すると一喝されて論文断念を命じられるのは確実なので、私は本社人事部に直送したが、その論文が一等賞となって社内報で大々的に公開され、初めて部下の論文を知った上司は大いに不機嫌だった。しかし私の論文を読んだ社長は異常に関心を示し、私を本社企画課長に転籍するよう命令した。                                                                                                                                          
一般の人事異動は人事部長の権限だが、技術部門に関しては当人の専門分野が深く関係するので、技術部長の事前承諾が必須だが、技術屋の私は社長の直接指示で発令された為、上司に無断で部下が本社に転籍して企画課長に昇格したことに上司は激怒した。そして転勤に関する一切の協力を拒否し、大阪→東京の転勤費用支払書にも捺印を拒否した為、家族同伴の移動費用がなかなか貰えず、苦渋した古い思い出もある。                                                                                
                                           
今回の騒動で渦中のアメフト前監督の内田正人氏は、日大相撲部監督から日大理事長に出世した田中理事長の次を狙っているとも言われているが、パワハラを否定し続ける今回の騒動で、その野望は風前の灯となった。好事魔多しというところか。                      
             





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2018年05月18日

180519 フランスの凋落

仏マクロン大統領が苦闘している。 歴代政権が過度に規制緩和を進めて生じたフランス国民の怠惰病を断ち切りメスを入れようとして、国民から猛反発を食っている。 怠惰病は、国鉄、航空会社、法曹界、大学など広範に広がり、規制緩和で生じた悪平等が深く浸透してフランスの国力低下を招き、重大な事態に陥っているという。         
                                         
産経新聞(5/2)によると、例えば世界の大学格付で、世界のNo.1のオックスフォ-ド大学、No.2のケンブリッジ大学に続く実績と格式を誇っていた仏ソルボンヌ大学はNo.196位に迄ランクを下げた。因に東大はNo.28位、京大はNo.36位。 誰でも自由に大学で学べるべしとの方針でソルボンヌ大学は入学試験を廃止し高卒者全員に門戸を開放し、希望者多数なら抽選方式にした為、大学には学力不足の学生が溢れて、無事に卒業できる者は半数にも満たないという。                                                                                         
                                       
昔は肉体労働だった国鉄には多くの特典が残存しており、従業員は52才になると退職して年金を満額受給するという民間ではあり得ない厚待遇のため、フランス国鉄の債務残高は6兆円に達した。ドイツや北欧諸国は年金制度を大胆にカットして競争力を回復したがフランスは改革案が提案される度に大規模デモに発展して全く解決されない。その結果フランスの経済力は独,英,他諸国に大きく引き離されてしまったという。                                                                                
                                          
マクロン大統領が掲げる悪弊改革は、次の如くであり、日本や西欧諸国ではごく当り前のものばかりだが、既得権化したフランス国民はこの改革に猛反対のストライキを起こすという。
    a) 大学入試を能力主義に戻す  
    b) 国鉄職員の年金制度の改革   
    c) 議員が自分の家族を雇用することを廃止、
    d) 労働者の過保護を止めて、企業の競争力を回復  
   e) 法人税33%を段階的に25%まで引き下げ  
    f) 継続中の非常事態宣言の解除       
                                           
                                        
かような悪弊が続くとフランスは国力を喪失して、残るは幻のごとき観光業だけになるが、その観光業も近年はテロ頻発で、フランス旅行者は大きく減少し始めているという。                          
                                      
欧州の私の友人達の言動からもこの雰囲気は十分理解できる。ドイツ人は律儀で堅苦しく話し難いが、イタリア人は社交的で医薬会社の社長が、イタリアには2重帳簿が多く、課税対象と実売上高とはかなり差がある、日本企業はバカ正直すぎると笑う。イタリア、スペイン、トルトガルなど南欧ラテンの友人達は底抜けに明るく楽天的で、交通ラッシュが朝昼夕の日に3回、昼食後は自宅で昼寝というシェスタ慣習も最近は影を潜めてはきたが国民は享楽的な人生を楽しみ、同じラテン民族のフランスも人生は楽しむべしと信じる人々が多いようだ。                        
                                               
日本も笑ってばかりはおられない。野党は国民の歓心を買うことに熱心で、彼らが提案する放漫予算が実現すれば、日本もフランスのように国力を失って凋落に陥る危険性が大きい。日本の大きな問題は2つであり、ひとつは 若者達が元気を喪失して人口減少が止まらないことで、他方は福利厚生予算ばかり増加する放漫財政を続けていることである。これらは複雑な問題だが、与野党は如何に若者のやる気を取り戻すかを真剣に検討すべきである。
                                               




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2018年05月13日

180514 北朝鮮の将来

平昌オリンピックを契機に、北朝鮮問題が大きく動き始めた。強硬策一辺倒で、核ミサイル路線を強行してきた金正恩が突然に急旋回して、和平路線に向かうとは誰も予想しなかった。我国も核ミサイルと毒ガスの恐怖からは何とか避けられそうになった。                                                                         
オバマ前大統領が、戦略的忍耐とかの口実で静観し、北に核ミサイル開発を黙認した。国土が広大なロシアと中国は、北の核脅威を殆ど感じず米国を苦境に落とすことを望んだ。韓国は北朝鮮と連邦して人口8,000万人の核大国に変身することも夢見ながら複雑な心境だった。米国と日本は、北の核ミサイルを絶対に容認できない立場である。                                                                                                                    
トランンプ大統領は、強硬な北朝鮮の封込め政策を実行し、北の核基地の部分的攻撃計画も密かに進めていたが、核戦争による人類危機の歴史上の汚名は負いたくなかった。幸い平昌オリンピックで韓国大統領と金正恩が直接面談して、米国と北の会談が実現することになり、経済封鎖に苦しむ金正恩は、金正恩体制の保障と経済封鎖が解除されれば、核とミサイルを放棄すると大胆に提案した。 北の核問題が解決すれば、世界を核戦争の危機から救う画期的な成果であり、マスコミはノーベル平和賞だと騒ぎ始めた。                                                                                                                             
北が核の一括廃棄を受け入れれば確かにノーベル賞は当然で、その成果を引き出したトランプ大統領と韓国文大統領は受賞するだろうが、金正恩は多分 段階的廃棄という騙しの手法を主張するだろう。 金正恩が多数の自国民を殺害し、バンコック空港で金正男を暗殺した残虐事件の犯人がノーベル賞では誰も納得しない。仮に金正恩が核ミサイルの一括廃棄を受け入れれば、それは受賞に相当する勇気ある決断だが。                                                                                                         
                                             
問題は米国に北の体制保障を求めている金正恩の本心である。金正恩は核廃棄を先行して殺害されたリビアのカダフィ大佐の例を知っている。カダフィ大佐が欧米の要請に応じて核廃棄を断行したが、彼を殺したのはアラブの春で自由を満喫したリビア国民である。北朝鮮が民主化すると、強権政治に苦しんでいる北朝鮮国民が目覚めて、怒りの矛先を金独裁政権に向けるのは確実であり、金体制が危機に陥る可能性は極めて大きい。                                                                                                                       
                                            
しかし米国は北朝鮮の内政に関与できず 増して北国民の自由化運動を抑圧することはあり得ない。 可能なのは、北の国内が混乱した時、金正恩家族を含む北の指導部一族の米国亡命を受入れる程度であろう。金正恩が突然 習金平を訪問して後継を頼んでいることを考えると、まだ34才と若い金は現体制が半永続的に永続することを思案しているに違いない。もし北が金一族の強権独裁政権の継続を夢想しているのであれば、彼の将来は極めて暗く悲惨だと教えてやる必要があろう。






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2018年05月07日

180507 野党は日本を潰す

先月の全国紙に、桜井よしこ女史以下50余名の有志諸氏が連名で、国会よ正気を取り戻せ!と意見広告を載せた。昨今の国会はもう正気を失って、枝葉末節のスキャンダル論争に明け暮れている!と厳しく警告したものだ。議院内閣制の為、安倍首相が 国会質疑に拘束されて枝葉末節な論争に巻き込まれ、外交や安全保障などの最重要問題に対応出来ないことを憂慮し、無責任な野党を激しく警告した。 森友学園は財務省内の問題、加計学園は固定した岩盤規制の打破問題、自衛隊日誌は公文書管理の問題であるにも関わらず、安倍首相を缶詰にして、重要案件を検討する余裕すら与えない野党を非難している。枝野代表、辻元国対委員長、志位委員長、小池書記局長など、立憲民主党、共産党、民進党など野党幹部は、スキャンダル論争に熱中して国会を空転させ続ける。                                                                           

山本一郎氏も 新聞に喝!と全国紙上でマスコミを厳しく糾弾している。福田前財務次官と女性記者とのキス問題、加計学園の首相忖度問題、など仔細な事件を、恰も重大事件のように騒ぎ立てて国会を空転させる野党を厳しく糾弾する。それは恰も中世ヨーロッパが公開処刑を娯楽にしたのと同じで、国民に媚びを売る野党の作戦だ。                                                                         

私は役人を好きではないが、長年官庁勤めしたエリート次官がある女性記者とキスしたことで、次官の全てを否定するのは余りに非寛容だ。欧米社会では男女関係にもっと寛容で、米国トランプ大統ごときは 無数のスキャンダル報道を一蹴し、ヨーロッパ諸国でも余程でない限り、キス程度で議会が中断することなどあり得ない。加計問題も安倍首相への忖度もあったが、主犯は半世紀もの間、獣医師不足引き起こしても獣医師業界の独占利益を守ろうとした文科省の仕業であり、忖度などは全く枝葉末節だ。                                                                                   


特に私が不快なのは、野党議員が故意に言葉を言い換えて混乱させることだ。例えば不祥事を繰り返す安倍内閣は総辞職すべきと全国民が怒っているとの発言は、全ての国民がそう思っていると説明するのは大間違いで、吐き気をもよおすほど不愉快だ。野党はあらゆるケースで自分と国民とを故意に言い換えて 国民を洗脳し扇動しようとする。国民はそれほどバカではない。                                                                                    
      
その証拠に、安倍内閣は支持率を下げているのは事実だが、野党も支持率を下げ続けており、増えているのは無党派ばかりである。これは野党の主張に国民が納得していないことを示している。激変する国際情勢で 国民を如何に守るかに野党は全く無関心で、国民を扇動して政治を混乱させている。国会を空転させる野党のバカ騒ぎも数百億円の巨額な予算を浪費しているのだ。ある参議院議員は、もし再選する意思が無ければ殆ど活動せず、任期の6年間に2億円は貯まると漏らしていた。国会は空転でも予算は浪費され続けているのだ。                                                                                     

終戦後70年、反政府運動で騒ぎ続けてきた沖縄でも、昨今の首長選挙で、野党候補が敗退し続けている。もういい加減にバカ騒動は止めて正常な政治に戻せと現地の島民は怒っているのだ。 諸外国も我が国のバカ騒ぎを嘲笑している。                                                                                

枝野代表、辻元国対委員長、志位委員長、小池書記局その他の野党幹部は真面目そうな顔のバカ騒ぎは止めて、正常な国会運営に戻し、危機に瀕している日本の進むべき戦略を真剣に議論してはどうか?



mh3944 at 10:08|PermalinkComments(0) 政治 

2018年05月01日

180501 肉体が縮む

自分の背丈が4cm近く縮んだとこのごろ妻が嘆く。3才年下の妻は私と同じ高校だったが、長身で学業も優秀、運動会の団体行進でもいつも先頭を歩むマドンナだった。義母も若い時は〇〇小町と言われた長身美形で、昔のインターハイ 神宮競技大会では何度もメダルを獲得したというが、結婚したご主人(技術将校)がインドネシアで戦死して母子二人で戦後を生き抜いてきた。縁あって私と結婚したが、子供達は母方遺伝子の優性遺伝で、義母や妻のDNAを強く体現しており、人並み以上の運動神経と体形に恵まれているのは嬉しいが、ヒトは誰でも年齢を重ねると関節部分の軟骨が薄くなって身長が縮むのは避けられない。
                                      
私は身体だけは頑強だが、不器用で背丈も平均以下、団体行進はいつも後のほうだった。優等生の妻と違って私は 中学,高校でも表彰された覚えは殆ど無く、頑張った筈の期末試験も殆ど平均だった。しかし出題範囲を限定しない全国センター試験等では、何故か私はいつもTOP成績だったので、先生や級友達から不思議がられていた。範囲限定の学期末テストは、ヤマ感で勉強するので、不器用な私は順応できなかった。

高校時代のある数学の時間に私が、函数のことを関数と黒板に書いて数学教師からこっぴどく怒られたことがある。堅物の数学教師は、私が書いた関数は全く初耳で、函数学者としてのプライドを傷つけたらしい。しかし頑固な先生に反論しても勝てる見込みもなく私は黙っていたが、半世紀が経過した今日では殆ど関数になっている。

かなり屈曲した青春時代に育った私は、その後の長い人生でも反抗心を心の糧として逆境を生き抜く二宮金次郎タイプの人間になってしまった。しかし齢を重ねると性格も段々と穏やかになり、頑張り精神も衰えて丸味を帯びてきたが、頑強な肉体だけは維持しているつもりだった。

しかし先日小さな出来事があった。私は永年25.5cmの靴を愛用しており、梅雨が近くなった先般、柏の靴店で25.5の雨降り用の合皮靴を買ったが履き具合が悪く返品しようと同店に戻り、試しに24.5を履いてみると今度はピッタリだったので本当に驚いてしまった。長年の愛用サイズ25.5から1cmも縮小していたのだ。頑強が取り柄の私の肉体も遂に縮小し始めたことを知り悲しくなった。 
                         
食べ物も同じで、近年は人件費アップに対抗して、ランチや商品の定価を変えず量を減らしてコストをカバーするが、健食家の私は大いに不満だった。しかし近年はその減量ランチがお腹に具合良いことをたびたび実感し始めている。

いずれにせよ、80才にもなると肉体は収縮し、闘争心も萎えることは避けられないが、病気になって家族や周囲に迷惑をかけることだけは、極力避けようと強く意識しながら日々を暮らしている次第。





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2018年04月23日

180423 ペットを飼うー続 

柴犬を飼い始めて1年が経過した。犬には毎日の散歩が不可欠で、朝は出社前15分間、夕方は帰宅後40〜50分ほど私が近くの遊歩道に連れ出す。確かに犬は生活に潤いを与えるが、猫と違って雨の日も風の日も雪でも絶対に散歩を休めず、飼主が健康を害したら本当にアウトだと実感する。                                                      
                                      
自営業の私は出社も自由なので、早朝Pを散歩してから出社し、午後は3時過ぎに帰宅してPを散歩させる。友人と一杯とかは全く無縁な生活になってしまった。家に着いて門の鉄格子を開ける僅かな音も聞きつけてPは騒ぎ始め、玄関に入ると狭いサークルを飛び出んばかりに吠える。サークルを開くや否や飛び出して玄関から庭へ突進し、首輪を付けると外に飛び出して近くの空地に走り込み悦楽の表情で放尿する。終えると再び道路に戻って今日は左か右か私の顔を探る。                                                                                       

柴犬は利口で姿形も美しく専門家が最も好む飼犬だ。普通の柴犬は体重が12〜13キロだが豆柴は小型で体重も6〜7キロと愛らしく値段は2倍以上になる。近くで柴犬を飼っているOさんやMさんが、これは豆柴なんですヨ、と10キロ以上の愛犬を連れて優雅に散歩するのに何度も出会ったが、格段に小さい当方のPが登場した途端、彼らは何も言わなくなった。何だか悪いことをしたと少々反省もしている。柴犬は細目だが、Pは目が大きく鼻も高いハンサムで、散歩で行き交う子供達も、まあ可愛い!と立ち止まって手を出す。当方も悪い気はしないが、これはヒトの勝手な判断であり、犬同士の世界では全く無意味だろうと思う。Pは人懐かしっこく、初対面の人にも警戒せずに尾を振って近づき甘えるので、これでは番犬には不向きかもしれないとの心配もある。                                                                                        
                                         
犬の調教師からは、ペットは絶対服従させて、散歩は飼主の左側を歩かせ、飼主より前は歩かなさいように教わった。しかし若くて血気盛んなPはなかなか調教できなかった。2〜3年すると落ち着きますよと知人は言うので少々気休めもあるが、元気なPを抑えて優雅に歩かせることは困難を極めた。散歩はPの最大の楽しみで、強引に制御するのは可哀想だとも思い始め、最近は伸縮ロープで自由に走らせることにしている。Pが我が家に来たのも何かの縁であり、お互いに長くはない一生の殆どを狭いサークルで暮らすPには、短時間の散歩でも思う存分に走らせて楽しまそうと思い始めたのだ。                                                                                
犬は嗅覚に優れ、ヒトの100万倍から一億倍もの感度といわれ、散歩するPもあらゆるものを嗅いで外の世界の状況を探る。それは通勤や電車で懸命にスマホに見入る若者をも連想させる。また他の犬に出会うとPは敵か味方かを確かめようと慎重に臭いを嗅ぎながら近づく。最近殆どの室内犬は去勢しており、オスのPも早々に手術したが、やはりオス犬同士は相性が合わず険悪になってしまう。逆にメス犬に出会うと歓喜の表情で周囲を何周も走り回り生きている喜びを表現する。去勢した罪の意識が消えない私もPが全力で疾走する姿をみると少しは報われた気分になる。
                                                                                          
Pは極端に小さな犬は無視して殆ど相手にせず、自分と同程度以上の相手に興味を示す。逆に大型犬には警戒してなかなか近寄らず、じっと見つめて観察する。動物の世界では基本的に我が身は自分が守る以外に生きる術が無いことを本能的に知っているのだ。比べるとヒトは誠に勝手なもので元気な時は意気も高いが、弱ってくると直ぐに社会保障とか生活保護を求め始めるのは情けない生き物だと思う。                                                        


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