2005年07月
2005年07月28日
加害者と被害者
私は朝早く電車で通勤している。始発電車であり、早朝なら殆ど確実に座れるからである。2−3駅進むとすぐに満席になってしまうから、その後に乗車する人は僅かの差で立ちっぱなしとなってしまう。
ラッシュと違って早朝なのでみんな座席にゆったり座り、7人掛長椅子を6人で占める。すこし間隔を詰めるともうひとりは確実に座れるのだが、誰も知らん顔で、目をつぶりタヌキ寝入りをしているから、後から乗車した人は、被害者顔で、仕方なくその前で、東京まで長時間を立ちっぱなしとなってしまう。
確かに、ガラガラの早朝時に、若い女性に擦り寄って座ることは出来ず、ゆったりと座らざるをえない。
途中の駅では誰かが降車すると、運よく前に立っていた人は座れることになる。ところがである、座れたその人には席を詰めるチャンスなのだが、殆どの場合、そのままど真ん中にどっかと座り、目をつぶってしまい、席を詰めようとする人はまず居ない。 即ち被害者から途端に加害者に変わってしまう。
電車では被害者か加害者かは、日本ではマナーや気持ちの問題ではなく、その時の立場によってどちらになるかが決まってしまうのである。
私の場合必ず席を詰めて開ける意思を示す、すると立っている人も座る意思を示し、周囲の2-3人が席を詰めて一人分の座席が確保できる。
殆どの場合、私の好意に応じて座ってくれるので安心だが、極くまれには、席を詰めても前に立っている人が全く反応を示さないことがある。 そうすると私は少々バツが悪い思いをすることになる。
ははん!分かった、多くの人はこのバツの悪い思いをしたくないために、タヌキ眠りをしているのだろうか?
それなら少しは救われる、しかし被害者であった自分が加害者に代わったことにも無関心で気付かないのであれば、ことは大変に重大である。本当に勝手な人が多すぎる日本である。
ラッシュと違って早朝なのでみんな座席にゆったり座り、7人掛長椅子を6人で占める。すこし間隔を詰めるともうひとりは確実に座れるのだが、誰も知らん顔で、目をつぶりタヌキ寝入りをしているから、後から乗車した人は、被害者顔で、仕方なくその前で、東京まで長時間を立ちっぱなしとなってしまう。
確かに、ガラガラの早朝時に、若い女性に擦り寄って座ることは出来ず、ゆったりと座らざるをえない。
途中の駅では誰かが降車すると、運よく前に立っていた人は座れることになる。ところがである、座れたその人には席を詰めるチャンスなのだが、殆どの場合、そのままど真ん中にどっかと座り、目をつぶってしまい、席を詰めようとする人はまず居ない。 即ち被害者から途端に加害者に変わってしまう。
電車では被害者か加害者かは、日本ではマナーや気持ちの問題ではなく、その時の立場によってどちらになるかが決まってしまうのである。
私の場合必ず席を詰めて開ける意思を示す、すると立っている人も座る意思を示し、周囲の2-3人が席を詰めて一人分の座席が確保できる。
殆どの場合、私の好意に応じて座ってくれるので安心だが、極くまれには、席を詰めても前に立っている人が全く反応を示さないことがある。 そうすると私は少々バツが悪い思いをすることになる。
ははん!分かった、多くの人はこのバツの悪い思いをしたくないために、タヌキ眠りをしているのだろうか?
それなら少しは救われる、しかし被害者であった自分が加害者に代わったことにも無関心で気付かないのであれば、ことは大変に重大である。本当に勝手な人が多すぎる日本である。
2005年07月08日
商売は本当に厳しい!
今年の当社の最大プロジェクトに高度化学分析機器への参入があった。技術レベルが非常に高く、従って時給レベルも大幅に高い分野に、なんとしても参入を果たそうと、質量分析機器と、原子吸光分光計を選び、重点的に市場開拓を試みた。 このうち、原子吸光分析機のほうが、なんとか大手メーカーと契約も結び、技術研修となって、5名の担当予定者を送り込んだ。(5名は多すぎるが何人かは脱落するだろうと予想していた)
まず最初に現役パリパリで期待100%のI氏が、ライバルメーカーとの関係で排除され、残る4名は他社とも無関係で技術研修を開始した。そして経験は豊富だが如何にもジジ臭い感じのHさんが次に除かれたが、これは想定の範囲内であった。
ラボ研修を終えて、ユーザーに訪問しての現場研修に入ったが、学識豊富で社交性十分なIK氏と、積極性抜群のK氏は、半田付けなどの実務経験が少なくモタモタして、この現場研修の段階で候補からはずれることになってしまった。
最後に残ったのは当初最も期待薄であったM氏だけとなった、M氏は弱電の経験豊富だが学識が少なく可能性は最低と想定していたが、最後まで生き残り、当人のみがユーザーに訪問して実務作業を開始した。 当人は口数も少なく、お世辞にも、営業センスがあるとは言えなかったが、良い仕事をするので、私自身も、最後まで行けるであろうと信じていた。
しかし今度は、M氏自身が一人で担当するには、急がし過ぎる、週2回程度に仕事を絞って欲しいとわがままを言い始め、最初の週の予定の一部を断ってしまった。これは痛かったが、それでも私は仕事が全滅するとはまだ思っていなかった。
担当者の意思を変えることもできず、私は毎週3回程度にと機器メーカーにお願いしたが、忙しい機器メーカーの期待とは合致しなかったらしく、突然仕事の発注を中止したいとのメイル連絡を受けてしまった。最終的には立派な技術者5名全員が不合格となった訳である。
想像するところ、機器メーカーの判断は、M氏は無口過ぎてユーザーへの受けが悪く厳しい競合のなかで、返ってユーザーの印象を悪くするから止めようとの判断があったと思われるが、超多忙のなかで、毎週2−3日程度でも仕事を発注してくれるであろうとの甘い思いが私にはあった。
米国などでは、やるべき仕事を確実に実施すれば合格である筈だが、日本では
完全な技術サービスは勿論だが、更に社交性と営業センスをサービスマンにも求められる、従って文武両道でなくてはサービスは勤まらないのである。かくして、当社の今年前半のBig-Projectは無残な結果に終わってしまった。
これもいわゆるミスマッチというのであろうが、本当に難しいものと痛感した次第である。
まず最初に現役パリパリで期待100%のI氏が、ライバルメーカーとの関係で排除され、残る4名は他社とも無関係で技術研修を開始した。そして経験は豊富だが如何にもジジ臭い感じのHさんが次に除かれたが、これは想定の範囲内であった。
ラボ研修を終えて、ユーザーに訪問しての現場研修に入ったが、学識豊富で社交性十分なIK氏と、積極性抜群のK氏は、半田付けなどの実務経験が少なくモタモタして、この現場研修の段階で候補からはずれることになってしまった。
最後に残ったのは当初最も期待薄であったM氏だけとなった、M氏は弱電の経験豊富だが学識が少なく可能性は最低と想定していたが、最後まで生き残り、当人のみがユーザーに訪問して実務作業を開始した。 当人は口数も少なく、お世辞にも、営業センスがあるとは言えなかったが、良い仕事をするので、私自身も、最後まで行けるであろうと信じていた。
しかし今度は、M氏自身が一人で担当するには、急がし過ぎる、週2回程度に仕事を絞って欲しいとわがままを言い始め、最初の週の予定の一部を断ってしまった。これは痛かったが、それでも私は仕事が全滅するとはまだ思っていなかった。
担当者の意思を変えることもできず、私は毎週3回程度にと機器メーカーにお願いしたが、忙しい機器メーカーの期待とは合致しなかったらしく、突然仕事の発注を中止したいとのメイル連絡を受けてしまった。最終的には立派な技術者5名全員が不合格となった訳である。
想像するところ、機器メーカーの判断は、M氏は無口過ぎてユーザーへの受けが悪く厳しい競合のなかで、返ってユーザーの印象を悪くするから止めようとの判断があったと思われるが、超多忙のなかで、毎週2−3日程度でも仕事を発注してくれるであろうとの甘い思いが私にはあった。
米国などでは、やるべき仕事を確実に実施すれば合格である筈だが、日本では
完全な技術サービスは勿論だが、更に社交性と営業センスをサービスマンにも求められる、従って文武両道でなくてはサービスは勤まらないのである。かくして、当社の今年前半のBig-Projectは無残な結果に終わってしまった。
これもいわゆるミスマッチというのであろうが、本当に難しいものと痛感した次第である。