2005年11月

2005年11月11日

作家稼業は厳しい?

今朝早く目が覚め、ラジオ深夜便のスイッチを入れた。
明大教授の夫馬基彦氏の人生論の話があった。面白かった。
早大を中退して海外旅行でインドへ長期旅行された。ヒンズー教は仏教と関係あるのかどうか知らないが、家住期(壮年)、林間期(シルバー期)など、私にもある程度理解できた。

夫馬氏はインドから帰国してアルバイトをしている時、恋愛結婚して子供が出来たが、アルバイト先が倒産(?)して失業し、奥さんがパートで生活を支え始めた。
自分は家で子供の面倒を見る所謂、髪結いの亭主となったが、長くは続かず遂に奥さんから、亭主の面倒までは見られないと愛想を尽かされ、子供をつれて家出されて離婚されてしまった。

その間、小説を2-3冊書いたが、いずれも3,000-4,000部程度の発行で小遣いにもならない。作家が自立するには芥川賞をとらないと売れないのだそうだ。2-3回芥川賞候補作にはなったが、丁度スポーツ選手がオリンピックで優勝しないと食えないのとよく似ており、作家は芥川賞をとらないと売れないという。従って死に物狂いで頑張るらしい。何ケ月もかけて本を書くのだが、その間1銭も入らず、生活は赤貧を洗う如し、で本当に苦しかったと話していた。しかも出来上がった作品が売れる保証は全くない。

芥川賞は毎年1名で、東大法学部のように100人単位が合格する甘っちょろいものではなく、その競争率とプレッシャーは激烈を極めるという。

人生は何をやっても苦しいものなのだと痛感したのであった。







mh3944 at 15:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2005年11月01日

ラジオ深夜便が面白い


最近、NHKのラジオ深夜放送の聴取者が多いらしい。
私も、年をとると夜は早くベッドに入るのが早いので、朝の目覚めも早いく、深夜便を度々聞いている。

いろいろなアナウンサーOBが日変わり深夜便を担当するが、なかなか面白い。しかし何といっても抜群なのは、遠藤ふき子アナウンサーである。落ち着いた声で、ゆっくりと折り目正しい日本語を話されると、本当に味わい深い日本語の奥深さを感じて、いつも人柄を思い、感動させられている。彼女の担当の毎月第一月曜と第三月曜が待ち遠しい。確かにNHKには若くて素敵なアナウンサーが沢山登場している。しかしもし深夜便を担当させたら聞くに堪えられないのではないだろうか?

先日の東北における深夜便のつどいで、遠藤ふき子アナウンサーはこう話しておられた、自分は現役時代には落第生であり、いつも上司から声が通らないと言われ通しであったこと、及びこのラジオ深夜便でやっと自分の居場所を見つけた感じがする、と述懐しておられた。

あれほどの抜群な話振りでも落第生なのかと、HNKの擁する豊富な人材には恐れいるばかりである。しかし、毎日深夜放送を聞いていると、優等生であったであろう他のアナウンサーには、私にはあまり馴染めない。

聴く人にへつらい、護摩かし、間違うと言い訳したりで、みっともない例が多い。 例えば先般、島津アナウンサーが、瓜を爪と間違えて読み、すぐに気付いて、いやすみません、ゴミがついていたので瓜と間違いましたと言い分けしておられた。 
99%ウソに決まりきっていると思うが、ご本人は聞いている人になんとかいい訳するため、盛んにゴミが付いていて失礼しました、を繰り返していた。

我々高齢者は永年人生をやっている訳で、少々の言い訳ぐらいは直ぐに裏が読めるのだから、正直に爪と瓜は字が似ているので間違いました、と言うほうが余程素直に納得できるのだが、ご本人には分かっていないようだ。
人間は哀れな動物で、いつまで経っても、正直になることは難しいようだ。

もし遠藤ふき子さんが同じ言い間違いをしたらどうしたであろうか?
直ぐに、済みません老眼で間違いましたとか謝り、みっともない言い訳などはしなかったであろう。




mh3944 at 12:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ビジネス