2005年12月

2005年12月28日

落ちこぼれ実体験

いよいよ今年も年末となった。嬉しいこと、つらいこと、寂しいことなど色々とあったが過ぎてみると、みんな思い出深い。

例えば嬉しいことは、自分の会社の最大出資者からの減資要請があり、結局650万円の減資差益で合意に達し、当社の累損が大幅に改善されたことがある。
また、孫娘(小5)息子(小2)の何れも背高で学業優秀であり、自分の孫とは思えないほど運動能力が優れており、頑張っているらしいこと。そして何より妻和子の早期乳ガンが見つかり温存手術に成功したことなどがある。 同じくダンス教室で、自分のワルツに同僚女性群が拍手をくれたことは年甲斐もなく嬉しかった。

つらいことは、ダンス教室で久し振りに、落ちこぼれの苦しさを味わったことだ。レッスンで繰り返しステップを何回習っても翌日になると完全に忘れてしまうのだった。何故こんなにも覚えられないだろうかと腹立たしく思った、同時に小中学生の落ちこぼれの苦しさはこれなのだと実感した。 
自分の場合、兎に角 数十回あるいは何百回とステップを繰りかえし練習してやっと覚えた。しかし覚えた途端、今度はこんなに容易なステップが何故記憶できなかったのだろうかと不思議に思うほど簡単であった。自転車に乗るのと全く変わらないではないか?

しかしダンスと違って学業の場合、特に数学などは、長い年月の積み重ねであり、一端落ちこぼれると簡単には取り戻せない。ここに小学校で2割、中学校で4割、高等学校で6割が落ちこぼれるという悲惨な現実があることをダンスを通じて実感できた。落ちこぼれになると、悲しくて非常に疎外感を味わう。これは犯罪への近道だとも確信出来た。

どうすればよいだろうか? 答えはひとつ、即ち早い段階で、繰り返し繰り返し学習させて、理解させる以外にないと思った。その為には人手がかかるであろうから、暇で困っているシルバー人材を使うべきであろう。或いは家庭の主婦でもよい。公文教室なども確かにひとつの具体的な解決策であろう。




mh3944 at 11:13|PermalinkComments(0)TrackBack(1) 政治 

2005年12月22日

うたた寝について

年をとったため、夕方の寝入りは早く朝の目覚めも早い。普通でも朝3時ころには目が覚めるので、深夜放送を聴いたり、夜明けまでゆっくりうたた寝して時間が経つのを待っている。

昔の大学受験の時は、自分は朝型で朝早く起きで受験勉強していたが、早朝にベッドから抜け出るのが大きな苦痛であった。このまま眠られたらどんなに幸せであろうかと、度々思ったものだ。 しかし今日では寝る時間は十分にあるのになかなか寝付かれず、朝まで目覚めた状態でいることが度々ある。 受験生時代にあれほど望んだ思う存分寝ることが、今日ではそれほどの価値があるとも思えなくなっているのだ。
いや無理に寝ようとすると返って苦痛になってしまう。 何という変わりようなのだろうか? 

しかし、よく考えてみると、これは睡眠に限ったことではなく、あらゆることにおいて同様なのではないだろうか? 例えばお金がないときには、何とかして小金でも得ようと必死で働き、工夫をする。しかし大金もちになるとどうだろう。いくら稼いでも、使いようがないため、それほどお金が欲しいとは思わないに違いない。
或いは失恋すると、追っかけ回して返って嫌われてしまい、嘆き悲しんで自殺さえも考えることになる。しかし、いや彼女程度の女性はまた見つかるだろうと思うことは、何故が出来ないのだろうか?

人間の思考は周囲の環境とか置かれた状態によって180度かわるものであることを痛感する。 

となると、逆の発想はできないだろうか? 金が無いときでもいくら持っていても仕方がないのだと考えてゆったりと構えては如何だろうか。或いは仕方ないさ、また新しい出会いを探そうと早めに頭を切り替えて如何? そうすると彼女の側も、いや彼はもっと価値があるのではないかと心配し始めることもあるだろう。 少なくとも追っかけ回す場合よりも、好結果を生むのは間違いない。

このように、人生の色々なケースにおいて、余り神経質にならずに、心に余裕をもつち、その内に自分にも次の幸運が回ってくる筈だと思えば、案外楽な気分になるのではないか? そして周囲から見ると、大きくて豊な人柄に見え、返って大きな幸運が来るかもしれないと思うのだが如何?  
現実にはなかなか難しいかも知れないが、少なくともそう努力してみようと思う今日このごろである。




mh3944 at 11:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2005年12月15日

ダンスを始めたら、

私はヨットクラブの友人10名と一緒に社交ダンスを始めて、10ケ月が経った。
スタンダード(Blues、Waltz, Tango)、とラテン(Jitterbug, Rumba、Cha Cha Cha)の両方で段々進んで行く。ラテンはかなり荒っぽく、集団で踊っていても少々の間違いはごまかすことが出来るから、習得が遅れてもあまり気にならないが、しかし
スタンダードはちっと間違うと集団のなかで目立ってしまい、修復するにはかなりの技量が要る。毎月2回の練習だから進捗は早くないのだが、10ケ月も経つと、段々と差が目立ち始める。

特に私はブル-スとワルツの練習で、何故かなかなかマスターできず、落ちこぼれになってしまった。本当に慌てた。   昨日習ったことが翌日には全く忘れて踊れないのだ。他の人はすいすいと踊れるのに私だけがマスターできず踊れない。
何十年振りに落ちこぼれの心境を味わってしまった。もう幹事を辞めて脱会しようとまで思った。

しかしもう1度だけと思って、熟練のSさんに懇願して、土曜日曜に、繰り返し繰り返し、懇切丁寧に教えてもらった結果、Bluesと Waltzを踊ることができ始めた。そこで今度は自分だけで猛練習を行なった結果、完全にマスターできてしまった。
そして今度は、何故あのように苦しんだのか訳が分からないほど、簡単に踊れるようになってしまったのだ。自転車に乗るのと変わらない簡単さになった。

先週の合同練習の時、うれしくて私は思いっきりワルツを踊っていたら、女性群から私に向かって拍手が起こり始めた。 初めての出来事だ。本当に驚いた。理由を聞くと、ダンスがきれいで踊りがリズミカルだとのこと、少々赤面したが、本当にうれしかった。 大人でも褒められるとつい練習に馬力がかかる。

一方、学業の落ちこぼれ率は、一般に言われているように小学校で2割、中学校で4割、高校で6割の高率になるという。 ダンスと違って、特に数学などは積み重ねの学問であり、一端落ちこぼれると、途中での修復が不可能で、終生落ちこぼれとなってしまう怖さがある。ダンスは一度落ちこぼれても、不明な点を懇切丁寧に教えれば修復できるが、学校では特定の個人に多くの時間を割くことは難しく、従って学年が進むに従って、落ちこぼれ問題は取り返しがつかなくなり、その人の人生まで左右してしまう。ここに学業の落ちこぼれ問題の怖さがある。

暇をもて余している優秀なシルバー人材を活用して、小中学校の早い段階で、落ちこぼれ生徒を個人指導で元の軌道に戻してやる工夫をしてみては如何だろうか?



mh3944 at 15:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ダンス | ダンス