2006年09月

2006年09月21日

孫の運動会

孫の運動会
この日曜日に孫の運動会があった。小学校6年生の娘と3年生の息子だ。
鈍足に苦しんだ私と違って、孫達は紅白リレーの代表に選ばれたという。流石に、走りが早く私は興奮した。よくぞまあ!この間まで幼い子供だったのに、こんなに成長したものだと、思わず涙が出てしまった。
小学校時代の私は運動会がイヤで堪らず、100m走の順番が近づくにつれて、繰り返し尿意を催したことを思い出した。

見渡してみると、俊足な子供達はみな利口そうで厳しい顔たちであったのに比べて、鈍足の子等は殆どが穏やかで優しそうな顔をしていた。しかし、小学校教諭の娘に聞くと、俊足さと利口さは全く関係ないと笑いながら答えた。
86才になる私の義母は、その昔神宮で走ったという俊足の主だったらしい。その娘の妻も代表選手ではなかったが、走るのは早かったというから、運動能力は間違いなく母系遺伝であり、私の鈍足は殆ど遺伝していないらしく、嬉しかったが少し寂しくもあった。 

話は恐れ多いが、皇室に男子の世継ぎが生まれないと、この数年来、大騒ぎしていたが、悠仁さまが生まれた途端に収まった。 やれ男系男子が絶対だとか、女系天皇でもは認めるべきだとか、いろいろ議論があったらしいが、台風一過で急にトーンダウンした。万世一系の天皇家というが、良く考えてみると少々怪しい。
明治天皇も大正天皇も側室から生まれた方らしく、天皇の家系は実質的には殆ど側室の母系に殆ど占められている。直系男子とはいうが、実質的には側室の母系に占拠されてしまっていると思う。

人間のDNAは、確かに父親と母親の両性が半々から成り立っているが、それは染色体核遺伝子であり、もうひとつのミトコンドリアDNAは全て母性を引き継いている。確かに女性の体内で育つのだから、母性からの遺伝情報を多く引き継ぐのは理解できる。それが何代もつづくと、もう男系の影響は限りなくゼロに落ち込む計算だ。

歴史的にみても、スペインがインカ帝国に攻め込み、男は皆殺されたが、女は召使や妾として生かされたというが、実がインカ族は女性DNAを通じてしぶとく生き残っている。TVでアンデス民族の顔や姿をみてもラテン民族の陰は殆ど見えないように思う。
ジンギスカ-ンがヨーロッパの奥深く攻め込んで多数の女性を蹂躙したらしいが、遺伝的にはヨ-ロッパは蒙古族の大きな影響を残しているようにはみえない。

孫に運動会に感激しながらも、男性のはかない宿命を考えさせられた1日でもあった。


mh3944 at 13:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2006年09月14日

ラジオ深夜便

ラジオ深夜便
年のせいで、最近私はとみに早寝早起きになってしまった。
夜9:00を過ぎるともう眠くなり、余程見たい番組でもなければ寝てしまう。代わりに朝は早く4時過ぎにはもう目が覚める。受験生時代には直ぐに飛び起きて、眠い目をこすりながら、受験勉強を始めたものだ、しかし、今はつらかった受験勉強も必要なく幸せなものだ。 そして気が向けば枕元のイヤホーンでラジオ深夜便を聞く。

深夜便は、結構面白い番組も多いが、私は特にアナウンサーに興味があり、好き嫌いもある。現役時代にニュ-スを担当していた人、歌番組をやっていた人、バライエティー担当、のど自慢担当などなど、声を聞くだけで、姿が目に浮かぶ。当初は東京だけの放送だったが、最近は地方局も割り込んできて、限られた狭いワクの奪い合いらしい。東京局内部でも競争が激しそうで、各アンカーは懸命に努力して、自分の時間帯を守っている様子が目に見えるようである。

年をとってもアナウンサーは声が明瞭で、心使い十分で、我々一般人にはなかなか真似ができない激務と推察される。

しかしアナウンサーも人の子、どうしてもご自分の性格が隙間見えてしまう。例えば気の強そうな某女性アンカーが、ある時 爪と瓜を読み間違えてしまった。 前後の文絡から爪に決まっているのに、瓜と読んでしまったのだ。直ぐに彼女は気付いて、こうにのたまった → すみません読み間違えました、ゴミがついていたので つい瓜と…。 がっかりである。 本当に可愛い気がない。クリーンなアナウンサー室にゴミなど落ちている訳ないと思うのだが、プロとしてのプライドが許さないらしく、言い訳をしてしまったのだ。

すみません、読み間違えました! と言うほうが余程ほほえましいのだが、長年アナウンサーをやってきた意地がそれを許さないのだろう。 人間は何才になってもこびり付いたプライドを脱ぎ捨てることは難しいらしい。また自分の浅知恵で他人を簡単ごまかせると思っているらしい。 

しかし、中には素晴らしいアナウンサーもいる。例えば遠藤ふき子アナウンサー。
話す内容もさりながら、素敵な声、謙虚さ、合間のとり方、落ち着いた話し方、誠実で控えめな態度、などなど、本当に素敵な方であり、彼女が担当する第一月曜、第三月曜は私にとって待ち遠しく、恋人とデートするような気分であり、前夜は必ず早寝して早起きするさまである。

しかし、こんな素敵なアナウンサーでも、現役時代にはなかなか番組に恵まれず、還暦近くになってやっと自分の居場所を見つけたと, ある時ご当人が漏らしておられた。現役時代の彼女の上司はこの魅力を開発できなかったのだろうか? 諺で目明き
1000人、目暗 1000人というが、どこの世界も同じようだ。






mh3944 at 10:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 | 雑感