2007年10月

2007年10月29日

食品業界バシング

食品業界の混乱振りも甚だしい。 北の恋人、ミ−トホープ、赤福、比内地鶏などが、繰り返しマスコミを騒がしているが、食品業界の内情は多くが似たり寄ったりの面があるのだろうと思う。 しかしマスコミにお願いしたいのは、これらをミソクソ一緒に、非難し続けるのはやめて欲しいものだ。

確かにミートホープの豚肉や鶏肉に牛の血をかけて牛肉として売るとか、比内地鶏と偽って廃鶏を販売するのは厳しく非難されるべきだ。 しかし賞味期限を偽造した北の恋人や、製造月日を書き換えた赤福などはまだ救いがあると思いませんか? 確かに製造年月日を変えて出荷するのは悪いことだ。売れ残り品を回収して売るのは良くない。しかし我々国民が余りにも商品の新鮮度や製造年月日にこだわり過ぎるのも問題とは思いませんか? 

仮にその商品が食中毒事件でも起こせば、直ちに彼らの責任問題に発展することを彼らは十分承知しているのだ。 国民性かも知れない我々日本人は潔癖すぎて、非常に不経済な賞味期間を赤福や北の恋人に押し付けているのではないか? その結果貴重な食品が惜し気もなく無駄に捨てられているのだ。

この地球上には飢え死しつつある数千万の同胞がいるというのに。 それとこれとは別問題と言うかも知れないが 何が違うのだろうか? 何かどう違えば、我々は食品を無駄に捨て、彼らが飢え死ぬのを見殺すことが許されるのだろうか?

我々日本人がお金と腕力にまかせて無駄使いするのを、世界の良識ある人たちはきっと蔑んでいると思う。 終戦前までは、お櫃にこびりついたゴハン粒を、ひとつの残さず食べていたものだが、たまたま小金持ちになった途端、日本人は情けない国民性に成り下がったとは思う。

世論のリーダーであるマスコミにはぜひお願いしたい。事件の上っ面ばかり追いかけるのは、もうやめて、事件の深層まで深く掘り下げて一般国民をリードして頂きたいものだ。




mh3944 at 14:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

亀田バッシングはもう止めよう!

亀田バッシングはもう止めよう!

日本人は、弱いものいじめが大好きだ。国民性ともいえそうだ。
例えば亀田大毅の話、大毅が悪いには決まっており、私も彼を弁護するつもりはない。しかしネコもシャクシも、悪い悪いと言い続けるのは全く脳がない話しだ。 テレビ、新聞、雑誌などあらゆるマスコミが亀田一家を毎日毎日繰り返しバッシングするのはもう聞き飽きた。
誰か亀田大毅の元気を褒める者はいないだろうか? いま日本に欠けているのは社会全体の元気の無さだ。亀田大毅の元気さだけでも褒めてやろうではないか? まだたった17才の若者なのだ。我々だって高校生の時代には本当に未熟であった筈。

確かに大毅は大騒ぎし過ぎたのは事実であろう。しかしボクシングは本来乱闘のスポーツなのだ。彼は口先ばかりでなく、相手と乱打しあわなければならない現実を十分承知した上で、騒いでいるのだ。 口先だけの我々よりもっと厳しい現実の世界に住んでいるのだ。

朝青龍だって同じこと、確かにモンゴル流の国の品格の違いもあろう。
しかし、日本人の大関や関脇が余りにも元気がないから、朝青龍にバカにされているのだ。 もっと死ぬ気でがんばれば、誰か朝青龍を倒す三役が一人ぐらいは居ても良いと思う。
朝早く公園を横切って出社するとき、いつも出会うのが年金暮らしの年寄連中だ。 知ったかぶりの顔して、朝暗いうちから毎日散歩に耽っている。彼らは道端にゴミ屑が落ちていても、見向きもせず、ただ散歩するのだ。情けない話だ。 生きているうちは、何か少しでも社会に役立つことをしようではないか? このままで元気がないわが国は、年金の重さでアジアの諸国のあいだに埋没してしまいそうだ。




mh3944 at 14:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ビジネス 

2007年10月23日

隣人中国とどう付き合う?

先般、中国で日本とドイツの女子サッカー試合があったところ、中国人観客の殆どが、ドイツの応援に回り、日本チームのファインプレイに対しては大ブーイングが響き、ドイツ人選手が驚いていたと新聞に報じていた。試合は日本女子が惜敗したが、 事前に準備して行った、謝謝!
の横断幕をもってグランドを周回したところ、今度は中国人観客が息を呑んだという。 全く心痛むニュースである。

確かに、中国人の反日感情には根深いものがあり、中国政府、特に江沢民政権はそれを民意統一のテコに使って政権維持を図ったのは有名な話である。中国各地には、日本軍の残虐行為を示した歴史館が数多く設置されているそうである。私の義母も、軍属として一時満州国に住んでいたが、当時、中国人は人間扱いしなかったと時折漏らすことがある。確かに日本軍の厳しい扱いもあったのであろう。

しかし考えてみれば、それは60年前の話である。1世代以上は完全に経過した筈で、今日の中国若者が、今更のように、アンチ日本を騒ぎ立てるのは本当に心苦しい、これから中国とどうつきあうべきか悩ましい限りである。

しかし、関口知宏の中国列車横断旅行のテレビ番組をみると、彼を日本人と知って非常に友好的に話し掛ける中国人の多いことにまた驚いてしまう。 一体どちらが本当の中国人なのだろうかと?

勿論、中国には、世界に誇る文明の歴史があり、近年工業化も進み始めて、巨大な国民が益々自信をつけ始めたのは事実であろう。 翻って日本は中国の1/10にも満たない人口である。
一般的な感情から言っても、隣家とはなかなか親密な付き合いは難しく、スープの冷えない程度に離れたところに友人が多いのは現実であろう。

例の国際連合の常任理事国の改組案騒ぎでも、アルゼンチンはブラジルの常任理事国案に猛反対し、パキスタンはインドに、イタリアはドイツに対してと、およそ隣りの友人の出世を嫌う感情は万国共通であり、中国が日本を嫌う感情も分からない訳ではない。

仮に私自身も、中国とドイツのサッカー試合のとき、どちら側の応援席に座るか自信はない。
これは、人間として避けられない感情なのであろう。特に相手は経済成長に目覚めた一途の若い国であり、日本は還暦近い老人国なのだから。
悔しさは残るが、感情を抑えながらも、辛抱強く付き合う以外に対策がなさそうである。 



mh3944 at 13:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2007年10月12日

小沢首相なんてまっぴらだ!

最近参議院で野党が過半数を占めてから、民主党が急に元気づいた。やれ、給油法案への反対や、社会保険庁の失態追及とか、小沢さんも見違えるほど元気になってきた。しかし、言うことやることは全く小手先ばかりで実質は、如何に自民党を倒すかという政局論争ばかりだ。

例えば、インド洋での給油活動の継続反対で、安倍さんを卒倒させて退陣に追い込んだが、最近の世論調査では50%が給油法案継続に賛成とのこと。民主党と同じ反対意見は20%台だという。逆に、あの危険なアフガンに派兵するISAF参加を小沢さんは提案している。呆れてものが言えない。小沢党首は何をとぼけたことを言い始めているのだろうか? 

年金論争は、長年の社会保険庁の無責任さがこの混乱を招いたのは事実だ。従って政府の責任であることも事実だろう。しかし小沢党首や管代行、鳩山幹事長など民主党のお歴々は、つい先年までは政権与党の大幹部として、重要閣僚でもあった筈だ。管代行に至っては、責任官庁の厚生大臣まで歴任していたではないか? 
たまたま、社会保険庁問題が表面化した昨今、彼らは運よく外野席に座っていただけであり、決して胸をはって追及できる立場ではない筈だ。この問題は、まさしく日本の官僚共の無責任さと非効率さを証明するものであり、民主党は自民党と一体になって、利権維持に汲々とする官僚制度を打破すべき立場なのに、相変わらず政局論争に明け暮れている。

民主党は、過疎に喘ぐ農家への所得保障制度も提案するらしい。
私自身も山口の農家の3男坊で、農業の深刻な困窮は痛切に感じているが、これは日本だけに限ったことではなく、中国でも韓国でも、世界の多くの国が悩んでいる構造的な問題なのだ。現在のままではアメリカやブラジルの大規模経営には太刀打ちできる筈がないのは誰でも知っている。
唯一希望のもてる政策は、企業の土地所有を認め、農業の企業化を進めて大規模効率化すること以外にはないのだ。 にも関らず、農林水産省は自己の唯一の利権分野に経済産業省が入り込むことを極度に恐れて、農業の企業化を絶対に認めようとしない。 民主党がバラマキ政策を拡大しても、根本的な解決からはほど遠く、単に問題を先き延ばし、財政悪化を深める以外の何ものでもない。

世論は常に飽きやすく風向きは直ぐに変わってしまう。小沢さんもそのことを十分承知しているから、民主党フォローの風が変わらない間に早く自民党政権を倒そうと、一層強硬な態度をとっているが、無理に急げば急ぐほど国民から嫌われて、風向きは急変する。 あの仏頂面の小沢さんが首相になることを想像するとゾッとするが、今のままでは永久に実現しないだろう。

日本の産業は一流だが政治は3流という恥ずかしい世界の常識から卒業するため、民主党は早く目覚めて欲しいものである。 





mh3944 at 09:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治