2008年06月
2008年06月27日
郵便局とハローワーク
私は、毎月丸の内の三菱UFJ銀行本店でお金を引き出して東京駅前の中央郵便局に入れ換える。銀行の支店数が近年激減して、当社の出納は最寄の郵便局以外に使えなくなってしまったから。10年前に付き合い始めた三菱銀行日本橋支店は閉鎖となり、東京駅前の八重洲支店も閉鎖され、終に丸の内の三菱銀行本店に出入りすることになってしまった。何だか中小企業のわが社も偉くなったような感じがする。
三菱銀行本店は10数年前に新築されて内部は素晴らしく、さすが超一流銀行の中核だけあって、若い女子行員にあふれ、懇切丁寧に対応し預金を引き出してくれる。
続いて東京中央郵便局に行くと今度はガックンだ。場所は東京駅南口の面前に立地し、丸ビルと並んで超々一等地だが何しろ古い。建物は記念碑的らしいが、今年10月から38階建に建て直す計画だが、内部はうす汚れて節電のためか蛍光灯も暗い。その下で無愛想な中高年の男性社員が窓口にずらりと並んでいる。何故か若い女性は殆んど見かけない。公社時代に就職した男性局員は居心地がよくてなかなか辞めないからであろう。しかし民営化されたのでこれから様相は多分変わるはずだ。
10台以上並んだ同郵便局のATMも見るからに旧式で、銀行から下ろしたばかりの新札100万円束も一回では受け付けないことが度々あり、途中で止まって札の入れ直しを求めてくる。現金の扱いは危険なので札の出し入れには結構気を使う。銀行のATMでは札の入れ替えは殆ん経験ない。 なぜ民間と官庁でこんなに差がついたのだろうか。どちらも働いている社員は一生懸命のように見える。しかし多分心のうちは大きな落差があるのであろう。
想像するに郵便局の職員も、入社時には殆んどが青雲の志に燃えていた筈だ。しかし民間と違って、長年勤務すると、出世と給与は、努力には無関係で、入社時の経歴で決まっていることが分かり始めると、青雲の志を失ってしまうのだ。見たこともない若いエリート上司が入れ替わり立ち代り赴任してくると、もう真面目に仕事をやっておられないのは私にも実体験がある。
同様にハローワークや、同じ厚労省系列の東京人材銀行でも、官庁と名がつくところは殆んど仕事のベクトルが民間企業とは全く異なっている。要は目的を達成するより、如何に自分が一生懸命働いているかを同僚に見せることに懸命な様子なのだ。何事もルール通りであればスムースに業務が進むが、一端変則的な局面に出会うともう大変。民間と違って、先方は顧客の都合は殆んど考えず、ルール内での仕事を重視し、失策を犯さないように当方に軌道修正を求める。
例えば、預金通帳の空欄が少なり、新通帳へ切り替えを求めたとき、民間銀行では直ちに新通帳に切替えてくれるが、郵便局はか簡単ではない。まず会社の謄本を持参するよう求める。何故銀行に出来て同じことが郵便局にできないのか分からないが、兎に角新しい謄本の提示がルールなのだという。わざわざ登記所に走り謄本を入手して、やっと新通帳への切り替えができた。不便なこと極まりない。何故改善できないのだろう?
別の日、有楽町の東京人材銀行で大変困惑させられてしまった、機械類のメンテナンス要員を求めると様式に記入して申し入れたときだ。当方は正直に半導体製造装置のメンテナンス要員を求む、年齢不問、と記入した書類を提出したところ、先方窓口から受付を拒否されてしまった。驚いた。
理由はメンテナンスは仕事が低級なので、人材銀行はそのような低レベルの技術者は扱っていないという。従ってハローワークに行って申請し直せというのだ。仕事のレベルが高級か低級か、事務屋で素人の彼らに分かる訳がないにもかかわらずだ。 当方が対象とする半導体製造は、高度に複雑な機器で高い技術レベルの経験が必要なのだと説明しても、先方はダメの一点張りだ。メンテナンスという用語があれば、人材銀行が扱う技術者の対象外なのだそうだ。
いくら説明しても受け付けず、人材銀行が如何に高級な人材の斡旋に力を入れているかを、周囲に聞こえよがしに窓口担当者は大声で説明する。周囲の同僚職員に自分が如何に熱心に、仕事をしているかを盛んにPRしているのはミエメエなのだが、当の担当者には全く分かっていないらしい。取り付く島も無く一端引き下がり、私は2ケ月の冷却期間をおいた。そして同じ申請書に設計業務も含む、と追記した書類を同じ窓口に再提出すると、今度はいとも簡単に受け付けてしまった。結局2ケ月の時間を空費しただけだ。
とにかく、技術的な知識が皆無の窓口事務屋には、設計業務は最高なレベルで、それ以外の関連業務はレベルが低く、従って仲介しないと教えられているのだろう。
確かに人材銀行には中年高年の技術者が転職を求めて多数登録している。しかし本当に玉石混交で、何故このような人がと疑いたくなるレベルの技術者が多数登録している。使い物にならない技術者だと知っている私の友人も登録されていた。 しかも部長とか、ナントカ本部長と記入した書類が多い。年配の役職者は実務には殆んど役立たないのを、先方はご存知ないのいだろうか?
更に、我々の求める年配の技術者には新卒とは違う特殊な理由もある。
業務のマッチングが非常にデリケートなのだ。 自分の職歴、性格、年齢、居住地、健康状態、業務意欲、生活レベルなど、諸条件を複合的に判断して、自分に合致する仕事を求める。設計業務かメンテナンスかは二の次なのに、窓口担当者は、設計業務用の高級人材を斡旋するのだと、叩き込まれているらしい。
窓口担当者も、新入社したときは、多分やる気に燃えていたはずだ。しかし、如何に事件を起さず保身に徹すべしという組織的なプレッシャーは、長年の間に当人の根本思想となり、効率優先の考えは消え失せて、無自覚のうちにルールさえ守ればいいのだということになったのだ。
ハローワークや人材銀行は早急に民営化して、求人側と休職側のデリケートな条件のすり合せに対応しなければ職安としての成果はなかなか上がらない。ハローワークを民間に開放すると、彼らの石頭では競合できないことを知っているが故に、彼らはいつまでも民営化に反対を続けているのだ。
三菱銀行本店は10数年前に新築されて内部は素晴らしく、さすが超一流銀行の中核だけあって、若い女子行員にあふれ、懇切丁寧に対応し預金を引き出してくれる。
続いて東京中央郵便局に行くと今度はガックンだ。場所は東京駅南口の面前に立地し、丸ビルと並んで超々一等地だが何しろ古い。建物は記念碑的らしいが、今年10月から38階建に建て直す計画だが、内部はうす汚れて節電のためか蛍光灯も暗い。その下で無愛想な中高年の男性社員が窓口にずらりと並んでいる。何故か若い女性は殆んど見かけない。公社時代に就職した男性局員は居心地がよくてなかなか辞めないからであろう。しかし民営化されたのでこれから様相は多分変わるはずだ。
10台以上並んだ同郵便局のATMも見るからに旧式で、銀行から下ろしたばかりの新札100万円束も一回では受け付けないことが度々あり、途中で止まって札の入れ直しを求めてくる。現金の扱いは危険なので札の出し入れには結構気を使う。銀行のATMでは札の入れ替えは殆ん経験ない。 なぜ民間と官庁でこんなに差がついたのだろうか。どちらも働いている社員は一生懸命のように見える。しかし多分心のうちは大きな落差があるのであろう。
想像するに郵便局の職員も、入社時には殆んどが青雲の志に燃えていた筈だ。しかし民間と違って、長年勤務すると、出世と給与は、努力には無関係で、入社時の経歴で決まっていることが分かり始めると、青雲の志を失ってしまうのだ。見たこともない若いエリート上司が入れ替わり立ち代り赴任してくると、もう真面目に仕事をやっておられないのは私にも実体験がある。
同様にハローワークや、同じ厚労省系列の東京人材銀行でも、官庁と名がつくところは殆んど仕事のベクトルが民間企業とは全く異なっている。要は目的を達成するより、如何に自分が一生懸命働いているかを同僚に見せることに懸命な様子なのだ。何事もルール通りであればスムースに業務が進むが、一端変則的な局面に出会うともう大変。民間と違って、先方は顧客の都合は殆んど考えず、ルール内での仕事を重視し、失策を犯さないように当方に軌道修正を求める。
例えば、預金通帳の空欄が少なり、新通帳へ切り替えを求めたとき、民間銀行では直ちに新通帳に切替えてくれるが、郵便局はか簡単ではない。まず会社の謄本を持参するよう求める。何故銀行に出来て同じことが郵便局にできないのか分からないが、兎に角新しい謄本の提示がルールなのだという。わざわざ登記所に走り謄本を入手して、やっと新通帳への切り替えができた。不便なこと極まりない。何故改善できないのだろう?
別の日、有楽町の東京人材銀行で大変困惑させられてしまった、機械類のメンテナンス要員を求めると様式に記入して申し入れたときだ。当方は正直に半導体製造装置のメンテナンス要員を求む、年齢不問、と記入した書類を提出したところ、先方窓口から受付を拒否されてしまった。驚いた。
理由はメンテナンスは仕事が低級なので、人材銀行はそのような低レベルの技術者は扱っていないという。従ってハローワークに行って申請し直せというのだ。仕事のレベルが高級か低級か、事務屋で素人の彼らに分かる訳がないにもかかわらずだ。 当方が対象とする半導体製造は、高度に複雑な機器で高い技術レベルの経験が必要なのだと説明しても、先方はダメの一点張りだ。メンテナンスという用語があれば、人材銀行が扱う技術者の対象外なのだそうだ。
いくら説明しても受け付けず、人材銀行が如何に高級な人材の斡旋に力を入れているかを、周囲に聞こえよがしに窓口担当者は大声で説明する。周囲の同僚職員に自分が如何に熱心に、仕事をしているかを盛んにPRしているのはミエメエなのだが、当の担当者には全く分かっていないらしい。取り付く島も無く一端引き下がり、私は2ケ月の冷却期間をおいた。そして同じ申請書に設計業務も含む、と追記した書類を同じ窓口に再提出すると、今度はいとも簡単に受け付けてしまった。結局2ケ月の時間を空費しただけだ。
とにかく、技術的な知識が皆無の窓口事務屋には、設計業務は最高なレベルで、それ以外の関連業務はレベルが低く、従って仲介しないと教えられているのだろう。
確かに人材銀行には中年高年の技術者が転職を求めて多数登録している。しかし本当に玉石混交で、何故このような人がと疑いたくなるレベルの技術者が多数登録している。使い物にならない技術者だと知っている私の友人も登録されていた。 しかも部長とか、ナントカ本部長と記入した書類が多い。年配の役職者は実務には殆んど役立たないのを、先方はご存知ないのいだろうか?
更に、我々の求める年配の技術者には新卒とは違う特殊な理由もある。
業務のマッチングが非常にデリケートなのだ。 自分の職歴、性格、年齢、居住地、健康状態、業務意欲、生活レベルなど、諸条件を複合的に判断して、自分に合致する仕事を求める。設計業務かメンテナンスかは二の次なのに、窓口担当者は、設計業務用の高級人材を斡旋するのだと、叩き込まれているらしい。
窓口担当者も、新入社したときは、多分やる気に燃えていたはずだ。しかし、如何に事件を起さず保身に徹すべしという組織的なプレッシャーは、長年の間に当人の根本思想となり、効率優先の考えは消え失せて、無自覚のうちにルールさえ守ればいいのだということになったのだ。
ハローワークや人材銀行は早急に民営化して、求人側と休職側のデリケートな条件のすり合せに対応しなければ職安としての成果はなかなか上がらない。ハローワークを民間に開放すると、彼らの石頭では競合できないことを知っているが故に、彼らはいつまでも民営化に反対を続けているのだ。
2008年06月26日
拉致問題はそんなに重要か?
北朝鮮の核兵器を押さえ込むべく、日本を含む周辺5ケ国が北朝鮮に圧力をかけ続けている。 すぐお隣の狂気者に強力な刃物をもたすことは絶対に避けなければならないからだ。しかし何故か日本だけは核兵器の問題と同じ比重で拉致問題の解決が不可欠だと叫び続けている。拉致問題を置き去りにするなと訴え続けている。たった20余名の拉致問題が、何故それほど重要なのかと世界中から失笑を買っているが、国内からは誰も異論を唱えない。全く変な国だと思う。
確かに、外務省から永年門前払いを食らいながらも被害者家族は粘り強く訴え続けて、やっと小泉政権が北朝鮮による拉致だと認めて本格的な取り組みが始まった経緯は良く知られており、その献身的な家族の努力は賞賛に値する。誰からも見向かれず、長い苦しい年月であったろうと深い同情を禁じえない。
しかし考えるべきは、この世には同じように不条理な災難で苦しんでいる人々がゴマンといるという現実なのだ。先日死刑になった宮崎勤が17年前に誘拐殺害した女児4人だって、声こそ上げないがその親達には絶対に忘れることの出来ない恨み悲しみだろう。同じく宅間守に殺された大阪教育大付属池田小学校の児童8人も生きていれば今日では25才になっている筈だと、両親たちの悲しみが絶える日はないだろう。更には騙されて北朝鮮に渡った2千余人とかいう日本人妻たちが今も北朝鮮で苦しみもがいている現実をその親族たちは声も上げずに見守っているのだ
先日の調査で、日本では毎日100人近い人が自殺するといわれるが、その40%近くは病苦が原因という。生活苦による自殺も20%に達するそうだ。生きていれば誰でも大小いろいろな苦難に遭遇している。しかし核問題は別格の次元であり、日本民族全体が滅亡するかも知れないほどの危険性があるのだ。
拉致家族達は、自分たち20余家族の問題を、日本国民全体の大災難と同じ次元で扱えと叫に続けているのだ。自分達の拉致問題が解決されなければ危険極まりない北朝鮮の核問題も解決されなくても仕方ないという理論だ。親ばかにも程があると思う。日本の政治家やそれに悪乗りするジャーナリズムも、無責任極まりないと思う。北朝鮮の核攻撃により1億3千万人の日本国民を破滅に導く危険性のほうが、余程悲劇であるのを分からない訳はないのに。
夜昼無意味なテレビ番組を制作し続けているディレクター殿にお願いしたい。貴兄たちは高給を食み、世論を動かす強力な立場におられるのだ。君達の番組のひとつとして、拉致問題は騒ぎ過ぎではないか!という討論会を是非やってみて欲しい。多分大きな反発を起こして騒ぎになるだろう。しかし時間が経てばよくぞ言ってくれたと感謝され、必ずや視聴率が跳ね上がると思うのだが。
更に問題は政治家諸先生方だ、多分内心では違和感を覚えながらも、拉致問題を別格な人道問題として大げさに取り上げ続けていることだ。確かに選挙の洗礼を受ける政治家諸先生には、不用意な発言は直ぐに落選に直結するので、社会の動向に過剰な目配りが必要なのは理解できる。しかし拉致問題より核問題の解決を優先すべきだと言う極く当たり前の発言ができる政治家のひとりくらい居られてもいいのではないだろうか?
どなたか、近い将来に引退を考えておられる諸先生も居られると思う、その先生に是非お願いしたい。先生はご立派に立身出世を遂げられて、これからは人気に左右されることなく安楽な余生をおくることができると思います。そこで最後の勇気を振り絞って、拉致事件よりも核解決を優先すべきだ!と国会で大演説をぶって頂きたいのです。それこそが政治家としては、多分業績が殆んどなかったであろう先生が後世に残せる最後の、サヨナラ大ホームランになると思うのですが。
やはり日本にも偉大な政治家は居たのだと、世界中から賞賛される絶好のチャンスだと思うのですが?
確かに、外務省から永年門前払いを食らいながらも被害者家族は粘り強く訴え続けて、やっと小泉政権が北朝鮮による拉致だと認めて本格的な取り組みが始まった経緯は良く知られており、その献身的な家族の努力は賞賛に値する。誰からも見向かれず、長い苦しい年月であったろうと深い同情を禁じえない。
しかし考えるべきは、この世には同じように不条理な災難で苦しんでいる人々がゴマンといるという現実なのだ。先日死刑になった宮崎勤が17年前に誘拐殺害した女児4人だって、声こそ上げないがその親達には絶対に忘れることの出来ない恨み悲しみだろう。同じく宅間守に殺された大阪教育大付属池田小学校の児童8人も生きていれば今日では25才になっている筈だと、両親たちの悲しみが絶える日はないだろう。更には騙されて北朝鮮に渡った2千余人とかいう日本人妻たちが今も北朝鮮で苦しみもがいている現実をその親族たちは声も上げずに見守っているのだ
先日の調査で、日本では毎日100人近い人が自殺するといわれるが、その40%近くは病苦が原因という。生活苦による自殺も20%に達するそうだ。生きていれば誰でも大小いろいろな苦難に遭遇している。しかし核問題は別格の次元であり、日本民族全体が滅亡するかも知れないほどの危険性があるのだ。
拉致家族達は、自分たち20余家族の問題を、日本国民全体の大災難と同じ次元で扱えと叫に続けているのだ。自分達の拉致問題が解決されなければ危険極まりない北朝鮮の核問題も解決されなくても仕方ないという理論だ。親ばかにも程があると思う。日本の政治家やそれに悪乗りするジャーナリズムも、無責任極まりないと思う。北朝鮮の核攻撃により1億3千万人の日本国民を破滅に導く危険性のほうが、余程悲劇であるのを分からない訳はないのに。
夜昼無意味なテレビ番組を制作し続けているディレクター殿にお願いしたい。貴兄たちは高給を食み、世論を動かす強力な立場におられるのだ。君達の番組のひとつとして、拉致問題は騒ぎ過ぎではないか!という討論会を是非やってみて欲しい。多分大きな反発を起こして騒ぎになるだろう。しかし時間が経てばよくぞ言ってくれたと感謝され、必ずや視聴率が跳ね上がると思うのだが。
更に問題は政治家諸先生方だ、多分内心では違和感を覚えながらも、拉致問題を別格な人道問題として大げさに取り上げ続けていることだ。確かに選挙の洗礼を受ける政治家諸先生には、不用意な発言は直ぐに落選に直結するので、社会の動向に過剰な目配りが必要なのは理解できる。しかし拉致問題より核問題の解決を優先すべきだと言う極く当たり前の発言ができる政治家のひとりくらい居られてもいいのではないだろうか?
どなたか、近い将来に引退を考えておられる諸先生も居られると思う、その先生に是非お願いしたい。先生はご立派に立身出世を遂げられて、これからは人気に左右されることなく安楽な余生をおくることができると思います。そこで最後の勇気を振り絞って、拉致事件よりも核解決を優先すべきだ!と国会で大演説をぶって頂きたいのです。それこそが政治家としては、多分業績が殆んどなかったであろう先生が後世に残せる最後の、サヨナラ大ホームランになると思うのですが。
やはり日本にも偉大な政治家は居たのだと、世界中から賞賛される絶好のチャンスだと思うのですが?
2008年06月18日
ナントカ先生ですか?
私が社交ダンスを習っていることは以前書いた。外資系の社長をやっていた12年間、毎年ハワイや大西洋の保養地で、長期バケェーション旅行があり、世界中から家族連れが数百人ほど参加するが、日本と韓国だけはいつも社長自身が単身で出席していた。バケーション期間中、毎夜ディナーのあとのパーティーは夜中まで長々と続き、ダンスが踊れない私には本当に屈辱の時間であった。
会社を定年退職したあと、ヨット仲間で社交ダンスを習う話が持ち上がり、20余名の大きなサークルができ、私がその世話役となって3年間猛特訓した。ご他聞にもれず当初はShall We Danceそのもので、劣等感に苛まされ続けた数ケ月であったが、幹事役の立場もあり頑張り抜いて、終にカベを乗り越え、ワルツ、タンゴ、ルンバなどのメインの種目が人前で踊れるようになった。好きな言葉ではないが有森裕子の自分を褒めてやりたい気持ちも少しある。
ご参考までに、ブルースやジルバ、マンボなどは初心者向けのダンスでありここでは論外、やはりダンスの本命はワルツ、タンゴ、ルンバなのである。チャチャチャもいい。
会社勤め私には自由時間が少なく、ダンスを練習する時間がないので、独自の練習方法を編み出している。即ち毎朝早朝出勤して近くの臨海公園に自転車で出かけて練習している。家族も殆んどの社員も余り知らないが、練習場所は会社から少し離れたところで、やや人気の寂しい臨海公園だ。ターンやスピンでヒザを痛めないようタイル張りの滑らかな場所で海面に近いところだ。
500mぐらい離れた対岸には、豊洲や有明の高層マンション群が立ち並んでいる。毎朝練習をしているから、高層住いのマンションのOLやサラリーマン達には、出勤前の忙しい時間だが、私のダンスに多分気付いていると思う。しかし折角習得したダンスを忘れないように恥を承知で私は練習を続けている。
朝の運動は気分も爽快になる効果もあるが、長い間練習しているといろいろな出来事がある。
あるときは早朝ジョッギングの若い女性が近寄ってきて、タンゴですね!と言って笑いながらまた走り去った。 一見しただけでタンゴと分かるのだから、まあ自分のダンスも捨てたものではないかなーと、少しだけ嬉しくなった。
また最近の出来ごとだが、ある朝練習を終えて会社に帰ろうと自転車の乗りかけると、恐らく待っていたらしい散歩風の中男性が近寄って来て、貴方はテレビ朝日のレッスンのナントカ先生ですか?と話しかけて来た。 驚いた! イヤ違いますと私は答えたが、ナントカ先生でしょう?と 更に畳み掛けて来た。 いや違います本当に!と答えて、私は自転車で走り去ったが、内心は穏やかではなかった。
会社に帰って、早速インターネットを開いてみた。すると確かにテレビ朝日はいろいろダンス教室をやっており、先生が何人かおられる。しかし古希を過ぎた小生とは違い、ダンスの先生だから皆さんはきっと若い素敵な方に違いない。
私はワルツもタンゴでもルンバでも人前で踊って見せることはできるようになったが、まだまだ中級レベルだ。しかし、ナントカ先生では?と言われたのは初体験だった。やりとりの状況から、先方は真面目に質問しているらしい。しかしせめてお上手ですね!程度ならお世辞だと分かるが、ナントカ先生ですか?とまで言われると、間違いと分かっていても、少しは真剣に考えるようになった。
変な話だが正直なところ私はイケメンダンサーが余り好きではない。若い男のダンサーは年をとったらどうするのかと心配にもなる。しかしひょっとして自分がイケメン的な振る舞いになり始めているのではないかと少し不安になる。しかし高齢でボケて老醜を見せるよりは、ダンスでもやって気取ってでも老いに抵抗しようとするほうが、少しは感心できるのではないかともいろいろ思いは揺れる。
兎に角、友人達はなかなか信用してくれないのだが、70才を超えた私が人様の前でワルツ、タンゴ、ルンバを披露できるようにまでなったことは、生来恥ずかしがり屋で地味な技術屋気質の私には本当に大事件であることは確かなのだ。
しかし私も年には勝てず、ボケの兆候が出始めたのかも知れない。

会社を定年退職したあと、ヨット仲間で社交ダンスを習う話が持ち上がり、20余名の大きなサークルができ、私がその世話役となって3年間猛特訓した。ご他聞にもれず当初はShall We Danceそのもので、劣等感に苛まされ続けた数ケ月であったが、幹事役の立場もあり頑張り抜いて、終にカベを乗り越え、ワルツ、タンゴ、ルンバなどのメインの種目が人前で踊れるようになった。好きな言葉ではないが有森裕子の自分を褒めてやりたい気持ちも少しある。
ご参考までに、ブルースやジルバ、マンボなどは初心者向けのダンスでありここでは論外、やはりダンスの本命はワルツ、タンゴ、ルンバなのである。チャチャチャもいい。
会社勤め私には自由時間が少なく、ダンスを練習する時間がないので、独自の練習方法を編み出している。即ち毎朝早朝出勤して近くの臨海公園に自転車で出かけて練習している。家族も殆んどの社員も余り知らないが、練習場所は会社から少し離れたところで、やや人気の寂しい臨海公園だ。ターンやスピンでヒザを痛めないようタイル張りの滑らかな場所で海面に近いところだ。
500mぐらい離れた対岸には、豊洲や有明の高層マンション群が立ち並んでいる。毎朝練習をしているから、高層住いのマンションのOLやサラリーマン達には、出勤前の忙しい時間だが、私のダンスに多分気付いていると思う。しかし折角習得したダンスを忘れないように恥を承知で私は練習を続けている。
朝の運動は気分も爽快になる効果もあるが、長い間練習しているといろいろな出来事がある。
あるときは早朝ジョッギングの若い女性が近寄ってきて、タンゴですね!と言って笑いながらまた走り去った。 一見しただけでタンゴと分かるのだから、まあ自分のダンスも捨てたものではないかなーと、少しだけ嬉しくなった。
また最近の出来ごとだが、ある朝練習を終えて会社に帰ろうと自転車の乗りかけると、恐らく待っていたらしい散歩風の中男性が近寄って来て、貴方はテレビ朝日のレッスンのナントカ先生ですか?と話しかけて来た。 驚いた! イヤ違いますと私は答えたが、ナントカ先生でしょう?と 更に畳み掛けて来た。 いや違います本当に!と答えて、私は自転車で走り去ったが、内心は穏やかではなかった。
会社に帰って、早速インターネットを開いてみた。すると確かにテレビ朝日はいろいろダンス教室をやっており、先生が何人かおられる。しかし古希を過ぎた小生とは違い、ダンスの先生だから皆さんはきっと若い素敵な方に違いない。
私はワルツもタンゴでもルンバでも人前で踊って見せることはできるようになったが、まだまだ中級レベルだ。しかし、ナントカ先生では?と言われたのは初体験だった。やりとりの状況から、先方は真面目に質問しているらしい。しかしせめてお上手ですね!程度ならお世辞だと分かるが、ナントカ先生ですか?とまで言われると、間違いと分かっていても、少しは真剣に考えるようになった。
変な話だが正直なところ私はイケメンダンサーが余り好きではない。若い男のダンサーは年をとったらどうするのかと心配にもなる。しかしひょっとして自分がイケメン的な振る舞いになり始めているのではないかと少し不安になる。しかし高齢でボケて老醜を見せるよりは、ダンスでもやって気取ってでも老いに抵抗しようとするほうが、少しは感心できるのではないかともいろいろ思いは揺れる。
兎に角、友人達はなかなか信用してくれないのだが、70才を超えた私が人様の前でワルツ、タンゴ、ルンバを披露できるようにまでなったことは、生来恥ずかしがり屋で地味な技術屋気質の私には本当に大事件であることは確かなのだ。
しかし私も年には勝てず、ボケの兆候が出始めたのかも知れない。

2008年06月13日
非高率なお役所仕事
私は朝が早い。5時30分には自宅を出る、駅に着くといつも私より早く老人連中が5−6名集まっている。全員嬉しそうに一様な制服を着ている。シルバー人材センターから派遣された駅の駐輪場の整理員だ。皆さんは現役時代にはそれぞれ立派な仕事をしておられたであろうが、今は自転車の整理とその番人として時間を潰しておられるようだ。いや正確に言えば、シルバー人材センターが、彼らに単純で無味乾燥な仕事以外はさせないように仕向けているのだ。以下詳しく説明しよう。
私の会社は精密機械のアフターサービスを全国区で行っている、近年の機械器具は非常に複雑で、その修理や点検にも高度の技術が必要となり、技術者OBのなかには豊富な経験をもつ人材が必ず居るのだが、その優秀なOB技術者の起用をシルバー人材センターが妨げているのだ。 永年私は、全国のシルバー人材センターに訪問して人材紹介をお願いして歩いた、しかしどこのシルバー人材センターもお役所仕事で、結果的には当方の依頼に応じてくれなかった。
まず当方の相談は熱心に聞いてくれ、余り整備はされてはいないが彼らのファイルデータから、適当な人材を調べてくれる。しかし問題は先方の付帯条件だ。働く地域がその市の行政区域内に限定で、お隣の市町村の地域には絶対に手を出さないという条件付きだ。 市外の仕事は一切やってはいけないのだ。まして全国区の話をすると、ケンもほろろに追い返される。絶対に受け付けない。
これには困った。例えば全国100の市町村で仕事をすれば、100人のシルバー人材と契約しなければならないのだ。まったく不可能な話でバカげているが彼らは真面目なのだ。他のシルバー人材センターの領域は侵してはならないという不文律があるらしい。
精密機器のサービスに限ったことではなく、あらゆる分野の仕事もその市町村の行政範囲内だけに限定されるので、現実問題としてはシルバー人材センターには特殊な仕事を依頼することは不可能にできているのだ。八王子市然り、さいたま市然り、千葉市然り。
名古屋市など大都市は豊富な人材をもち、どのような仕事でも対応できるOBがいる筈だが、名古屋以外の仕事は受け付けない。名古屋はセンター事務所が4区分されているが、派遣する人材の名前も教えず、当方からの要請に対して、先方が勝手に判断して毎日違った人材を交代で派遣してくる。何たるバカげたやり方だ。これでは毎日事前教育の繰り返しで、もう高度な仕事などできる訳がない。これではシルバー人材の豊富な経験を抹殺することになるのだが、彼らは平気なのだ。
その結末としては、シルバー人材センターは誰にでも出来る市内の簡単な仕事しかできない、やらないのだ。 駐輪場警備員、植木の手入れ、道の草刈、スーパーのカゴや自転車整理などなど、いわゆるヒマあり、技術ナシ、脳ナシの老人仕事だけを安い時給でやっているのだ。市内にいくら優秀なOB人材が居ても全く役に立っていないのだ。
従って、その結果優秀なシルバー人材は益々このセンターを敬遠し、集まらなくなっている。折角政府の肝いりで、人材や建物を投入しても、殆んど生かされない運営を行なっているのだ。事務局は収支や利益に無関係なので全く平気なのだが。
これでは困ると私は横浜市上大岡の横浜シルバ―人材センター本部に訪問し、その運用の改善を訴えた。さすが世界の先端都市だけあって、横浜シルバー人材センターの課長は、相談に応じてくれた。確かに特殊な仕事は横浜市内だけに限定したのでは非効率だ、おおっぴらでは困るが、違反する法律はないので全国区でやっていただいて結構です、との回答を頂いた。本当に有難かった。
そして、当社は何人もの特殊は知識と経験をもつ有能なシルバー人材を横浜市シルバー人材センターから紹介してもらっている。彼らは生涯かけて蓄積した自慢の技術と経験を生かして勇躍とはたらいているのだ。例えば既70才を超えたDOSソフトのベテラン技術者は、北海道から九州までの病院を飛び歩いて、大型検査機器のDOS-SoftのVersion-Upに嬉嬉として働いており、その人には一般のシルバー人材センターの3倍近い2400円の時給を出している。古希を越えた老技師が現役パリパリの若者と同じ仕事を行い、年間500万円前後の報酬を受けとっているのだ。
関連だが、人材募集を独占的に扱うハローワークも、なかなか硬直的で、当方に希望には応じない。例えばある人材募集の広告範囲を、事務局が勝手にきめてしまう。具体的には当社が関東一円特に人材豊富な神奈川県での広告を希望したが、事務局の勝手な判断で、東京都、千葉県、埼玉県に限定してしまった。理由は当社が東京都の東側に所在するので神奈川は募集の対象外だそうだ。何という彼らの勝手でバカげた判断なのだ。これでは横浜市の膨大な人材源を活用できないではないか。全く勝手極まりない独断と偏見による判断だが、人材広告の権利を独占しているハローワークだから、先方の判断に従う以外に方法はない。
厚生労働省は猛反対しているが、ハローワークの民営化は早急に進めて欲しいものである。
私の会社は精密機械のアフターサービスを全国区で行っている、近年の機械器具は非常に複雑で、その修理や点検にも高度の技術が必要となり、技術者OBのなかには豊富な経験をもつ人材が必ず居るのだが、その優秀なOB技術者の起用をシルバー人材センターが妨げているのだ。 永年私は、全国のシルバー人材センターに訪問して人材紹介をお願いして歩いた、しかしどこのシルバー人材センターもお役所仕事で、結果的には当方の依頼に応じてくれなかった。
まず当方の相談は熱心に聞いてくれ、余り整備はされてはいないが彼らのファイルデータから、適当な人材を調べてくれる。しかし問題は先方の付帯条件だ。働く地域がその市の行政区域内に限定で、お隣の市町村の地域には絶対に手を出さないという条件付きだ。 市外の仕事は一切やってはいけないのだ。まして全国区の話をすると、ケンもほろろに追い返される。絶対に受け付けない。
これには困った。例えば全国100の市町村で仕事をすれば、100人のシルバー人材と契約しなければならないのだ。まったく不可能な話でバカげているが彼らは真面目なのだ。他のシルバー人材センターの領域は侵してはならないという不文律があるらしい。
精密機器のサービスに限ったことではなく、あらゆる分野の仕事もその市町村の行政範囲内だけに限定されるので、現実問題としてはシルバー人材センターには特殊な仕事を依頼することは不可能にできているのだ。八王子市然り、さいたま市然り、千葉市然り。
名古屋市など大都市は豊富な人材をもち、どのような仕事でも対応できるOBがいる筈だが、名古屋以外の仕事は受け付けない。名古屋はセンター事務所が4区分されているが、派遣する人材の名前も教えず、当方からの要請に対して、先方が勝手に判断して毎日違った人材を交代で派遣してくる。何たるバカげたやり方だ。これでは毎日事前教育の繰り返しで、もう高度な仕事などできる訳がない。これではシルバー人材の豊富な経験を抹殺することになるのだが、彼らは平気なのだ。
その結末としては、シルバー人材センターは誰にでも出来る市内の簡単な仕事しかできない、やらないのだ。 駐輪場警備員、植木の手入れ、道の草刈、スーパーのカゴや自転車整理などなど、いわゆるヒマあり、技術ナシ、脳ナシの老人仕事だけを安い時給でやっているのだ。市内にいくら優秀なOB人材が居ても全く役に立っていないのだ。
従って、その結果優秀なシルバー人材は益々このセンターを敬遠し、集まらなくなっている。折角政府の肝いりで、人材や建物を投入しても、殆んど生かされない運営を行なっているのだ。事務局は収支や利益に無関係なので全く平気なのだが。
これでは困ると私は横浜市上大岡の横浜シルバ―人材センター本部に訪問し、その運用の改善を訴えた。さすが世界の先端都市だけあって、横浜シルバー人材センターの課長は、相談に応じてくれた。確かに特殊な仕事は横浜市内だけに限定したのでは非効率だ、おおっぴらでは困るが、違反する法律はないので全国区でやっていただいて結構です、との回答を頂いた。本当に有難かった。
そして、当社は何人もの特殊は知識と経験をもつ有能なシルバー人材を横浜市シルバー人材センターから紹介してもらっている。彼らは生涯かけて蓄積した自慢の技術と経験を生かして勇躍とはたらいているのだ。例えば既70才を超えたDOSソフトのベテラン技術者は、北海道から九州までの病院を飛び歩いて、大型検査機器のDOS-SoftのVersion-Upに嬉嬉として働いており、その人には一般のシルバー人材センターの3倍近い2400円の時給を出している。古希を越えた老技師が現役パリパリの若者と同じ仕事を行い、年間500万円前後の報酬を受けとっているのだ。
関連だが、人材募集を独占的に扱うハローワークも、なかなか硬直的で、当方に希望には応じない。例えばある人材募集の広告範囲を、事務局が勝手にきめてしまう。具体的には当社が関東一円特に人材豊富な神奈川県での広告を希望したが、事務局の勝手な判断で、東京都、千葉県、埼玉県に限定してしまった。理由は当社が東京都の東側に所在するので神奈川は募集の対象外だそうだ。何という彼らの勝手でバカげた判断なのだ。これでは横浜市の膨大な人材源を活用できないではないか。全く勝手極まりない独断と偏見による判断だが、人材広告の権利を独占しているハローワークだから、先方の判断に従う以外に方法はない。
厚生労働省は猛反対しているが、ハローワークの民営化は早急に進めて欲しいものである。
2008年06月11日
篤姫が面白いーその2
大河ドラマの篤姫が面白い。久し振りに素晴らしい大河ドラマだ。
昔からテレビの大河ドラマは一応は見ているが、本当に面白いと思ったドラマは無かった。例えば織田信長とか、徳川家康、伊達政宗、、、忠臣蔵など、殆どのドラマはいつも類型的で分かりきった描写だ。豊臣秀吉でも毎回少しは違うが、やはりサル的なずる賢い人物像に大差なく、もう飽き飽きといったところだった。
しかし、今回の篤姫は違う。大体宮尾登美子の原作が素晴らしいのだろうが、脚本もよくできている。大奥といえば、今の皇居東御苑の本丸と二の丸で将軍の日常生活の場所だ。外側からみればパレスホテルから毎日新聞社の平川橋まで辺りで、皇居の一等地だと思うが、当時の京都から見れば裏側だったのだろう。確かに武家屋敷跡はすべて皇居の西の京都側にあり東側には全く無い。
広大な大奥には1300人を越す女中たちが怪しくうごめいていたというから凄い。篤姫(宮崎あおい)と嫁姑関係の皇女和宮については昔から知っていたが、篤姫については残念ながらこのドラマを見るまでは殆んど知らなかった。
ドラマでは、篤姫が利口過ぎて描かれているのが少々気にかかりで、現実にはもっと悩み苦しんだ女性であったろうと思うと少し残念だが、短時間のドラマでの主人公だから、必要以上に際立った人物に仕上げざるを得なかったのかも知れない。家定に召されて側室となり大出世したお志賀は、篤姫の最大のライバルだが、勢力争いには全く興味がなく将軍一途なのもいい。
将軍家定(堺雅人)のボケ振りが面白く、なかば狂人的な行動もなかなかで大きな効果を出している、本当は賢い人物なのだとドラマでは描かれているが、現実には無気力で病弱でもあり、大きな幕府を動かす意思は無く諦めていたらしい。老中安倍正弘(草刈正雄)の渋みがかった容姿や発言も良い。実際に当時の大奥の女中たちにも大変人気があったと聞くが、早く亡くなってしまうのが惜しい。
また老女たちと御台所との勢力争いも面白い。始めて知る大奥の内情などは毎回目を凝らしているが、例えば1300人いたという大奥の女中たちのなかで、一番偉い総年寄役の滝山(稲森いずみ)は、そのシャープな顔かたちが際立って目立ち、凄味のある言動とともにドラマを盛り上げている。女中達の生態も興味深々だ。あれほど豪華な衣装をいつも着ていたかどうか少々怪しい気もするが、彼女達が如何に生活し、振る舞っていたのかを毎回目を見張って見ている。
日曜夜に見ただけでは消化不良で、次週土曜日の再放送も必ず見ているが、再発見することも多い、再放送まで見たくなる大河ドラマは始めてのことだ。
これら女中たちの心理描写は、さすが宮尾登美子でなければ書けなかったであろうほど微妙精緻で感心する。篤姫が家定との他人行儀で全くそっけない出会いから、段々と夫婦らしい心境に変化して行く心理的な過程の描写もいい。 篤姫を支える幾島(松阪慶子)や、江戸屋敷の唐橋(高橋由美子)も頑張っているが、私は、薩摩の小松家を守る地味な役割の、ともさかりえも好きだ。
毎週このドラマが日曜夜の大きな楽しみなのだが、不思議なことに私の町内会では毎月2回ほど日曜夜に自治会の会議が開かれる。関係者が不感症なのかどうか知らないが、開催時間は日曜夕方6時半から夜9時までのゴールデンタイムで、全く篤姫つぶしのようだ。ああでもないこうでもないと尽きることの無い議論のやり取りで2時間半を過ごす。そして時間が来たら閉会してまた次々週の日曜夜に前回の続きを話し合う。
お金がない自治会としては具体的な結論は少ないのだが、委員の皆さんは会議を開くこと自体にご満足しておられるらしい。PTAと並んで自治会は非効率で時間潰しの典型的なムダ会議として有名だが、委員の方々が毎回熱心に沢山の資料を準備されるので、私の分厚いファイルは既に4冊目に入ってしまった。
確かに頭が下がる思いもあるが、私は滅多に出席しない。篤姫を犠牲にしてまで参加する気はないのだ。従って間違いなく不熱心な委員だと思われているに違いない。委員の殆どは後期高齢者の方々だが、多分ヒマで仕方ないのかもしれないが、こちらはまだ会社勤めの現役で月曜から金曜までは忙しく働いており、日曜夜ぐらいはゆっくり休みたいのだ。
以前は自治会の会議は不定期で、金曜の夜開いていたので、私は会社帰りに出席していたが、何時の間にか日曜夜に変更になり、毎月2回に変わった。欧米では日曜は家族安息の日で、会議を開くなどは絶対にあり得ないのだが、ここは日本、まだまだ自分の時間つぶすため、他人の時間を犠牲にするくらいは平気なのだろう。ヒマな者同士だけでやる会議は何回でも結構だから大いにやって頂きたいが、他人に迷惑をかけるのだけは止めてほしいと思う次第である。
来年の大河ドラマは坂本竜馬だと聞いて、またかと思った。NHKも会長が代わったのだか、つまらないドラマの繰り返しはやめて欲しいものだ。いくらお金をつぎ込んでも、坂本竜馬のイメージは既に出来上がっており、劇的に変えることは不可能だと思う。従って来年からは日曜夜の自治会に積極的に参加しようかと思っている。
昔からテレビの大河ドラマは一応は見ているが、本当に面白いと思ったドラマは無かった。例えば織田信長とか、徳川家康、伊達政宗、、、忠臣蔵など、殆どのドラマはいつも類型的で分かりきった描写だ。豊臣秀吉でも毎回少しは違うが、やはりサル的なずる賢い人物像に大差なく、もう飽き飽きといったところだった。
しかし、今回の篤姫は違う。大体宮尾登美子の原作が素晴らしいのだろうが、脚本もよくできている。大奥といえば、今の皇居東御苑の本丸と二の丸で将軍の日常生活の場所だ。外側からみればパレスホテルから毎日新聞社の平川橋まで辺りで、皇居の一等地だと思うが、当時の京都から見れば裏側だったのだろう。確かに武家屋敷跡はすべて皇居の西の京都側にあり東側には全く無い。
広大な大奥には1300人を越す女中たちが怪しくうごめいていたというから凄い。篤姫(宮崎あおい)と嫁姑関係の皇女和宮については昔から知っていたが、篤姫については残念ながらこのドラマを見るまでは殆んど知らなかった。
ドラマでは、篤姫が利口過ぎて描かれているのが少々気にかかりで、現実にはもっと悩み苦しんだ女性であったろうと思うと少し残念だが、短時間のドラマでの主人公だから、必要以上に際立った人物に仕上げざるを得なかったのかも知れない。家定に召されて側室となり大出世したお志賀は、篤姫の最大のライバルだが、勢力争いには全く興味がなく将軍一途なのもいい。
将軍家定(堺雅人)のボケ振りが面白く、なかば狂人的な行動もなかなかで大きな効果を出している、本当は賢い人物なのだとドラマでは描かれているが、現実には無気力で病弱でもあり、大きな幕府を動かす意思は無く諦めていたらしい。老中安倍正弘(草刈正雄)の渋みがかった容姿や発言も良い。実際に当時の大奥の女中たちにも大変人気があったと聞くが、早く亡くなってしまうのが惜しい。
また老女たちと御台所との勢力争いも面白い。始めて知る大奥の内情などは毎回目を凝らしているが、例えば1300人いたという大奥の女中たちのなかで、一番偉い総年寄役の滝山(稲森いずみ)は、そのシャープな顔かたちが際立って目立ち、凄味のある言動とともにドラマを盛り上げている。女中達の生態も興味深々だ。あれほど豪華な衣装をいつも着ていたかどうか少々怪しい気もするが、彼女達が如何に生活し、振る舞っていたのかを毎回目を見張って見ている。
日曜夜に見ただけでは消化不良で、次週土曜日の再放送も必ず見ているが、再発見することも多い、再放送まで見たくなる大河ドラマは始めてのことだ。
これら女中たちの心理描写は、さすが宮尾登美子でなければ書けなかったであろうほど微妙精緻で感心する。篤姫が家定との他人行儀で全くそっけない出会いから、段々と夫婦らしい心境に変化して行く心理的な過程の描写もいい。 篤姫を支える幾島(松阪慶子)や、江戸屋敷の唐橋(高橋由美子)も頑張っているが、私は、薩摩の小松家を守る地味な役割の、ともさかりえも好きだ。
毎週このドラマが日曜夜の大きな楽しみなのだが、不思議なことに私の町内会では毎月2回ほど日曜夜に自治会の会議が開かれる。関係者が不感症なのかどうか知らないが、開催時間は日曜夕方6時半から夜9時までのゴールデンタイムで、全く篤姫つぶしのようだ。ああでもないこうでもないと尽きることの無い議論のやり取りで2時間半を過ごす。そして時間が来たら閉会してまた次々週の日曜夜に前回の続きを話し合う。
お金がない自治会としては具体的な結論は少ないのだが、委員の皆さんは会議を開くこと自体にご満足しておられるらしい。PTAと並んで自治会は非効率で時間潰しの典型的なムダ会議として有名だが、委員の方々が毎回熱心に沢山の資料を準備されるので、私の分厚いファイルは既に4冊目に入ってしまった。
確かに頭が下がる思いもあるが、私は滅多に出席しない。篤姫を犠牲にしてまで参加する気はないのだ。従って間違いなく不熱心な委員だと思われているに違いない。委員の殆どは後期高齢者の方々だが、多分ヒマで仕方ないのかもしれないが、こちらはまだ会社勤めの現役で月曜から金曜までは忙しく働いており、日曜夜ぐらいはゆっくり休みたいのだ。
以前は自治会の会議は不定期で、金曜の夜開いていたので、私は会社帰りに出席していたが、何時の間にか日曜夜に変更になり、毎月2回に変わった。欧米では日曜は家族安息の日で、会議を開くなどは絶対にあり得ないのだが、ここは日本、まだまだ自分の時間つぶすため、他人の時間を犠牲にするくらいは平気なのだろう。ヒマな者同士だけでやる会議は何回でも結構だから大いにやって頂きたいが、他人に迷惑をかけるのだけは止めてほしいと思う次第である。
来年の大河ドラマは坂本竜馬だと聞いて、またかと思った。NHKも会長が代わったのだか、つまらないドラマの繰り返しはやめて欲しいものだ。いくらお金をつぎ込んでも、坂本竜馬のイメージは既に出来上がっており、劇的に変えることは不可能だと思う。従って来年からは日曜夜の自治会に積極的に参加しようかと思っている。
2008年06月04日
新宿コマ劇場が閉館する
新宿コマ劇場が近く閉館するという。理由は歌謡曲のジリ貧傾向に歯止めがかからないためらしい。歌謡曲の殿堂として名前は知っているが行ったことはない。 梅田コマ劇場は行ったことはあるが、事情は同様だろう。 歌謡曲のジリ貧傾向は私にもよく分かる。最近テレビ番組をみても、夜7時―8時台のゴールデンタイムに、飽きもせず歌番組を度々やっている。昔は私も歌番組を見ていたが、最近は全く見る気がしない。毎回同じ顔ぶれの歌手が似たような歌ばかりで魅力が無い。誰が見るのだろうと思っている。
私はカラオケが好きではない。何度か経験はあるが面白くない。大体部屋があまり清潔ではない。また殆どの歌い手は我流でガナリ立てるだけ。誰も他人の歌は余り聞いておらず、次の自分が歌う曲探しに熱中している。いまでもカラオケ大好きという人がいるが私は呆れている。しかしフォ-クかポップスは好きなほうだ。
日本の歌手のなかでも、私はザピーナッツは大好きだ。その素晴らしいハーモニーに昔から感動し、CDも何枚か買っている。ザピーナッツはアメリカやヨーロッパでもよく知られていると読んだことがあるが、ロシアでも有名であったというのを最近知った。素晴らしい歌手だ! 他に例を挙げればザカーポとか、チェリッシュなどもいい。特に男性側が殆ど聞きとれないほど音量を下げてハーモニーを出しているところが良い。
ヨーロッパやラテンの古い曲にも結構良いものがある。当方も年をとり、新しい歌は殆んど知らないが、昔の曲には素晴らしいものが多い。
私ごとで恐縮だが 合弁会社の社長を務めていたときは結婚式が多かった。何しろ社員が若くて殆んど独身者ばかりの会社で、毎年春秋には何組かのカップルが誕生し結婚する。私は毎回その主賓として招かれ、金銭的にも出費が嵩んだ。
トップバッターとして私は一応型通りの挨拶をする。しかし毎回同様な挨拶では面白くないので一心発起し、挨拶のラテンの歌を原語で歌ってみた。確かベサメムーチョ(Besame Mucho)だったが、一度本場のスペインでのパーティーでも歌ったこともあり、ある程度自信があったが、これが結婚式で大いに受けたので、その後はこのやり方で行こうと決めた。(英語ではKiss Me Much)
しかし、またベサメムーチョかよー と社員から思われるのも嫌なので、新しいラテンの歌を10曲近く覚えた。有名な歌ばかりでメロディーを聴くと多くの方々はご存知の筈だが、スペイン語でマスターするのは本当に大変だった。
例えば、ある恋の物語(Historia de un Amor)、キサスキサスキサス(Uuizas)、ソラメンテウナベ(Solamente Una Vez)、キエンセラ(Quien Sera)、ラマラゲニア(La Malagenia) ラパロマ(Las Paloma)、情熱の花、ククルクーパロマ、などなどだ。 翻訳では全くダメだが、原語で歌うと本当に素晴らしく情感がある。
意味は皆目分からなかったが、原語をみながらTapeで丸暗記したのだった。発音は少々おかしくても歌だからあまり問題にならない。そして結婚式ではこれらのラテンの曲を、順序を変えては披露して、大いに受けたものだった。
しかし何年か経ってそのスペイン語の翻訳を見る機会があり、驚いて開いた口が塞がらなかった。なんとなく予感はしていたが、それは全て失恋の歌だった。それを目出度い結婚式の場で主賓が声高らかに歌い、出席者から拍手喝采を受けたのだった。殆んどの人はスペイン語が分からず、ああ知っている、いい歌だ!と思っていただろと思うが、なかには大学の教授など教養人もおられたので、馬鹿な社長だなーとマユをしかめていたかと思うと、今更ながら身が縮む思いがする。本当に無知とは強いものだが、怖いものでもある。 ー反省ー
私はカラオケが好きではない。何度か経験はあるが面白くない。大体部屋があまり清潔ではない。また殆どの歌い手は我流でガナリ立てるだけ。誰も他人の歌は余り聞いておらず、次の自分が歌う曲探しに熱中している。いまでもカラオケ大好きという人がいるが私は呆れている。しかしフォ-クかポップスは好きなほうだ。
日本の歌手のなかでも、私はザピーナッツは大好きだ。その素晴らしいハーモニーに昔から感動し、CDも何枚か買っている。ザピーナッツはアメリカやヨーロッパでもよく知られていると読んだことがあるが、ロシアでも有名であったというのを最近知った。素晴らしい歌手だ! 他に例を挙げればザカーポとか、チェリッシュなどもいい。特に男性側が殆ど聞きとれないほど音量を下げてハーモニーを出しているところが良い。
ヨーロッパやラテンの古い曲にも結構良いものがある。当方も年をとり、新しい歌は殆んど知らないが、昔の曲には素晴らしいものが多い。
私ごとで恐縮だが 合弁会社の社長を務めていたときは結婚式が多かった。何しろ社員が若くて殆んど独身者ばかりの会社で、毎年春秋には何組かのカップルが誕生し結婚する。私は毎回その主賓として招かれ、金銭的にも出費が嵩んだ。
トップバッターとして私は一応型通りの挨拶をする。しかし毎回同様な挨拶では面白くないので一心発起し、挨拶のラテンの歌を原語で歌ってみた。確かベサメムーチョ(Besame Mucho)だったが、一度本場のスペインでのパーティーでも歌ったこともあり、ある程度自信があったが、これが結婚式で大いに受けたので、その後はこのやり方で行こうと決めた。(英語ではKiss Me Much)
しかし、またベサメムーチョかよー と社員から思われるのも嫌なので、新しいラテンの歌を10曲近く覚えた。有名な歌ばかりでメロディーを聴くと多くの方々はご存知の筈だが、スペイン語でマスターするのは本当に大変だった。
例えば、ある恋の物語(Historia de un Amor)、キサスキサスキサス(Uuizas)、ソラメンテウナベ(Solamente Una Vez)、キエンセラ(Quien Sera)、ラマラゲニア(La Malagenia) ラパロマ(Las Paloma)、情熱の花、ククルクーパロマ、などなどだ。 翻訳では全くダメだが、原語で歌うと本当に素晴らしく情感がある。
意味は皆目分からなかったが、原語をみながらTapeで丸暗記したのだった。発音は少々おかしくても歌だからあまり問題にならない。そして結婚式ではこれらのラテンの曲を、順序を変えては披露して、大いに受けたものだった。
しかし何年か経ってそのスペイン語の翻訳を見る機会があり、驚いて開いた口が塞がらなかった。なんとなく予感はしていたが、それは全て失恋の歌だった。それを目出度い結婚式の場で主賓が声高らかに歌い、出席者から拍手喝采を受けたのだった。殆んどの人はスペイン語が分からず、ああ知っている、いい歌だ!と思っていただろと思うが、なかには大学の教授など教養人もおられたので、馬鹿な社長だなーとマユをしかめていたかと思うと、今更ながら身が縮む思いがする。本当に無知とは強いものだが、怖いものでもある。 ー反省ー
2008年06月02日
高齢者はマガママ過ぎないか
後期高齢者医療制度がもめている。この制度の目的は、時間があり余っている高齢者が病院をハシゴして無駄に受けとっているクスリが年間2000-3000億円にも達するので、その浪費を止めるため、交通整理する医師を窓口主治医と決めよう、ということが主な点だという。 良いことではないか!主治医となる医師の診療報酬が安いとのクレイムがあるようだがこれは再検討すれば済むことだ。
問題は現在保険証1枚で、患者がいろいろな診療所をヒマに任せて歩き廻りセッセとクスリを集め、医者も患者から言われるままに無駄に投薬しているのをなんとか是正しようというのだから良いことだと思うのだが。
読売新聞(5/26)によると、詳細に計算するとこの後期高齢者保険制度が施行されたら、対象高齢者の7割は保険料は減額になるのだそうだ。しかし多くの高齢者と民主党の国会議員は、詳細を勉強しないままに、年金から天引きされるのに驚いて高齢者イジメの悪法だと大騒ぎしているのだ。(私も法律の詳細は知らなくて申し訳ないが)
我が家でも90才になる義母がいる。まだ頭脳は明晰で、口数は達者だが寄る年波には勝てず、年がら年中体の節々が痛くて不具合らしい。従って近くのT診療所に行って、血圧降下剤、高脂血漿予防剤、睡眠安定剤、湿布剤、などを貰ってきているが、ご他聞にもれず使いきれないので溜め込んでいる。この投薬の種類はごく控えめな処方箋だと思うが、それでも飲みきれないと話しており、T医師にもクスリを節減しようという考えは無いらしい。従ってだんだん貯まってしまう。正直言えば、私もときどきその恩恵にあずかり、安定剤や湿布をこっそり貰っている。日ごろクスリのお世話にならない私には、この流用は本当に良く効くから有難いものだ。
年金から保険料を天引することに高齢者が怒っているが、その真意は保険料の支払いをなんとか免れようとの魂胆が見え見えだ。確かに親が子供の被扶養家族であった場合、新たに保険料負担が生じるとか、子供が一括で支払っていた保険料が分割されて引き落とされ、如何にも増税された感じはあるが、結局は誰かが負担しなくてはならないものだ。後期高齢者もご自分の保険料はある程度ご自分で負担してもらうということで当然な話だと思うのだが、若者が老人の面倒を見るのは当前だという観念で騒ぎ立てている。
更に問題は保険料の徴収方法だが、数千円程度の金額を確実に低いコストで徴収する方法は、天引き以外にある訳がない。他にどうすればうまく集金出来るのかあるなら教えて欲しい。確かにご自分で正直に保険料を振り込む高齢者も居られるだろうが、多分少数派だろう。大多数のご老人は催促しなければ払わないと私は思う。 イロイロ理由を言うが出費はできるだけ控えたいという気持ちだろう。自発的に払わなければ、公務員が集金することになるのだが、今度はその集金費用が莫大となり、苦労したお金の大部分がその集金費用に消えてしまうことになる。何をやっているのか分からないではないか!
更に、民主党は、この後期高齢者医療制度の廃止案を提案するという。対案は持たず、兎に角廃止しようという提案だ。もう何をかいわんやである。前回のガソリン問題と全く同じで、解決案はないが、選挙で有利になるため高齢者に見せ掛けの恩を売るために騒ぐ構図だ。抜本的な対策は皆無でテレビで騒ぎ、福田内閣が困らせるのが目的なのだから全く始末が悪い。国会議員として高給を食みながらの行為だけに、尚更悪質といえる。
対象となっている後期高齢者の諸兄諸姉も、元気なときは天下国家を論じた方たちだろうが、年をとると途端に判断力を失ってしまい、もうご自分のことしか考えないワガママになってしまう。古くから二度ワラベ(童)といい、英語でも同様にSecond Childhoodという。ひとが年をとると体力だけでなく、知脳まで幼児になってしまうのは本当に哀れで悲しいことだ。
問題は現在保険証1枚で、患者がいろいろな診療所をヒマに任せて歩き廻りセッセとクスリを集め、医者も患者から言われるままに無駄に投薬しているのをなんとか是正しようというのだから良いことだと思うのだが。
読売新聞(5/26)によると、詳細に計算するとこの後期高齢者保険制度が施行されたら、対象高齢者の7割は保険料は減額になるのだそうだ。しかし多くの高齢者と民主党の国会議員は、詳細を勉強しないままに、年金から天引きされるのに驚いて高齢者イジメの悪法だと大騒ぎしているのだ。(私も法律の詳細は知らなくて申し訳ないが)
我が家でも90才になる義母がいる。まだ頭脳は明晰で、口数は達者だが寄る年波には勝てず、年がら年中体の節々が痛くて不具合らしい。従って近くのT診療所に行って、血圧降下剤、高脂血漿予防剤、睡眠安定剤、湿布剤、などを貰ってきているが、ご他聞にもれず使いきれないので溜め込んでいる。この投薬の種類はごく控えめな処方箋だと思うが、それでも飲みきれないと話しており、T医師にもクスリを節減しようという考えは無いらしい。従ってだんだん貯まってしまう。正直言えば、私もときどきその恩恵にあずかり、安定剤や湿布をこっそり貰っている。日ごろクスリのお世話にならない私には、この流用は本当に良く効くから有難いものだ。
年金から保険料を天引することに高齢者が怒っているが、その真意は保険料の支払いをなんとか免れようとの魂胆が見え見えだ。確かに親が子供の被扶養家族であった場合、新たに保険料負担が生じるとか、子供が一括で支払っていた保険料が分割されて引き落とされ、如何にも増税された感じはあるが、結局は誰かが負担しなくてはならないものだ。後期高齢者もご自分の保険料はある程度ご自分で負担してもらうということで当然な話だと思うのだが、若者が老人の面倒を見るのは当前だという観念で騒ぎ立てている。
更に問題は保険料の徴収方法だが、数千円程度の金額を確実に低いコストで徴収する方法は、天引き以外にある訳がない。他にどうすればうまく集金出来るのかあるなら教えて欲しい。確かにご自分で正直に保険料を振り込む高齢者も居られるだろうが、多分少数派だろう。大多数のご老人は催促しなければ払わないと私は思う。 イロイロ理由を言うが出費はできるだけ控えたいという気持ちだろう。自発的に払わなければ、公務員が集金することになるのだが、今度はその集金費用が莫大となり、苦労したお金の大部分がその集金費用に消えてしまうことになる。何をやっているのか分からないではないか!
更に、民主党は、この後期高齢者医療制度の廃止案を提案するという。対案は持たず、兎に角廃止しようという提案だ。もう何をかいわんやである。前回のガソリン問題と全く同じで、解決案はないが、選挙で有利になるため高齢者に見せ掛けの恩を売るために騒ぐ構図だ。抜本的な対策は皆無でテレビで騒ぎ、福田内閣が困らせるのが目的なのだから全く始末が悪い。国会議員として高給を食みながらの行為だけに、尚更悪質といえる。
対象となっている後期高齢者の諸兄諸姉も、元気なときは天下国家を論じた方たちだろうが、年をとると途端に判断力を失ってしまい、もうご自分のことしか考えないワガママになってしまう。古くから二度ワラベ(童)といい、英語でも同様にSecond Childhoodという。ひとが年をとると体力だけでなく、知脳まで幼児になってしまうのは本当に哀れで悲しいことだ。